今回のレビューは、バンダイキャンディの食玩シリーズ、
“アニマギア” の第6弾、
“アニマギア 6” です。
素体となる “ボーンフレーム”、外装の “ニックカウル”、シールの “ブラッドステッカー” の3要素からなる、組み替え可能なフルアクションキット食玩シリーズの第6弾が発売されました。
ついに子供向け(だと思う)食玩シリーズにも少女型ロボプラモが登場しましたよ。
その名もサクラギア。
今回のカラバリ枠で2色が発売されたわけですが、1カートンにつきノーマルカラーのサクラギア2個とアナザーカラーのサクラギア(絶)が1個、あるいはその逆という2パターンが用意され、実質1.5個入りということもあって、案の定(おそらくは大きなお友達によって)狩られ、市場で瞬く間に姿を消してしまったようです。
ほかの3種のメインカラーが黒っぽいものばかりで、棚が真っ黒という光景に絶望したファンも多かったとかなんとか・・
そんな嘆きに声を受けて、急遽サクラギア、サクラギア(絶)の2体セットがプレバンで発売されることになった(すでに予約は終了した模様)りと、アニマギア・・いや、食玩業界全体にまた大きなうねりをもたらした第6弾となりました。
僕自身は、前弾に引き続き贔屓にしている通販ショップでカートン予約をしていたので、月末(というか昨年滅末)に届くのを待つつもちでいたんですが、たまたま訪れたスーパーでまさに1カートン開けた直後に遭遇し、我慢できずにサクラギア、絶と1つずつ購入してしまいました。
なお、そのときはノーマル2個入りのカートンでした。
その後、予約していたカートンも到着。こちらもノーマル2個入り。
絶以外を1個ずつ甥っ子に与えました。お年玉代わりです。
それでは、レビューしていきます。
第1~5弾までについては、以下のレビューもご参照ください。
1. レオス(オニキスリベンジ)
バーサークソウルとして発売されたガレオストライカーのカラバリ、ガレオストライカーオニキスの改修機ということのようです。
原型機のガレオストライカーの改修機としては第4弾でガレオストライカーZが登場しており、そちらには4足獣型から人型(Zギアモード)への変形ギミックが盛り込まれていましたが、今回は完全な人型になっています。
ゆえに、ボーンフレームの構造も一般的な人型と変わりません。
唯一、足首ジョイントのみ少し軸の長い専用パーツになっています。
足については、説明書通りだと先にカウルパーツの一部を組み込むようになっていますが、あとから付けることも可能です。
カウル装着。
頭部はいつも通り組み立て済みで一部塗装済み。
ガレオストライカーZと違って可動部が組み込まれていないため、デフォルトのままビーストモードっぽい状態にはできません。頭部が真上を向けないのでね。
その代わりというのか、一部パーツの組み換えでスピードモードからアタックモードへの換装が可能。
スピードモード
いわゆる通常形態です。
背中、腰、踵にウイング、あるいはスラスターと思われるパーツを装備しています。
ガレオストライカーの系譜ではありますが、カラーリングのせいでドラギアスヘルやブラドリリアーク的な印象を受けますね。とりあえず、完全に悪役。
アタックモード
肩アーマーの一部と一連のウイングスラスターパーツを組み合わせた大型クローを両腕に装備した近接格闘に特化した形態。
クローは外側の2本が可動します。
さらに、アニマギアとしては初めて左右分の握り手(持ち手)、平手が両方付属します。
付け換えのためには前腕のカウルも外さなければならないので若干面倒ではありますが。
また、自立補助用のスタンドも付属(今弾もすべてに付属。画像は撮り忘れました・・)しますが、使用の際には腰裏のパーツを外す必要があります。
2. ペンギオス(ユナイトペンギオス)
今弾のギミック的な目玉だと思うのですが、サクラギアのためにその存在が霞んでしまった感が否めない・・
5体のペンギン型ロボが合体し、通常サイズの人型(鳥要素多め)ロボになる、という豪華な仕様。
というわけでまず分離状態・・のボーンフレーム。
まぁ、ただバラしたフレームですね。
両腕、両脚、そして胴体。5体すべて基本的なフレーム構造と上下が逆になっているのが特徴と言えますかね。
カウル装着。
アデリーペンギンやケープペンギンといった、小型のペンギンがモチーフですね。
脚のフレームを使った中ペンギンが2体。
中ペンギンといいますが、形状的にコウテイペンギンやジェンツーペンギンなど、大型のペンギンをモチーフにしているように思われます。
細いですけどね。
そして、胴体フレームを使った大ペンギンが1体で計5体。
1番大きいですが、モチーフは比較的小型のイワトビペンギンっぽいですね。眉毛ありますしね。
この大ペンギンの頭部は組み立て済み、目が塗装済みです。
小、中ペンギンの見ためはそれぞれまったく同じ。
目や各部のライン(ステッカー)の色なども同じです。
ポイントだけ5通りのカラーで塗り分けてみるのも面白いと思います。
可動に関しては、小、中ペンギンはともに頭部が動かせる程度。胴体フレームを使用している大ペンギンは各部がある程度可動します。
大ペンギンは羽根の形状的に、ペンギンというより普通に飛べる鳥のような雰囲気もあります。雛っぽいですけどね。
では、合体(ユナイト)。
鳥顔のごついロボが完成します。
顔だけ見るとイワトビペンギン度がアップしたような気もしますが、全体で見るとペンギン感は薄れたかな?
