今回のレビューは、1/144スケール ハイグレード より、
“HGTWFM 16 ハインドリー” です。
“機動戦士ガンダム 水星の魔女” より、グラスレー社製の汎用量産型モビルスーツ、
“CFPー010 ハインドリー” が、
HG水星の魔女シリーズで発売されました。
4月発売までのラインナップ中、唯一第1期の劇中には登場していないハンドリーさんですね。
公式による登場MS紹介では、ほかの御三家量産機と同時期に発表されていたこともあり、てっきりグラスレー寮の決闘で登場するものと思っていたら、シャディクのミカエリス以外は全部ベギルペンデでした。
5機のうち2、3機はハインドリーにしておけば戦術の幅も広がったんじゃないか? とか思ったり・・
まぁ、あのときはガンダム=エアリアルのことしか頭になかったんでしょうね。父も息子(義理)も。
結局どっちも視野が狭かったというオチでした。
そんな(?)ハインドリーですが、先日公開された第2期PVでしれっと登場しておりました。
どうも決闘シーンっぽいですが、一瞬で終わる気もしますね・・
それでは、さくっとレビューしていきます。
キットはパチ組みに最低限の墨入れ、付属シールを貼ったのみです。
CEPー010 ハインドリー
グラスレー社の汎用OS、ハインを搭載した量産機、ハインシリーズの最新鋭機。
prologueでベギルベウの随伴機として登場したハイングラの後継機ですね。
グラスレー社といえば対GUNDフォーマット兵器のアンチドートのイメージが強いですが、ハインシリーズにはアンチドートは搭載されていません。
しかし、ハンドリーは汎用機といいながらメインウエポンがかなり特殊ですけどね。
見ためは、ミカエリスが騎士というならば、こちらは戦士という感じです。
てっきりミカエリスの流用キットになると思っていたんですが、今回もまた完全新規。
でもラインはミカエリスと同じCFなんですね。
型式でわかりますが、ハイングラはCC。あくまで製造ラインが一緒というだけで、系統はまた別なんですね。
なお、基本フレームはこれまでに登場している同社製MSすべてで共通です。
腕部も上腕以下はほぼ同じだし、脚部も脛の外装は同じ(微妙にバランスが違うかも)。
ただ、骨組みはおおよそ一緒ながら、目立つ外装のデザインがまったく違っているのでミカエリス、そしてベギルシリーズともかなり印象の違う機体になっています。
とはいえ、もう少し工夫すればグラスレー社製MSのキットは金型共有ができたと思うんだけど・・
なお、肩アーマーのフレーム部分にはミカエリスやベギルシリーズ同様にパープルのレンズ状の部分が覗いていますが、今回はシールを貼るのみでクリアパーツは被せません。
あと、中世の戦士っぽい全体像から目線を下ろすと、急に足だけカエルみたいな扁平な形状になっているのが面白いですね。
接地性は抜群なんですが。
卵形の輪希求の中央に大きな1つ目というレイアウトの頭部は、やはりミカエリスともベギルシリーズとも違う雰囲気。
しかし、カメラ部にクリアパープルのパーツを使用し、内側にシールを貼るという仕様は共通です。
決闘用のアンテナは後頭部にあり、先端の白い部分はシールでの再現。
首許のコクピットも同社製MSの共通構造。
胸部外装の十字デザインの白い部分もシールです。
背面。
それぞれボールジョイント接続である程度可動します。
腰部リアアーマーの中央には3㎜穴が開いていますが、今のところとくに用途はなし。
付属武器
ランタンシールド
短銃身のビームライフルにシールド、さらに電磁射出式のランスが一体になった遠近、そして攻防一体の複合武装。
簡易版トリケロスとでもいうのか、こんな扱いの難しそうな武器を汎用量産機に持たせて大丈夫なんだろうか?
