HG ミカエリス & ベギルペンデ レビュー

 今回のレビューは、1/144スケール ハイグレード より、

“HGTWFM 11 ミカエリス” と、

“HGTWFM 12 ベギルペンデ” です。


 “機動戦士ガンダム 水星の魔女” より、御三家の一角、グラスレー社の後継者候補、シャディク・ゼネリがミオリネとの決闘で搭乗したモビルスーツ、

“CFKー029 ミカエリス” と、

その僚機として5機が参戦した

“CEKー077 ベギルペンデ” が、

HG水星の魔女シリーズで発売されました。

 今回は2種まとめてレビューしたいと思います。


 劇中では初のチーム戦となった。対グラスレー寮の決闘。

 誰も信用していないシャディクの性格をよく知っていたミオリネの戦略にスレッタのパイロット能力、そして地球寮の面々のチームワークが巧く噛み合っての勝利となりました。

 なかなかに劇的な幕引きでしたね。

 しかし、あの敗北でシャディクが完全に闇堕ちした・・というか本性を顕すきかっけになってしまったのだとしたら皮肉なことというか、間違いなく物語のターニングポイントにはなったと思います。

 さて今回、機体の格というか、キットの内容的にも少なくともミカエリスは単独で扱ったほうがいいのかな? とも考えたのですが、どうせならベギルペンデと一緒にまとめてやったほうが劇中の雰囲気が出ると思ったのでそのようにしました。

 まぁ、ベギルペンデを5機揃えるまでには至りませんでしたが・・

 それでは、レビューしていきます。

 キットはともにパチ組みに最低限の墨入れ、付属シールを貼ったのみです。


CFKー029 ミカエリス

 グラスレー社のCFラインで開発された新型のアンチドート搭載型MS。

 ミオリネ(株式会社ガンダム)との決闘に際して、グラスレー社のCEO、サリウス・ゼネリ(シャディクの)養父)がシャディクに提供した新型機。

 右腕にアンチドートデバイスをメインとした複合武装を固定装備することで汎用性は低下したものの、そのぶん攻撃力と機動性が向上したそうです。

 やはり特徴的な右腕が目を惹きますが、本体のデザインはかなりシンプル。

 細身のプロポーションに西洋甲冑を思わせる各部の意匠、白を基調にしたカラーリングなど、むしろ主人公機っぽい雰囲気すらあります。

 基本フレームは同じグラスレー社のCEライン機、ベギルベウやベギルペンデとほぼ共通のデザイン、構造になっているので、てっきりキットも流用かと思っていたんですが、なんと完全新規でした。

 カラーリングはほぼベギルベウを受け継いでいるのに、直系じゃないんだなぁ。

 なお、今月発売のCFラインの量産機、ハインドリーにはこのミカエリスのパーツが流用されるものと思われます。

 