また、いわゆる完全変形合体ではなく、中、大ペンギンは一旦すべてのカウルパーツを外し、組み換えていく必要があります。
小ペンギン(腕部)はほぼそのままでオーケー。
前腕や脛など両側からカウルパーツで挟んでいる部分が多く、非常にマッシブです。
小ペンギンの頭がそのまま拳になるのも面白いですね。
中ペンギンの頭は背中と股間に。
背中の頭は上部のパーツ含めスラスターっぽい感じになりますが、股間のそれは位置的に尻尾というよりは・・
武装パーツこそありませんが、コング以来のパワー重視型という感じでなかなかよいです。
フレーム状態はこの通り。
ほぼ普通の人型です。
3. ギガトプス(タンカーギガトプス)
恐竜モチーフとしては第2弾のバスターギガラプト以来、ようやくの2体めです。
とりあえず恐竜モチーフには共通して頭にギガが付くのかな?
ともあれ、なんでかアニマギアはあえて恐竜をモチーフに選んでいない感もありますね。
ギガラプトにしてもモチーフは小型~中型肉食恐竜のラプトルですし、どちらかというとザコっぽいイメージです。
定番のティラノサウルスやプテラノドン(は恐竜じゃないけど)とかは、ひょっとしたら第2期以降の大物(エンペラーギア)枠で温存されてるのかも。
フレーム構造は特徴的。
胴体部分はこれまでの一般的な4足タイプとは前後が逆になっており、重量級の草食恐竜らしい下半身にボリュームのある構造になっています。
前脚の向きも独特。
後脚も変形ギミックを踏まえ、少々変則的な構造になっています。
カウル装着。
トリケラトプス型。満を持しての定番恐竜モチーフです。
頭部は組み立て済み、目が塗装済みです。
フレーム構成の工夫によるプロポーションの再現は考えたなぁ・・と思いますが、いかんせん全体のボリュームは変わらないので、どうしても胴体が薄くなり、結果むしろ痩せっぽっちに見えてしまった感は否めません。
素材としては面白いパーツが多いので、モチーフは活かしたままパーツ追加で重量感を増したいところです。
一部組み換えでキャタピラ走行のタンクモードに変形。
アニマギア公式としては初のビークルモードへの変形となりますが、フロントがそのまんまなのでトリケラ要素強め。
また、前部のキャタピラこそ本体との一体感がありますが、後部キャラピラはオマケのような位置関係で、各部もとくに固定されないためまとまりが悪いです。
尻尾を流用する主砲にしても側面(脚部)への取り付けだったり、なんとも中途半端ですね。
こちらもパーツ追加で重戦車にしたいところ。
4. サクラギア(イデアダイバーサクラギア)
5. サクラギア(絶)(イデアダイバーサクラギア(ゼツ))
今回のカラバリ枠にしてアニマギアの歴史を変えた存在(言い過ぎとは思わない)。
最初に言ったように、1カートンに2:1、または1:2で入っており、そもそもの数が少ないうえにアニマギア初の少女型ということもあって一部熱狂的なファン(自分のことは棚上げ)に狩られるハメとなり、さすがのバンダイも動いたというすごいお方。
どうやら前弾のタイガオン、ゴウギアスも同様に2:1、1:2の2種のカートンがあったようですが今回のようなことにはならなかったので、さすが可愛いは正義! ですね。
というわけでボーンフレーム。
白と緑のほうがノーマルカラーのサクラギア、黒白のほうがアナザーカラーの絶です。
少女らしいプロポーション再現のために肩のジョイントはわずかに短い専用パーツになっており、ほかにも上腕、腰部、脛が専用パーツです。
背面も。
本来足用のフレームパーツは踵に取り付けられ、ハイヒールっぽい雰囲気の再現と共に自立がしやすい構造になっています。
ちょっとDTAっぽい。
カウル装着。
サクラギアの名前の通りピンクの髪と緑色の場緒ディが可憐なノーマルカラーと、バイザー装着で人リミッターリミッターを解除し、髪は金色に、ボディは純白に変貌した絶。
絶ではポニーテール型の放熱フィン(?)も展開します。
ノーベルガンダムを彷彿とさせますが、バンダイだから問題なし!
