今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、
“SSー79 ショックウェーブ” です。
実写映画第6作、“バンブルビー” 冒頭のサイバトロン星での戦闘シーンに登場したディセプティコンの
“防衛参謀 ショックウェーブ” が、
スタジオシリーズに登場。
しかし、なぜかほかのキャラたちとはスケールの異なるコアクラスでの発売となりました。
まだスタジオシリーズ化すべきキャラはいろいろいる・・とくに第4作、5作の登場したキャラはほとんど触れられていないのに、まさかバンブルビーのあのシーンにちょろっと出てきた連中が一斉に発売されることになるとは・・
まぁ、実際あのシーンには興奮しましたけどね。
最初にトランスフォーマーの実写かと聞いて、おおよそ想像していたビジュアルのキャラたちが大勢出てきてくれましたから。
しかし、映画公開から随分経っての一斉リリースというのは、ひょっとしたらビースト覚醒に繋げるためのだったのかな? とか思ったり。
コロナ禍は本当、いろいろなモノのスケジュールを狂わせてくれますね。
トップガン・マーヴェックもようやく公開されましたね。
あれも、今まで待っていればもう少し・・
話が逸れました。
レビューしていきます。
パッケージ
スタジオシリーズでは初のコアクラスになりますが、パッケージはキングダムのコアクラスのようなブリスターパックではなく、デラックスクラス以上と同じく箱タイプになっています(レガシーのコアクラスでも同様の仕様になるようです)。
吊り下げフック付きのサック箱ですね。
ただ、昨今のプラスチック削減の流れを受けて、ウインドウ部分に透明のプラカバーがなく、箱の外から中身を触ることができます。
海外製の玩具だと、わりと中身剥き出しのものは見かけますし、とくに珍しいことではないのかも。
ただ、トランスフォーマーのように比較的繊細なものだと少し不安もありますね。
なお、今回もいつも贔屓にしているネットショップで購入したのですが、こんなふうに梱包用のビニールテープを巻いて空いているウインドウ周りを保護してくれていました。
しかしちょうどいい幅のものがなかったのか、3本を重ねて巻くという急場凌ぎ感・・(笑)
それにしても、メーカーがプラ削減しました! といっても、販売店側がこういう対応をするなら意味がないですね。
販売店がを批判しているのではありませんよ。
これに関しては、こんな仕様のパッケージにするのが悪い。少なくとも日本には合わないですね。
デラックスとボイジャーはカバー付いたまま(レガシーではデラックスとボイジャーもカバーなしになるようですが)なのもよくわかりません。
もういっそ、全部リーダークラスと同じ、ウインドウなしの箱にすればいいんじゃないですかね。
中身はこんな感じで、劇中シーンをイメージした背景イラストが描かれた中台紙に直接固定されています。
デラックスとボイジャーについては台紙が二重になっていて、固定用のほかにこれまで通り簡易ディスプレイベースとして使えるものも入っているのですが、コアクラスは固定用の台紙のみ。
まぁ、これも背景として使えなくはないですけどね。穴空いてたり、切り込み入ってたりするけど。
というか、固定のためにいつものプラ紐使ってるやん!
なお、イラスト自体は同時発売のサウンドウェーブやラチェットと同じ、サイバトロン星の風景です。
また、外箱についてはこれまでからの継続で日本オリジナル仕様・・パワーオブザプライム以降のアニメ系リメイクラインでは海外版の箱の上から日本語表記のシールを貼ることで対応していますが、スタジオシリーズは箱の形状こそ基本的に海外版と同じであるものの、表記が日本語のオリジナル仕様になっており、その点は継続されています。
しかし一方で、同じく日本オリジナル仕様だった説明書が海外版と同じものに変更されてしまいました。
あぁ・・どんどん世界共通規格になっていく。外箱も海外版にシール対応になる日も近いか?
