今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、
“TLー43 ビーチコンバー & パラダイスパラキート” です。
“戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー” に登場したオートボット、ミニボットの
“地質学者 ビーチコンバー” がレガシーでリメイク。
その学者然としたキャラクターがフィーチャーされたエピソード、“ゴールデンラグーンの秘密” に登場したインコ、“パラダイスパラキート” とのセットで発売されました。
ミニボットのデラックスクラスリメイク最新作となるビーチコンバー。
わりと最近・・といってももう5年ほど前になりますか、パワーオブザプライムでリメイクされていますが、そのときはレジェンドクラス・・現行のコアクラス相当(サイズ的にはコアクラスよりも大きめでしたが)でしたので、今回はその倍近いコストがかけられているはず。
しっかりコストをかけた造りのミニボットが増えていくのは嬉しいですね。
しかしまぁ、なんでビーチコンバー? とは思いますよね。
先の通り、PPでのリメイクもまだ記憶に新しいので、それよりもなかなかリメイク機会に恵まれないキャラ・・具体的にはギアーズが先じゃない? と。
キングダムで出す予定だったんだよね?
なんでここまで焦らすの?
スワーブへの流用も利くのになぁ。
あ、べつにビーチコンバー自身は全然悪くないんですよ。
レビューしていきます。
ミニボット 地質学者 ビーチコンバー
地質学に関する知識では右に出る者がいない、オートボット有数の科学者の1人。
ホイルジャックやパーセプターほど活躍した印象はないですけどね。
自然を愛し、動物の言葉を解析してすぐに会話できるようになるなど、知識とそれを活かす能力は高いです。
ただ、戦闘にはあまり積極的ではなかったですね。
ゴールデンラグーンの秘密のラスト、淡々と「楽園は消えてしまった・・」と呟く姿が彼のひととなりを物語っています。
デューンバギーに変形します。
ロボットモード
ミニボットなので、一般的なデラックスクラスよりも一回りほど小さいですね。
一見PP版とほとんど違いがないように見えますが、わずかに腕や脚が長くなってプロポーションがよくなったような。
アニメデザインにはかなり近いバランスになっていると思います。
脛から足先までがわりとフラットに繋がっていて、なんかベルボトムっぽいです。
頭部アップで。
真っ青な顔にシルバーのバイザーが特徴的。
阪修氏の声の印象が強いので、どうしても年配というイメージがあるんですが、顔付きは案外若く見えますね。
拳はロール可動できるのですが、外側と裏側が前腕から伸びる外装で覆われているので、ちょっと動かしにくいです。
あと、拳を貫通するタイプの武器は持てません。
また、肩のタイヤが干渉するので腕はここまでしか上がりません。
ノズルっぽいディティールが2つ並ぶ背面デザインはPP版を踏襲したものですね。
けっこう厳つい感じです。
肉抜きは太腿の内側にわずかに見られる程度。
脛裏などはしっかり蓋がされ、みっちりと密度のある仕上がりになっています。
胴体だけでも5箇所、前腕裏側にも1箇所ずつとビス留め箇所が多いのも特徴ですね。
個人的にちょっと気になったのは踵の処理。
ビークルモードの座席部分とロールバーをたたんで踵にしているのですが、つま先を含めた接地面が微妙にフラットになっていません。
ほんのわずかですが前のまりになるんですよね。
脛裏の蓋パーツを、もう1、2㎜削ればフラットになりそうなんですけども。
そしてバーは、もう完全に脛の内側に収納できたほうが見ためがすっきりしたんじゃないかなぁ。
それと、まさかのスタンド用3㎜穴がありません。
ここまでしっかりみっちり造っておいて・・
誰も気が付かなかったのかな。
まぁ、5㎜穴がけっこう多いので、それでら代用は可能ですが。
なんでだよ・・?
