SS デバステーター レビュー

 今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、

“SS デバステーター” です。


 実写映画第2作、“トランスフォーマー リベンジ” に登場したコンストラクティコンの合体兵士、

“デバステーター” 。

 およそ1年と3ヶ月をかけてメンバー8体が順次発売され、この8月、遂に全員集合で合体させることができました。


 これまで、トランスフォーマーの合体戦士についてはセット販売がほとんどだったこともあり、だいたい3回くらいの分割形式で最後に合体モードも併せて紹介してきました。

 なので、今回も先日のオーバーロードのレビューの時に一緒にやってしまおうかとも思ったのですが、そうするとかなりのボリュームになりそうだったので、合体モードについてはあらためて単独で書くことにしました。

 ついでに、合体要員各員についてもおさらい程度にまとめてみようと思います。

 では、いきます。


 まずは合体要員となるコンストラクティコン8体について、発売順にざっと見ていきましょう。

 それぞれをより詳しく(?)知りたい場合は、個別のレビューもご参照ください。


SS-32 ディセプティコン スクラップメタル

 2019年4月発売。デラックスクラス。

 SS版コンストラクティコンのトップバッターは、まさかの隠れキャラでした。

 それまで、一応7体合体とされていたデバステーターですが、突然の彼の正規メンバー昇格で8体合体ということに・・

 まぁ、劇中ではもっとたくさん合体しているようにも見えるんですけどね。

 そのスクラップメタルは、劇中前半のメガトロンがサルベージされるシーンで、その復活に必要なパーツ取りのために仲間にスクラップにされた哀れなキャラというこよになっています。

 スクラップ~という名前も、そこから来るスタッフ間での愛称だったものが今回正式採用されたもののようです。

 ただ問題のそのシーン・・というか、前段のタンカーからコンストラクティコンたちが次々と海へ飛び込むシーンもですが、スクラップメタルとされるキャラは完全にスクラッパーです。

 さらにその前段、デセプティコンプロトフォームがタンカー上に飛来し、そこにあった重機をスキャンしたと思われるシーンがあるのですが、そこでディセプティコンマークの入ったショベルカーが動く・・というカットを挟んでしまったために起きた事故とも言えます。

 要は編集ミスです。でも、それが作画ミスなんてしょっちゅうだった初代アニメへのオマージュなのだとしたら感心するけど、たぶん違うんだろうな(笑)。


ロボットモード

 というわけで、劇中にこんなロボットは出てこない(はず)んですが、デザインとしてはなかなかに秀逸。

 この位置からは見えませんが、背中にたたまれたショベルアームが位置的に尻尾のような動きもでき、猿っぽい雰囲気もあって可愛いです。

 問題は肘関節が軟質素材で、しかも開封当初はギチギチに堅かったこともあり、回すたびに捩切れるんじゃないかとヒヤヒヤでした。

 変形時に絶対必要な可動なので、最初にシリコンスプレーなどで調整するのがよいと思います。


ビークルモード

 小型のショベルカーにトランスフォーム。

 変形はUW版のスカベンジャーに近く、比較的簡単にカッチリ変形してくれます。

 この段階で、SS版コンストラクティコンはほかのSSアイテムとは違い、ビークルモードにおける実車再現度はほどほどで、合体ギミック前提の強度重視の方向で行くのだ、ということがわかりましたね。


合体モード

 左腕先端を担当。

 手首から先、というイメ-ジでいいと思います。

SS-33 ディセプティコン ランページ

 スクラップメタルと同じ2019年4月発売。ボイジャークラス。

 G1におけるボーンクラッシャーに相当するキャラですが、1作めでほかのキャラに名前を奪われたためにこの名前に。

 今後の作品でアニマトロン(プレダコン)を出すとしたらどうするんだろう?

