SS エクセルスーツ スパイク・ウィトウィッキー レビュー

 今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、

“SSー85 エクセルスーツ スパイク ウィトウィッキー” です。


 “トランスフォーマー ザ・ムービー” に登場したオートボットの協力者である地球人、“スパイク・ウィトウィッキー” が、

エクセルスーツを纏った姿でスタジオシリーズ86の単体コアクラスで発売されました。


 アニメ第1作、戦え! 超トボット生命体 トランスフォーマーで父親のスパークプラグとともに登場し、地球人として最初にオートボット(サイバトロン)の友人となったスパイク。

 その後もザ・ムービー、2010、さらにヘッドマスターズにまで登場し続けた人間側を代表するキャラクターです。

 その設定は実写版(ベイバース)にも引き継がれ、あちらの主人公(3作めまでの)、サムの名字もウィトウィッキーとなっていましたね。

 初登場時は青年だったスパイクも、ザ・ムービーではすっかり中年になっており、すでにガールフレンドだったカーリーと結婚してダニエルという子供(10歳くらい?)までいる始末(言いかたWW)。

 ザ・ムービーが公開されずにいきなり2010の放送が始まった日本では混乱したファンも多かったろうと思います。

 まぁ、ザ・ムービーでもとくになんの説明もなかったんですけどね。

 吹き替えの中の人も、青年時代の速水奨さんから江原正士さんに代わってるし・・

 ともあれ、今回は劇中でも着ていた(乗っていた?)変形も可能な宇宙服、エクセルスーツ姿での立体化。

 過去にはマスターピースのバンブル(Ver.1)にも今回とほぼ同じ変形する仕様で付属していたことがありますが、単体での発売は今回が初めてかな?

 アースライズでクインテッサ星人が発売されたときも驚きましたが、まさか地球人キャラが単体で発売されることがあろうとは・・

 レビューしていきます。


パッケージ

 日本では6月月以降に発売されたスタジオシリーズアイテムについて、リーダー以下のクラスについても外箱のウインドウがなくなっていたので、コアクラスもそうなるのかと思いきや、窓あり・・つまりは剥き出しでした。

 うぅむ。この違いはなんなのか?

 まぁ、ジェネレーションラインみたいなブリスターじゃなくてちゃんと箱になっているだけでも個人的にはありがたいんですけどね。


エクセルスーツ スパイク・ウィトウィッキー
スーツモード

 変形も可能な地球人用の強化宇宙服、エクセルスーツを着込んだ状態のスパイク。

 ザ・ムービー劇中ではほぼこの姿でいますが、そもそもスパイクはバンブルと一緒にムーンベース2にいたところをユニクロンに呑み込まれ、その後終盤に息子のダニエルたちに救出されるまで登場しないので、ほとんど出番がありません。

 というか、よく無事でいたな・・

 エクセルスーツは、一般的(?)な宇宙服と違ってパワードスーツのようなデザインです。

 実際、中の人間よりも一回り以上大きいサイズになっていて、脚はともかく腕は横に張り出していて普通の人間の腕とは違う構造なので、そのまま突っ込んで動かす、という感じではないはず。

 たぶん、胴体部分に操縦桿のようなものがあったんじゃないかな。


 キャノピー部分はクリアパーツ・・なのですが、けっこう傷が付いてるんだよなぁ。コンパウンドとかで磨けば綺麗になるのか・・?

