今回のレビューは、バンダイ キャンディの食玩シリーズ
“アニマギア” の第2弾、
“アニマギア2” です。
昨年末に第1弾アイテムの整形色を変更した、“バーサークソウル” が発売されていますので、実質的にはシリーズ第3弾ということになります。
今回も基礎となる共通フレームのボーンフレーム、外装のニックカウル、その上に貼るシール、ブラッドステッカーという3つの要素で構成されます。
シリーズのコンセプトである組み換えによるカスタマイズの幅広さはそのままに、新たに単体でも遊べるギミックが追加され、シリーズの確実な進化が窺える第2弾。
ラインナップは全5種類ですが、第1弾同様、うち2種は同一造形のリカラーなので、それについては今回も一方のみを購入しております。
では、まとまてレビューしていきます。
バスターギガラプト
第1弾では選ばれなかった恐竜モチーフが、第2弾のトップバッターとして登場。
名称からもわかる通り、小型肉食恐竜のラプトルがモチーフ。
このサイズですから、ティラノサウルスというよりはそっちのほうがしっくりきます。
プロポーションは非常によいです。すばしっこそうで知能も高そうな雰囲気がありますね。
目は塗装済みですが、今回のラインナップでは唯一組み立て済みのパーツがありません。
フレーム状態。
ボーンフレームは第1弾と共通かと思ってたんですが、微妙に違っています。
胸部の構造が変更されており、基本的な形状は同じですが、肩間接が第1弾ではダブルボールジョイントだったのに対し、第2弾では胸部側が軸接続の挟み込みになっています。ほか、腕部や脚部などの各フレームパーツもほぼ同じ形状ながら接続部の深さやディティールなど、よく見るとけっこう違う・・
なお、今回は画像が大量になってしまったので、フレーム状態のバックショットは割愛させていただきます。
説明書のままだと精肉状態の丸鶏みたいで情けなかったので、腕と脚(ツメ)を取り付けています。
本来腕部として使用されるパーツを頭部と尻尾に流用するのは、なかなかない発想だと思いました。
単体でのワンポイントギミックとして、背部キャノン砲の砲身を折りたたむことができます。
自立補助のためのパーツが付属しますが、見ためは一切考慮していません(笑)。
まぁ、そもそも補助が必要な場面はほとんどありませんし、汎用の3㎜軸スタンドも使えるのでまず要りません。
というか、注意しておかないとランナーの枠と間違えて捨ててしまいそうです。
また、第1弾同様余ったジョイントパーツを取り付けておけるプレートパーツが付属しますが、形状も同じなのでこれも画像は割愛。
ブレイドヴォルガ
第1弾の主人公機(?)、ガレオストライカーのライバル的な位置付けなんでしょうか? ともかくもオオカミモチーフの機体です。
頭部は組み立て済みで口が開閉。目と耳の先端は塗装済みになっています。顔自体はあまり格好良くはないですね。
成型色はブルーグレーですが、イメージ的には銀狼なんでしょうね。なんか、最近似たような色に似たようなフォルムのヒトを作ったような気もしますが・・あっちはキツネだったか。
フレーム状態。
基本的な構成はガレオストライカーと一緒ですが、先にも言ったようにパーツ自体が微妙に異なるので完全に同じ仕様ではありません。
1番の違いは前足(ツメ)の接続方法。柔軟性が若干落ちています。
尻尾にあたるパーツを取り外し、そこにデフォルトでは四肢の外装にマウントしているブレード状パーツを取り付けて手裏剣タイプの武器にすることができます。
オオカミ、あるいはイヌと忍者の組み合わせというのは、わりと普遍的なイメージなんですかね。
自立補助パーツが付属。
ガレオストライカーに付属したものは接地面が十字になっていたので、ごく簡易的なディスプレイスタンドにもなりましたが、これはほぼ意味のないパーツですね。
ディビジョンニードル
今回の昆虫モチーフ人型枠。第1弾のデュアライズカブトのライバルかな?
ハチですね。
頭部は額のv字アンテナ以外は組み立て済み、目やおでこは塗装済みです。
左手にはニードル。右手にはキャノン砲と一体化した大型のシールドを装備しています。大抵は右に近接武器、左にシールドなんですが、左利きなんですかね。
背中にはウイングもあり、デュアライズカブトに較べてより昆虫のイメージが強くなっています。
フレーム状態。
こちらも人型の基本形という意味で、デュアライズカブトとシルエットは変わらず。
しかし汎用のハンドパーツはなく、左腕のみ、ニードルを取り付けるためにボール接続の軸パーツを取り付けます。
インセクトモード
頭部および外装の一部を外して組み換えることで完成する形態。
まんま、ハチです。
フレームパーツは軸ジョイント以外使用しないため、あくまでドローンタイプのサポートメカと僕は認識しているんですが。どうなんだろう?
