今回のレビューは、1/100スケール マスターグレードモデル より、
“MG ガンダムF90用ミッションパック Jタイプ & Qタイプ” です。
プレミアムバンダイ限定で展開される、ガンダムF90のすべてを紐解くA to Z PROJECT。
重装甲仕様のJ(JACKET:ジャケット)タイプと、
高機動使用のQ(QUICK:クイック)タイプ、
2種のミッションパックがセットで発売されました。
すでにAタイプとLタイプのセットも予約開始され、とうとう終わりが見えてきた感のあるA to Z PROJECT。
いまだ全貌が隠されているミッションパックもありますが、新規デザインのパック2種のみのセットという形式での発売は、ひょっとしたら今回のJ & Qタイプが最後かもしれませんね。
残りのN、X、Y、Zの4種類は、本体込みになるんじゃないかとか思ってるんですが、果たして・・
それでは、早速レビューしていきます。
キットはパチ組みに最低限の墨入れ、各ミッションパックのロゴ部分は付属の水転写式デカールです。
過去の関連キットの付いては、以下直近のレビューへのリンクから順次遡っていってください。
F90J ガンダムF90J(JACKET:ジャケット)タイプ
初代RXー78のフルアーマータイプを彷彿させる、その名もズバリなフルアーマーユニットを纏った重装甲仕様。
もちろん防御力の向上だけに留まらず、重量増加で低下した機動性を補うためのスラスターの強化、中距離射撃用の固定装備も追加されています。
まずはいつもの展開図。
フルアーマーユニットがほぼ全身を覆うかたちとなるため、すべてのハードポイントに腰部リアアーマーのウエポンラックまで使用します。
ではあらためて装着状態で。
胸部、背部、肩、前腕、ぐるりと腰周り、そして脛と、ほぼ全身に装甲を追加した、まさに重装甲仕様。
右肩越しのビームキャノンや、やはり右前腕に装備される2連装ビームガン、そして左前腕の小型シールドなど、上半身のレイアウト、デザインはフルアーマーガンダムによく似ています。
一方で腰部リアアーマーに装着される箱型のものや脛即面の増加スラスターの形状はアレックスのチョバムアーマーっぽくもありますね。
また、脛の裏側までは装甲で覆われていなかったりと、おそらくはこれまでに蓄積されたデータなどもあって、より機能的な配置になっているのかな、と。
アーマーはほぼブルー一色で、ダークグリーンのイメージが強いフルアーマーガンダムとは印象が違いますが、青いフルアーマーガンダムもいたよね。
では、各部を見ていきます。
胸部アーマー
上部に2門のマシンキャノンを装備。
砲身は色分けされています。
なんとなくカエルの顔っぽく見える(笑)。
また、正面のハッチが開閉します。
ただし、その奥の本体のコクピットハッチはアーマーを付けた状態では開けませんね。
肩部アーマー
側面のプレート状の装甲が可動します。
腰部レイアウト
フロントアーマー、サイドアーマーにもそれぞれ装甲を追加。
リアアーマーには箱型の増加スラスターを装備します。
先にも言ったように、この増加スラスターはアレックスのチョバムアーマーのリアアーマーに似た雰囲気です。
脚部アーマー
前面と側面に装甲を追加。
側面外側のスラスターの形状もチョバムアーマー・・というよりアレックス本体の脛即面形状に似ていますね。
位置は少し上にズレてますが。
なお、脚部アーマーをハンガーに懸架する際は専用のジョイントパーツを使用します。
できればグレー成型にしてほしかったかな・・
ビームキャノン
バックパックに装備される、本形態の主武装となるビーム砲。
仰俯角の変更が可能ですが、左右に振ることはできません。
非使用時はこのように完全に背中側にたたんでおけます。
本体のバックパックも完全に装甲に覆われる格好ですね。
ミサイルポッド
ビームキャノンの反対側、左肩側に備わっている小型のミサイルポッド。
こちらは造形だけの再現です。
2連装ビームガン
通常は右前腕に装備される、装甲と一体型のビームガン。
砲身は角張ったデザインですね。
フルアーマーガンダムのようにグリップを保持するタイプではないので、ほかの手持ち武器との同時使用もできます。
シールド
フルアーマーガンダムのものとよく似たデザインの小型シールド。
通常は左腕に装備されますが、先のビームガンと入れ換えての装備も可能です。
また、ビームサーベルがバックパックからこちらに移設されており、
ビームガン、シールドともにハンガーへ懸架の際は手首近くにあった穴に武装用フックを通すかたちになります。
F90Q ガンダムF90Q(QUICK:クイック)タイプ
新型推進装置を中心に全身にスラスターを追加した高機動仕様。
機動性が向上するミッションパックはけっこうありますが、Qタイプはもっとも純粋に戦闘時の機動性向上を目指した仕様という感じです。