 そのキャノピーの中には、スパイクの顔があります。

 ただ、肌色と髪は塗り分けられているものの、目鼻のないのっぺらぼう状態。

 まぁ、なんとなく輪郭でスパイクっぽな、とは思えます。

 仮に目鼻が描き込まれていたとて、いつぞやのサムのフィギュアみたいになってしまっていた可能性もあるのでこれはむしろ英断という気もします。

 気になる人が自分で描き込みましょう。キャノピー外せませんけどね。


 背面。

 背部のスラスターなどはちゃんと造形されていますが、本来白いはずの部分も全部水色。

 まぁ、このへんはコスト的に仕方ないかも。

 脛裏も肉抜きがありますが、コロがはめ込まれているのである程度の密度感は確保されている感じ。

 なお、背中にはレバーがあり、これを動かすことでキャノピー内の頭部を左右に振ることが可能です。


 先にも言った、ちょっと特殊な構造の腕部。

 かなりクセはありますが、計5箇所の可動部(しかもボールジョイントなし)でグリグリ動かせます。

 前腕にあたるパーツは360度回転し、それぞれの末端にマニピュレーターとブラスターを装備。

 マニピュレーターには3㎜穴が空いているので、ほかのコアクラスアイテムに付属の武器などを持たせることが可能。

 ブラスターの銃口は3㎜軸なので、エフェクトパーツの取り付けが可能です。

 エフェクトパーツは新規造形で2つ付属します。


ビークルモード

 基本俯せに倒れるだけの簡易変形ですが、一応ビークルに変形可能。

 このとき、中の人も俯せ状態で、顔を上げて前を向く格好になるのですが、今回その可動までは仕込まれていないので、正面からだと頭頂部が見えるだけ。

 なんにしてもかなりしんどい体勢ですね。

 まぁ、だいたい重力の低い場所で使うのだろうからあまり関係ないのかな。

 脛パーツは膝下の位置(ボールジョイント)で180度回転しています。

 中の脚はどうなってるんだろう?

 ザ・ムービー劇中ではウルトラマグナスなどと惑星ジャンキオンに漂着したダニエルが、ジャンキオンの襲撃から逃げるときにこの形態に変形していましたね。

 スパイクじゃない・・

 基本俯せになるだけと言いましたが、脛以外でも案外細かく可動し、けっこうかっちりと変形できるようになっています。


 裏から見るとこんな感じ。

 4つあるコロで転がし遊びも可能です。


 エフェクトパ-ツはスーツモードと同様の位置に取り付けられ、疾走シーンが再現できます。

 疾走というより空飛んでそう。


 一応、中台紙には今まで通り、劇中イメージの背景イラストが描かれています。

 まぁ、固定用のプラ紐を通していた穴などが空いていますが・・

 ちょっとわかりにくいですけど、ユニクロン内部のパイプがウネウネと伸びている場所が描かれています。

 SSホットロッドのものと似ていますが・・まったく同じではない? 


比較画像

 SS スラッグに付属したエクセルスーツ姿のダニエルと。

 ウィーリーもそうですが、後々コアクラスで出すつもりがあるなら、なんでこんな中途半端なオマケをダイノボットに付けたのか? 

 半固定の非変形モデルで、キャノピーも透明でなく中の人の頭部も造形されていないので、実際ダニエルかどうかもわからない・

 まぁ、今回のものも本当にスパイクかどうか微妙なところですけどね(笑)。


 せっかくなので(?)、同じポーズで。

 ダニエルの方が一回り小さいですね。エクセルスーツにも大人用と子供用があるんだったか。

 でも太腿はダニエルのスーツのほうが長いな。

 これもねぇ・・あと膝さえ動けばそれなりに遊べるものになるんですけどねぇ。

 いずれは単体コアクラスのダニエルも出してくれるのかなぁ?

 スーツのサイズを変える必要があるならまた完全新規ということになりますが、もう中の頭部を変えるだけでいいと思う。


 一応、変形させても。

 オマケのほうも、膝が伸びれば俯せにするだけでビークルモードと言い張ることもできたのに・・いや、さすがに無理だろ。

 キングダム コアクラス ホットロッドと。ロボットモードで。

 作画ミスですね(笑)。

 まぁ、この状態のロディマスと並べるなら、やっぱりダニエルのほうが相応しいのですが。


 一応ビークルモードでも。

 このちびロディマスもレビューのタイミングがねぇ・・

 イグアナスとスカイワープの日本発売。まだ諦めてないんですけど。


 相棒のバンブル(WFC版)と。ロボットモードで。

 なかなかいいサイズ感ではないでしょうか。

 相棒歴は一体何年になるんだろうか?