ロボットモード
ようやく本題です・・(汗)
初代アニメデザインを素直に実写化(というか、CGなので正確には実写ではないのですが)したという印象だった劇中デザインがかなり忠実に再現されています。
まぁ、小サイズのコアクラスゆえに若干のデフォルメ感はあり、イメージよりもいくぶんマッチョになっている気もしますが、かなり良好なプロポーションではないですかね。
造形も非常に細かく、塗装もしっかりされているのでパッと見コアクラスとは思えない重厚感があります。
背面も密度感があってよい感じ。
当然ある程度の肉抜きはあるのですが、基本的に内側などの見えにくい部分にあるのでほとんど気になりません。
特徴的なモノアイは塗装で再現されています。
両腕は左右ともに普通に拳が造形されていて、左の武器腕の手持ち武器を保持することで再現されます。
その武器。
グリップは3㎜軸。当然右腕に持たせることもできます。
銃口先端部分も3㎜軸になっており、シリーズを跨いで各種エフェクトパーツを取り付けることが可能です。
肘関節周りは変形都合もあって上下にロール軸があり、柔軟に動きます。
一方で脚部にはロール軸がなく、足首の左右スイングもできませんが、こちらも変形都合で太腿部分で動かせるので、これをポージングに活かす手はあります。
ビークルモード
SFタンクにトランスフォーム。
劇中では変形しませんでしたが、前後分割履帯の単一砲塔戦車というモチーフはかつてアニメイテッド版でも採用されていたものです。
同じ実写版でも、ダークサイドムーンのときに登場した、いわゆるベイバース版のショックウェーブも、もう少し有機的な要素が多かったですが、おおよそ近いデザインに変形しました(あちらも劇中では変形しませんでしたが)ね。
各履帯はジョイントでしっかり固定されるので、ブンドド中に形状が破綻するようなことはありません。
というか、そもそも関節の渋みがけっこう強いのでロボットモードでも安定感は抜群です。
ただ、残念ながらコロ走行はできません。
砲塔は武器パーツを後頭部に取り付けるかたちになっており、頭部の可動を利用しての回転が可能。
接続軸(グリップ)の可動で多少仰角をとることもできます。
後方からだとロボットモード顔がそのまま見えています。
比較画像
レジェンズ版のショックウェーブと。ロボットモードで。
レジェンズ版もほかのキャラとはスケール感の違うミニサイズ(レジェンドクラス)でのリメイクでしたね。
サイズは今回のコアクラスとだいたい同じ。
しかし、レジェンズ版はバランスの悪い体型だなぁ。
ちなみに、日本独自仕様の改修が多く、キャラ名も基本日本名で統一していたレジェンズシリーズですが、なぜかこのショックウェーブは日本名のレーザーウェーブではなく、ショックウェーブでした。
なんでかな?
ビークルモードでも。
レジェンズ版は一応宇宙戦ということになっていますが、そのまま大型キャラに持たせられる武器・・オリジナルのレーザーガンモチーフとすることも可能なデザインになっています。
そのための小サイズ化、ということだったのかもしれませんね。
なお、なんだかんだでけっこうな数が出ているショックウェーブのリメイクですが、このレジェンズ版のようにオリジナルのレーザーガンモチーフにちょっと手を加えて宇宙戦に見立てるタイプと、実写版のような戦車タイプに、変形モチーフがだいたい二分されます。
同じスタジオシリーズから、ダークサイドムーン版のショックウェーブと。ロボットモードで。
サイズの違いはさておき、ベイバースの実写版では、ほとんどのトランスフォーマーキャラに初代アニメ版の面影すら残っていない場合が多いのですが、オートボットではオプティマス、ディセプティコンではメガトロンよりもむしろショックウェーブに比較的初代アニメ版の特徴が反映されています。
モノアイタイプの頭部と、一方の腕が武器と一体化しているという部分ですね。
武器腕については左右が逆になっていますが。
ビークルモードでも。
どちらも劇中では変形していないのですが、系統としてはほぼ同じものになります。
オリジナルで銃に変形していたものがとりあえず戦車に変形するものに変更されるのは、メガトロンの流れを踏襲したものなんでしょうかね。
同時発売されたバンブルビー版サウンドウェーブ、ラヴィッジと。
劇中では大きく見えてたけど、実はショックウェーブ箱のサイズが正解なのかもしれない・・いや、そんなわけないけど(笑)。
でも、だったとしてもとくに違和感のないクオリティではあるんですよね。
以下、画像
肘周りがよく動く以外は、腰も回りませんし、まぁコアクラスだしこんなものだろう、というくらいの可動性です。基本的には。
ただ、先にも言った変形のために太腿可動を活かすことで、けっこうアクティブなポーズが可能だったりします。
膝自体はあまり曲がられないんですけど、立て膝もなんとか様にはなりますし。
さらに跳び蹴りも。
スタンド対応穴は腰裏にあります。
そのスタンド対応穴に武器をマウントしたり。
ともあれ、あまりアクティブなイメージがあるキャラではありませんし、実際劇中でもゆっくり歩いてきただけなので、すっと仁王立ちで武器腕をまっすぐ伸ばせるだけで十分かもしれません。
ギリ、脚組めてるように見えるかな。
ラヴィッジに乗せてみたり。
ラヴィッジについてはほかのキャラとスケールを合わせたからこそのコアクラスなのですが、なんでショックウェーブは・・
さらにサウンドウェーブとも。
本来はショックウェーブも彼と同じボイジャークラスでの立体化が望まれていたはず。
まぁ、いずれは出してくれると信じていますが、そのときはこっちの小さいのはフレンジーということにしようかな。
サウンドウェーブに収納はできないけど。
サウンドウェーブが変形した謎ビークルに搭乗してみたり。
やっぱりちょっと・・いやだいぶ無理があるか。
ちょっとオレ変形でお遊び。
ロングアームです! 通してください!