この形態への組み換えのために、わざわざ別紙で説明書が封入(基本的な組み立て説明は、箱の裏側に印刷されています)されていました。
しかしこの形態、パッケージに画像もなく、公式サイトなどでもとくに情報がなかったのでびっくりしました。
最初から想定して設計されているはずなので、開発と営業(販売?)の情報共有ちゃんとできてなかったんじゃないかと疑いたくなります。
インセクトモードで使うパーツを外した状態がこちら。
フレームはそのままなので、当然人型は保っています。
でも、頭がほとんどなくなってるからなぁ・・あ、こっちがドローンでインセクトモードが本体という可能性もあるのか!
自立補助パーツが付属。
ここへきて初めてその正当な役割を果たしたと思う(笑)。
踵がほぼないのと、ウイングのせいで重心が若干後方に傾きがちなので。
ヴァリアブルシャークハンター
第2弾における海担当兼リカラー枠。
青い “ハンター” と赤い “レスキュー” があり、今回はハンターのみ購入。
しかし実は、ギミックの面白みもあるので、今回は両方買おうと思っていたんですが・・家電量販店、大型スーパー等3件ほど回ったものの、遂にレスキューは見つけられず。
一方でバスターギガラプトは異様に残っていたので、これは10箱入りの1カートンの内訳はラプト3個、ヴォルガ、ニードル、ハンターが各2個、レスキューが1個なんじゃないかな。
でないなら、なんだかんだで “赤” は人気がある、ということでしょう。
名前のまんま、モチーフはサメです。
頭部は組み立て済みで目と額の一部が塗装済み。口は開閉可能です。
高さがないぶん横にそこそこボリュームがあり、潜水艦や深海探査艇のような雰囲気もあります。
やっぱりこういったモチーフだと、赤よりもこっちの濃いブルーのほうがしっくりきますね(強がり)。
そもそも救急仕様なら赤よりも白じゃないのかなぁ? もちろん、赤い救急車両もありますけども。
フレーム状態。
ディビジョンニードルと同じ人型のフレームを寝かせて、腰部を90度回したものが基本形になります。
なぜこのようなフレームになっているのかというと、アニマギア初の人型への変形ギミックを備えているため。
ヒューマンモード
こちらがその変形後の姿。
ディビジョンニードルのインセクトモードと違って、こちらは最初から知らされていた仕様ですが、やはり変形の説明のための別紙が封入されています。
変形は非常に簡単で、まず腰を90度回転させ、足(尾ビレ)を接地させて立たせます。腰部に付けていたシールド状パーツを一旦取り外し、1つを右前腕に、1つを腰(後)に取り付け。胸部に付けていたパーツを腰部(前)に付け替え、サメ形態の頭部前面パーツを取り外し、それを胸部に移設。頭部ヘルメット部分、肩アーマーをそれぞれ90度回し、ほか、各部パーツの位置を調整して完了です。
人型携帯の頭部のゴーグル部分は塗装されておらず、シールを貼る仕様。
やはり複数のバリエーションが存在するという設定からか。量産機っぽいフェイスになっていますね。
サメ形態時には上を向く脚部外装にはそれぞれヒレが造形されているため、地味に左右非対象。
自立補助パーツが付属。
腰部フレームとリアスカートの間に挟み込むかたちになります。
比較画像
まずは第2弾アイテム4種を並べて。
バスターギガラプトのみ組み立て済みパーツがないのは先にも言いましたが、そのぶんほかの3種よりもボリュームがないということもありません。
むしろ表面積は1番広いかも。
ここからは第1弾アイテムとそれぞれ個別に。
まず、鳥は恐竜から進化した・・ということで、バスターギガラプトとソニックイーグリットで。
第1弾でも一際ボリュームのあるソニックイーグリットと並べると、さすがにバスターギガラプトは小柄に見えますね。
それぞれ、ほかの3種よりもフレームパーツの使い方が若干特殊という共通点もあったりします。
4つ足の獣同士、ブレイドヴォルガとガレオストライカーで。
フレームの基本構成は共通ですが、パーツ自体が微妙に変化しているため間接の仕様などが一部異なります。
可動性はガレオストライカー、保持力や安定感はブレイドヴォルガに分がある感じ。
ほぼ同じフレームで外装を変更してネコ科とイヌ科を再現するというのはけっこう定番のパターンですが、あらためて見るとガレオストライカーはそれほどライオンには見えないんだなぁ。ブレイドヴォルガのほうは完全にオオカミですが。
昆虫+人型枠、ディビジョンニードルとデュアライズカブトで。
カラーの印象もあるのかもしれませんが、どちらかというと男性的なデュアライズカブトに対し、ディビジョンニードルには女性的な雰囲気も感じられます。
