今回のレビューは、トランスフォーマー アーススパーク より、
“ESDー06 DX ショックウェーブ” と、
“ESDー08 DX スタースクリーム” です。
前回に引き続き、昨年11月に発売されたアーススパーク デラックスクラスシリーズより、今回はディセプティコンの2大幹部、
“ショックウェーブ” と、
“スタースクリーム” を、
一緒にレビューしていきます。
オプティマスとメガトロンの共闘も話題のアーススパークですが、いずれは決裂か? というような雰囲気もちょっと漂ってきてますね。
やはりゴーストという組織がかなり怪しい。
頭の固いオプティマスは信じきっているようですが、メガトロンは疑い始めている様子。
今回のメガトロンはかなりまともというか、すっかり丸くなっている感じですね。
まぁ、そもそも真面目な人なんですよ、彼は。
オプティマスも真面目だけど、ちょっと視野が狭い気がするなぁ。
ただ今回のメガトロン、カリスマ性はあまりないのか、戦争終結のためにオートボットや地球人と手を組み、その後はゴーストに協力することになっているわけですが、そんな彼に従ったディセプティコンは今のところ登場していません。
忠臣のはずのサウンドウェーブとカセットロンですらまだ悪さを働いているようなので、今からレビューするショックウェーブ、スタースクリームもまだ登場していませんけれども、同様なんではないかと。
なんか寂しいなぁ・・
というか、日常話がメインで本筋が全然進まない感じなんですけどアーススパーク・・
そろそろ急展開したりするんでしょうかね?
レビューしていきます。
ショックウェーブ
メガトロンの右腕とも左腕ともいわれる一番の忠臣で、サイバトロン星の留守を任されていたディセプティコン防衛参謀・・というのは初代アニメでの設定。
アーススパークにおける彼は、目的のためには手段を選ばないマッドサイエンティストで、必要とあればメガトロンにさえも銃口を向ける、冷酷な性格らしいです。
あくまでトイのパッケージ裏に書かれてある説明によれば。
実際のアニメ劇中ではどういった感じなのか・・というかいつ出てくるのか?
ロボットモード
特徴的なモノアイヘッドやブラスターと一体化した左腕など、外見は初代アニメデザインがベース。
なお、今回はサイバーバーズ版のリカラーで、サイバーバース版では紫色だった胸部がイエローに、ピンク色だった全身のラインがグレーになっているくらいで大きな変更はありません。
デザイン自体もアーススパーク劇中とは異なります。
パッケージイラストを見る限り、
アーススパークでの彼は全体にもっとフラットで、左腕のブラスターの先端も銛のような形状みたいですね。
同じサイバーバース版の流用でもオプティマスやグリムロックはけっこう新規造形パーツに置き換えられて、アーススパーク版のデザインが再現されていたのに・・
まぁ、そこまで極端な違いはないので許容範囲かな、とは思いますけどね。
ほかのシリーズトイ同様、日本仕様では海外仕様から一部塗装の変更、追加があるようなのですが・・彼の場合はほとんど違いはない・・かな?
