今回のレビューは、バンダイ キャンディの食玩シリーズ
“アニマギア” の第3弾、
“アニマギア3” です。
素体となる “ボーンフレーム”、外装の “ニックカウル”、シールの “ブラッドステッカー” の3要素からなる、組み替えも可能なフルアクションキット食玩シリーズの第3弾が発売されました。
今回も新たなモチーフ4種にカラバリ1つを加えた全5種でのリリースとなりますが、1カートン10個入りの中にカラバリは1個しか入っていないらしく、前弾の赤いサメ同様お目にかかることはできませんでした。
まぁ、端から諦めてますけどね(強がり)。
というかこのご時世、不要不急の外出は控えよとのことですから以前のように複数の店舗をはしごすることも憚られ、1番品揃えのいい店舗1件のみ訪れたのですが、カラバリ除く4種1個ずつを確保するので精一杯でした。
というのも、店頭在庫がコウモリ2個、ほか1個しか残っていなかった(カラバリは最初からないものと思っています。実際なかったし・・)ので。
これまでも1種1個のみの購入に留めていたんですが、今回カメだけは複数個欲しかったんだけどなぁ・・
いつもはもう少し数の揃ってる店なんですが、入荷を絞っていたのかもしれません。第1、2弾とバーサークソウルはまだけっこう残ってたし・・
では、4種まとめてレビューしていきます。
それぞれにまずはボーン形態(背面は割愛)、完成形と画像を繋ぎます。
ボーンフレームはこれまで通り4種で共通。基本構造、デザインは第1弾からほぼ変わっていませんが、またも新規造形になっており、間接の渋みがよりよい方向に調整されました。
肩間接の構造は第2弾を踏襲。
単体では基本使用しない、両端が3㎜穴になっている円柱状のジョイントパーツが追加されています。
毎回前弾からの流用なしっていうのは凄いなぁ。
食玩ってあまり再販とかされないイメージなんですが、金型とかどうしてるんだろう? けっこうコストかかってるように思うんですが・・
1.ブレイズドラギアス
今回の人型枠。
頭部と右手の武装(槍)は組み立て済み。フェイスは塗装済みです。
第1、2弾の人型は昆虫モチーフでしたが、今回はドラゴンがモチーフ。得物含めて竜騎士のイメージですね。
デザインも、どちらかというと可愛らしい感じだったカブトムシやハチとは真逆というか、全力でスタイリッシュな方向に振ってきました。
主人公機というよりはライバル機感強め。
今回のカラバリはこれの黒色バージョン、5.ブレイズドラギアス ヘルになります。そっちはもう完全にライバル機。
アクション
可動は言うまでもなく優秀。
ただ、肩アーマー(シールド?)が干渉するので肩周りの可動は若干窮屈です。
右手は、槍と一体化したジョイントのほか、通常の握り手(持ち手)も付属するので任意で交換可能。
ただし、槍を普通に持たせることはできません。
あと、槍はこれ穂先下のジョイントと一体成型です。てっきりパイルバンカー的なギミックがあるのかと思いきや、固定です。
せっかくのリーチがまったく活かせない槍とは・・
なお、画像で使用しているスタンドは今話題の食玩ベース。300円でオプションも豊富なので、小物用のスタンドとして十分です。
僕はとりあえず2個買いました。
自立補助パーツが付属。
リアスカートの裏に差し込むかたちであまり目立ちません。
さすがに第3弾ともなると学習してきたらしい(笑)。べつになくても全然問題ないけどね。
ちなみに、今回補助パーツが付属するのはこいつだけ。
2.ヴラドリリアーク ヒューマンモード
今回の変形枠。
フレーム構成は一般的な人型と共通です。前弾とサメと違って人型が基本形となります。
頭部組み立て済み、一部塗装済みです。
モチーフはコウモリ・・というかドラキュラ(吸血鬼)ですね。
手持ち武器としてサーベルが付属します。
ただそのサーベル、柄の3㎜軸が異様に短かくて、ほかの用途に若干使いづらいです。
あと足(靴)ですが、ドラギアスのような専用パーツではなく、爪先のフレームに被せるいつものかたちなので、要は踵がないために自立がけっこう厳しめです。
ウイングがそこそこ負担になるんですよ。
こいつにこそ自立補助パーツが必要だと思うんだが・・