 ちなみに本来合体するのは同型の黄色い個体・・通称スキップジャックですが、単体でも見せ場のあったこちらがまず発売されました。

 スキップジャックも日本ではモール限定で11月の発売が決まっています。なので、デバステーター完全再現という意味ではそれまで待つべきなのかもしれませんが・・なお、スキップジャックも予約済み。


ロボットモード

 劇中の華奢なイメージとは少し違いますが、特徴的な一本足を再現(自立には専用のスタンドを使いますが)。

 異形揃いのコンストラクティコンの先陣を切るようなかたちで衝撃をもたらしてくれました。

 腕の鞭(履帯)がもう少しフレキシブルに動いてくれたらなぁ・・と思うこともありますが。


ビークルモード

 大型ブルドーザーにトランスフォーム。

 パッと見はまぁいい感じなんですが、クローラーの後部にロボットモードの爪の一部が露出しています。

 以降、SS版コンストラクティコンのボイジャークラスはビークルモードにおいて爪を露出しなければいけない縛りが発生します(笑)。

 あと、顔ともいえるドーザーブレードの中央のスライドレバーも、わざわざここに付ける? という感じ。

 ブレード底面に走行用のコロを出すためのレバーなんですが、その頃の必要性がそれほど高くありませんし、付けるにしても収納式にする意味もあまりない気がするんだよなぁ・・


合体モード

 左脚を担当。

 ビークルモード含め、クローラー部分(ロボットモードの腕部)の変形が意外と複雑なんですよね。

 また、本来合体モードではスタンドは組み込まないんですが、安定感が増すので付けています。

SS-34 ディセプティコン ロングハウル

 2019年7月発売。ボイジャークラス。

 先の2体から少し間を置いての発売となりました。


ロボットモード

 みっちりとディティールの詰まったずんぐりボディ。

 これでも、たぶんコンストラクティコンのなかでは1番まともな人型なんですよね。

 ただ、造形は文句なしなんですが、ちょっと丸過ぎるような・・あと、ちゃんと合体を成立させるためのサイズに調整されていることもあり、ほかの面子と並ぶと劇中イメージより随分と小さくなってしまっています。

ランページやスクラッパーよりも、体型のせいもあってずっと小柄に見えるのがなんとも・・


ビークルモード

 ダンプトラックにトランスフォーム。

 こちらもパッと見はなかなかの再現度のように思われますが・・荷台に爪どころかロボットモードの腕部がほぼそのまま積まれている状態。

 ここは、荷台が浅くなってもいいからなんとか蓋をするなりして隠してほしかった・・

 あと、設計がタイト過ぎるのか、そもそもの設計ミスなのか、変形がまったく合いません。

 こちらをはめ込めばあちらが浮き・・というようなことがあちこちで起こるため、車体全体が歪んでしまっています。

 精度という部分では8体で最低レベルと言わざるをえません。


合体モード

 右脚を担当。ランページが変形する左脚よりも随分と横幅があり、接地面積も広め。

 なお、合体用ジョイントの形状はロングハウルとランページとでは異なります。

SS-37 ディセプティコン ハイタワー

 2019年8月発売。デラックスクラス。

 かつて映画公開時に発売されたシュプリームクラストイではビークルモードから合体モードへの変形のみが再現されていたので、スタンダードサイズでのロボットモード再現は初となります。


