今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、
“SSー116 ノア・ディアス エクセルスーツ” です。
実写映画最新作、トランスフォーマー/ビースト覚醒の主人公、
“ノア・ディアス” が、
ミラージュから択されたパーツを身に着けたエクセルスーツ姿になって登場。
スタジオシリーズで発売されました。
人間キャラの単体発売は86シリーズのスパイク以来。
同じくエクセルスーツを纏った姿ですね。
いやしかし、まさかあそこでエクセルスーツ登場とは思いませんでした。
もっとも、アニメのエクセルスーツとは全然違って、ほぼアイアンマンなバトルスーツでしたが。
とはいえ、あの展開は熱かった。
これまでのシリーズでも人間側の主人公とトランスフォーマーたちの共闘は描かれてきたわけですが、単身でトランスフォーマーと同等の能力を得たうえで敵に立ち向かう主人公というのは初めてだったので、新鮮でしたね。
まぁ、あそこから一気に逆転モードになってしまって、テラーコン側がやられっぱなしになってしまったのはいつものパターンというか、若干の物足りなさはありましたけども。
もっと苦戦して、味方もみんなボロボロでギリギリで勝てた・・くらいが個人的には好きなんですけどね。
そのほうが、たとえ1作きりの登場だとしても敵側のインパクトもより強くなるだろうし。
次回作に期待かな。
それでは、レビューしていきます。
ノア・ディアス
ブルックリン育ちの青年。
アメリカ陸軍に所属していましたが、家庭の事情で除隊。
病気の弟クリスの面倒を見ながらなんとか仕事を探そうとしていましたが上手くいかず、悪友リークの誘いに乗って盗みを働こうとしたところでオートボットのミラージュと出逢い、トランスワープキーを巡る騒動に巻き込まれていきます。
オプティマスプライムとの軋轢を抱えながら、しかし弟や自分たちが暮らす地球を救うため、自ら戦いに参加。
最終決戦前にオートボットとマクシマルをまとめるリーダーシップも見せ、オプティマスからの信頼も得ました。
スカージとの戦いで傷付いたミラージュの意思を受け、そのパーツを纏ったエクセルスーツ姿でオプティマスとともにスカージと戦い、勝利。
その後G.I. ジョーにスカウトされたようですが・・
ロボットモード
便宜上そう呼びますが、実際はロボットではなく、ミラージュのパーツが変形したエクセルスーツを纏った状態のノア。
ややずんぐりしていますが、劇中でもおおよそこんな感じだった気がする。
細部デザインの再現度もわりと高いんじゃないかな。
ただ色は・・こんなに黒かった印象はないですね。
でもあらためて見ると、ミラージュのロボットモードに近いシルエットであることがわかります。
変形しないのでタイヤとかはないですけど。
背面。
各可動部のボールジョイント受けやオプション取り付けのためのジョイント穴、前腕や脛の肉抜きなど、さすがに裏側感強め。
正面各部にあった細部の塗装もなく。やや寂しいです。
踵には突起があり、とりあえずこの形態での自立は安定します。
まぁぶっちゃけ、変形トイではなくほぼアクションフィギュアですね。
全身12箇所がすべてボールジョイントで可動し、抜群の可動性を誇ります。
頭部アップで。
劇中ではノアの顔が出ていましたが、今回はバイザーが閉じた状態でその表情は窺えず。
バイザーには目鼻のようにも見えるラインが入っています。
ちょっとディセプティコンっぽい気も・・
あとこんなヘルメット被ったキャラ、スターウォーズとかにいた気がする。
武装類
ブレード
両腕から展開できるブレードは、今回は右腕のみに一体成型で再現。
スカージの膝裏を刺して逆転のきっかけを作った武器ですね。
でもこれは取り外しできるオプションにしてほしかったかも。
ブラスター
一方、前腕部分が変形するブラスターはいつも通り手持ち武器扱いで付属。
3㎜軸での保持となります。
ブレードがあるため右手では持てないので、事実上左腕専用。
砲口は5㎜穴。
砲口内部を始め、しっかり塗装されています。
フライトユニット
劇中未登場のオプション。
パッケージ裏の解説によると、再就職先で与られた装備だそうです。
次回作に出てくるかな?
