今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、
“TLー31 グリムロック” です。
オートボットの恐竜部隊、ダイノボットがレガシーにてコアクラスコンバイナーとしてリメイク。
“ダイノボット指揮官 グリムロック” が、
3番手で発売されました。
胴体組が2体同時発売だったので、今後も脚、腕と2体ずつ発売されるものと思いきや、今回は左脚担当のグリムロック1人だけ。
対となる右脚担当のスナールは、先日予約解禁となりましたが、来年1月発売でトリを飾ることになります。
なんでそうなった?
ともかくも、今回はコアクラス1体だけなどで、さくさくっといきますよ。
オートボット ダイノボット指揮官 グリムロック
ホイルジャックが地下に埋まっていた恐竜の化石にインスピレーションを刺激されて生み出した恐竜ロボ部隊の、一応のリーダー。
当初は乱暴さが目立ちましたが、徐々に従順になり、ザ・ムービーを経て2010ではすっかりゆるキャラのような存在になっていましたね。
日本語版ではだいたい喋りだしに「オレ、グリムロック」と名乗っていたのが可愛かったなぁ。
ロボットモード
ちょっと手脚がごつくてデフォルメされた感と、背部のウイングの位置がちょっと下がってしまったことで撫で肩に見えますが、先のスラッグ、スラージ同様、基本的に初代アニメデザインがベースのグリムロックです。
腕や脚も素直に本来の場所から生えており、スラージのような特殊な構造にはなっていません。
脚は少し開いた状態でしっかり接地する形状になっていますね。
カラーリングは頭部、胸部など塗装で再現されているのですが、なにか足りないと思ったらパンツが赤くない!
かなり小顔になっていますが、顔も当然グリムロック。
メンバーで唯一のバイザーにマスクという顔付きは一見クールっぽく見えますが、まぁ性格についてはみなさんご存知の通りですね。
背面。
裏側感強めで、脛なんかは丸々ガワだけですが、背中のウイング含め基本デザインは再現されています。
ただそのウイングが、サイズ的な兼ね合いもあってまぁまぁ位置が下がってしまっています。
そのせいでなんとなく撫で肩に見えるのは先に言った通り。
ウイングはボールジョイントで可動するので、こんな風に引っ繰り返すと位置的にはいい感じになります。
まぁ、前後上下ともに逆になってしまうわけですが。
なお、以降のロボットモードの画像ですが、ウイングを元に戻すのを忘れてずっとこの状態で撮ってしまっています。
ご了承ください・・
付属武装
オリジナルのブラスターに見立てた2連装銃が付属。
今回はビースト(恐竜)モードの尻尾先端パーツも兼ねているため、形状はちょっと歪なものにはなっていますが。
保持は3㎜軸。銃口先端も3㎜軸担っているので、各種エフェクトパーツの取り付けが可能です。
ビーストモード
メカティラノサウルスにトランスフォーム。
尻尾というか腰の後ろ側にかなりボリュームがあって、箱を背負っているように見えるとか、左右の首の膨らみ(ロボット時のウイングになる上半身パーツの可動軸受け)とかが目に付く感は否めませんが、グリムロック感はしっかり確保されていると思います。
可愛らしいですね。
頭部は上下にスイングできますが、残念ながら口の開閉はできません。
あと、腕も固定です。
先に言った通り、尻尾の先端は武器を取り付けることで再現。
本来尻尾に相当する部分は地味にシルバーで塗装されています。
背中(ロボットの足の裏)左側だけにあるこの切り欠きはなんだろう?
と思ったのですが、その答えは合体モードで。
合体モード
パワーオブザプライム(PP)でコンバイナーとしてリメイクされたときは、リーダーらしく胴体を担当(クラス1人だけボイジャー)したグリムロックですが、今回は左脚担当に格下げ(?)。
ただ、これはトランスフォーマーVに登場したデストロンの恐竜戦隊、ダイノキングの合体パターンを踏襲したもの。
このことからも、いずれはダイノキング・・ではなくその元ネタのモンストラクターかな? も発売されると予想されていますが・・
実際のところ共通しているのは合体時の配置とモチーフになっている恐竜の種類だけなんですよね。
恐竜にしても、恐竜戦隊の場合はアウターシェルがそうだというだけで中身のロボットが変形するメカビーストにはほとんど恐竜要素ないですし、元ネタのモンストラクターに至ってはアウターシェルがモンスターで恐竜関係ないので、果たして本当にダイノキング、あるいはモンストラクターはリメイクされるのだろうか?
