今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、
“TLー41 ダイノボット スカウル” と、
“TLー42 スワープ” です。
オートボットの恐竜部隊、ダイノボットがレガシーにてコアクラスコンバイナーとしてリメイク。
新メンバーの“スカウル” と、
“砲撃戦士 スワープ” が、
腕部担当コンビとして、4番手、5番手で発売されました。
初代ダイノボットはリーダーのグリムロック以下、スラッグ、スラージ、スナール、スワープの5人ですが、シリーズによっては5人全員が登場しなかったり、新メンバーが追加されたりということもありました。
実写映画第4作、ロストエイジではスピノサウルスに変形するスコーンが登場しましたし、スワープに代わって登場したストレイフが変形するのは双頭の翼竜でした。
劇中未登場キャラもトイで発売され、ヴェロキラプトルに変形するスラッシュはその後にパワーオブザプライムで初代アニメ版ダイノボットに通じるデザインに変更、しかも女性キャラに生まれ変わっていました。
そんななか、今回のレガシー版コアクラス ダイノボットでも新メンバーとしてメカアンキロサウルスに変形するスカウルが登場。
第1弾のスラッグ、スラージが発表され、その合体形態が公開された時点でダイノキングの合体パターンが踏襲されることは明らかでしたが、やはり左腕担当はアンキロサウルスになりましたね。
というか、ダイノキング出るみたいですね。限定らしいですけど。
しかし、ダイノボットからどのくらい変えてくるのか?
リカラーに合体用頭部の変更くらいになる予感がしますが、だとしたらまったくダイノキングではないんだがなぁ・・
まぁそれはさておき、新キャラのスカウルですけど。
前回グリムロックと一緒にスナールも脚担当コンビとして発売しておけば、新キャラがトリを飾れる感じにもできたのに・・
なんでスナールが最後なんだろ?
それでは、スワープも一緒にレビューしていきます。
これまでのメンバーについては以下のレビューをご覧ください。
ダイノボットの新メンバー。肩書きは不明です。
メカアンキロサウルスに変形。
合体時は左腕を担当。モチーフである恐竜戦隊のガイリュウのポジションですね。
その他、とくにキャラクター設定は、少なくとも日本の公式ページでは触れられていません。
ロボットモード
変形モチーフのイメージ通り、防御力重視のパワーファイターという感じで、かなりボリューミー。
もちろん初代ダイノボットと共通のラインでデザインされていて、ほかのメンバーと並んでも違和感のないものになっています。
プロポーション等は、そもそもこのコアクラス版が初めての露出なので、まぁこれが正解と考えるしかないのですが、腕や脚の長さ、太さなかんかもとくにおかしな感じはしませんね。
しかしこうなると、スタジオシリーズのリーダークラスと同じサイズのものも欲しくなる・・
頭部アップで。
ダイノボットのロボットモードの顔付きは、案外穏やかな感じのものが多いですが、スカウルもその例に漏れず。
気は優しくて力持ちという感じ。
ただ全体に太ましいために、相対的にかなり小顔に見えますね。
背面。
恐竜の頭部をぶら下げた格好はグリムロックやスラージに通じるものがありますが、初期メンバー5人の共通点でもあるウイング状のパーツはなし。
脛裏はやはり空洞で、踵もさほど後ろまで伸びていないので、ちょっと自立しにくい場面もあります。
スタンド対応穴はなし。
ただ、腰部裏側の隙間になんとか3㎜を挿し込めます。
付属武器
合体時に拳になるパーツをブラスターとして装備。
まぁ、そのまんま、拳です。というか手首まで付いてるし。
グリップは3㎜軸。
銃口先端も3㎜軸になっています。
この拳パーツのデザインは、ダイノキング(モンストラクター)のそれに近いですね。
ビーストモード
メカアンキロサウルスにトランスフォーム。
前半部分にボリュームのあるシルエットはモチーフあるガイリュウの恐竜モード(アウターシェル)にかなり近い印象です。
もちろん、基本のデザインラインは初代アニメ版ダイノボットの恐竜モードがベース。
頭部がゴールドなのも共通です。
尻尾は合体用の拳パーツで再現。
お尻からいきなり手が生えてるように見え留のと、急に真っ黒になっているのでちょっと違和感がありますね。
手首部分はシルバーでよかったんじゃないかな?