機首と尾翼部分を縮めることができ、
単独でもわずかに浮き当たって移動する程度のこはできたエクセルスーツですが、このオプション装備で飛行能力が格段に向上することでしょう。
ということで、フル装備状態。
ジャスティスガンダムっぽい・・もとい、ただのバトルスーツ姿からウイング付きの大型バックパックを背負うだけで一気にトランスフォーマーっぽくなってくれました。
まぁ、トランスフォーマーじゃないけど。
背面。
どうしても後ろ側が重くなるため、やや自立しにくくなります。
踵の突起が2本ずつあればまだマシだった気がするなぁ。
ウイングは展開可能。
ちなみに、単体状態では腰裏にスタンド用3㎜穴がありましたが、この形態ではフライトユニットに隠れて使用不可。
代わりに使える穴もないため、飛んでナンボという状態でスタンドが使いにくいという・ね。
なんでよ?
ビークルモード
この形態もそう呼んでいいものかどうか・・
フライトユニットを装備したまま、その機首と尾翼を展開した飛行に特化した形態。
ブラスターは機首先端に取り付けます。
ノア自体は変形せず、ただ腕と脚を真っ直ぐ伸ばしておくだけの、いわゆる寝そべり変形になります。
今ちょっと流行ってますけどね(そうか?)。
一応、背中だけでなく腰、両の前腕、同じく脛と追加で5箇所をジョイントし、かっちり固定されます。
なお、この形態でもやはりスタンド用3㎜穴はなし。
なんでよ?(2回め)
また、フライトユニットの裏面からは5㎜ジョイントが展開できます
ノア以外のキャラ(トランスフォーマー)にもオプションとして装着できますね。
手持ち武器にしたりもできます。
中台紙に描かれているのは最終決戦となる荒野。
まぁ、この姿でこの場にいたことはないですが。
比較画像
メインライン版ミラージュと。ロボットモードで。
ノアにはフライトユニットを付けた状態ですが、本体だけだとなんとなく似たシルエットに見えます。
ブラスターも似たデザインです。
サイズ的には合っているとは言えない感じですね。
ノアがでか過ぎるように思います。
ビークルモードでも。
フライトユニットの色味がミラージュにけっこう近いのは、再就職先が合わせてくれたのかな?
それにしても、SS ミラージュの国内販売の見通しが立ちませんね。
ポルシェのライセンス絡みだとも言われてますが、実際のところどうなんだろう?
SS アーシー(ビースト覚醒版)と。ロボットモードで。
身長はアーシーのほうが屋や高いですが、劇中のサイズ感は再現されていません。
アーシー自体、SS版のほかのキャラとのサイズ感があっているとは言えない感じなのですが・・
ビークルモードでも。
SS エクセルスーツ スパイクと。ロボットモードで。
アニメと実写でここまで違うものになるとはなぁ・・
まぁ、そもそも今回はアニメのエクセルスーツの実写化ということではなく、ただ名前を借りてきただけという感じですけどね。
出自もまったく違いますし。
サイズ感もちょっとおかしいですね。
ノアのエクセルスーツは、わりとぴったり身体にフィットしたものなので、どう考えてもノアがでか過ぎる・・
ビークルモードでも。
飛行タイプと陸上タイプで方向性もまったく違います。
そしてアニメ版のスーツはちゃんと変形してますし。
以下、画像
まず本体のみで。
先の通り、全身12箇所がすべてボールジョイントで可動し、かなり欲動いてくれます。
立て膝もこの通り綺麗に決まります。
上半身、頭部ともに大きく後ろに反らせることができるので腹這いや仰け反り姿勢も自然です。
腰を落とした射撃姿勢でもしっかり自立。
スタンドを使って。
単体状態だと腰裏の3㎜穴がスタンド用に使えるので、華麗なアクロバットポーズもばっちり。
バイクに変形したアーシーに搭乗。
う~ん、やっぱりノアがでかいなぁ・・
フライトユニット装備で。
上体が反れなくなりますが、それ以外の可動にはとくに支障なし。
でもなんでスタンド穴が使えなくなるのか・・
画像ではどうにか支柱に引っかけて浮かせてますが、飛行タイプにスタンド穴は必須だと、いつになったら理解できるのか?