付属武器
ブラスター
指先からビームを出せるので、アニメで手持ち武器を使っていた印象がないのですが、今回はビークルモードのバンパー部分を取り外したブラスターが付属。
クランクケースのように変形ギミックがあるわけではなく、外したバンパーの裏側にディティールが造形されているだけ。
なので、こちら側は普通にバンパーです。
もう一工夫欲しかったかも。
なお、ビーチコンバーのエヴォフュージョンは、このバンパーがブラスターになる、というもの。
もう、途中で飽きるのやめてよ・・
銃口先端は3㎜軸になっています。
ビークルモード
デューンバギーにトランスフォーム。
かなりシンプル・・というか、アニメのフラットなデザインを忠実に再現した感じ。
もう少し実際のバギーに近いフォルムしてもよかった気がするけど。
ライトも塗装してほしかった・・
変形パターンはほぼPP版と一緒です。
真後ろにロボットの頭部が見えるところまで倣わなくていいのに・・
5㎜軸接続なので、なにかと可能性は感じます。
4つのタイヤには、なんと軟質ゴムパーツを採用。
通常ライントイでこんなことなん年振りだろう?
昔ならわりと当たり前にやっていたことですが。
確かに質感はよいものの、彼だけ急にゴムタイヤというのもなぁ。
こうでもしないとコストの釣り合いがとれなかったのかな? それよりもライトをと塗ってくれたほうが・・
まぁ、高性能タイヤをはめているという設定でもあるので、ぴったりだと思われたのかもしれません。
しかし、正直劣化が心配ですね。
パラダイスパラキート
直訳すると、楽園のインコ。
伝説のゴールデンラグーンがある島に生息していた緑色のインコがまさかの立体化。
タイヤと同じ軟質ゴム製で、かなり小さいです。
ブラスターと一緒に紙に包んだ状態で入っているので、気付かず捨ててしまわないように注意してください。
黒色成型なので、体色のグリーンは塗装。目もちゃんと白目と黒目が塗装されています。
めちゃくちゃ小さいし・・
台座(?)部分が5㎜軸になっており、さらに3㎜穴が開いているので、ロボットモードでは肩(頭部左右)にある3㎜軸に付けたり、
前腕の5㎜穴にはめこんだりして留まっている状態を再現可能。
ちょっと5㎜穴には付けにくいですね。
ビークルモードでも同様に後部の5㎜穴に取り付けられます。
羽を広げた状態のものも欲しかったですね。
しかし、わざわざ商品名にも使うほどのものかな?
ほかにもいろんな動物が登場してますし、特別このインコが印象的だったわけでもないと思うんですが・・
まぁ、そのさえずりをビーチコンバーがすぐに解析して、同じようにさえずって会話していたシーンは直前の戦闘シーンとの対比でなんとも可笑しかったのは確かですが。
比較画像
ヘケヘケ版と。ロボットモードで。
ビーチコンバーのリメイクは今回で3回目になるのかな?
変形! ヘンケイ! トランスフォーマーでは、ゴング(ブローン)、クリフ(クリフジャンパー)とのセットでミニボットアタックチームとして発売されています。
現行のコアクラスよりも簡易的なもので、また随分と細身なので若い頃のビーチコンバーという感じもしますね。
ビークルモードでも。
同じくバギーに変形しますが、ヘケヘケ版はけっこうアレンジされていて、座席後部に機関砲も備えています。
やっぱり若かりし頃だな。
PP版と。ロボットモードで。
おおよそ今回のベースとなったであろうPP版。
若干ずんぐりしてますが見ためはほとんど一緒。
PP版のほうが胸板が厚いのでマッチョ感がありますね。
ビークルモードでも。
PP版も、ビークルモードは少しアレンジされていて、スタイル最寄り実際のバギーに近い感じがします。
今回のものは、やっぱり随分とのっぺりしてるなぁ。
まぁ、アニメデザインには近いんですが。
初登場時期が重なるミニボット、ワーパス(KD版)、コスモス(TLーEX版)と。ロボットモードで。
なんというか・・みんな個性的。
ビークルモードでも。
ロボットモードの見ためもそうですが、ビークルモードもみんな特殊。
あとはパワーグライドとシースプレーが同期。
一応車に変形するビーチコンバーは、そんななかだとむしろ浮いてたかな。
以下、画像
先の通り、肩周りがやや窮屈ではありますが、それ以外の可動は優秀。
とくに足首の内側スイング域が広く、大きく脚を開いた状態でも安定した自立が可能です。
まぁ、膝着いてませんけどね・・
手首ロール可動のおかげで、ブラスターの両手持ちはギリ可能。
とはいえ、あまり戦闘には参加しないキャラなので、武器よりも、それこそ地質学の研究・・フィールドワークなどに使えそうな付属品があってもおもしろかったかも。
スタンド対応穴がないのも、彼にそんなに派手なアクションさせないでしょ? という共通認識に則ったなのかも。
でも、5㎜穴がけっこうたくさんあるので、案外武装はさせやすいんですよね。
ビークルモードでもこれくらいのことはできます。
本人の意にはバリバリ反してるでしょうが。
オートボットの重要な任務の一つに偵察がある!