ロボットモード

 そもそもロボットモードは劇中未登場ですが、コンセプトアートを基に完全に人型を逸したデザインが見事に再現されています。

 スクラップメタルの加入でデラックスクラスになってしまったものの、特殊な体型のおかげで表面積ではボイジャークラスにも引けをとりません。

 本来の形態以外にも、いろいろとオレ変形が楽しめるのもトイとしてポイントが高いです。


ビークルモード

 クローラークレーンにトランスフォーム。

 劇中では、そのクレーンの高さもあってスカベンジャーのビークルモードに匹敵する存在感がありましたが、さすがに小さくなってしまいました。

 それでもやはりクレーンタワーのおかげでスクラップメタルよりはボリュームを感じます。


合体モード

 左腕前腕部分を担当。

 ここからスクラップメタルと連結することで左腕が完成。

 連結部分で一応曲げ伸ばしができるのですが、双方のクローラーが干渉するため可動はほぼ死んでいます・・

SS-43 ディセプティコン ミックスマスター

 2020年1月発売。ボイジャークラス。

 およそ5ヶ月のインターバルを経ての登場となりました。

 ここからセカンドシーズン、というような感じで、デザイン、構造的に前半4体よりもさらに割り切った部分が見られるようになった気がします。


ロボットモード

 個人的にリベンジ版がムービートイでも3本の指に入るお気に入りということもあり、正直こちらの評価は厳しめです。

 確かに、見ためはより劇中に近いものになりはしましたが、どうしても可動面が物足りないです。

 砲台モードへの変形も省かれましたしね・・


ビークルモード

 ミキサー車にトランスフォーム。

 今回のSS版コンストラクティコンのなかで、このミックスマスターだけが唯一実際のモチーフとなったマックトラック社のライセンスを取得しています。

 が、決して再現度は高くないような・・やっぱり爪はモロ出しだし。

 変形も複雑怪奇なリベンジ版経験者からすると拍子抜けするくらい簡単になっていて、やっぱり物足りない。


合体モード

 頭部を担当。

 このミックスマスターの頭部への変形が、デバステーター再現の最大の難関だと思っていたのですが、顔面をビークルモードのボンネットの中にすべて収納するという力業にて解決。

 ボンネットカバーは外して後部に付け替え、ガワの固定パーツとしての役割を果たします。

 なお、単体では完全変形に至らず、ミキサー部分についてはなぜかトリを飾ったオーバーロードに付属のオプションを被せることで再現する仕様に。

 で、そのオプションを取り付けた状態がこちら。

 まぁ確かに、より劇中の姿に近付いたとは思うけれど。

 なんだろう? 後から思い出して付け足したんだろうか?

SS-47 ディセプティコン スカベンジャー

 2020年3月発売。リーダークラス。

 劇中冒頭で変形からのハイウェイ疾走で度肝を抜いてくれたデモリッシャーの同型。

 リーダークラスでさすがのボリュームではありますが、それでもあのシーンのイメージからすると小さいような気もします。

 まぁ、デモリッシャーとスカベンジャーのサイズが一緒なら、ですが。


ロボットモード

 上半身だけのようなボディの上下に大きなホイールが付いているという、コンストラクティコンのなかでもとくに奇抜なデザイン。

 自立は両腕との3点支持が必須で、専用スタンド等はありません。

 公式画像で意味ありげに横に置かれていたパーツはただ右肩に付けるためのパーツでした。なんで外して入れる必要があったのか・・?

 また、上下のホイールのうち、上のホイールは回転できません。


ビークルモード

 大型油圧ショベルにトランスフォーム。

 リベンジ版ではゴムパーツを使い、内部パーツを伸縮させることでロボットモードのホイールからビークルモードのクローラーへと変形させるという画期的なギミックが採用されていましたが、今回は一方のホイールを分割、変形させることでクローラーを再現し、もう一方のホイールは車体に収納するという単純な変形に・・

