今回のレビューは、1/100スケール マスターグレードモデル より、
“MG ガンダムF90用ミッションパック Bタイプ & Kタイプ” です。
“機動戦士ガンダムF90” に始まる “フォーミュラ計画” の全貌を紐解く “A to Z PROJECT” 。
その第3弾、ガンダムF90用のミッションパック、
“B(BOMBARD:ボンバード)タイプ” と、
“K(KEEP:キープ)タイプ” 、
がセットで発売されました。
1次受注分は3月発送だったのですが、ほかとの兼ね合いで5月発送の2次で注文しました。
このあと7月にF90ⅡとセットでIタイプが、さらについ先日受注が始まったミッションパックセット O & Uタイプで9種類。
プロジェクトがスタートしたのが去年の8月で、O & Uタイプの1次発送が今年の9月ですから、26種中9種の発売におよそ1年かかることになりま・・あれ? 思ったよりハイペースじゃない?
てっきり完走まで4年とか、5年くらいかかるくらいの覚悟はしていたんですが、この調子だと本体構造を古く感じる前にコンプリートできそうです。
やるな、バンダイスピリッツ。
まぁ、今後このペースを維持できるかどうかはわかりませんが・・
とまぁそんなわけで、今回も本体別売、ミッションパックのみ2種のセットになります。
とはいえ、新たなパックセットの受注が始まるたびに本体や過去に発売されたパックセットの再販もかかるので、そういう意味では非常に親切。
最後全部揃ってからまとめて購入、ということも可能かと。もちろんその都度買っていくほうがよいと思いますが。
さて第1、2弾のミッションパックセットについては、過去にデザインまでできたいたものと、今回のプロジェクトに際して新たに(正式に)デザインが起こされたものを一つずつ組み合わせた内容になっていたので、しばらくはそういうスタイルが続くものと思っていたのですが、第3弾にして早くも2種類とも新規デザインとなりました。
もっとも、全26種中過去にデザイン画までできていたものは10種にも満たなかったと思うので、いずれはそうならざるをえなかったわけですが、案外早かったな。
そして若干のペースアップ。開発側のやる気というか、本気度を感じます。Uタイプとか(笑)。
それでは、レビューしていきます。
キットはパチ組みに最低限の墨入れ、付属シールと水転写式デカールでの仕上げです。
今回はあっさりめで。
F90本体、そしてミッションパックセット E & Sタイプ、F & Mタイプについては、以下より過去レビューをご参照ください。
B(ボンバード)タイプ
まずは例によって、各パックのオプション装備一式とF90本体、そして取り付けに使用する各部ハードポイントのカバーを外して並べた状態で。
重爆撃仕様ということで、大振りの装備が目を惹きます。
使用するハードポイントは左右の肩、前腕、脛側面(前腕と脛側面は下側のカバーのみ外します)。バックパックは丸ごと交換する仕様です。
換装完了。
肩と脛に大型のミサイルコンテナを計4基、前腕にこれまた大きなグレネードランチャー、背部にキャノン砲を備えた火力のみに特化したパックとなっています。
若干既視感のあるシルエットではあります。
火力特化というと、DタイプやSタイプと被りそうな感じですが、運用としては敵拠点や特定目標に対する集中爆撃ということで棲み分けがなされているようです。
パックのカラーはブルー、ブルーグレー、ホワイトとF90本体のメインカラーとほぼ同じなので、、その点では大きく印象は変わりません。
武装・ギミック
ミサイルコンテナ
両肩、両脛側面に装備する大型のミサイルコンテナ。
1基につき3発のミサイルを搭載しており、計12発のミサイルを装備。
肩と脛のコンテナは基本同じものですが、ハードポイントへの接続方法の違いから前半部分のパーツが異なり、肩に取り付けるほうは素体状態のカバーパーツに似た補助パーツが付いた状態になっています。
コンテナ自体は固定ですが、ハッチはそれぞれ独立して開閉。ミサイルはディティール処理で取り外しはできません。
一応MGだし、ここは取り外せるようにしてほしかったですね。
弾頭中央および各センサーのブルーはシール。側面のロゴ(?)は水転写式デカールです。