あと、ディビジョンニードル単体だとあまり感じなかったんですが、こうして並ぶとやはりメダロット感は強い気がしますね。
最後は海担当、ヴァリアブルシャークハンターとアームズギロテッカーで。
サメとロブスターですね。
脚部フレームを尻尾(尾ビレ)に流用する部分は共通。ただ、アームズギロテッカーは横に並べて固定するのに対し、ヴァリアブルシャークは縦に重ねるという選択えおしています。まぁ、こちらは変形ギミックの都合もあるわけですが。
以下、画像
バスターギガラプトの下顎はボールジョイント接続になっており、開閉及び回転させることが可能。
まぁ、回すことはそうそうないですが、少し角度を付けてやることで微妙な表情付けができるのは面白いです。
ただ、頭部に腕部フレームを流用していて、そのジョイント受けの位置もあって口を開けると若干受け口気味になるのが可愛くもあり、間抜けでもあり(笑)。
軽快に疾走しているイメージで。
フレームの構成はほぼ同じながら、肩や前足首間接構造の変更でガレオストライカーよりも柔軟性がなくなったブレイドヴォルガ。
顔付きもわりと大人しいので、なんというか全体に硬いというか、勢いがない感じです。
巨大手裏剣を咥えて。
本当にただ咥えさせているだけですが。
人型としての可動性能は十分。
肘は一軸ですが90度以上曲げることが可能ですし、膝は異臭関節で立て膝はもちろん正座も可能。
分離して陸と空からコンビネーション攻撃だ!
ヴァリアブルシャークは、さすがにこの形態だとあまり動きません。せいぜい身体を捻る程度。
なお、尻尾はとくに固定されていません。あと、サメの顔パーツは外れやすいです。
人型に変形して。フレーム構造はディビジョンニードルと同じですが、肩アーマーや左脚部外装、リアスカートなど干渉物が多いので、あまりぐりぐりとは動かせません。
組み換え
今回は第1弾と第2弾からそれぞれ一つずつ使って挑戦。
組み合わせは比較画像の項で並べた4パターンです。
バスターギガラプト + ソニックイーグリット
これはわかりやすく、ドラゴンをイメージして。
けっこうなボリュームになりましたが、尻尾が支えになるので自立は問題ありません。
前脚にしたソニックイーグリットのツメにキャノンを持たせてみました。
ブレイドヴォルガ + ガレオストライカー
頭が2つなので、ケルベロスの兄のオルトロスですね。
アイデアとしてはけっこう単純というか、すぐに思いついたものなんですが、いざ実現しようとすると胸部フレームの構造の違いに意外と悩まされました。
応用として、ブレイドヴォルガを3つ使ったケルベルスというのも王道ながらインパクト大だと思います。
ディビジョンニードル + デュアライズカブト
当初はフレームはそのまま1体分だけを使い、外装を追加したフルアーマー形態っぽいものを考えていたんですが、いつの間にかケンタウロス状態に。
まぁ、これで腕が2本に脚が4本の計6本でより昆虫に近付いたかな(笑)。
ヴァリアブルシャークハンター + アームズギロテッカー
クラーケン(巨大なイカ)をイメージ。
アームズギロテッカーの腹脚4対に長い触手が2対・・脚12本になっちゃったな。まぁいいか’笑)。
実はこれが今回1番のお気に入り。レスキューが買えてたらカラーも赤で統一できたんですけどね。
以上、“アニマギア2” でした。
てっきりフレームパーツはずっと流用していくもんだと思ってたんですが、地味に細部を変えてきましたね。
すでに第3弾の発売も決定していますが、次も微妙に変えてくるのかな?
このテのコレクション性の高いシリーズでいきなり根本の仕様に手を入れてくれるのは、個人的にはあまり賛成できないですね。
先にも言った通り、ブレイドヴォルガとガレオストライカーのミキシングで普通に戸惑いましたし・・
とはいえ、これだけプレイバリューのあるアイテムをわずか400円で、それも結構短いスパンでシリーズ化して出してくるバンダイ、さすがです。
なんかいろんなものを混ぜて薄めたようなものではありますが、そこは割り切って、むしろネタ的感覚で楽しむのもいいと思います。
なにせ400円だしね。
さて、第3弾の発売は3月ですが、急に人型が増えたのがちょっと気になる。
第3弾の動物モチーフはゴリラにカメ。第1、第2弾と併せて定番のモチーフはあらかた消化してしまった感があるのは確か。
アニマギアの “アニマ” はアニマルの意味ではないのかもしれませんが、なんだかなぁ・・
第4弾が全部人型になったら、もう買わないかな。
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