言うてもロボ娘だろうとタカを括っていたのですが、可愛いですね(笑)。これは狩られても仕方がない。
しかも、組み立て済みの頭部はほぼ全塗装という力の入れようです。
まぁ、塗装そのものは微妙に粗いですが・・
リボン部分のみステッカーを貼る仕様になっていますが、前面しかフォローされていないためそれぞれ塗装しました。初めてアニマギアに色塗ったよ。
武装は真ムサシのものとよく似たブレードですが、サクラギアのハンドパーツは平手のみなので、手に持つのではなく前腕のカウルに取り付けて使用します。
非使用時は背中のリボン型パーツにマウントすることも可能。
ノーマルカラーにもバイザーパーツは付属し、同様にアナザーカラーにもバイザーなしの前髪パーツ、髪飾りパーツが付属するので入れ替えることも可能。
当然こちらも可愛い。
さらに複数個購入し、ジョイントパーツを工夫することで髪形をツインポテールにすることもできます。
取り付けには腰部フレームを使ってますので、トリプルテールにもできますぜ。
しかし、こういうことを公式が紹介してるんだから、そりゃ狩られるわな・・
なお、テールは本体に使用しない上腕フレームを基部に使用しており、下部はボールジョイント接続で可動します。
比較画像
まずレオス。
バーサークソウルは購入していないので、ノーマルの白いガレオストライカーと、スピードモードで。
なるほど頭部に面影はありますが、それ以外はとくに類似点ないですね。
ガレオストライカーZのZギアモードと、アタックモードで。
一応ライバル関係ということになるんだろうか?
基型を同じくしつつ一方は4足獣型から人型への変形を組み込んだ汎用性重視。
もう一方は完全に人型にシフトし、より攻撃的な機体として完成した・・感じですかね。
あまり世界観については追っていないので、あくまでこのキットだけを見ての解釈ですが。
で、やはり人型としては異形感のあるZとまともな人型のレオスとではレオスのほうが完成度が高いように思えます。
そんなこんなで次弾、第1期最終弾でガレオストライカーの最終形が登場するわけですね。
ペンギオス分離状態・・はとくに比較する対象もないので、とりあえず海繋がりでロブスターとサメで挟んでみました。
あとワニとカメも交ぜたら水族館になりますね。
合体状態で、最初期の人型アニマギアであるデュアライズカブト(ムサシ)と。
ボリュームが段違いですね。
これ、同じか価格ですよ。やはりバンダイ驚異のメカニズム・・いた、資本力だなぁ。
恐竜モチーフ2体で。
奇しくも両方砲撃タイプ。
全体のボリュームがほぼ変わらないなかだと、相対的に4足タイプが小さく見えてしまうのは避けられませんね。
サクラギアと真ムサシで。
プロポーションはやはりサクラギアのほうが華奢ですが、サイズということになると意外とでかいんだよなぁ、サクラギア。
それにしても、ここ最近ボーンフレームに固有パーツを組み込む割合が増えてきているのが少し気になります。
もちろん、既存の共通フレームパーツだけで様々なモチーフを再現するのに限界があるとは思うんですが・・
以下、画像。
まずレオス。スピードモードで。
とくに干渉するものものないので、普通によく動きます。
これまでの人型と比較して足の接地面が広めで、とくにスピードモードは踵にパーツが追加されていることもあって自立は安定します。
アタックモードで。
やはり平手があると表現の幅が広がりますね。
レオスは格闘仕様機ということもあり、大型クローとの相性もばっちりです。
ペンギオス。まず分離形態で。
といっても小、中はほぼ動きません。
中は頭部の角度が変えられるので、なんとなく水中潜航形態くらいはできます。
一方の大ペンギンは一応フル可動。可動範囲は狭いですけどね。
なかなか可愛いです。
ユナイト!