バストアップで。
特徴的な頭部デザインは初代ほぼそのまま。
どうせなら集光ギミックでモノアイが光ればよかったのに、塗装での再現となっています。
だいたいクリアパーツで再現されているイメージの胸部も塗装での再現。
2つ開いている四角い穴が、コストカットを感じさせますね。
可動部造形のためといえ、こんな目立つとこに穴開けなきゃいけないとは・・
一方で手首ロールはできるという・・
すっきりとシンプルな後ろ姿。
脛裏はガッツリ空洞になっていますが、上半身は以外に密度があります。
足は大きめで接地面積が広いので自立は安定します。
武装
腕部ブラスター
ショックウェーブといえばこの武装腕ですね。
銃口先端は3㎜軸になっています。
サイバーバース版では射撃エフェクトが付属していたそうですが、今回は省かれています。
なお、今回のブラスターは固定造形でなく、手持ち武装同様に5㎜軸で保持する仕様。
前腕に被せるようなかたちになります。
ブラスターを外した右腕には左腕同様、普通の拳が造形されています。
ブラスターから伸びるエネルギーチューブはバックパックの左側に取り付け。
チューブ先端を挟み込んで再び閉じることで固定します。
完全に取り外した状態がこちら。
ブラスターからチューブを外すことは、基本的にはできません。
チューブは軟質素材ですが、わりと硬めで自由度は低いです。
当然、右腕にブラスターを装着することもできますが、チューブのバックパックへの接続は左側のみ可能なので、
このように右腕に装着した場合はやや可動が窮屈になります。
手持ちブラスター
手持ちのタイプのブラスターも付属。
手持ち武器を持つショックウェーブというのも珍しいですね。
こちらも銃口先端は3㎜軸になっています。
非使用時はバックパック右側面にマウント可能。
ビークルモード
多脚戦車にトランスフォーム。
戦車というか、カニにしか見えない・・
ロボットモードをほぼ四つん這いにしただけで、これははたして変形と呼べるものなのか?
当然、サイバーバース版のビークルモードそのままなので、アーススパーク版のショックウェーブがこのような姿に変形するのかはわかりません。
そもそも変形するんだろうか?
脚部はロボットの手脚そのままなので、それなりに可動はします。
砲塔は腕部ブラスターを移設したもので、基本的に正面向き固定。
左右回転はできなくはないんですが、チューブが固いのでほぼ動かない・・
仰俯角の変更もできません。
手持ちブラスターは砲塔基部の右側面、
ディセプティコンのナンバー2、航空参謀にして我らのニューリーダー。
常にメガトロンにとって代わろうとするも実力不足で失敗し、でも毎度許されるという、ある意味愛されキャラですが、それもやはり初代アニメでの彼。
アーススパークでは、 ディセプティコンのトップを窺う野心家であることは変わりなく、しかし現在はゴーストに捕縛され、その基地内に幽閉されているようです。
彼が自由の身となったとき、物語が大きく動くことになるのか・・?
ロボットモード
彼もまたショックウェーブ同様、サイバーバース版のリカラーとなっており、造形的にアーススパークのデザインとは異なります。
アーススパークでの彼の姿がこちら。
・・うん、正直あまり格好よくはないですね。
一応、成型色と塗装でアーススパーク版のデザインに近付ける努力はされており、日本版でさらに塗装変更、追加がされて、雰囲気だけは近いものにはなっています。
というか、再現度を無視すればこの型自体はなかなかスタイリッシュで格好いいですよね。
小顔脚長のプロポーションに背中のウイングがヒロイック。
オプティマスやメガトロンよりも断然主人公っぽいもんなぁ。
まぁ、そんな外見の格好よさと内面の小物感のギャップがスタスクらしさだと思いますけどね(笑)。
バストアップで。
頭部はかなり小さいです。
顔付きは若干キツネ目で、ちょっと女性っぽくも見えます。
プロポーション自体、女性キャラでもいけそうな感じだなぁ。
胸部のキャノピー部分はクリアパーツではありませんがパール調のゴールド成型でなかなかいい感じ。
フレーム部の塗装は日本版で追加されたものですね。
腕部とウイングとはかなりタイトな配置になっているので、肩周りの可動はやや窮屈。
ウイングは後方に可動しますが、それでも肩ーマーが干渉しがち。
あと、個体差か、全体的に関節が硬いですね。
背面。
ビークルの機首パーツをウイングで挟み込むような、独特の構成になっています。
脛裏は変形都合もあってガッツリ空洞になっていますが・・もうこのシリーズはこういうものだと妥協してます。
むしろ膝がよく曲がるのでアクションが決まるわ、とポジティブに捉えられるくらいに・・
踵パーツも独特の構成。
仕様ではありませんが、後ろに伸ばすことで自立がかなり安定します。
ちなみに、スタンド用の3㎜穴はありません。なんで? スタースクリームなのに、飛行状態でのディスプレイができないなんて・・
フラットにまとまっていて見ために非常に気持ちのいい背面ウイング部。
変形もビークルの機首を折りたたみ、ウイングで挟み込むという独特なもの。
それぞれのパーツ配置自体は基本的に初代を踏襲していることがまた面白いですね
ただ、とくに意識せず説明書を見たまま変形させると、
この尾翼部分のジョイントが上手くいかないかもしれません。
胸部がしっかり定位置に収まっていないとジョイントできませんので、
スタースクリーム・・というかジェットロンの代名詞ともいえる左右前腕に装備されるビーム砲。
5㎜軸接続なので、手に持たせることも可能です。
銃口先端は3㎜軸になっています。
ビークルモード
ジェット戦闘機にトランスフォーム。
かなりSF風味の強いジェット機ですが、これも当然サイバーバース版のビークルモードなので、たぶんアーススパーク版が変形するものとはまったくの別物。
なんでまんま流用したんだろう・・?