それはいいけど、ちょっと護衛が心許ないな・・
そして、オートボットの行くところ必ずディセプティコンが現れる・・
パ「ディセプティコンの攻撃だ! みんな迎えうて!
あれ? ビーチコンバーどこ行った?
戦闘から逃れ、洞窟を抜けて島の中心部に到達していた。
そこは緑と動物に溢れた自然の宝庫であった!
ビ「私も君たちの言葉を勉強しよう。
さぁ、動物君たちも出ておいで。
ビ「まさか! あれは伝説のゴールデンラグーン!?
ゴールデンラグーンとは、触れた者に無敵の力と耐久性を与えるという金色に輝く泉である。
ビ「これがディセプティコンに見つかってはいけない・・
しかし、すぐに見つかるのである!
さすが初代アニメ、展開が早い!
まぁ、そんなことでなんやかんやあって最終的にはオートボット VS ディセプティコンの総力戦になり、ゴールデンラグーンは消滅。
島の自然も大きなダメージを受けることになってしまいます。
ビ「楽園は消えてしまった・・
金ピカに輝く仲間たちがディセプティコンを追い返して快哉を叫ぶなか、1人輪から外れて呟くビーチコンバー。
戦いの無益さを教えてくれるエピソードでした。
ビ「二度と同じ愚は犯さない!
守るべきもののため、私は戦うのだ!
こういう人は怒らせると怖いですからね。
パ「おまえアップデートされるの早くない?
そうだよね。ギアーズはともかくとして、パワーグライドもそろそろ再リメイクしてほしいよね。
で、シースプレー、ウインドチャージャーの順番。
オートボット初代レギュラーのコンプリートもいよいよ現実的になってきました。
以上、“TL ビーチコンバー” でした。
PP版の純粋なアップデートという感じで、正直新鮮さはあまりなかったですね、今回のビーチコンバー。
もちろん、デラックスクラス相当のコスト使ってしっかり丁寧に造られていますから、みっちり密度があり、可動性も必要十分と、本体についてはまず満足できるものにはなっていると思います。
ただ、今回はちょっとコストの使い方に迷ったのかな? という感じがしますね。
商品名にも登場しているパラダイスパラキート・・まぁインコですが、正直ウリにできるほどのものではないかなぁ。
せめて羽根を閉じている状態と開いている状態の2パターンで2羽付いてきたらよかったのに、と思いました。
そもそもアニメの見ためとも全然違うし・・
あと、ゴムタイヤですね。
久々に見ましたが、果たして今これは喜ばれるのだろうか?
むしろ劣化が不安という声のほうが聞かれるような・・
まぁ、案外大丈夫かなとも思うんですが、そんなことでコストを消化するくらいなら、もっとオリジナルでいいから付属品を増やすとか、遊びの幅を広げるほうに舵を切ってほしかったかな、というのが個人的な感想です。
ゴムタイヤにどれほどのコストがかかるのかは知りませんけど(笑)。
ともあれ、これでに初代ミニボットコンプリートまであと5人(流用除く)。
今月末にはスタジオ86でブローンが来ますから、あと4人ですね。
ウインドチャージャー、ギアーズ、パワーグライド、シースプレー・・
流用型も数えると、アウトバック(ブローン流用)、テイルゲイト(ウインドチャージャー流用)、スワーブ(ギアーズ流用)。
彼らは基型が来たら早々に来るでしょう。
あと3年以内くらいで揃ってくれるかな?
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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