今回のレビューは、バンダイキャンディの食玩シリーズ、
“アニマギア” の第5弾、
“アニマギア 5” です。
素体となる “ボーンフレーム”、外装の “ニックカウル”、シールの “ブラッドステッカー” の3要素からなる、組み替え可能なフルアクションキット食玩シリーズの第5弾が発売されました。
ついこの間、第4弾のレビューを書いた気がするのに、もう第5弾ですよ。
すでに第7弾の予約まで始まってますしねぇ・・いやはや、こんなに続くシリーズになるとは思いませなんだ。
前弾では第1弾で発売されたアニマギアのフラッグシップモデル、ガレオストライカーが変形ギミック追加でリメイクされましたが、今回は同じく第1弾にラインナップされた人型アニマギアの原点、デュアライズカブトがリメイク。
ほか、その兄弟機となるクワガタモチーフの赤い人型に、やはり第1弾登場のソニックイーグリットの系譜ともいえる飛行型、そしてカラバリ枠は定番の4足獣型という手堅い陣容となっています。
共通ギミックというほどでもないですが、今回はそれぞれ武装の組み換えがポイントといえるかもしれません。
また、今回からパッケージデザインが刷新され、よりメインターゲットと思われる小学生男子にはキャッチー(古いww)なデザインになったような気がします。
さらに、それぞれのアニマギアに英語表記の正式名称のほか、カタカナ表記の通称(?)が付き、パッケージではそちらの名称のほうが大きく表記されています。
それでは、レビューしていきます。
キットは素組みに付属のシール(ブラッドステッカー)のみで。
なお、今回また1カートン内の入数が均等ではないということと、発売日辺りに出歩けそうになかったので大人買い(カートン買い)をしてしまいました。
アニマギアでは初ですね。ちなみに、第6弾もカートンで予約しております。
第1~4弾までについては、以下のレビューもご参照ください。
1.真(シン)ムサシ(デュアライズカブト真(シン))
1カートンの入数は3。
第1弾でラインナップされたデュアライズカブトの事実上のリメイクです。
真ムサシという通称は、そもそもデュアライスカブトが武器として2本のブレードを持っていた・・つまり二刀流だったから、二刀流といえば宮本武蔵で、デュアライズカブト=ムサシとなり、今回真が付いたから、真ムサシ。
デュアライズカブトがムサシって呼ばれてたことを、さっき知った・・
でも、今の子供が宮本武蔵知ってるのかなぁ?
メインカラーおよび全体の雰囲気はそのままに、外装の情報量が増し、よりスタイリッシュなデザインになりました。
フレーム構成は人型の基本形のままですが、
足パーツが上から被せるのではなく下に履かせる方式となったため、そのぶん脚が長くなり、プロポーションもよくなっています。
頭部は組み立て済みで、目と額側の角のホワイト部分は塗装済み。
デュアライズカブトでは2本ある角のうち額側の角が長く、先端が二股に分かれた、まさに日本のカブトムシを思わせるものでしたが、真では額側の角は短く、頭頂部からブレード状の長い角が生えてています。
モチーフはやはりヘラクレスオオカブトのようです。
なお、ボーンフレームパーツは第4弾から変更点はないと思います。
武装として長短2種、計4本のブレードが付属。
長いほうはジョイントパーツを介して肩アーマー後ろ側にマウント。短いほうは腰(太腿)アーマーなどにマウントできます。
ニックカウルにジョイント用の3㎜穴が増えていることも、今回のポイントだそうです。
長短のブレードは合体させることも可能です。
ステッカーの選択で右の目が開眼し、やはり右側のカウルに稲妻状の模様が浮き上がったアナザーバージョンとして組むこともできます。
ただ、ステッカーはホイルシールのため、当然繰り返し貼り替えたりはできないので、通常バージョンとアナザーバージョン、どちらか一方を選んで組むことになります。
今回僕はカートン買いをしたので、両方1つずつ組みました。
また、自立補助用のスタンドパーツも付属します。
今回は5種全部に付属しています(画像は撮ってません)。
2.コジロウ(デュアライズスタッガー)
カートンの入数は2。
クワガタムシをモチーフにした人型で、デュアライズシリーズの1種。
カブト系と対をなすようなイメージか、メインカラーは赤になっています。
コジロウという通称は言うまでもなく、宮本武蔵のライバル、佐々木小次郎から。
だから今の子供知らんって・・
そして、コジロウというからにはその得物はモノホシザオのような長刀なのかと思いきや、なぜかショットガンタイプが2丁。
まさかの射撃属性です。
フレーム構造は真ムサシと共通で基本の人型。
カウルの装着位置も共通。
ショットガンは非使用時には爪先にマウント(?)できます。
真ムサシのブレードと合体させることもでき、銃剣のような形態になります。
頭部は組み立て済み、フェイスは塗装済みで、デフォルトではフェイス下に付けている大顎パーツは後頭部に付け換えることもできます。
このほうがクワガタ感強めですが、既視感も強い・・
3.ネオギアス(フェニックスネオギアス)
入数は2。
モチーフはその名の通りフェニックス。
実質的なソニックイーグリットのリメイクといえるかもしれません。
なお、これもついさっき知ったんですが、名前に “ギアス” と付くアニマギアは “エンペラーギア” と呼ばれる特殊な機体で、通常のアニマギアよりも高い性能を持っているそうです。
これまでに第3弾でブレイズドラギアス、第4弾でシュバルツ & バイスフォースが合体したユニコーンライギアスが登場しており、今回のネオギアスで3体めということになるのかな?