アニマルモード
コウモリ型に変形。
変形は非常に簡単で、頭部を180度回転させ、脚部を膝から曲げて背中側に回すだけ。
公式画像などでは腕部は人型のときのまま、サーベルも持たせていますが、パッケージ表面の線画(デザイン画?)では上下引っ繰り返してあるので、そちらが本来と解釈し、そのようにしています。
なかなかコンパクトにまとまっていて可愛いです。
変形も初期のトランスフォーマーみたいだし。
アクション
こちらも肩アーマーが干渉するので腕が横向きに水平まで上げられなかったりしますが、下半身の可動は優秀。
しかし、自立は苦手なので、イメージ的にもスタンドを使うのがベターかなぁ・・
なお、左のみ通常の握り手(持ち手)のほかに平手が付属します。気付けばこの画像でしか使ってなかった・・
ウイングは下ろせばマントのような雰囲気に。これだけでもけっこう印象が変わってきます。
そしてこの位置だとまだ自立しやすい・・かな。
アニマルモードでも。
ウイングの取り付け位置を変えて(拳に持たせて)、洞窟の天井に逆さまにぶら下がってるイメージで。
公式画像同様に、腕だけ人型に変形させてみます。
バルキリーでいうところのガウォークモードですな(違う)。
3.アーモリーフォータス
今回の水中枠・・じゃないな、陸ガメだなこいつ。
フレーム構成は獣型の変形。四肢の関節の向きが逆になってたりしますが、これだけ見てのちにカメになるとは思えませんな。
頭部は組み立て済み、一部塗装済み。甲羅を構成するパーツの一部は切り取り済みです。
カメモチーフの定番として、防御と火力を兼ね備えた後方支援型となっておりますが、ちょっと火力成分少なめではあります。
内容的に武装にボリュームを割くのがなかなか難しいでしょうからねぇ。
あと、パッと見隠れていて目立ちませんが、腹部にキャタピラを1基備えています。これだけ4つくらい欲しいんですが・・
アクション
四肢に加えてキャタピラも接地できるので、案外派手めのポージングが可能です。
甲羅後方に装備したキャノンと、左のはなんだ? レールガン? は仰角がとれるようになっています。
甲羅の中に四肢を引っ込めての完全防御態勢・・いや、頭出てるし!
4.コングバルクラッシャー
今回の純獣枠。
でも4つ足でなく、半2足歩行タイプは初ですな。
一般的なフレーム構造とは腕部と脚部が逆になっています。
頭部組み立て済み、一部塗装済みです。
モチーフはゴリラ。
ここで白いゴリラを出してくるとは・・なるほど、これでHMMイエティを我慢しろ、という啓示だな(笑)。
しかし、どんどん既視感が増してくるなぁ。開発者、絶対ゾイド好きだろ。
アクション
巨大な拳は親指以外の4指(人差し指とほかの3指は一体成型)が可動、手首も可動するので、若干ぎこちなくはありますがドラミングポーズも。
頭部は首の部分で上下に可動します。
腹部フレームを追加することで一層ゴリラっぽい姿勢にできます。
ちょっとなにか被せるものが欲しいですけどね。
比較画像
というほどのものでもないんですが、いろいろ並べてみます。
まずは3弾4種を並べて。
意外なほどゴリラが小柄・・
外装のパーツ総数はほとんど変わらないはずなんですが、ゴリラは可動する拳にけっこうなパーツを持っていかれてますからね。
続いて個別に前弾、前々弾の同類と並べて。
竜騎士とカブトムシで。
中身はほぼ同じなのに、プロポーションが全然違う。
コウモリとハチで。
方向性はわりと似てます。
どちらも自立が厳しめなところも似てる・・
ゴリラと恐竜・・ライバル同士(?)で。
わりといいサイズ感です。
水中枠(違う)揃い踏み。
組み換えいろいろ
では、お待ちかね(?)の組み換えターイム。
画像はすでにTwitterでほとんど出してしまっていますが・・
まずは単体で。それぞれ余剰のジョイントパーツのみ追加で使用しています。
基本的に人型は獣型に、獣型は人型に近いかたちに組み換えました。
ブレイズドラギアス ドラゴンモード
腹部フレーム追加。首も爪先フレームと延長ジョイントを使って伸ばしています。
翼のない、陸棲タイプのドラゴンですね。ドレイクとかいうのかな?
