今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、
“SSー77 サイドスワイプ” です。
実写映画第2作、“トランスフォーマー/リベンジ” に登場したオートボットの戦士、
“サイドスワイプ” が、
スタジオシリーズで発売されました。
サイドスワイプは、先に第3作のダークサイドムーンに登場した際の姿がSSー20としてスタジオシリーズ化されており、今回はそちらの流用でリベンジ登場時の姿を再現したものになります。
僕はそのSSー20を持っていないので、今回が初のSS サイドスワイプです。
今でこそスタジオシリーズも新作もほとんど買っている(買ってしまっている)僕ですが、初期から中期のアイテムなかではけっこうスルーしているものもあるんですよね。
その頃はあまりオートボット勢に魅力を感じられなかったというか・・今になってけっこう後悔しています。
アイアンハイドとか買っておけばよかった。ラチェットもプレミアムフィニッシュ版を買うかどうか迷っているうちに機を逃してしまいましたね。
サイドスワイプも、SSー20が気付いたときにはもう入手困難になってしまって残念に思っていたので、今回のリベンジ版の発売は嬉しかったです。
ちなみにSSー20の発売は2019年の10月。2年半も前ですよ。
アイアンハイドも、仕様変更でもう一回出ないかな。
ラチェットは・・もういいか。
それでは、レビューしていきます。
ロボットモード
銀色に輝く憎いやつ。第1作でジャズが死亡したので、その代わりのイケメン枠ですね(?)。
劇中ではオプティマスが呼び寄せた新戦力で、そのなかでも戦闘面では一番活躍したキャラではないかと。
冒頭でビークルからロボットに変形し、ローラースケートを履いているようなスピーディな走りからの宙返りなど、アクロバティックなアクションで敵を倒すシーンがやはり最大の見せ場でしたが、そこで一気にハートを掴まれた感じ。
案外粗暴なキャラが多いオートボットのなかにあって、少なくとも外見上はスマートでスタイリッシュなキャラという印象(中身はやっぱり野蛮っぽいけど)です。
名前はもちろん、立ち位置的にもG1サイドスワイプ(日本名ランボル)がモチーフなのですが、ほかの実写キャラ同様のほとんどがそうであるように、見ためはG1デザインとはまったくの別物です。
赤くないしね。
とはいえ、繰り返しになりますが非常にスマートかつスタイリッシュで、ほぼシルバー一色というカラ-リングも相まって実写版オートボットのなかでは個人的に一番格好いいとすら思っています。
戦闘スタイルも含めてね。
そんなサイドスワイプのスタジオ版なわけですが・・
うん。思ったよりマッチョになってるな。
もうちょっと細いイメージだったんですけどね。とくに逆間接が特徴的な脚部は。
でも、今回は太腿とかけっこうむっちりしてますね。
ただまぁ、太っているというほどではなく、全体のバランスはかなりよくまとまっています。
本体部分は基本的にSSー20と共通のようですが、そちらが比較的初期のアイテムだったことを鑑みると、かなり出来がよい部類かと。
外装部分のシルバーはほぼ塗装で再現されており、ムラのない美しい仕上がりです。
頭部をアップで。
かなり細かい造形ですね。
むしろ細か過ぎてちょっとグロテスクに見えなくもない。
もう少しすっきりとしてイケメンであってほしかったかも。
あと頭部後ろのこの部分。
4連マフラーのディティールが正面を向くのが正しいようですが、弄っている間に後ろに倒れてしまうことが多いです。
後半のアクション画像のところではほぼ倒れてしまっていると思いますがご勘弁を。
背面。
ガワは3重に折りたたまれています。
どうしても甲羅を背負っているように見えてしまいますが、まぁ頑張っているほうかな。
側面のウイングっぽいガワは軸とボールの2段可動で位置を調節することができます。
なお、サイドスワイプというとどうしてもリベンジ(RA)版トイのせいで自立させづらいという印象がありましたが、今回は足首と踵の可動でかなり安定した自立が可能になっています。
付属武装
2種類付属する武装はSSー20と共通のようです。
ブレード
冒頭で敵を真っ二つにしたことも印象深いサイドスワイプのメインウエポン。両腕に装備しています。
ビークルモードのガワの一部(ドア部分)になるという過去トイと共通の仕様ながら、今回は変形時には取り外し、ロボットモードで新手めて腕部・・手の甲側にあるダボ穴にはめ込むかたちになっています。
非使用時には背部左右のウイング状のガワにマウント(手に付けるときには別のジョイントで)できます。
よりウイングっぽい見ためになりますね。
ハンドキャノン
2連装のハンドキャノン。2丁が付属(造形は左右対称)します。
5㎜軸グリップを手で保持するほか、ブレードと同じ形状のダボがあるので、同様に手の甲に取り付けることも可能。
非使用時には背部のガワの裏側、フレームを挟むような位置にマウントできます。
