今回のレビューは、1/144スケール ハイグレードアフターコロニーより、
“HGAC 236 ガンダムヘビーアームズ” です。
“新機動戦記ガンダムW” に登場した5機のガンダムのうちの1機、
L3コロニー所属で、トロワ・バートンこと名無しの少年が操る
“XXXG-01H ガンダムヘビーアームズ” が、
HGACで発売されました。
※2022年6月25日 HGAC ガンダムヘビーアームズ改のショートレビューを末尾に追記しました。
ガンダム3機確認!
つい先日デスサイズの来夏発売も発表されましたので、来年中には5機確認できるのかな?
それぞれの改修機まで揃うのは、もう少し先になりそうですが。
しかし、サンドロックに続いてヘビーアームズ。
この2機はパイロット含めわりとコンビ感があるので、順番としては順当ですが、これって人気の低い順なのかな?
だとしたら、デスサイズがトリかと思ってたんですが、基キットのあるシェンロンが最後になりましたね。
まさか新規で作り起こしてくれるなんてことは・・ないわな。
あと、サンドロックが発売される前にはマグアナックが発売されたので、ほかのガンダムの発売と前後して関連深い量産機が発売されるかも、と思っていたのですが、今回はありませんでした。
代わりにプレバンでヴァイエイトとメリクリウスのセット(ついでにサンドロック改も)が来ますけども。
デスサイズのときはトーラス出ないかなぁ・・
とまぁ、そんなわけでヘビーアームズです。
どちらかというと近接特化の多い5機のガンダムのなかでは若干浮いている感もある中・遠距離射撃特化型。
遠距離最大火力はウイングガンダムのバスターライフルですが、あれは一応3発限定で(劇中ではもっと撃ってた気もしますが)、そもそも威力があり過ぎますしね。
ビーム兵器が主流の世界観で、メインウエポンこそビーム兵器ながら、多数のサブウエポンはすべて実弾というのがなんとも漢らしい(?)。
その機体特性とパイロットであるトロワのクールな感じがまたミスマッチで印象的でした。
サンドロックとカトルの組み合わせも大概ですが(笑)。
その点、ほかの3人と機体は組み合わせはしっくりくる。
それでは、レビューしていきます。
キットは素組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装で仕上げです。
実弾武装がぎっしり詰まった、デザインとしてはわりと無骨な機体なんですが、赤とオレンジ、それにアイボリーに近い白のトリコロールカラーでわりとポップな雰囲気があります。
プロポーションは全体的にスマートながら、ミサイル内蔵の肩アーマーや脛はボリュームたっぷりで、大河原邦夫氏の基デザイン、そしてEndless Waltzでカトキハジメ氏が手掛けたリファインデザインの中間のような、程よくマッシブでバランスのとれたアレンジになっていると思います。
フレームパーツの一部はサンドロックからの流用になっていますが、膝関節の外側や足首の関節は新規になっており、そのぶん余剰が出ます。
なお、ハンドパーツも流用なので、左右の汎用持ち手、平手のほか、ヒートショーテル用の持ち手もそのまま付属(お好みで組んでください、という扱いになっています)します。
色分けは、若干シールでの再現が多い印象。
鳩尾のダクトや膝、足首アーマー側面のスラスターはシールがあますが今回はマーカーで塗装(足首アーマーのものは墨入れのみ)。
また、腰部サイドアーマーやリアアーマーのスラスター内部を含む黒部分もシールでフォローされているのですが、なぜかフンドシのラインはスルーされています。
むしろはっきりとしたモールドのないその部分にこそシールが欲しいのに・・
忘れたんですかね? たまにそういうことあるよね。
シールを用意する部分としない部分の定義がわからん・・
今回はサイド、リアはそのままシールを使い、フンドシはマーカーで塗りました。
ほか、頭部バルカン砲と胸部マシンキャノンの砲口も黄色で塗っています。
左右側頭部にある計4本のロッドアンテナは根元が繋がって成型されているので、気になる場合はカットしましょう。
先に少し触れましたが、サンドロック改は予想通りプレバンになりましたので、ヘビーアームズ改も自動的にプレバンになると思われますが、デスサイズ発売の後くらいかな?