 十字の星型のメインカメラの表面はクリアパーツで再現され、内側にシールを貼る仕様。

 顔付きといい輪郭といい、ギャンっぽいですね。

 そう思うとパイロットの性格も似てるかも。

 首許にコクピットらしきものがある点も系列機と共通です。


 背面。

 こちら側もも非常にすっきりとしています。

 足首はボールジョイント接続で接地性自体はよいのですが、足が小さいため自立は微妙に不安定。


 バックパックは小型で、スラスターも特別大きなものではありません。

 リアスカートにもスラスターが1基、脛即面にもサブスラスターらしきものがありますが、正直設定に書かれているほど機動性が高いようには思えませんね。


武装

ビームブレイサー

 マニピュレーターを廃した右腕に固定で装備される複合武装。

 新型アンチドートデバイスにビーム発振器、シールドコーティングされた4枚のプレートで構成されています。

 プレートは展開可動。

 先端にはビームが発振可能なクローも備えていて、破砕、打突用の武器としても機能する感じ。

 アンチドート使用時にはプレート内側のスリット部が発光します。

 キットでは貼るシールで発光状態か、

未発光状態かを選択可能。

 中心部のビーム発振器はビームサーベル、ビームキャノン、ビームマシンガンにモード変更可能。

 キットではビーム刃を取り付けられます。

 ただ、なぜか付属のビーム刃は短めです。


 さらにユニットごと射出し、有線制御による遠隔攻撃も可能。

 射出状態再現用のパーツ、ワイヤー用のリード線、スタンドが付属します。

 付属のリード線はかなり長いので、画像では半分に切ったものを使っています。だとしてもけっこう扱いづらいですが・・


 ビームブレイサーを外した右腕はこんな形状。

 手首から下がありません。


 なお、上腕以下から丸ごと交換することで左右の腕を入れ換えることは可能。

 ただし、ハンドパーツが左手用のものしか付属しないので、もし左右反転させたい場合は画像のようにベギルベウなどから右のハンドパーツを拝借しなければなりません。

 手甲パーツは流用できます。


ショートシールド

 左腕に装備される小型のシールド。

 手首パーツにジョイントされます。

 こちらにもビームサーベルが内蔵されており、キットでは当然ビーム刃の取り付けが可能。

 サーベル発振部下のグレーはシールです。


CEKー077 ベギルペンデ

 ベギルベウ直系の後継機となる、CEラインの新型機。

 株式会社ガンダムのと決闘に際し、ミカエリスと一緒に5機が投入され、シャディクの取り巻き、通称シャディクガールズ(非公式)が搭乗しました。

 すでに量産化されて各本面に配備されているようで、第1期クライマックスの舞台となったプラント・クエタの防衛部隊でも数機が運用されています。

 ベギルベウとの外見上の違いは、本体部分では頭部とバックパックのみ。

 武装については一新されていますが、それはまた後ほど。

 直系の後継機にもかかわらず、カラーリングはまったく違っていて、かなり奇抜というか、毒々しいものになっています。

 このカラーリングがどうこうというより、白と紫のあのパターンがグラスレーにとっては特別なもので、エース機や新型の試作機に使われる定番なのかもしれませんね。

 ともあれ、ガラリと変わったカラーリングのために、本体デザインはほとんど同じベギルベウとはかなり印象が違います。

 悪魔的というか、エイリアンっぽというか、とにかくちょっと異質な雰囲気がより強くなった感じです。

 なお、爪先は伸ばした状態がデフォルトですが、それだと自立しにくいのでたたんでいます。


 扁平な形状の頭部。

 基本的にはベギルベウに似たデザインですが頭頂部のセンサー(?)が十字型ではなく、全体を鷹揚なデザインになっています。

 あと、後頭部に角状のアンテナが追加されています。

 頭頂部のセンサーはシールを貼った上からクリアパーツを被せる仕様。

 左右側面にある目のような部分は、ベギルベウのときはクリアパーツの上からシールを貼る仕様で、せっかくのクリアパーツがもったいないことになっていた(ので、僕は強引に内側にシールを貼った・・というか挟みました)のですが、今回は内側に貼るように改善されています。