四肢が可動しますが、アクション性はほとんどありません。
合体モード
ボルカニカスへの合体では左腕に変形。
恐竜モードのから下半身部分だけ伸ばした感じですね。
拳パーツはダボ接続。
ちょっと外れやすいです。
なお、デフォルトでは恐竜の前肢は下画像、左側の赤丸のように下げておくのですが、
その場合脚部が固定されるため、腰部可動を利用した腕部の回転ができません。
なので、このように両方上げておくのがお薦め。
とくに合体、可動に干渉もしませんので。
ということで、前肢を上げた状態で胴体部に合体。
先の通り、前脚を上げておけば単体ロボットの腰部可動を利用して上腕部ロール可動が可能。
肘可動にはロボットの膝、あるいは股関節を利用します。
拳はダボ接続なので手首位置での回転はできませんが、拳自体には5㎜穴が開いているので、余所から武器を借りてきて持たせることができます。
ダイノボット 砲撃戦士 スワープ
メカプテラノドンに変形する、ダイノボット唯一にしてオートボットでも初の航空戦力。
初代アニメではスナールと一緒に追加メンバーとして登場。
ほかのメンバーに較べて若干打たれ弱いものの、知能は比較的高かった印象です。
今回の6体合体では右腕を担当。
モチーフとなった恐竜戦隊のヨクリュウのポジションですね。
ロボットモード
スカウルを除くこれまでの3人・・とくにスラージとグリムロックは合体ギミックの影響もあり、基のアニメデザインからけっこうデフォルメされてた感がありましたが、このスワープのロボットモードはプロポーションに大きな破綻もなく、メンバーのなかでもスマートな姿がしっかり再現されています。
変形の都合で胸部パーツ・・プテラノドンの頭部が少し下にズレている感じはありますが、ほぼほぼ基デザインのイメージのままですね。
カラーリングもアニメ準拠です。
頭部アップで。
真っ赤なトサカがファンキーな印象もありますが、顔付き自体はやっぱりわりと大人しい感じなんですよね。
真面目そう。
背面。
ウイングもちゃんと折りたためるようになっています。
正面と違ってほぼ一色なのはちょっと寂しいかな。
例によって脛裏は空洞になっていますが、これはまぁ仕方ないね。
スタンド対応穴はないのですが、腰武裏側の肉抜き部分に3㎜軸を挟めます。
やっぱり飛行タイプなのでスタンドディスプレイはしたいですよね。
付属武器
合体時に小節になるパーツが2つに分割でき、ブラスターとして装備可能。
スカウルの武機同様、見ためはまんま拳ですが、上面のディティールはやや武器っぽいですかね。
やはりグリップは3㎜軸。銃口先端も3㎜軸になっています。
ビーストモード
メカプテラノドンにトランスフォーム。
やや背中(ロボットの脚部)が嵩張る感じですが、シンプルで整ったフォルムになってくれます。
変形は簡易的ですが、ほぼオリジナルトイを踏襲。
ウイングは若干ですが上下に羽ばたくように動かせます。
ただし、この寝そべり状態の飛行形態にしかできず、オリジナルトイやPP版のような直立形態にはできません。
立たせること自体はできないわけではないんですが、
このように頭部が・・
惜しいなぁ。
武器はウイングしたに取り付け可能。
さっきもう付けてましたね・・
オリジナルで装備するミサイルと同じ位置です。
そういえば、こちらのモードで明確に武装しているのは彼だけだったなぁ。
なお、この形態でもスタンド用の3㎜穴はないのですが、ロボットの拳の3㎜穴が使えます。
合体モード
ボルカニカスへの合体では右腕に変形。
ほぼロボットモードのままで、下半身を180度回転させ、脛裏に拳パーツを付けるくらいですね。
拳パーツの取り付けはこのようなかたちなので、やはり手首位置での回転はできません。