ヴラドリリアーク スティングレイモード
エイです。頭部の耳(?)とサーベルの形状を活かしました。
本体には一切手を加えていません。変形もほぼそのまま。
まぁ、ハンブラビです(笑)。
アーモリーフォータス ドロイドモード
今回こいつが1番苦労しました。
キャタピラを横向きにしたら、転輪のモールドが目に見えたのでなんとか光明が・・
腕部は前脚の取り付け向きを変えて(手首をほうを肩に取り付け)、さらに余剰のフレームを継ぎ足しました。
コングバルクラッシャー ロボットモード
ゴリラは頭部を引っ繰り返すと意外なほどいい感じのロボ顔に見えたので、あとは腕と脚を交換するくらいで、非常にシンプルなロボットになりました。
ゴーグっぽい。
総じて、新規の延長ジョイントパーツとボールジョイントから3㎜穴に変換できる爪先のフレームパーツがいい仕事をしてくれました。
続いて2体ずつの組み合わせ。
一方はほぼデフォルトのまま、もう一方をオプションに。
ブレイズドラギアス + アーモリーフォータス
カメに槍を組み合わせて弩(クロスボウ)に。
ヴラドリリアーク + コングバルクラッシャー
ゴリラにはサーフィンをさせないといけないという使命感が・・(笑)
3弾4種の組み合わせで。
グレート合体 アニマトライダー
ゴリラのロボットモードに、ほかの3基をオプションとして装備させる、というコンセプト。
色味的にもなかなかいいバランスになったのではなかろうか。
ある程度可動もこなします。
それでは最後、1~3弾までのカラバリを除く全12体を合体させてみます。
極力単体の形状は変えず、単純に連結させていく方向で完成させました。
胸部に竜騎士、腹部にライオン、背部ウイングにタカ、尻尾にザリガニ。
右腕はカメとラプトル、左腕はオオカミとゴリラ。
右脚はサメとコウモリ、左脚はカブトムシとハチ。
武器は待ったパーツをまとめて、上手い具合にゴリラの両手で保持できました。
イメージはゴーストン(わかるよね?)
可動は望むべくもありませんが、一応自立は可能です。ただ立たせておくだけでもなかなかの威圧感。
第4段発売の暁にはあらためて16体で・・やるかなぁ?
以上、“アニマギア3” でした。
第2段で大幅にブラッシュアップされたフレーム構造はほぼそのまま、さらに接続部の渋みを調整して、可動モデルとしての信頼性がさらに向上しました。
このあたりはさすがバンダイといえます。
正直、第1、2弾の間にはフレームに地味に変更点が多く、ミキシングを伴う組み換えに若干戸惑いもあったのですが、2、3弾の間にはそういったこともなく、おそらくは今後大きな変更もないのだろうと思います。
ただそうなると、第1弾だけ妙に浮いてしまうんですが、ゆえに第4弾にてガレオストライカーがリニューアルされることになったのかもしれません。
というわけで、第4弾は8月発売ですね。
ガレオのリニューアルのほかはヘビにワニ、それに人型の2色が合体してユニコーンになるようです。
でもこれ、今までみたいにカラバリが1カートンに1個だけとかだったら大問題だよなぁ・・
まぁ、同色でも合体できそうだけど。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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