グレネードランチャー
左右の前腕に装備する、これまた大型のグレネードランチャー。
5連装タイプで、合計の装弾数はわかりませんが、これだけのサイズなのでかなりの量が詰め込まれているはず。
ギミックはとくになし。
側面の赤い部分はシールです。
バックパック
キャノン砲を2門備えた、やっぱりでかいバックパック。
バーニアは素体のバックパックのものよりかなり大きくなっており、増した重量の分だけ出力でカバーして機動性を確保という強引なパターン。
でも、こいつに機動性要らんやろ・・
中央の三角マークはデカールです。
キャノン砲は仰俯角の変更のみ可能。
これは実弾タイプなんですかね? とくに説明がないんですが・・
センサーはシール。
以上、付属のホイルシールはすべてBタイプでのみ使用します。
K(キープ)タイプ
こちらもまず展開図(?)から。
Bタイプよりも装備の量はぐっと少なく、使用するハードポイントも両肩、左前腕、バックパックと腰部ウエポンラッチのみ。
2つセットで2000円の縛りに合わせるためか、徐々に極端なっていく傾向が・・
換装完了。
持久戦仕様ということで、拠点や母艦の防衛用として、防御能力のみに特化した仕様。
両肩の増加装甲にIフィールドジェネレーター、左腕に試作型のメガビームシールドを装備。
その内容に直接攻撃用の武器が含まれないミッションパックは今回が初です(まぁ、このあとすぐにUタイプというイロモノが登場しましたが)。
F90用のミッションパックシリーズは実験的意味合いのものがほとんどとはいえ、これはわざわざガンダムに付ける装備じゃないよなぁ・・という気が。
ほぼ同じコンセプトのMSにジム・ガードカスタムがいますね。
カラーはブルー、ブルーグレー、ホワイトの3色がメインで、いわゆるガンダムらしいコーディネイトから逸脱した感じはなし。
というか、今回の2種のミッションパックは運用用途こそ真逆ですが、色味はほぼ一緒なんですよね。
新規デザインのニコイチとなると、今後は奇抜なカラーリングのミッションパックはあまり見かけなくなるかもしれませんね。
まぁ、SタイプやMタイプがまさしく異色というだけなのかもしれませんが。
Iフィールドジェネレーター
肩の増加装甲に3基ずつ装備。
ビームを偏向させて直撃を避けるかたちの防御装置なので、実弾には確か効果がなかったはずです。
これは本体のジェネレーターで稼働できるのだろうか? それとも増加装甲内にジェネレーターも内蔵されてるのかな?
本体のジェネレーターを使うのだとしたら、なるほどガンダムタイプくらいのMSが前提の装備という気がしますが。
ロゴはデカールです。
試作型メガビームシールド
中央基部と放射状に展開させた4基の小型発生器との間にビーム防御膜を形成する超大型のビームシールド。
これからV2アサルトのメガビームシールドに繋がることになるんだろうか・・?
試作型ということで、MS本体ではなく外付けのジェネレーターからケーブルを伝ってエネルギーを供給する仕組みになっています。
ケーブルコネクタは左前腕に固定され、シールド本体基部はグリップを拳に握らせたのち、そのコネクタに接続する方式。
そのためしっかり保持できますが、位置や角度は完全固定となります。
シールド展開状態には専用のエフェクトパーツを使用。
小型発生器をすべて一旦外したあと基部で挟み込み、あらためて4角に小型発生器を取り付けます。
エフェクトのサイズはF90本体の7~8割を覆えるほどで、思ったほど大きくはないです。
基部中央の三角マークはデカールです。
腰部ウエポンラッチに取り付ける外部ジェネレーター。2基を携行します。
ジェネレーター本体はマウントパーツを中心に回転可能。
コネクタと繋がるケーブルは太めのリード線で再現されます。
側面の三角マークはデカールです。
デフォルトでは左側(左腕)に装備されますが、もちろん右腕への装備も可能。
というか、ジェネレーター2基積めるなら、いっそ両腕に装備すりゃいいのにと思わないでもない。
なお、バックパックは本体のものの上から被せるかたちでスラスターが1基追加されています。
ビームサーベルはそのまま装備。
比較画像
・・は今回なしで。
以下、画像
まずBタイプで。
ハッチフルオープン!!