ランナー構成は当然、それを見越したものになっています。
ビームガトリングが2連装になるのと、バックパックや腰部アーマー類が変更されるくらいですかね。
そのくらいの違いなら、サンドロックともどもコンパチにしてほしかったという気持ちもあります。
武装類
ビームガトリング
ヘビーアームズのメインウエポンにして唯一のビーム兵器。
側面には大判の装甲が装備されており、シールドとしても機能します。
左腕を差し込んで使用しますが、キットではハンドパーを外して取り付けます。
とくにジョイントはなく、ただ前腕を差し込むだけですが、すっぽ抜けることはなさそうです。
砲身の接続はただの3㎜軸なので、一応回転させることも可能。
フォアグリップが展開し、右手で保持することもできます。
また、非使用時には専用のジョイントを介してバックパック側面にマウントできます。左右どちらにでも取り付け可能。
胸部ガトリング砲
胸部コクピットの直上に2門を装備。
射撃時には前面装甲が観音開きに展開するのですが、このときコクピットハッチも露出するので大変危険。
というか、コクピットのすぐ近くにガトリング砲がある時点でもう十分危ないですけどね。
ただ、今回はコクピットらしきディティールが見当たりませんね。ハッチ固定用のスリットがある辺りがコクピットだったと思ってたんですが・・
なお、こちらはさすがに基部と一体成型なので回転はできません。
中央のセンサー(?)はメタリックブルーで塗りました。
肩部ホーミングミサイル
左右の肩アーマーに3発ずつ、計6発装備される中型の追尾式ミサイル。
発射時にはハッチが開きますが、端の1発だけ常に露出してるのが気になる・・
ミサイルはディティール処理で取り外しはできません。
脚部マイクロミサイル
左右の脛側面に装備される12連装の小型ミサイルポッド。
こちらも発射時にはハッチが開きます。
ミサイルはもちろんディティール処理。
ポッド自体は3㎜軸接続で取り外し可能です。
アーミーナイフ
右前腕に装備される、本機唯一の格闘武装。使用時は拳側に展開します。
ガンダニュウム合金製で、OZのMSの外装程度なら斬り裂くことが可能。
どういう理屈か、ビームサーベルと鍔迫り合いもやってたような・・
フルオープンアタック
というのはスパロボなど、ゲームでお馴染みになった武器名(技名?)ですが、第2次スパロボZの前半の破界編では確かこの名前だったのに、後半の再世編で急に “総攻撃” に変わったので、なんかがっかりした覚えがあります(笑)。
なお、劇中で一時機体を失ったヒイロがトロワからこのヘビーア-ムズを借りた際、左前腕を取り外し、簡易フレームで直接ウイングガンダムのビームサーベルをマウントとしてゼクスのトールギスと戦ったこともありましたが、その状態を再現できるパーツは付属しませんでした。
比較画像
HGACウイングガンダム、同じくガンダムサンドロックと。
ウイングガンダムが1番小柄で華奢。
ヘビーアームズとサンドロックは重装甲タイプということでウイングより縦にも横にも一回り大きい感じ。
全高はトサカがあるぶん、サンドロックが1番高いですね。
デスサイズはたぶんウイングと同じくらい、シェンロンはそれより少しマッシブな感じかな?