背部に連結式のスラスターバインダーを装備するほか、肩、腰部、脛即面にもそれぞれスラスターを追加。
反面、武装についてはとくに専用のものはなく、標準装備のライフル、サーベル、シールド等を使用できます。
ということで展開図。
使用するハードポイントは左右の肩、腰部フロントアーマーとサイドアーマー、脛即面、バックパックの計9箇所。
それでは、装着。
Jタイプとは対照的にQタイプのパーツはほぼ白一色なので本体カラーともマッチし、新規デザインではありますがトータルデザインとしてかなり洗練されたものになっていると思います。
後ろ姿はやはりメインとなる新型のスラスターバインダーが目立ちますね。
なんとなくどこかで見たような気もするけど、はっきりとは思い出せない・・
ライフル、シールドを装備させれば、
そもそもこういうデザインの機体だったと思えるくらい。
純粋にF90の上位互換という感じがします。
では、各部も見ていきます。
スラスターバインダー
バインダーを接続するためのパーツはボールジョイントで可動します。
バックパックに被せる基部にもスラスターが配置されており、こちらは上下にスイング。
バインダーの接続には専用のジョイントを使用。
このように、「同じジョイントで複数を連結させていくことができます。
通常は左右で2基ずつを連結させるのですが、数は自由に変更できます。
すべて一方に連結させるとこんな感じに。
フィンファンネルっぽい・・
キットが複数あれば無限連結していけます。
スラスターユニット
肩、
肩のユニットはフィン状の装甲が可動。
ただその装甲が干渉するのか、本体の肩アーマーとも間に若干隙間ができる感じなんですが・・
比較画像
QタイプをF90Ⅱに装着させて、今回の2タイプで並べてみました。
運用目的もカラーリングも対照的な2種ですね。
26種類、全部本体に着せて並べる強者もいるんでしょうね。
というか、実際いましたね。確かXで見た・・
以下、画像
まずJタイプで。
重装甲仕様ではありますが、各間接の可動域はしっかり確保されており、動かしにくいということはありません。
立て膝も問題なし。
シールドにサーベル付いてるのは、ちょっと機能的にどうなの? とは思いますが。
そもそも全身にアーマー着込んでるのにこんな小さいシールド要る? というところでもあります。
スタンドを使って。
スラスター増設して機動性を補ったとて、たぶん大気圏内では動きが鈍いでしょうから、基本宇宙用という感じですね。
体型はごついですが、派手めのアクションも十分似合います。
続いてQタイプ。
専用の大型装備や武装もなく、素体状態・・標準仕様からとくに違和感なく動かせます。
武装については標準仕様のものをそのまま使用。
後ろ姿も。
肩のパーツとの干渉でちょっとシールドの取り回しが悪く感じるところはありますかね。
サーベル二刀流でも。
スラスターバインダーでの高加速と、全身に追加された姿勢制御用のスラスターによる運動性でライフルなし、サーベルだけでもヒット & アウェイでいい仕事ができそう。
以上、“MG F90用ミッションパック Jタイプ & Qタイプ” でした。
新規デザイン2種。
まぁ、Jタイプはほぼフルアーマーガンダムですし、Qタイプの連結式のスラスターバインダーもなんとなく既視感はありますが、ゆえに突拍子もない感じはなく、デザインもそうですが性能的にもUC120年代にあってもとくに違和感のないものになっていると思います。
キットとしても、流用パーツのない完全新規造形で、合わせめの出ないパーツ構成に成型色での色分けもほぼ完璧と文句なし。
ランナーの都合で一部余剰パーツが出ますが。
まぁ、堅実という感じですよね。
ただ安心感はあるけど、ちょっと普通過ぎて面白みには欠けたかも。
とか言って、トンデモ装備出してきたら出してきたで突っ込むくせに・・
でも普通だと物足りないんだよなぁ。
本当、勝手だよ(笑)。
さて、次は焦らしに焦らされた感もあるAタイプとLタイプのセットですね。
それぞれF901号機、F90Ⅱを代表するミッションパックだと思われますが、AはともかくLは単独で発売されるんじゃないかと思っていたので・・
というか、こんなメジャーどころ2つをセットにするのは、なんかもったいない気がするなぁ。
それこそ、今回のセットと一方を交換したほうがバランスがよかったように思います。
まぁ、結果は同じか。
あと6つ。
ここまで並走してきた人なら、もう順番とか関係なく最後まで付き合うだろうしね。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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