正直、これまであんまり気にしてなかったけど、わりとちゃんと設定あるんですね・・
肩の接続が専用の構造だったソニックイーグリトに対し、こちらはウイングのフレームに固有パーツを組み込んではいますが、胴体部分への接続は通常のボールジョイント接続で互換性があります。
フレームパーツに固有パーツを追加したことでウイングが延長され、さらに可動部も増えてよりフレキシブルに動かせるようになっています。
ただ、後ろ向きに動せないのは相変わらず。その点においてはソニックイーグリットから進化はしてないんだなぁ・・
頭部は組み立て済み。目と額のブラック部分は塗装済みです。
尻尾は取り外し、パーツの角度を変えることでボウガンタイプの武器になります。
ネオギアス自身は持てませんので、コジロウに持ってもらっています。
4・タイガオン(タイガオンスロート)
5・ゴウギアス(バイフーゴウギアス)
入数はタイガオンが1、ゴウギアスが2。
それぞれ別のアニマギアだと思っていたんですが、どうやらタイガオンがリミッターを解除した状態がゴウギアスということのようです。
もちろん “ギアス” と付いているので、タイガオンはリミッターを解除することでエンペラーギアになれる、ということなのでしょう。
モチーフはトラ。
普通の黄色いトラがリミッター解除で白虎になるわけですね。
でも、この設定だとゴウギアスのほうがレアな存在なのに、なんで入数はタイガオンのほうが少ないのか・・?
フレーム構造は4足タイプの基本形。
目と隈取りの一部は塗装済みで、口が開閉します。
背中の爪のようなパーツはミサイルという設定。
まぁ、普通に爪パーツとしても使えます。
一応、武装ギミックといえるのか、
単体では尻尾に使われているパーツは取り外しての無限連結が可能になっています。
比較画像
新旧ムサシで。
少年から青年になった感じ。
フレーム構造は基本的に同じ(第1弾から第4弾までの間でボーンフレームパーツにはかなり変更点がありますが、基本的なパーツの形状、サイズは変わっていません)ながら、足パーツの取り付け方式の変更、そして頭部の角がぐんと長く伸びたために全高が増し、そのぶんプロポーションもよくなったように見えます。
各部のカウルもディティールが増えていますし、メインとなる武器もより洗練されましたね。
兄弟機で。
ついに揃ったカブトムシとクワガタ。
カラーリングだけでなく、バトルスタイルも近接メインに射撃メインというようにばっちり棲み分けができているのがいいですね。
ゆえにこそコジロウという通称の違和感だけが残る・・
ネオギアスとソニックイーグリットで。
意外にも、鳥形のギアはこの2種だけ(バーサークソウル除く)なんですね。
ネオギアスでかい・・と思っていましたが、イーグリットの表面積もかなりのものですね。忘れてました。
ネオギアスではイーグリットと比較してウイングの可動の自由度が飛躍的にアップしています。
また、イーグリットは飛行タイプであるにもかかわらず完成状態でスタンド等が使えない(ちょうどいい場所に露出した3㎜穴がない)という欠陥がありましたが、ネオギアスは背面に3㎜穴を備え、そういった不満にしっかり対応しています。
タイガオンとブレイドヴォルガで。
4足タイプの獣型ということで、久々に出してきたオオカミ。
大まかなフレーム構成は共通ですが、ジョイントの選択で接地性などはけっこう変わってきます。
以下、画像
では、それぞれ単体でアクションさせてみます。
まず真ムサシから。
フレーム構造は人型の基本で特別変わった点もないため、相変わらずよく動きます。
ただ、これはアニマギアの人型でだいたいそうなんですが、足パーツの踵部分が短いため、自立が微妙だったりします。
とくにこの真ムサシの場合、背部に武器をマウントする関係で重心が後方に傾きがち、かつ脛のカウルの形状で足首が前向きにあまり動かせないという盲点も・・
アナザーバージョンでも。
背中や腰裏など、使いやすい位置にの3㎜穴があるので、スタンドを使った空間ディスプレイは容易です。
合体させたブレードを両手に持っての大胆なアクションも決まる。
続いてコジロウ。
二丁拳銃(拳銃じゃないか)というとなんとなくアクロバティックなポーズをとらせたくなります。
こちらも真ムサシ同様広い可動域を誇り、スタンド使用もなんら問題ありません。
頭部を別モードにして。
クロス撃ちもギリ大丈夫。
射撃属性の人型は初だったと思いますし、ポージングが楽しいです。
ネオギアスで。
ウイングはもちろん、脚部もフレキシブルに動きます。
爪の構成が秀逸で、カウルと一体化した固定式の踵(という呼びかたはたぶん間違いだろうけど)と2段階で可動する3本爪による細かな表現が可能になっています。
組み立て済みの頭部が可動し、イーグリット同様に純粋な飛行ポーズをとらせることも。