かつて5人でウイングガンダムゼロを開発した科学者たちですが、それぞれ1人になると、ベースが同じでもこれだけ個性の違うものを作ってしまうんですねぇ。
以下、画像
肩間接はポリキャップによる前方引き出し可動タイプ。接続はボールジョイントなので、ある程度上方への跳ね上げも可能です。
肘は2重関節で深く曲げられます。
腰部フレームもサンドロックの流用なので同様に深い前屈が可能・・と言いたいところですが、胸部パーツとフンドし干渉するので、せっかくの構造はあまり活かせない感じ。
ただ、股関節もスライドするので、組み合わせて自然な立て膝や一斉射撃時の踏ん張りポーズは十分可能です。
足は爪先が可動。
足首アーマーは大きめですが、足首関節の外側にボールジョイントでの接続なのである程度自由に動かすことができるため、接地性は比較的良好。
背中越しのビームガトリング斉射が格好いいのよね。
確かスパロボでもこの向きだったはず。
アーミーナイフでしょーりゅー・・違うか(笑)。
そしてヘビーアームズといえばパイロットのトロワが普段はサーカス団員に身をやつしていたこともあってのアクロバティックな挙動も印象的でした。
というわけで挑戦・・
・・難しいな(笑)。
肩アーマーが独立可動しないこともあって、腕が横向きに水平まで上げられないのもイマイチポーズが決まらない原因ですね。
もちろん僕のセンスもないんですが・・
ともあれ、着地からのフルオープンアタック!
機体特性とはまったくそぐわないけど、すごい操縦技術だ・・
でも、生身でできることを操縦するMSでもできるってどういうスキル? モビルトレースシステムならともかく。
ガンダムじゃないけど、柩木スザクとかもさ。
ちなみにスタンド対応穴ですが、そこも当然サンドロックから変化ないので緩いです。
サンドロックと。
ヘビーアームズのフルオープンアタックの後、残敵掃討にサンドロックが飛び出す、というようなシチュエーション。
やっぱりこの2機はパイロット、機体特性ともに相性のよい組み合わせという気がします。
ウイングガンダムと。
背中合わせでガトリングトライフルを同時発射!
まぁ、バスターライフルと同一射線でビームガトリングを撃つ意味はほぼないですけどね(笑)。
そもそも、この2機の共闘はあまりイメージがないなぁ。
パイロットの共闘ということなら、ヴァイエイトとメリクリウスに乗って闇堕ちカトルのウイングセロとの戦闘ですね。
3機で。
時間はかかるものの、こうして1機、また1機と揃っていくのはワクワクしますね。
VSリーオー。
なんとなく青いのを相手に選んでみました。
単機での制圧戦を重視されているので、多数のザコ相手はお手のもの。
空中の1機をガトリングで墜としてから、
動揺するもう1機の背後に回り込んで首を掻き斬る!
以上、“HGAC ガンダムヘビーアームズ” でした。
基本構造はサンドロックをそのまま踏襲。
これは次のデスサイズも同じと思っていいのかなぁ。シェンロンはジーエンアルトロンを持っていないのでわかりませんが・・
サンドロックとの違いは、肩のポリキャップの動く方向が上か前か、というところと、足首アーマーの接続方法の変更で接地性が向上したくらいでしょうか。
ヘビーアームズ独自の要素としては、やはりメインギミックである各部のハッチオープンを差し換えなしで可能にした部分は大きいと思います。
もちろん大したギミックではないのですが、サイズ的な問題もあって差し換えになる可能性もなくはなかったので。
ヒンジ部分もできる限り小さなパーツにしてくれたように思います。
欲を言えば、アクロバティックなポージングが決まるように肩アーマーは独立して跳ね上げられるようににしてほしかったのと、やはりヒイロ搭乗バージョン再現のパーツが欲しかったかなぁ。
サーベルそのものはウイングガンダムのものを借りてくるでもよかったので。
改で付属しないかなあ・・
しかし、サンドロックの発売から、なんだかんだで1年以上経ってるんですね。時が経つのは早いわぁ・・
1年も開くのはさすがに長過ぎる・・とも思いますが、ただHGAC ウイングガンダムが発売されたのが2013年の9月で、それからサンドロックの発売まで実に6年かかっているわけですから、 むしろ早かったと思うしかないじゃないか!(笑)
続くデスサイズが21年夏発売ということですから、半年から8ヶ月後くらいでしょうし、確実にスパンは短くなっています。
最初にも言ったように、21年中にガンダム5機確認は十分可能性があると思います。
その間も、一般、プレバンの両方でバリエーションや新たな量産機の発売もあるかもしれませんし。
そしてトールギスシリーズからエピオンまで繋いでほしい。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
で、ヒートショーテル用持ち手の使い方はこれで合ってますかね?