まぁ、これはこれで綺麗にまとまっていて、デザインもなかなか格好いいので、いいんですけどね。
脚部で下から包み込むような変形も面白いです。
ジェットエンジンっぽい造形がないけども・・
ナルビームは前腕に取り付けたまま変形可能。
ただ、ロボットの拳が正面に丸見えですね。
なお、ロボットモードにもなかったスタンド対応穴はビークルモードにもなし。
だからなんで?
ただ、機首の下側に謎の3㎜軸があるのでそれを利用すれば飛行状態でのディスプレイも一応は可能です。
機銃なのかな?
比較画像
今回の2人。ロボットモードで。
スタスクのスタイルのよさが際立つなぁ。
あくまでショックウェーブが普通で、今回のスタスク(厳密にはサイバーバース版のスタスク)がモデル体型過ぎるんだけど・・
ビークルモードでも。
どちらもSF風味強め。
というか、これもどっちもサイバーバースビークルなんだよなぁ。
まぁ、どちらも好きなデザインではありますが。
メガトロンを挟んで。ロボットモードで。
このなかで唯一メガトロンだけがアーススパークデザインで完全新規造形されているのですが、結果的に一番小柄になっちゃいましたね。
まぁ、テランとほかのオートボットほどサイズ的な違和感がない・・と思います。
ビークルモードでも。
可動性は良好。
腰も回りますし、足首の柔軟性自体はイマイチですが、足が大きいので自立は安定します。
先にも言いましたが手首ロールもできます。あまり恩恵はないですけども。
立て膝も綺麗に決まります。
サイバーバース版に付属したエフェクトパーツは専用のものなのか、けっこう大きくて迫力があるものだったようなので、今回省かれたのは残念ですね。
アススパ海外版からもマンドロイド組み立てパーツが省かれているので、塗装が追加されているとはいえ、やはり割高感がねぇ・・
とくにこのショックウェーブは塗装が豪華になっている印象もほとんどないし。
スタンドを使って。
スタンド用と思われる3㎜穴はバックパックにあるんですが、本体の重みにジョイントが負けるため、
このように開いてしまって用を成しません。
なので、先の画像では太腿内側にある穴がほぼ5㎜径だったのでそれを利用しました。
なお、地味ですが肉抜き部分にもそれなりにディティール造形されてます。
ビークルモードでも。
前脚を突っ張れば多少仰角をとることも可能です。
今回のショックウェーブはマッドサイエンティストということですが、ミニサイズのこいつがワラワラ出てきたりしないかな?