とくに学生が使いこなせるとは思えないんですが。
あぁ、だから1期では出てこなかったのか・・
なお、保持は普通に手で持つだけ。
シールドの位置関係もあるので右手専用ですね。
こちらからだとライフルはほぼ見えません。
シールド自体は円形のシンプルなもので、裏面にランスの射出基部を内蔵。
ライフルとは3㎜軸接続で、ランス基部含めて回転させることが可能です。
取り外すこともできます。
ランスは前後にスライドさせることで射出状態を再現可能。
完全に抜き取ることもできます。
ちなみに、ランタンシールドという武器は実際にあったようですね。
ラウンドシールド
右手に装備する円形のシールド。
こちらはとくに内蔵ギミックもない、ただのシールドです。
サイズはランタンシールドよりわずかに大きくなっています。
同社製MS共通の手首にあるハードポイントに専用ジョイントで取り付け。
アーム可動で側面から正面に位置をかえることができます。
右腕にも取り付けられます。
比較画像
グラスレー社のアンチドート搭載機、ミカエリス(左)、ベギルペンデ(右)と。
全高は3機のなかではハインドリーが一番低いですね。
パッと見はそれぞれ全然雰囲気が違うのに、骨組みと一部外装はまったく同じデザインというのが面白いです。
逆に、なんでベギルシリーズはあんな顔付きになったのか気になる。ただの開発者の趣味ですかね。
御三家量産機揃い踏み。ディランザ(左)、ザウォート(右)と。
こちらもまたさらに3種3様というか、各社の得意分野やMSに対する考え方の違いなどがその外見、特徴にくっきりと顕れてますね。
攻においてはパワーで圧倒、防においては重装甲で耐えるジェターク社に、それとは正反対に機動性、運動性重視でさらに飛行能力を付与するペイル社。
グラスレー社は両社の間を取ったようなバラン型ですかね。
しかし一方で対GUNDフォーマとに固執しているところがある。ハインシリーズには関係ない話ですが。
以下、画像
グラスレー社製MSキット共通の構造として、腹部と腰部が一体化していますが、胸部との接続部で回転、捻りが可能なのでとくにクセがあるという感じではないです。
干渉物もほとんどないので、ポージングもスムーズ。
足首可動に難のあるキットの多いHG水星シリーズですが、このハインドリーはかなり柔軟に動くので、大胆なポーズでも比較的自立は安定します。
立て膝も綺麗。
両手にシールドって・・どちらかというと防御主体の機体ですよね。
そういえば、グラスレー社の正式名称ってグラスレー・ディフェンス・システムズでした。
アンチドートなども含め、攻撃よりも防御、敵機の無力化に比重を置いてるのかなぁ。
そう思うと平和主義?
いやどこが・・
スタンドを使って。
スタンド対応穴は股下、あるいはリアアーマーに開いている穴を使ってもいいでしょう。
後ろ姿もなかなかいい。
やっぱり足裏にはちょっと違和感あるけど・・
ビグザムごっこ。
いやなんとなく、脚のデザインが似てるなと思っただけでね。
他社量産機との対決イメージで。
VS ディランザは、相手の攻撃を受けてからのカウンターで勝利!
VS ザウォートは、空中で油断している相手の不意を衝いての大ジャンプからの一刺しで勝利!
たぶんどっちも乗ってるのはザビーナさんでしょう。
以上、“HG ハインドリー” でした。
重MSタイプのディランザ、飛行タイプのザウォートと比較すると、ハインドリーは性能的にも外見的にもシンプルで、量産機らしい量産機という感じがします。
水星版のジムと見る向きもあるようで、なるほどそう言われれば顔付きもなんとなく似ている気もしたり。
どうもグラスレー社といえばアンチドートのイメージが強いのですが。それを省いたMS本体は非常にシンプルなのだと再認識しました。
ただまぁ、足の形状はクセですけども。
カエルみたいなハインシリーズに、鳥か虫みたいなベギルシリーズと来て、よくミカエリスでまともにできたなと思う。
ただ小さ過ぎて自立しにくくなったけど(笑)。
あとこのハインドリーに関してはメイン武器もかなりクセが強いですが、なんだろうな。決闘という響きを意識し過ぎたのかも。
先代のハイングラも、軍用のハインドリー・シュトゥルムも武装はわりとスタンダードなのに。
さて、キットはまたも新規造形でしたが既出の同じグラスレー社製MSのキットとの共通点も多く、そのあたりはもはや説明書を見ずとも組めるレベルでした。
グラスレー社といえばリード線と簡易スタンドの印象もありましたが、それらも付属せず、まぁギミック的には地味でしたが、逆にそれらの扱いで苛つくこともなく(笑)。
どことなくクロスボーン系MSの雰囲気もあって、個人的には好きな機体です、ハンドリー。
第1期のラスト、地球側のガンダムにもアンチドートが破られたことでグラスレー社のMS開発の方向性も変わってくるのかもしれません。
そもそもの話、フォルドの夜明けとの繋がりは会社ぐるみのものなのか、シャディク個人のものなのかでも変わってくると思うのですが・・
先日公開されたPVでは多数の新型MSの姿も確認できますが、一部を除いてこれまでに見てきた機体とは雰囲気の違うものが多いですし、さてさてどうなることやら。
もちろん全部キット化されますよね?
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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