その際は一旦ガワをあげないといけないので、地味に面倒ですけどね・・
ブレードおよびキャノンを本体にマウントした状態・・
キャノンはわからんな。
ビークルモード
ゼネラルモーターズ(GM)のシボレー・コルベット・スティングレイ コンセプトカーにトランスフォーム。
GMのライセンス取得がされており、その再現度はなかなかのもの(だと思う)。
表面のシルバー塗装が美しいですね。
オープンカータイプに変形したSSー20から外装パーツがほぼ新造されていて、変形時の触り心地もけっこう変わっているそう。
持っていないので比較のしようがないのは残念ですが・・
先にも言ったように、ドア部分の下半分はブレードをはめ込む仕様です。
ちなみにここの傷・・開封時に固定具のプラ紐を切るときにニッパーを滑らせてちょっと一緒に切ってしまいました。
せっかくの美しい塗装が・・(泣)
でも、最初から傷付いちゃってるところもあるし・・
塗装が綺麗なだけに下地が処理されてないところもけっこう目立っちゃいますね。
あと後部のガワの合わせですが、個体差でしょうね、右側がどうしても浮いてしまいます。
一度パーツを外して付け直したり、こねこねしてたら少しはマシになったんですが、これ以上は破損が怖くて・・
ボンネットにあるエンブレム。
非常に小さな造形ですが、ちゃんと赤と青で塗り分けされています。
細かいなぁ。
リア部。
ライトは塗装ではなくパーツ分割で再現という珍しいパターンになっています。
またご覧の通り、ハンドキャノンは底面に取り付けることが可能です。
おそらくこちらが本来の仕様なのだと思うのですが、なぜか説明書には記載されていません。
中台紙を使った簡易ディスプレイベースの背景は、劇中冒頭の舞台となった夜の上海。
そう、あの事件の現場です・・
比較画像
リベンジ公開時に発売されたRA版と。ロボットモードで。
あらためて、リベンジ公開時のトイは出来がよいと感じさせるRA版サイドスワイプ。
シルバーは塗装だし、ブレード含めての完全変形。
そして特徴的な股間のシリンダー。
ハンドキャノンがないのと、とにかく自立させづらい(画像ではどうしても自立できなかったので、スタンドに立てかけています)のは欠点ですが、むしろ劇中のスマートなイメージの再現度は今回のSS版以上かも。
顔もディティ-ルが適度にはしょられててすっきりしたイケメンだし。
あとやっぱり、同じデラックスクラスでも大きさが随分と違ってしまって・・
ビークルモードでも。
RA版もライセンス取得がされているので再現度はいい勝負だと思います。
ただかっちり感はRA版に軍配。
ダークサイドムーン公開時に発売されたDA版と。ロボットモードで。
今回のSSー77はリベンジ登場時の姿を再現したものなので、本来比較対象としては違うとも思うのですが、ロボットモードはほぼ同じデザインのはずなので一応。
ともあれ、DA(およびDD)版のトイは前作のRA(同じくRD)版トイと比較して全般的にかなり簡略化されていることもあり、劇中のイメージとはけっこう差異のあるものが多かったように思います。
新たにメックテックウエポンが付属したのですが、そのために本体にかけるコストが下がってしまったというなら本末転倒というか・・
サイドスワイプの場合は構造面の簡略化以上に塗装が大幅に減って、メインカラーのシルバーがほぼグレーに近い成型色で済まされているためにとくに安っぽくなってしまった感じがします。
ビークルモードでも。
DA版もライセンスは取得されていますが、オープンカータイプになっているのでほぼ別の車のように見えます。
変形パターンもまったく違うものになっていて、SS版、RA版とDA版とでは前後のパーツ配置が逆転しています。
スタジオシリーズにおいてリベンジ版で再現だれたオプティマスプライム(SSー05)、バンブルビー(SSー68)と。ロボットモードで。
この形態でのサイズ感は統一されているはず。
だとすると、バンブルビーが意外とでかいんですよね。
ビークルモードでも。
ライバル(じゃない)のサイドウェイズ(RD版)と。ロボットモードで。
サイズの違いには目を瞑るとして。
このRD版サイドウェイズも自立困難トイの代表格ですね。やっぱりスタンドに立てかけてます。
ビークルモードでも。
サイドウェイズは劇中でアウディ・R8に変形しますが、トイはライセンスが取得できておらず、それっぽい架空の車に変形します。
その理由は・・また後ほど。
以下、画像
可動性は良好。
スタジオシリーズながら腰が周り、太腿もロール可動するので、劇中での印象的な疾走シーンが決まります。
脚部も見ためは逆間接ですが普通に膝で曲がるので、
立て膝や、
オプティマス並みに動くやん・・
足首の左右スイングこそできませんが、踵の可動で自立も比較的安定。
大股開きでのポージングも問題ありません。
スタンド対応穴は腰裏にありますが、ガワが邪魔になるので動かす必要あり。
しかしまぁ、腰の回転もあるのでそれほど気にはなりませんかね。
ブレードとハンドキャノンは同時装備することも可能です。
遠近に死角なし!