 合体のための強度確保など、もろもろの事情で変形が単純化するのはやむを得ない部分があるとは思いますが、だったらちゃんと隠してほしい。

 けっこうな確率で見えちゃいけないモノが見えちゃってますし・・


合体モード

 胸部および左右の上腕を担当。

 なかなかにマッチョな胸筋。これだけでもうかなりの存在感があります。

 各可動部にはかなり太い軸かつ強固なクリックが仕込まれていますが、それでも合体するとわりとあっさりその重さに負けてしまうんですよね・・

SS-51 ディセプティコン スクラッパー

 2020年5月発売。ボイジャークラス。

 ハイタワー同様、映画公開時にスタンダードサイズでロボットモードが立体化されなかったメンバーの1人。

 それもあってか、少々入手に手間取りました。

 親切に対応していただいた京都ヨドバシの店員さんには感謝です。


ロボットモード

 比較的まともな人型に近い体型ながら、左右非対称の腕や若干猫背気味の姿勢など、クセの強いデザイン。

 手脚などが細いのは劇中イメージ通りですが、逆にそのせいか、結局ボイジャークラス4体のなかでは1番大きくなっています。


ビークルモード

 ホイールローダーにトランスフォーム。

 ここへきて、実車再現は完全に放棄した感があります(笑)。

 メンバー全員、始めからこれくらい割り切ってくれててもよかった気がする。

 変形もほどほどに凝っていて面白みがあります。


合体モード

 右腕を担当。

 ビークルモードからあまり変化はありません。

 デラックスクラス2体からなる左腕とは長さが合いませんが、それもまた異形感があっていいのかも。

SS-54 ディセプティコン オーバーロード

 2020年8月1日発売。リーダークラス。

 G1における該当キャラのいない、実写版新メンバー。

 映画公開時はシュプリームクラスでもハブられたので、これまでに発売された立体物はEZコレクションのみだと思います。

 しかも劇中ではロボットモード未登場と、いろいろな意味でトリを飾るに相応しい大物といえましょう。

 やはり予約できず、発売日当日に実店舗に走って購入しました。あんなこと何年振りだったか・・


ロボットモード

 本体はちょっとゴツめの人型ながら、4本腕という特徴的なシルエットは実写版のデザインでもなかなか見れません。

 単純に格好いい。

 外側の腕の可動に若干の物足りなさはありますが、それでもハッタリの利いたポージングが可能で、まさしく有終の美を飾ってくれる、満足度の高いアイテムとなりました。


ビークルモード

 アーキュレイトダンプトラックにトランスフォーム。

 ロボットモードに較べてこちらは・・正直、う~むと首を捻りたくなる仕上がりです。

 パッと見なんだかわからない(笑)。

 ダンプ感はなく、コンテナを載せてないトレーラーみたいな感じです。


合体モード

 腹部から腰部、そして左右の太腿までを担当。

 スカベンジャーともども、合体時の要となる部分です。

 股関節にはかなり頑丈なクリックが仕込まれていますが、それでも上半身(リーダークラス1体、ボイジャークラス2体、デラックスクラス2体)を支えるのはけっこうキツイです。

 上部のパーツ(ロボットモードの脚部)はとくに固定されず自由に動かせるので、姿勢変更やオレ変形合体の際にはなにかと重宝します。

 全員集合。

 いやぁ、壮観ですなぁ・・

 ビークルモードでも。

 これで建設車両集めも終了かと思うと、ちょっよ寂しさも・・


 それでは、合体!


デバステーター

 とりあえず説明書通りに合体させてみます。

 メンバー各員を合体モードに変形させた後の合体手順については、オーバーロードに別紙の説明書が付いてきます。

 劇中のイメージとは異なる直立スタイルには少々違和感がありますが、一応これがスタジオシリーズにおける公式の姿ということのようです。

 さすがの迫力。そして情報量の多さはやはりスタジオシリーズといったところ。

 ただ、個々の合体モードのボリュームのわりには、いざ合体させてみると思ったほど大きくない・・というのが正直な感想です。

 まぁ、そこは比較画像の項で確認してもらえれば。

 スクラップメタルのシールドは左脚(膝)に付けるのが正式なのかな?

 メンバー各員の接続はかなり強固で、ちょっとやそっとでは外れて落下、破損・・というようなことにはならないと思いますが、ただ立たせているだけでも各部がギシギシ言ってます(笑)。

 先にも言ったように、上半身を構成する5体分の重量を支える股関節にはかなりの負担がかかっており、ちょっと重心が後ろに傾くだけでエビ反り状態になってしまうことも。

 腕もスカベンジャーの肩間接だけでボイジャークラス1体、あるいはデラックスクラス2体をぶら下げる格好になるため、重さに負けてへたりがち。

 どちらもかなり硬めのクリックが仕込まれているとはいえ、逆にそのクリックのせいで破損してしまいそうな怖さがあります。

 正直、この状態で長時間置いておくのには不安しかありません。

 UW デバスターやPP プレダキングではそんなことなかったのに・・って、そこ「は較べるのが酷というものか。

 後ろ姿はけっこうすっきりとまとまっています。

 背中にクローラーを背負ってる感じはわりと好き。

 ランページをスキップジャックと交代させれば劇中カラーを再現できるわけですが、そうなるとロングハウルだけ緑なのは仲間外れ感がすごいですね。

 すでにかなり浮いてますが。


比較画像

 リベンジ公開時に発売された、7体合体のEXコレクション版と。

 親子みたい(笑)。

 EZコレクション版は、この小サイズで7体合体に単体での変形まで実現した、今見ても非常に完成度の高いアイテムだと思います。

 今回のSS版が直立姿勢になったのは、ひょっとしたらこのEZコレクション版へのオマージュもあったのだろうか?