迫力があっていいですね。ロマンを感じます(笑)。
ただ惜しむらくはミサイルがディティール処理ということ。
このサイズなら分割は十分可能ですし、実現してほしかったですね。
というか、弾頭中心にメタルブルーのシールを貼ることもあって、とくに説明がない場合ミサイルじゃなくてビーム砲と勘違いしてしまいそうです。
可動に関しては本来の性能を損なうこともなく、必要十分なレベル。
各装備もかっちり嵌まるので、ポロリの心配もありません。
手持ち武器がなかったので、標準装備のビームライフルを持たせて。
Kタイプで。
試作型メガビームシールドは位置、角度固定、さらに外部ジェネレーターから繋がるケーブル(リード線)のテンションもあって取り回しはあまりよろしくありません。
それを除くと、可動に支障があるような部分はなし。
シールドのサイズに関しては、きっとこれが最大ということではないんでしょう。
ビームサーベルを持たせて。
Iフィールドもメガビームシールドも、あくまで遠距離からの攻撃を防ぐための装備なので、敵MSに肉薄されてしまうと直接迎撃するしかないわけで、そのためにビームサーベルは残した、ということなのでしょう。
サーベルも外部ジェネレーターに繋ぐタイプの大型のものを装備したりすると、騎士仕様みたいな感じで面白いかも。
普通のシールドも持たせて、ダブルシールドで。
B & Kタイプを同時装備。
色的な違和感はまったくなし。
左腕にシールド持たせてるから、Iフィールド付きの増加装甲とミサイルコンテナは逆にしたほうがバランスはよかったもしれない・・
以上、“MG ガンダムF90用ミッションパック Bタイプ & Kタイプ” でした。
F & Mパックの発売から少し時間がかかったので心配していたのですが、ここへきてペースアップの気配が見られ、一安心という感じの “A to Z PROJECT” 。
個々のミッションパックの出来については、一応MGということになってはいますが、とくにギミックに凝っているわけでもなく、造形、色分けもそれなりなので単体で見るとREとなにが違うんだ? というようなものですが、2種で2000円 という価格なら、まぁそんなものかな、と思います。
ガンプラでは珍しい組み換えを楽しむタイプのキットなので、あくまでオプションパーツであるミッションパックの仕様はこのくらい大味なもののほうがさほど気を遣うことなく遊べますしね。
似たようなコンセプトのAOZと較べると、はるかに簡便なのはよい。
基本3㎜軸による取り付けは他メーカーのキットとの相性もよいので、メーカー、シリーズを跨いだお手軽組み換え用のアイテムとしても楽しめます。
さて、次回作はわりと早めに来た2号機とIタイプパックのセットで、価格は税抜き6000円。
本体は1号機と同じ4000円相当のはずですし、Iタイプパックのみで2000円、これまでのパック2つ分のボリュームということになります。
ほかにもPタイプやVタイプなんかは、2つ2000円のセットでのリリースは難しそうですが、今後はパック1つきりでの発売とかもあるんだろうか?
そして触れずにはいられない最新作、Oタイプ &Uタイプ・・まぁUタイプの話ですが、もうなんでもアリになってきましたね(笑)。
出オチ感がすごい・・
あれを超える衝撃もあるのか? 別の意味でも楽しみになってきました。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
0コメント