スカウルのパーツとの互換性はなし。
あと、こちらの拳はロボットモード時に分割して2丁のブラスターになるので、銃口も当然2門あるのですが、スカウルのほうも銃口2門で揃えてくれてもよかったかな。
それでは、胴体部に合体。
左腕とほぼ同じ要領で各部を動かすことができます。
上腕ロール時に、ウイングと単体ロボットの腕部が若干干渉しますが、ぞれぞれ軽く逃がしてやれば問題なし。
画像ではわかりやすいように単体ロボットの腕部を大きく上げていますが。
では、ここまでに揃った5人で実際に合体させてみます。
まだ右脚がない状態でも自立できる安定感・・
そこはリーダーのグリムロックをさすがと褒めてやらねばなるまい。
でも、やっぱり脚が短いよなぁ・・
ユナイトウォリアーズのように別に足パーツを付け足すようなかたちでちょうどいいくらいのバランスに思えますね。
背面。
なぜか向きを変えると転けるようになったので透明ブロックで支えていますが・・
ともあれ、裏から見てもけっこうしっかり密度があります。
胴体、脚部ともにけっこう前後に厚みがありますからね。
腕部、脚部ともに合体用ジョイントは5㎜軸なので、このボルカニカスへの合体以外にもいろいろと応用ができますね。
腕部の左右を入れ換えることももちろん可能。
ただし、拳パーツに互換性がないので拳の向きが逆になります。
遠目にはわかりませんけどね。
スクランブル合体を真似て。
脚部の合体にも5㎜ジョイントを使うので、腕部担当を脚の位置に合体させることもできます。
ただ付けられるだけ、ですけどね。
なぜかちょっと長さも合わなくなってるし・・立たせ肩が悪いのか?
比較画像
今回の2人、ロボットモードで。
スカウルがごついですね。そしてめっちゃ小顔(笑)。
武器の差別化も見ために合っていると思います。
ビーストモードで。
メカプテラノドンとメカアンキロサウルス。
どちらも可愛い。
あらためて合体モードでも。
左右の腕の太さにけっこうな差がありますが、まぁコンバイナーはそんなものだしね。
単体のボリューム的にスカウルはむしろ脚担当だろ・・と思うのですが、そこは元ネタの通りにやってるんだから仕方ない。
スワープ、PP版と。ロボットモードで。
PP版もオリジナルにかなり近いリメイクになっていますが、ウイングのたたみ方などは今回のレガシー コアクラス版のほうがより近いですね。
一方で胸部・・恐竜の頭部の位置はPP版のほうが近い。
というか、コアクラス版はやはりかなりしたにずれてしまってますね。
合体用のジョイントのせいだなぁ。
これ、背中側にするわけにはいかなかったんだろうか?
ビーストモードで。
PP版はウイングがけっこうシャープな形状で、そこはまたコアクラス版のほうがイメージに近いかも。
ただPP版は頭部と後肢の可動で直立状態にもできるのはいいんです。
今回もなぁ・・やっぱり合体用のジョイントのせいだな。
合体モードでも。
ほぼ同じに見えますが、上半身が逆になってますね。
あぁ、そうか。ウイングの位置を考えると、コアクラス版のジョイントはやっぱり胸部側に配置するほうがベターなのか・・
肘が曲がりませんが、それ以外は普通に動きます。
腕部と脚部の根元はボールジョイントによる可動。
頭部、腰部ともに回転可能です。
腕部基部は変形都合で前後に動くので、このように武器を両手で持って正面に構えている・・ふうなポーズも可能。
立て膝もできます。
先の通りで、一応スタンド使用も可能。
一応射撃武器持ちですが、肉弾戦のほうが断然似合う。
ビーストモードでも。
四肢が動くので、まぁなんとなく走ってる感じくらいにはできますね。
尻尾も5㎜軸接続なので回転だけはできます。
スカウル ウエポンモード!