さすがに実写版だとちょっと姿変えて、エンブレムを上から貼り替える暗いじゃ騙されてくれないかな?
多脚戦車モード!
いい感じでモブ兵器っぽくなりました。
でかくても小さくても成立しそう。
スコーピオンモード!
ディセプティコン、オレ変形でだいたいサソリっぽいものにできる説。
武器を付けない場合はカニです。
いろいろな世界線のショックウエーブ集合。
MP版はレーザーウェーブですけど。
その元祖を挟んで、右と左で二分される戦車派と宇宙戦派。
でも、ロボットモードのデザインは基本的に大きく変わらないんですよね。
ここまで似た感じになるのは珍しい。
まぁ、そのなかでもさすがにアニメイテッド版はカラーリング含めてけっこう異端ではありますが。
メ「どうしたショックウェーブ? しばらく見ない間に解像度が上がっておるではないか。
シ「そりゃあ、400万年も経てばいろいろ変わりますよ、メガトロン様。
メ「・・拗ねてるのか?
以上、“SS ショックウェーブ(バンブルビー版)” でした。
小さいながらも造形、プロポーションともに良好。
可動性こそ基本的には少し物足りない部分はありますが、変形用の可動を活かすことで多少クセがアリながらもいろいろなポージングを楽しむことができたりします。
そして変形自体も適度に凝っていますし、強度面に不安もありません。
それこそ、スタジオシリーズの初期段階でコアクラス(当時だとレジェンドクラス名義かな?)だなんて、怖ろしく繊細なものなっていや可能性もありますが、感触としてはキングダムのコアクラスとほとんど変わりませんし、単体で見ると手軽に楽しめる、よくできたアイテムだと思います。
ただほかの関連アイテムを含めて見た場合は、なんでコアクラスなの? と。
キングダムでも、オプティマスやデ軍の幹部連中といった代表的なキャラクターをミニサイズの簡易モデルにしてコアクラスで発売しており、レガシー以降でもすでに同様の展開が発表されています。
そのミニサイズシリーズにおけるメーカーの狙いがどこにあるのかはよくわかりませんが、個人的にはトランスフォーマー入門には非常よいシリーズだと思っています。
もっとも、キングダムのそれらについては日本では一般販売されませんでしたし、レガシー以降では今のところモール限定での発売ら怪しいのですが・・
ただそういう意味では、今回のショックウェーブは日本でも一般販売されたので、トランスフォーマーには興味があるけれど、これまでなかなか手が出せなかったという人にも気軽に手を取ってもらえる・・だろうか?
いや、唐突過ぎるんですよ。
同時期にバンブルビーやオプティマスのミニサイズモデルが出るならともかく、なんでいきなりショックウェーブだけ?
そして今のところ、実写系で同様のミニサイズアイテムを出すという確定情報はないわけで。
意図がわからんのです。
しかも、レガシーでは初代アニメデザインベースのショックウェーブもコアクラスで出すとのこと。
そっちはいいんですよ。すでにメガトロンと同僚たちがいるわけですから。
まぁ、スタジオシリーズ以前の実写系トイにはいろいろな形態、サイズのトイがありましたし、実際今回のショックウェーブの出来そのものはよいので、それ自体はいいんですけどね。
本当、ただなんで? というだけですね。
ひょっとしたら、隠しギミックでレーザーガンモードに変形できて、サウンドウェーブに持たせられるのかな? とも思ったのですが、どうやったってそれっぽいフォルムにはできませんでしたし。
謎ですね。
でも、同時発売のラヴィッジのように、これまでそのサイズゆえにほかのキャラのオマケ扱いだった・・スコルポノックやレーザービーク、リベンジ版ラヴィッジなどの単独発売もあり得るかもしれないというところで、スタジオシリーズのコアクラス導入には期待もしています。
ビースト覚醒でもそういうちびキャラは出てきそうな気もするし。
もちろん、今回のようなミニサイズ版も、それなりに種類を出すのであれば、日本でも一般発売されやすいスタジオシリーズゆえに新規ファン獲得に貢献するものになるかもしれないので、そちらにも期待したいのですが・・
個人的にはEZコレクション版のデバステーターのリメイクみたいなものがあったら嬉しい。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
2コメント
2022.06.08 05:08
2022.06.08 01:12