 ビークルモードでも。

 なんでゴールドバグはバズバージー送りにされたのか・・


以下、画像

 デザイン的に少々クセがありますが、変形都合もあって先にも言った通り腕部・・とくに肩周りはよく動きます。

 前腕の回転ギミック含め、一般的なトランスフォーマーとはまた違った面白さがありますね。

 ロボット生命体ではなく、あくまでパワードスーツという雰囲気がよく出ています。

 脚部は股関節と膝(脛との接続部)がボールジョイント可動。

 足首はスイングしないので、ポーズによっては自立が厳しいこともあります。

 腰にあたる部分も回転しません。


 スタンド対応穴は背面にあります。

 ビークルモードで使えるスタンド穴がないのは少々残念。


 ホットロッドの剣を持たせたり。

 メガトロンの銃(というかメガトロン自身)を持たせたり。

 膝立ちは手で支えないとバランスがとれませんね。


 長年の相棒バンブルとムーンベース2に出張中。

 背景用にテレトラン1置いてますけど、あくまで月という態で(笑)。

 この直後、二人はユニクロンに呑み込まれます。

 ちなみにこの前にムーンベース1ではジャズとクリフが呑まれてます。

 これまでのTVシリーズはなんだったんだ? というくらい、次々にあっさりとレギュラーメンバーが死んでいくなか、彼ら四人が五体満足だったのにはご都合主義を感じてしまいますが・・

 

ス「ダニエル! ここはパパに任せて先に逃げるんだ!

  そんなシーンはなかった。


ス「よし! パパの背中に乗れ!

 こんなシーンもなかった。

 実際はこんな感じかな(笑)。


 なんとなくレガシー プライム アーシーのビークルに乗せてみるとわりとぴったりのサイズ感。

 ハンドル握ったりはできませんけど。


 以上、“SS エクセルスーツ スパイク ウィトウィッキー” でした。


 86シリーズ初のコアクラスで、初の人間キャラ単体発売。

 ザ・ムービーから登場した新キャラたちもジェネレーションラインのでのリメイク含めわりと早い段階出揃ってしまった感があるので、スタジオ86もそう続くことはないかな? と思っていたのですが、まさかこんなところまでフォローしてくるとは。

 まぁ、今後もアイアンハイドや(青い))ランブルなど、初代からのキャラもガンガンラインナップしていくようですし、これまで以上にスタジオシリーズとジェネレーションラインの境界も曖昧になっていきそう。

 というか、もうべつにシリーズ分ける必要なくない?


 トランスフォーマーは、やはり超ロボット生命体であるトランスフォーマーの活躍がメインだと思うのですが、当然地球人・・人間との交流も、初代アニメの頃からずっと描かれてきました。

 実写映画では人間目線での描写が増えて、個人的にはそのへんはもう少し抑えて欲しいかな、とは思うのですが、バンブルビーとサムのコンビなどは、やはり立体でも一緒に飾ってみたいという感覚はあったりします。

 そういう希望に応えるものが、かつてのヒューマンアライアンスだったのでしょうし、最近でもスタジオシリーズではリベンジ版のバンブルビーにサムのフィギュアが付いてきたり。

 86ダイノボットに非変形のウィーリーやダニエルを付けたのも、同じようなことなのでしょう。

 だとしても、やはり人間キャラ(ウィーリーは違うけど)はオマケだったわけです。

 それが、今回単体発売されるという、ね。

 もちろん、あくまでトランスフォーマートイなので変形しないと始まらない。だからエクセルスーツ姿で。

 というか、このときのためにエクセルスーツは変形できる設定になっていたのかもしれない・・いや、そんなわけない(笑)。

 一方でプリテンダーの人間体はなかったことにされていますが、あれはまぁ、仕方ないかな。ただサイズだけは合わせてほしかったけど。

 そんなところでエクセルスーツ スパイク、やはり本来のトランスフォーマーではなく、人工のパワードスーツというところで特殊な腕部の構造など、なかなか新鮮で面白いものになっていました。

 サイズはもちろん変形もお手頃ですし。。

 意外と関節強度が強めなのは嬉しかったですね。コアクラストイはけっこうひ弱なものが多かったものですから。

 久しぶりに新規造形のエフェクトパーツが付属するのもよいです。

 スーツ部分はまんま流用でいいので、是非ダニエルとついでにカーリーも発売してほしい。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

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