前回のグリムロックからの思いつきですが。
まぁ、今回は恐竜の肢をたたんだだけ(笑)。
銃としてよりも、銃口部を持って棍棒に見立てるほうがいいかも。
続いてスワープ。
なんと・・肘が曲がる。直もボールジョイントなのでロール可動も可能です。
ほかのメンバーよりも華奢なぶん、本体可動にリソースを割けた感じですね。
一方で、デザインの関係上腰部可動が制限され、そのままだと左右にわずかに捻れる程度になっています。
まぁそこは、胸部パーツ(というかもうほぼ腹部パーツですが)を少し浮かせてやれば解決しますが。
立て膝も綺麗。
スタンドを使って。
先の通り、スタンド用の3㎜穴はないのですが、腰部パーツの肉抜き部分に3㎜軸が挿せますので。
変形都合で頭部が真上を向けるようになっているので、飛行ポーズもばっちり。
PP版から剣を拝借して。
本来PP版でビーストモード時に顎下に挿すための3㎜軸を使って、逆手に持たせられました。
ブラスターは脚に付けてロケットブースターに見立てました。
なかなかいいんじゃない?
ビーストモードでも。
ロボットの拳の3㎜穴を使ってスタンドディスプレイしてます。
スワープ ウエポンモード!
まぁ、ほぼ合体モードですね。
グ「オレ、グリムロック。ダイノボット、やっと5人揃った。
スナール、ちょっと見ない間に太ったか?
いや、確かにちょっと似てるかもしれないけど別人ですよ、その人。
グ「誰だおまえ!?
さすがに変形すると気付いたみたい(笑)。
ロボットモードは、フォルム的にスラージとちょっと似てるかな。
ス「オレ、スカウル
グ「そうか、新人だったか。ホイルジャックから聞いてたの忘れてた。
オレ、グリムロック、ダイノボットのリーダーだ。覚えておけ。
グ「ディセプティコン攻めてきた!
よしスカウル、おまえの力見せてみろ!
ス「オレ、スカウル。自慢の鎧でディセプティコンぶっ飛ばしてやる!
ス「オレ、スラッグ。負けてられない。オレも自慢の角でディセプティコンぶっ飛ばしてやる!
しかし・・グリムロック以外全員頭文字 “ス” だからややこしいな。
以上、“TL コアクラス スカウル” & “TL コアクラス スワープ” でした。
コアクラスコンバイナー ダイノボットも5人まで揃い、あとはトリを飾るスナールを残すのみとなりました。
スナールの発売は1月ですか。あとだいたい3ヶ月待ちか。
まぁ、もう一つの6体合体チームと違ってこれといった不安要素はないので、のんびり待っていられますね(笑)。
さて今回は新たにメンバー入りしたスカウルと、唯一の航空戦力のスワープですが、相変わらずちびっこくて可愛らしい・・と思っていたら、案外どちらもロボットモードではデフォルメ感薄めで、単体で画像だけ見るとクラスを勘違いしてしまいそうです。
新キャラのスカウルは、アンキロサウルスのイメージ通りの重装甲キャラでボリュームたっぷりのシルエットになっていますし、スワープはスマートなボディおかげで肘可動を入れる余裕もあって、これまでの3人よりも出来がよくなっていると感じました。
一方のビースト(恐竜)モードは、どちらも相応にデフォルメ感があって、安定の可愛らしさ。
合体モードについては過去のスクランブル系コンバイナーのリメイクとほぼ同様の構成なので、自立のためか箱状になってしまっている脚部担当とのバランスは正直あまりよいとはいえず、結果として短足になってしまうのはちょっと残念ですかね。
しかしまぁ、コアクラスコンバイナー、面白い試みだと思います。
今後も続けていってほしいですよね。
レガシー3年めでもなにか来るかと思ったらないっぽいけど・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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