 同じスタジオシリーズから、ジェットファイヤーと合体したジェットパワーオプティマス(オプティマス本体はジェットウイングのものを使用)、そしてメガトロン(リベンジ版)と。

 デバステーターの背の高さはメガトロンのおよそ倍ですが・・思ったより小さい。

 UW デバスターと。

 UWデバスターはリーダークラス相当1体とボイジャークラス相当5体の6体合体ですが、背の高さではSS版を優に超えています。

 あらためて、でかいなデバスター・・

 総合的なボリューム・・持ったときの重みは同じくらいだと思います。実際に計ってはいないので、あくまで印象ですが。

 しかしSS版デバステーター、G1オリジナルよりメンバーが2体増えているとはいえ、共通メンバー6体の合体位置がまったく被らないというのも面白いですね。

 そこはあえて意識した部分なのかも。


以下、画像

 各部の可動についてまとめていきます。

 頭部は固定で左右に振ったりはできません。口は開閉可能。

 腕部は肩の付け根でクリック可動。肘に当たるスクラッパーおよびハイタワーとの連結部分で曲げ、回転可能。

 左腕はさらにスクラップメタルとの連結部で可動しますが、干渉が多くほとんど動かせないのは先にも言った通り。

 そして、腕全体の重さに肩のクリックが負けがちなのですが、それだけならまだしも、基部のジョイントが外れてしまうこともしばしばです。

 胸部はスカベンジャーとオーバロードのジョイントでもあるホイールが繋がれている軸で左右に振ることができますが、上半身の重みのほとんどがその軸にかかってくるのでいつかボッキリ逝かないか、ここもまた不安です。

 脚部は股関節がクリック可動。太腿に回転軸あり。膝に当たるランページ、ロングハウルの連結部分は固定です。

 足首は前後、左右にある程度スイング可能で、接地性は問題ありません。

 つまるところ、動かないわけではありませんがそれぞれの重さに間接がへたりがちで、そもそも破損が怖くて大胆に動かす気になれない・・というのが実情かも。


 で、結局こういう状態で置いてみたり(笑)。

 テディベアっぽくて可愛い(笑)。


 VSオプティマス。

 サイズ感的にも、斧を手に熊と戦う猟師みたいな画ですな。


 とまぁ、そんなふうにポージングにはいろいろと限界があるということで、それ以外の楽しみ方はないかと考えると、やはり劇中でのほぼ腹這いに近い姿勢の再現をしてみたくなるわけです。

 で、Twitterの相互さんが画像付きで詳しく教えてくれたものを参考・・というかほぼそのまま真似をして 各部パーツの位置変更などで完成させたものがこちら。

 膝が曲がらないので腰の位置が少し高くなっていますが、なかなか雰囲気はよいのではないかと思います。

 両腕も接地させて4点支持になったことで重量が分散し、重心も安定するので合体状態で置いておく不安はかなり軽減されました。


 では、ざっくりと変更箇所をピックアップ。

 まず頭部(ミックスマスター)。

 スカベンジャーとのジョイントはそのままで、ボンネットパーツを外してガワを開き、全体を持ち上げて顔が真っ直ぐ上を向くような位置に持っていきます。

 外したボンネットパーツは、スカベンジャーのアームパーツで挟むようにすると綺麗に収まります。

 続いて胸部。

 デフォルトでは開いてスカベンジャーに沿わせていただけのオーバーロード ロボットモードの脚部を合わせて固定。そのまま真っ直ぐ上に伸ばします。

 ミックスマスター ロボットモードの脚部はこのオーバーロードの脚部とスカベンジャーのボディの間に収納。

 さらに肩基部のジョイントを外し、腕部全体を真っ直ぐ下に下ろします。

 左右の腕の長さを揃えるため、スクラップメタルは公式とは表裏を逆にして、クローラー含めて5本指に見えるような感じに位置を調整しました。

 ハイタワーも頭部を収納し、グラップルクローもクレーンタワーに取り付けています。

 スクラッパーのほうは中央のカッターを後ろ側に回し、3本指で支えるイメーズ。

 最後に脚部を股関節から曲げて前傾姿勢にし、両手を着いて完成。

 先にも言ったように直立よりは安定する一方、まずアクションポーズは取れなくなってしまうのは難点ですが・・


 なお、意図したものかどうかわかりません(絶対意図してないww)が、オーバーロードの頭部を下げることで例のタマの代わりに・・

 ならないか(笑)。

 

 スタンドで補助してコンセプトアートのような攻撃ポーズを再現しようとしてみましたが・・

 まぁこのくらいが限界ですね。


 デバステーターのライバルキャラ(?)といえばツインズですが、SS版はまだ発売されていないのでリベンジ版のツインズ(アイスクリームトラック)とご対面。

 アイスクリームトラックは1台のビークルが分離してスキッズ、マッドフラップに変形するアイテムで、良作の多いリベンジ版トイでも個人的にお気に入りの1つ。

 サイズ感はだいたいこんなものなんじゃないだろうか?