 背面。

 バックパックの形状が大きく変わっており、比較的大型のスラスター1基の左右に円錐状の補助アンチドートデバイスが装備されています。

 これは、メインデバイスとなるノンキネティックシールド(後述)の増幅器のような役割を果たすようで、使用時は上を向いたあとに先端部がスライド展開します。

 内部パーツはクリア成型で、シールで色分けを再現。

 やはりアンチドート使用時には発光するので、その状態を再現する場合はさらにシールを貼ります。

 バックパック本体のメインスラスターと下部のフィンも可動します。

武装

ビームライフル

 大容量のエネルギータンクと2基のセンサーを搭載して継戦能力、命中精度を高めた専用のビームライフル。

 結果的にライフルというよりバズーカっぽいサイズになっていますが。基本的に肩に担ぐように持つのですが、グリップが可動するので不自由はありません。

 センサーは上下に2つ。

 ともにシールでの再現です。


ノンキネティックシールド

 アンチドートデバイスを内蔵した、十字架状の大型シールド。

 ベギルベウのノンキネクティックポッドだと遠距離からの狙撃で破壊されてしまうので、デバイス自体に防御力を持たせた、というところでしょうか。

 ベギルベウのベイオネットと同じ要領でハンドパーツでグリップを保持し、かつ手首にジョイントするかたちで固定。

 このような状態で固定したうえで手甲パーツをはめ、さらにシールド基部と繋がるアーム部分を取り付けます。

 けっこう付け外しは面倒。

 なお、ご覧の通りグリップの形状もあって基本的に左手専用になっています。

 シールドの基部はアームで接続されていて可動します。

 アンチドート使用時にはシールド表面の上下左右の装甲がそれぞれスライド展開。

 例によって発光状態はシールで再現(中央部分のみ選択式)されます。


 また、やはり有線制御での遠隔操作も可能で、再現用の一連のパーツが付属します。

 ベギルベウ、ミカエリスとまったく同じパターンですね。

 ここも、リード線は半分に切っています。


 裏面にはビームサーベルを1基収納。

 デバイスはかなりシンプルなデザインで、保持する際には引っかかる部分がないので注意しましょう。

 気付くとずり落ちていてビーム刃が手に当たってたりしますので。

 ちなみにビーム刃はミカエリスに付属のものよりかなり長い(わりと定番のタイプ)です。


比較画像

 まずミカエリスとベギルベウで。

 基本的なフレーム構造は共通。グラスレー社のMSは全部そうなんでしょうね。

 ただ、外装デザインの方向性がまったく違うのでほぼ別物という印象です。

 ザクとグフの違いみたいな感じかな。それよりもずっと見ためは違ってますけど。

 キットは先にも言ったように完全新規。


 ベギルペンデとベギルベウで。

 こちらは直系。キット的にも大半のパーツが流用。

 でもカラーリングはまったく違うので、やはりかなり印象が変わっています。

 運用面で見ると、どちらかというと単体での接近戦メインのベギルベウに対してベギルペンデは集団で距離をとって戦うことを想定しているような感じがします。

 ミカエリスとベギルペンデで。

 けっこう全高が違うんですよね。ミカエリスの方が脚が長いんだな。

 それにしても、騎士と、それに退治される悪魔みたい・・とても同じチームの機体には見えない。


 御三家集結。

 う~ん、この2機に挟まれるとどうしても地味だなぁ・・

 アンチドート以外にこれといった特徴がないですからね、ミカエリスは。

 しかし、OPのような共闘があるのかと思ってたけど・・まぁまだわかりませんが。たぶんないよね。

 というか、みんな1、2回しか出番ないのがなぁ・・

以下、画像

 まずミカエリス。

 干渉する要素がほぼないので、可動性は良好。

 系列機同様、腹部と腰部が一体型になっていますが、胸部で回転、捻りが可能なので問題なし。

 立て膝も綺麗に決まります。

 足首もボールジョイント接続にC型ジョイントによる左右スイングの組み合わせで柔軟性はばっちり・・なんですが、足が小さいから自立が若干不安定なのは残念なところ。


 ビームブレイサーは確かにインパクトはあるけど、あまり必然性を感じないんですよねぇ・・

 いろいろ機能が備わっているといっても、全部同時に使えるわけでもないし。

 というか、有線兵器好きだよね、水星MS。

 