今回なんてフライトユニット尾翼部分に穴空けとけばいいだけなのに・・
ジャスティスガンダムごっこ。
フライトユニットの上に乗せてみました。
案外普通に立てますね。
なお、フライトユニット単体だと機首下の5㎜軸兼3㎜穴(ブラスターを取り付けるための穴)がスタンド用に使えます。
今度は下にぶら下がったり。
ビークルモードでの腕部固定ジョイントを使用しています。
軽いのでダボジョイント1つでも落っこちないですね。
ほぼ正座したような格好でのホバー移動(?)をしながら、両腕から展開したブレードでテラーコン立ちをなぎ倒していくノア。
元軍人とはいえ技術系だったはずなのに、よくあんな戦闘をこなせたもんだ。
ノ「おいスカージ!
ミラージュから力と意志を託され、スカージを相手に立ち上がるノア。
ス「1人でオレの相手をするつもりか?
嘲笑するスカージ。しかし・・
オ「1人ではない!
颯爽と現れるオプティマス。
宇宙を一つに!
地球人とオートボット、そしてマクシマルが力を合わせて強大な敵、テラーコンとユニクロンに立ち向かう。
胸熱シーンでした。
初戦では圧倒的な力を見せたスカージ。
オプティマスとノアの2人を相手の対等以上の立ち回りも見せますが、後ろに回り込んだノアのブレードに膝裏を綱抜かれ、体勢を崩すと一気に形勢は逆転。
この、スカージが人間に斬られて怯むというシーンは、(たしか)2010のエピソードの一つ、重すぎた使命でマトリクスを取り込んで暴走したスカージが、地球人の青年の日本刀による攻撃で怯むシーンのオマージュですね。
見ため的にはブラックコンボイベースのビースト覚醒版のスカージですが、ユニクロンとの関係等、元祖の髭面スカージの要素もちゃんと採り入れられてるんですよね。
ミ「合い言葉は?
ノ「ワンチーム!
叶わなかった共闘。
しかしミラージュは復活してますし、今後レギュラーとなって活躍していくに違いありません。
問題はノアが続投するかどうか・・ですが、
次回作でこんなシーンが見られたらいいなぁ。
その場合、トランスフォーマーとG.I. ジョーのコラボということになるんだろうか?
以上、“SS ノア・ディアス エクセルスーツ” でした。
劇中最後のサプライズだった、ノアのエクセルスーツ装着。
まぁ、僕は実際劇場で見る前にこのSS版トイのリーク画像でその存在を知ってしまったんですが。
トイに限らず、マルチに展開していくコンテンツだと完全に秘密にしておくのは難しいよね。
僕個人はリークにそこまで神経質ではないんですが、それでも、あぁ、見ちゃってなぁ・・と多少は残念には思うわけで。
ただこのあののエクセルスーツに関しては、さすがにどういう状況で登場するかまでは知らなかったので、そこはちゃんと劇場での興奮を味わうことができました。
さて、今回のSS版トイですが、まぁ、トランスフォーマーとしての立体化となると変形ギミックは必須なので、後付けのフライトユニット追加で一応の体裁を整えた、という感じですね。
ノア本体は一切変形しないので、正直、単体で発売する必要があったのか? とは思います。
サイズ的にもほかのキャラと並べうるとけっこう違和感がありますね。
単体のアクションフィギュアとしてみれば十分に楽しいアイテムではあるんですけどね。
フライトユニットも汎用性のあるものになっていますし。
しかし、もはやロボットモードでのサイズ感統一というスタジオシリーズ初期のコンセプトはほぼほぼ破綻している感じですねぇ。
だとしても、ちゃんと抑えておいてほしい対比というのはあるわけで・・
いっそ、ノアはもう一回り小さい完全なアクションフィギュアにしてしまって、ミラージュとセットでボイジャークラスで発売する・・とかでもよかった気もします。
でもそうなっていれば、ミラージュともどもまだ日本では発売されていなったかしれないか・・
本当、SS ミラージュはいつ日本に来るのかなぁ。
というか日本で発売できるのかなぁ・・?
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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