しかしこの状態でのスタンド使用についてはまだ課題が残ったかたちでしょうかね。
今回は足側面のカウルに開いている穴を使っていますが、やはり中心線に穴が欲しい。
胸部カウルなどにデザインとして違和感のない穴があればよかったんですが・・
最後にタイガオン、ゴウギアス。
こちらも4足タイプの基本フレーム構造なので、とくに目新しい要素はありません。
前後の足首がすべてボールジョイントと軸の組み合わせになっているので、接地性はよく、ネコ科特有の低く伏せるような姿勢も違和感なく決まります。
リミッター解除! 敵に飛びかかるゴウギアス。
ただ、タイガオンとゴウギアスの違いが単純に色だけというのはどうなのかな・・もっとわかりやすく武装展開ギミックみたいなものがあればよかったんですが。
まぁ、それはそちらでご自由に、ということなのかもしれませんが・・せめてステッカーのデザインも真ムサシのアナザーバージョンのようなものにするとか、ねぇ。
だから普通に色違いの別機体だと思ったし(笑)。
ほんのちょっと武装を付け足して、アニマギア版巌流島の対決。
真ムサシは薙刀状のツインブレード使い、コジロウは拳にクロー、爪先にブレードを付けた変則格闘タイプになってます。
こうなるともはやネタ元の武蔵と小次郎感は一切ない(笑)。で、たぶん位置的にも逆。
では、お手軽組み換えでいくつか。
デュアライズアントリオーン
真ムサシとコジロウ、2体の昆虫モチーフの人型を使ってアリジゴクを再現しました。
コジロウの爪先に付けたショットガンをどうにか活かせないか・・というところから、わりと短時間で組み換えられましたね。
全体のボリューム感も、なかなか気持ち悪い感じで気に入ってます(笑)。
フレイザートライギアス
ネオギアス、ゴウギアス、そしてブレイズドラギアスの3体のエンペラーギアを合体させてみました。
ユニコーンライギアスは・・完全に忘れていましたね。
なお、ネオギアスとドラギアスはちゃんと軸で接続していますが、ゴウギアスへの合体はほぼ乗せているだけです。意外と安定してますが・・
ちなみに名前は、ネオギアスとドラギアスに炎、ゴウギアスに氷のイメージがあるため、某氷炎将軍をオマージュしています。
真・デュアライズギアスロート
第5弾の5体合体です。
一部のジョイントパーツを除き、単体で使用するパーツはすべて組み込んでいます。
タイガオンとゴウギアスは当然として、真ムサシとコジロウもほぼ同型ということで、非常に上手くまとめられたと思います。
ただ、これを組み立てていたときにはまだタイガオンとゴウギアスが同じものだということを知らなかったので、だったら真ムサシのアナザーバージョンも組み込めばよかったか、と思ったり・・
第4弾の5種合体として組み立てた魔神型、アニマゴーレムと対峙。
安定感がまるで違う・・(笑)
まぁ、アニマゴーレムのごった煮感も嫌いじゃないけどね。
ただ、アニマゴーレムは単体状態からかなりパーツをバラしたうえで組み換えてますが、今回のギアスロートは単体に戻しやすいよう、バラすのは最小限にしています。
それも同型で左右の腕部、脚部をほぼ同じ形状にすることができた部分が大きいですね。1番パーツをバラしてるのはコアになったネオギアスかな。
以上、“アニマギア5” でした。
パッケージデザインの刷新に伴い、内容も大きく変化したか? というとそんなことはなく、むしろ特徴らしい特徴のない弾になった、という感じは否めません。
第1弾から2弾、3弾と少しずつ改良されてきたボーンフレームパーツは第4弾での微調整を経て完成を見たらしく、それをそのまま流用した人型、鳥型(飛行型)、4足獣型というラインアップは、今一度基本、原点にたち還ろうということなのかもしれません。
直前の第4弾では、フラッグシップモデルであるガレオストライカーのリメイクに加え、ラインナップすべてに固有のギミックが盛り込まれ、その説明のために箱裏面のスペースだけでは足りず、別紙が用意されたわけですが、今回はそういったこともなく、ある意味肩透かしを食らった感はあります。
だからといって、今回の第5弾ラインナップが第4弾のそれに劣っているということではもちろんないです。
これまで以上にカスタマイズを意識した武装の組み換えやカウルパーツへの3㎜穴追加など、地味ながらコンセプトに沿った確実な進化が感じられます。
そんな感じで一旦基本をおさらいしたうえでの第6弾・・これがまた変則的ですね。今から非常に楽しみです。
そして、まだ文字情報以外明らかになっていない第7弾・・アニマギア終了を思わせるような文言もありますが、果たして・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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