合体ロボらしい重装甲感がありますが、肩周りの可動が多少窮屈なくらいでそれなりに動いてくれます。
足も大きく接地面積も広めなので自立も安定。
拳を大地に叩きつけるペンギオス。
エンペラーギアとも対等に戦える能力があるそうで、たしかにそのように思えるだけの存在感があります。
続いてギガトプス。
脚部の構造が前後共に独特ということもあり、可動は一般的な4足タイプよりも劣ります。
ただ、そんなちょっとぎこちない感じが大型草食恐竜っぽい気もします。そんなに大きくはないですけどね。
口は開閉します。
フリルと角を外せばそのままサイモチーフにもなりますね。
最後にサクラギア& 絶 。
肩幅が狭まったぶん、肩周りの可動が若干窮屈になっていますが、それ以外はほかの人型と変わらない可動性能です。
股関節軸もわずかに短くなっていますが、そちらはそこまで違いを感じませんでした。
とりあえず立て膝も綺麗に決まります。
通常のサクラギアから絶に変化するようなイメージで
う~ん、イマイチだなぁ・・
サクラギアの可愛さを全然表現できてない。
気を取り直して、組み換えチャレンジ。
オニキスミュータント
レオス単体のみで4足タイプに組み変え。
フレームパーツを追加し、カウルの位置も一部変更しただけです。
頭部はそのままでもなんとなくそれっぽく見えますね。
もはやライオン型ではないですが。
トリニティホルス
ペンギオスをベースにソニックイーグリット、ネオギアスの鳥類モチーフ3体をミキシング。
ちょっと胴長で不安定ですが、イーグリットの翼を使ったスカートはけっこう気に入っています。
もうちょっと密着感が欲しかったですが、それは今後の課題ですね。
ギガアニマタンク
ギガトプスをコアに左右にタイガオンとゴウギアスを追加して本体をボリュームアップ。
アーモリーフォタースにギガトプスの尻尾を取り付けて回転砲塔とし、大型戦車を完成させました。
サクラギア・ラクシュミー
最後にサクラギア、サクラギア(絶)を合体させてみました。
メインとする一方の背中に、サブとするもう一方を上下逆さまにして貼り付けた・・ほぼそれだけですね。
4本腕の女神のイメージ。どっかのガンダムと似てるとはたまたまです(笑)。
最初は頭部もそのままにしていたのですが、嵩張るので背中のほうは頭部を外し、ポニーテールのみをそれこそ尻尾のように取り付けました。
メインの髪型をショートにしたのは前に回したサブの脚部と干渉したからですが、ショートも可愛いですね。
以上、“アニマギア 6” でした。
パッケージがリニューアルされてからの2弾め。
前弾が比較的オーソドックスな内容だったのに対し、今弾は変化球多めという印象でした。
どうしてもサクラギアの存在が目立ってしまいますが、パーツの組み換えによるモードチェンジが可能なレオス、単体(1箱)で合体変形ギミックを盛り込んだペンギオス、初の生物モチーフ以外のビークルモードへの変形を取り入れたギガトプスと、ほかの3種のプレイバリューも高いです。
前弾ではどれにも付かなかった別紙の説明書も、第4弾のように全種に付属してましたしね。全体として満足度の高い内容でした。
本当、シリーズを重ねるごとにどんどん進化していきますね。
価格は据え置きなのに、初期のアイテムと較べると明らかにボリュームも増していますし。
そんなアニマギアも、3月発売の第7弾で一区切りということのようです。
1期最終弾に相応しく、全5種のうち4種(うち2種はカラバリ枠なので同一の機体なのだと思いますが)がエンペラーギアという大変な事態になっています。
すでに全5種の画像が公開されていますが、テーマとなる「最強・最大・最長」をまさしく体現しており、やはり過去最高のボリュームになるようで非常に楽しみです。
そして、第2期以降もアニマギアは続き、さらなるギミックも開発されているそうで、今後も目が離せません。
いや実際、こんなに長く続くシリーズになるとは思いもしなかったですね。
久し振りに好みのドンピシャの食玩が出た・・と思ってうっかりレビューなんか書いちゃったもんだから(笑)。
このところ組み換えもマンネリ化してきてます。
というか、世のなかにはツワモノが多過ぎる・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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