DA版のメックテックウエポンを持たせたり。
うん。悪くない。
ディセプティコン追撃部隊、出動!
で、決めポーズ。
サ「見たか!
これが有名な(?)アウディを激怒させたとかさせなかったとかいう冒頭のサイドウェイズ殺害シーンですね。
とくに応戦するでもなく逃げの一手のサイドウェイズを、ビークルモード・・つまりアウディ・R8の状態であっさり一刀両断してしまう。
しかもやったのがGM製の車に変形するサイドスワイプ。
そりゃ怒るよ。
でも、そんなサイドウェイズもついにスタジオシリーズ化。
でも案の定、ライセンスは所得できず!
まぁ、フェラーリのライセンス取れなかったのにスタジオ化されたディーノってヒトもいることだし。
ていうか、あっちはなんでライセンスくれないの?
うちにいるSS版リベンジオートボット勢集結!
アイアンハイドとラチェットがいないことが悔やまれる。
ていうかジェットファイヤー忘れてたわ・・(謝)
ともあれ、あとはスキッズ&マッドフラップですね。
わりと活躍した2体なのに、なんで後回しにされてるのか・・
でもリスキャンする前の、2体で合体してアイスクリームトラックになるバージョンはさっきのリベンジ版の成型色変更、塗装追加で十分だと思うんですよね。まんま再販でもいいくらい。
リスキャン後の姿は・・ロボットモードのサイズ統一となると、2体セットでボイジャークラスくらいがちょうどいいのかな。
ディセップもサイドウェイズが来たから、あとはデモリッシャーとフォールンか。来年に期待。
デモリッシャーは新規造形のコマンダークラスで!
以上、“SS サイドスワイプ” でした。
ちょーっと個人的なイメージよりはマッチョでしたが、細かい造形に美しい塗装、優秀な可動性、そして武装パーツも豊富と実写系スタジオシリーズトイとしては非常にレベルの高いものになっていると思います。
変形も、ちょっとガワが合わせづらく(個体差かな)はありますが、複雑さははなく、ちょうどいいレベル。
しかしまぁ、やはりロボットモードですね。
とくに下半身の優秀な可動性のおかげで、劇中のスピーディでスタイリッシュなアクション再現がバシバシ決まります。
自立安定性や各間接の保持力も十分で、画像撮影もほぼノーストレスで進みました。
とにかくいろんなアクションポーズをとらせたくなる。
いやはや、格好いいです。
ここ最近、ディーノ、ジョルトと出来のいいオートボット勢が続いていますが、それらが新規型なのに対し、このサイドスワイプは2年半前の型の流用ですからね。
全然引けをとらない・・いや、むしろ上をいっているかも。
正直、この4月のラインナップのなかではさほど期待はしていなかったんです。
もちろん、買い逃したSSー20のリベンジの意味合いもあるので、決してついで買いしたわけではないのですが、本命のパーセプターが若干物足りなかったことを思うと、相対的に一番満足できたのがこのサイドスワイプだったかも。
まぁ、ニューリーダー含め、4月の3アイテムはどれもハズレなしであることは間違いないです。
明らかなハズレなんて、最近はそうそうないけどね。
あぁ・・早くSS版サイドウェイズと絡ませたい。
今度はそう簡単に一刀両断にできないかもしれないぞ。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
2コメント
2022.05.12 12:44
2022.05.12 11:52