 仮にSS版ツインズが発売されるとしても、2体セットでデラックスクラスになるような気がします。


 最後に、いろいろ左右入れ換え。

 繰り返しになりますが、腕用の合体ジョイント左右共通なのでそのまま入れ換えることができますが、脚部はジョイント形状が違うのでそのままでは入れ替えができません。

 ただ、スカベンジャーのホイールを180度回転させることで下半身を丸ごと前後引っ繰り返すことができるので、さらに太腿で回転させれば擬似的に左右の脚を入れ換えることができます。

 ほかにも、まだまだオレ変形合体の余地がありそうなので、たまに弄ってやろうと思います。


 以上、“SS デバステーター” でした。


 8体のコンストラクティコン、個々の出来や精度についてはいくつか気になる点はあるものの、とりあえず全員集合でデバステーターへの合体も可能となり、ただ発売されたものを買っているだけのこちらとしてもある種の達成感のようなものを感じています。

 UWシリーズやPPプレダキングのように1セットで一気に揃うのもいいですが、こんなふうに時間をかけて1体ずつ揃えていく過程も楽しいものですね。

 ただ、もう終わってしまったのかと一抹の寂寥感があるのも事実。


 スタジオシリーズ初の合体ギミック(オプ+ジェットファイヤーは例外として)を備えたコンストラクティコン・デバステーター。

 アクション性では同じ大型合体アイテムのUW デバスターやPP プレダキングには適わないものの、その存在感は唯一無二で、スタジオシリーズならではの精密なディティールもあり、実際のサイズ以上の巨大感は圧倒的です。

 合体ギミックに関しては、やはりG1リメイク系のそれとはかなり毛色が違い、一方で同様にアレンジを加えられる余地も残されているなど、どちらかというと自由度の少ないスタジオシリーズにおいて、いろいろな意味で異色の存在になったかと思います。

 今後もスキップジャックが発売されますし、デモリッシャーの発売もあるでしょう。

 ほかにモスクラッパーからトレンチ、ロングハウルからオンスロートなど、よく似た別人への流用もあるかもしれない。そこに合体ギミックが残されていたりしたら・・さらに大変なことになりそうです。

 まぁ、夢物語に近いですが。


 さて、このコンストラクティコンマラソンの完走で、スタジオシリーズも1つの山を越えた感があります。

 以降ももちろんアイテムのリリースは続き、レッカーズの集結などファン待望の展開もありますが、果たして今後このデバステーターの衝撃を超えるサプライズはあるのだろうか・・?

 ロストエイジ以降の第2期登場キャラの導入が本格化すればあるいは、という気もしますけどね。

 インファーノカスにドラゴンストーム・・デバステーターを超えるにはやはり後者の完全制限しかないかな?

 いや、無理!(笑)


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

2コメント

  • 1000 / 1000

  • 退屈と惰性と

    2021.01.16 08:23

    @あけち?ともあきデバステーター、僕も合体できたときは感動しましたね。後半、スクラッパーとオーバーロードの確保がギリだったので焦りましたが・・ でも、合体状態で置いておくのは不安なので、結局バラして個々に保管してる状況です。スキップジャックも買ったのに、まだ合体させてないなぁ。
  • あけち?ともあき

    2021.01.16 08:06

    自分はこのデバステーターをコンプリートするために、15年ぶりくらいにTF玩具に戻ってきたんですよね……。 本当に完成して感無量でした。 しかしまあ、スタジオシリーズは本当に設計がタイトで、ちょっと噛み合わないともう合体不能ですからね(笑) 今後、スタジオシリーズ86とか、あるいはWFCでもスクランブルシティ的なのを出してくれるかなあと期待する日々です。