続いてスタースクリーム。
彼もまたよく動いてくれます。
腰も(というか股関節部分で)回転しますし、手首ロールも可能です。
頭部はボールジョイント可動で上を向かせることもできるので、多少無理な体勢でも視線を合わせてくれます。
ただ、太腿に対し手脛が長いので立て膝は上手くできません。
ただ立たせておくだけでも美しい。
スタンドを使って。
先の通りスタンド対応穴はないので、背面の腰と機首の隙間に適当なスタンド支柱を突っ込んでいるだけ。
それでも案外安定しますが・・本当、なんで飛行タイプのキャラにスタンド穴ないんだよ・・
せっかう飛行ポーズもばっちり決まるのに。
ビークルモードでも。
こちらでは機種下の3㎜軸にヘキサギアのパーツを咬ましてスタンドディスプレイ。
ボイジャークラス以上だと不安な位置ですが、デラックスクラスでも軽めのこのスタスクなら安心して浮かせられますね。
メ「さて、これよりこの星は我々ディセプティコンのものだ・・
オートボットのディセプティコンの戦いはが故郷であるサイバトロン星を遠く離れた地球に舞台に移すことになった・・
ショックウェーブも、今回は留守番せずに一緒に来てるんですよね。たぶん。
あ、サウンドウェーブ忘れてる・・
しかし、かつて王と戴いた男は今では地球人の犬と成り下がってしまった・・
ス「しばらく会わないうちにすっかり丸くなっちまったもんですねぇ、メガトロン様。人間なんぞに尻尾を振って、情けないぜ・・
ス「今からこのスタースクリーム様が新しいディセプティコンのリーダーだ。ショックウェーブ、サウンドウェーブ、文句はないな?
W波「・・・・・
仮にそんな状況となっても、光波も音波もとりあえず従っておいてあとで手のひらを返しそうですね。
というか、今回のディセプティコン立ちの関係性がまだ全然わからない・・
結局メガトロンもゴーストと袂を分かちそうだし、またオートボットたちと敵対するのか? それともオートボットとディセプティコンが結束してゴーストと戦うことになるのか・・
どちらにせよ、スタースクリームもショックウェーブもしばらくは敵ということになるでしょうね。
どういう展開になっていくのか見当が付きません。
以上、“ESD ショックウェーブ” & “ESD スタースクリーム” でした。
2人ともサイバーバース版のリカラーということで、アーススパーク版の再現度は正直高いとは言えませんが、単体のトイとして見るとそれぞれに魅力的なものになっていると思います。
ショックウェーブは、初代のイメージを強く残したデザインで、造形、プロポーションともに申し分なし。
ロボットモードの可動性も十分で、多彩なアクションがばっちり決まります。
ビークルモードはまぁ・・あれを変形と言っていいのかどうか、というところなのですが、多脚戦車というモチーフは個人的に好きですし、カニっぽい見ためもなんか可愛らしくてこれはこれで、という感じです。
ただまぁ、もう少しなんらかのオレ変形できる余地くらいは欲しかったかな。
そしてスタースクリーム。
やはり初代のイメージを残しつつ非常にスタイリッシュなデザイン、プロポーションで、ここ最近でも上位に入るイケメンぶりに可動性も十分。
ビークルモードもデザイン、変形パターンともに新鮮で楽しいものになっていました。
ただ、なんでスタンド穴がないの?
スタスクには必須でしょうに。
なんで誰も気付かなかったのか
いや、気付かなかったわけはないよなぁ。本当、なんで・・
まぁ、結果なくてもさほど問題はなかったですけども。
さてさて、そんなこんなでアーススパークデラックスクラスシリーズ、ひとまず発売済みの8アイテムのレビュー終了です。
アーススパークは全26話だそうですが、日本での放送は本来の1話を2回に分けて放送しているので全52話・・ぶっ通しで放送されるのだとしたら1年間の長帳場となります。
でも、海外でもまだ全話放送されてない・・のかな?
なら途中で中断とかもありえるから、さらに放送機関は伸びるかも。
海外でもまだ各種トイの展開予定があるようで、おそらく日本でも、それら全部・・とまではいかなくともある程度は導入されるはず。
少なくともデラックスクラスシリーズは発売されるでしょう。
完全新規のスラッシュは早く出してほしいなぁ。
サウンドウェーブもちゃんと変形するやつが欲しいです。できればカセットロン付きで。
しかし、しばらくは待機ですね。
そんなことならもっと小分けに、デラックスクラスも月2つずつとかで発売すればよかったのに・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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