 続いてベギルペンデ。

 こちらも感触としてはミカエリスとほぼ同じ。

 各部ストレスなく、よく動いてくれます。

 自立は爪先を折りたたむことで、むしろミカエリスよりも安定。


 やっぱり有線。有線しか勝たん! という思想が蔓延っている・・

 シールドを飛ばすのもわりと流行ってる感じかな。


 とりあえず2つ買えたので集団戦イメージで。

 ミオリネ(株式会社ガンダム)とシャディク(グラスレー寮)の決闘、チーム戦はいいとして、なんで6対6だったのかなぁ。

 5対5のほうが綺麗だった気もする。最後のチュチュトレーナーの狙撃補助に数が必要だったとしても3機いれば十分だったようにも思うし。

 シャディクガールズもほぼ1話だけの登場なら、5人も要らなかったんじゃ・・


 そんな決闘の流れを、チームシャディク目線でなんとなく再現。

シャ「まずは露払いだ。

 スレッタを中心にした前衛をチュチュが後方からサポート・・という戦術を見抜いていたシャディク。

 まずは自らチュチュを潰しにかかってきました。

 あ、意外と前に出るんだ、と思いましたね。


 一方、前線ではスレッタをベギルペンデ2機で足留め、残る3機で素人が乗る4機を相手に。

 エース級相手に素人がなにかできるはずもなく、数合わせで参戦していた地球寮の面々はあっという間に全滅。

※実際に参戦したのはザウォートです。


 チュチュ機も戦線離脱で早くも6体1に。

 さらにアンチドート発動でガンドフォーマットリンクを遮断。

 これでもう勝ったも同然・・のはずだったのに。

 スレッタとエアリアルの覚醒でアンチドートは無効化され、シャディクガールズも次々に倒されていきます。

 なお、その際スレッタはは例によって相手をダルマにしていきます。容赦ない。プロの仕事です。

 しかしさすがに多勢に無勢。

 傷付き跪くエアリアルをミカエリスの銃口が捉えた、そのとき・・

ティ「今だ!

 仲間の機体に支えられたチュチュの放ったビームがミカエリスの頭部に直撃。

 アンテナが破壊され、シャディクは決闘に負けてしまいました。

チュ「地球寮舐めんな!

 まったく眼中になかった相手に、見事に足許をすくわれた格好になりました。

 養父のことを視野が狭いと断じたシャディクですが、彼自身、視野が狭く、詰めが甘かったということですね。

 これが若さか・・ドンマイ。

シャ「やめろ!


 以上、“HG ミカエリス” & “HG ベギルペンデ” でした。


 1期終盤の動きで視聴者からのヘイトを一身に集めることになってしまったシャディク。

 まぁ、彼の本当の目的はべつにありそうな気がしますね。

 あのタイミングでいきなりデリング排除に動く意味がわからない。

 ミオリネもあの場にいたわけで、仮に襲撃が成功していたら彼女も犠牲になっていた可能性が高いですからね。

 フられた腹いせだとしたら決闘から時間が経ち過ぎているし。

 まぁ、劇中では飛ばされたその期間になにかあったのかもしれませんし、そのへんのこともスピンオフみたいな感じでどこかで語られそうな気もしますが、どちらにせよあと二ヶ月ほどすればいろいろわかるのかな。


 キットの話に戻りましょう。

 まずミカエリスですが、prologueに登場したベギルベウとの共通点も多い機体で、てっきりキットも流用と決めてかかっていたので、おやおや、専用機が新規造形されたグエルやエランと違って可哀想なシャディク・・なんて思っていたのに(笑)。

 実際、肩や腹部、脚の付け根など露出しているフレームのデザインは一緒なので、今のバンダイなら流用できるランナー構成にできたようにも思うんですがねぇ。

 まぁべつにいいけど。

 異形の右腕を除けば非常にシンプルなデザインで、キットのボリューム的にもむしろ取り巻きのベギルペンデに負けているので、なにかもう一捻り欲しかったかな、というのが正直なところ。

 やっぱり劇中の扱いと一緒で、単体よりも取り巻きと一緒にいてこそという感じかな。

 その取り巻きのベギルペンデ。

 さすがに5機揃える気力はないですが、1機だと寂しいのでね。

 本体はほぼベギルベウですが、ガラリと変わったカラーリングでまったく印象の違う機体になりました。

 メイン装備となる大型のシールドも、主人を守る護衛という感じで、ギミック含め面白い機体だと思います。

 ライフルよりも槍みたいな近接武器を持っているほうが似合ってたかもしれませんね。ディランザから盗ってくるか?

 ガンダム絶対認めないグラスレー社の最新鋭の2機種。

 ただ、対ガンダムに特化し過ぎていて非ガンダム機相手には案外平凡な性能という感じが、やっぱり視野が狭いというか、見たいものしか見えていないというか・・親子ともども(笑)。

 本当、各社の性格がMSの性能、特性にも色濃く反映されていて面白いです。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

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