カラーリングだけ変えて、形状はまったく違うものをそれと言い切るパターンで来るかもしれません。
・・と、話が逸れました。
とりあえず今回のグリムロックの合体モード。
まぁ、箱ですね。
これだけ見せられて脚といわれても、う~んと首を捻るところではあります。
胴体組2体の合体モードがわりと綺麗にまとまっていたのに、むしろ簡単に思える脚担当がこの仕上がりか・・
合体用のジョイントは5㎜軸。
左脚用なので、その軸は中心から少し右にずれた位置にあります。
恐竜の上半身のガワパーツの右側だけを立てているのは、右脚との干渉を避けるための処置ですね。
正直、ちょっと不格好な感は否めません。
後ろ側は武器パーツが踵の役割を果たしています。
では、現状揃っている3体で合体。
胴体部が軽いこともあって、片脚だけでも自立できます。
脚が箱型なので安定感はあるんですよね。
後ろからも。
サイズ的にはちょっと大きめのボイジャークラス相当。
6体合体したときの総額が定価で12,000円を超えると考えると、やっぱりまぁ、高いよね・・
単体での実売価格は1,500円しないくらいなので、ついつい忘れてしまいますけど。
で、先ほどの切り欠きですが、
合体状態で膝を曲げたときに、スラージの尻尾部分を中に入れ込むためのものだったんですね。
なるほどなるほど。
実はX(旧Twitter)で教えてもらいました・・
なお、合体は単純な軸接続なので、右脚にグリムロックを付けることもできます。
しかし、軸の位置の関係ですごい内股になります。
それに先ほどの切り欠きの件もありますし、やはりグリムロックは左脚専用で、スナールも同様に右脚専用となるでしょうから、事実上左右の脚の入れ替えは不可能とかんがえたほうがよいですね。
一方、当然腕の接続も5㎜軸なので、こんなことも可能。
わりと腕っぽくはなってますね。
腕担当の2人・・スワープとスカウルがどんな構造になっているのかわかりませんが、ひょっとしたら腕と脚の交換はいけるかもしれません。
まぁ、どうしても異形にはなってしまうでしょうが。
比較画像
PP版と。ロボットモードで。
先の通り、PP版はボイジャークラス、合体時には胴体に変形します。
プロポーションもけっこうマッチョめにアレンジされているというか、合体前提ゆえにそうせざるをえなかった感じはありますね。
当時は、おそらく初となるダイノボット5人全員の統一フォーマットによるリメイク、しかも合体ギミックの追加が衝撃でした。
まぁ、肝心の合体モードはちょっとアレだったんですが、単体個々の出来はよく、個人的な満足度は高かったです。
しかしその後スタジオシリーズでの再リメイク、さらにそのコンプリート前にコアクラスでまた違うかたちでの合体を見せてくれるとは・・
ビーストモードでも。
ちょっとプロポーションにクセがあるという点は共通していますが、どちらかというとオリジナルトイに近い雰囲気のPP版に対し、今回のレガシー コアクラス版はスタジオ版同様、初代アニメデザインに近いものになっています。
一方で変形パターンはどちらもオリジナルトイをおよそ踏襲しているのは面白いですね。
リーダークラスにしてもかなり大きなスタジオ版と並ぶと、今回のものは本当に小さい。
プロポーションもやはりデフォルメだれていますが、個々のパーツの形状、ディティールはかなり近いものにはなっているは思います。
でもパンツの赤の有無でもけっこう印象変わってきますね。
武器は、一応2連装タイプにしているところにはこだわりを感じます。
ビーストモードでも。
親子ティラノですね。よく似ています。
変形パターンも近いです。
先に発売されたスラッグ、スラージと。ロボットモードで。
頭部デザインの関係もあり、スラッグが一番長身ですね。
それぞれ相応にデフォルメされながらもちゃとアニメデザインに寄せてあって素晴らしいです。
ビーストモードも。
やはりスラッグのでかさとスラージの小ささが目立つなぁ。
イメージ的に逆ならちょうどよかったんですけど。
以下、画像
肘が曲がりませんが、膝は曲がりますし、頭部、腰部も回転可能。
変形都合で前腕も回せるので、十分動いてくれると思います。
立て膝も綺麗ですね。
やはり変形都合で腕が根元から前に回せるので、武器を両手で構えるようなポーズや、
格好いい。
スタンド対応穴はなのですが、腰部裏側の隙間に3㎜軸がはまる(まぁスカスカですが)ので、
なんとかスタンドディスプレイもいけます。
ビーストモードでも。
前傾姿勢で走るポーズくらいはできますね。
グ「ダイノボット部隊、ディセプティコンをやっつけろ!
いつもならトップバッターになるはずのリーダー、グリムロックが3番手での登場となりましたが、とりあえず初期メンバー3人は揃いました。
スラージだけ武器がない・・
メカ恐竜にトランスフォーム!
スラージだけまったく動かないのが悲しい・・
これは珍しい、メカティラノの親子ですね。
ロボットモードはともかく、ビーストモードだとスタジオ版と相似形に近いので完全に親子ですよこれは。
グリムロック バトルシップモード!
これで今日からグリムロックもターゲットマスターだ!
意外に見立て変形が可能なちびグリミー。
これは予想外でした。
グ「オレ、グリムロック。ホイルジャックに専用の乗り物作ってもらった! 嬉しい!
本当、スタジオ版と組み合わせて遊ぶの楽しいです。
グ「スラッグとスラージも乗り物作ってもらったらしい。
グ「よし、誰が一番早いか勝負する!
以上、“TL コアクラス グリムロック” でした。
レガシーのコアクラスコンバイナーダイノボットも、これで折り返し。
なんで脚担当だけコンビで発売されずに、スナールが最後に回されたのかは謎ですが。
ともあれグリムロック。
今回は脚担当ということもあって比較的簡素な構造でロボット⇔ビーストへの変形はオリジナルトイをおおむね踏襲。
ロボットモードの見ためはさすがにデフォルト感はあるものの、背中のウイングなど押さえるべき要素はしっかり押さえられています。
一方のビーストモードも若干箱感強めにはなりましたが、こちらもイメージから大きく逸脱するものではありませんし、頭部と脚の可動で多少のアクションも可能。
そして、新たに加わった合体モードは・・やっぱり箱なんですが(笑)、それゆえに安定感があり、現状片脚でも自立できるのは本文でも触れた通り。
恐竜の顔が膝の位置で正面を向くなど、元ネタをオマージュする部分もあって嬉しくなります。
また、意外に単体でもいろいろな見立て変形も可能な汎用性の高さもあり、スタジオ版リーダークラスと絡めて遊ぶのが非常に楽しいです。
さて、今後の展開もいろいろと想像してしまうコアクラスコンバイナー。
次はスタジオシリーズでEZコレクション版リメイクのデバステーターとか、面白いんじゃないかなぁ。
G1系ならマルチ戦隊とかも期待したいけど。
そっちはちょうど6体だし、2体ずつのコンビでいけますね。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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