サリィの運転するジープくらいは停まってくれるでしょう。
※2022年6月25日 追記
XXXGー01H2 ガンダムヘビーアームズ改
改修前の姿であるガンダムヘビーアームズの一般販売から1年と8ヶ月、サンドロック改同様、こちらもプレミアムバンダイ限定での発売となりました。
キットはもちろん、HGAC ヘビーアームズの流用になります。
今回はパチ組みに最低限の墨入れ、一部塗装と付属シールでの仕上げです。
劇中、戦場が地上から宇宙に移るに伴い、サンドロックとともに改修されたヘビアームズ。
主に宇宙における機動性向上のためにバックパックや腰周りにスラスターを増設。
主武装のビームガトリングも2連装になり、攻撃力も強化されています。
そういう意味では、サンドロックと違って純粋な強化改修という感じはしますね。
とはいえ、本体のみの状態だとほぼ間違い探しレベルなのは一緒。
正面から確認できる変化は、腰部フロントアーマーの黄色いブロック状のパーツにスラスターが追加されているのと、同サイドアーマーのスラスターの数が増えている(でも面積は変わってないので、果たして意味があるのか?)のみ。
しかし、正面から見た姿がまったく変わっていなかった相方サンドロックに較べればまだやる気(?)を感じます。
後ろを見ると、バックパックには上向きのバーニアスラスターが追加されており、腰部リアアーマーも縁の形状が変化、そしてやはりスラスターが追加されています。
ちなみにサイドアーマー、リアアーマーのスラスター内部および黒いラインの再現にはシールが用意されていますが、フンドシのラインと脛のスラスター(ダクト?)内部にはシールがないのは改修前から変わらず。
基準がわからん・・
腰部フロントアーマーの黄色いパーツ、サイドアーマー、リアアーマー、そしてバックパック表面と追加されたバーニアは新規造形。
改修前の該当パーツについてはしっかり省かれています。
武装では、先に言った通り主武装のビームガトリングが2連装になって、単純に威力が2倍に・・なるんだろうかこれは?
そもそも単装状態でリーオークラスなら蜂の巣にできたと思うんですが、それをこんな狭い間隔で並べても効率悪いんじゃないかなぁ?
なんで両腕に1門ずつ持つという発想に至らなかったんだろう? という疑問を呈したところ、そうするとアーミーナイフをオミットすることになって、弾切れになったときに困るから、と言われて納得しました。
とまぁそんなわけで(?)、改修前と同様、左腕をすっぽり嵌める(ハンドパーツは取り外す)要領で装備。
砲身は単装のそれをと同じものがもう1本付属。
腕を嵌める基部パーツのみ新規造形。
側面のシールドはそのまま流用されています。
単装版にあった可動式のサブグリップはオミットされています。
専用ジョイントでバックパック側面にマウントできる子葉はそのまま(と言うか、ジョイントパーツずっと付けたままだった・・)。
なお、ジョイントパーツ自体はバックパックの左右どちらにでも取り付けられます。
比較画像
改修前(向かって左)と。まず正面から。
フロントアーマーにスラスターが追加。そしてガトリングが2連装に。
本当に、マイナーチェンジという程度の改修です。
まぁ、それがある意味リアルという気もします。
背面。
本体の変更箇所はサンドロックよりも多いのですが、どこも地味ですね。
ちなみに、今回足の甲やくるぶしアーマーのスラスターなど、改修前は塗っていなかった部分もグレーで塗りました。
というか、改修前のも塗ってると思ってたら塗ってなかったという・・
以下、画像
当然、改修前のほぼ同じ仕様なので、可動性についても変わりなし。
設定では、ビームガトリングは重量増加で取り回しが悪くなったということのようですが、キット的にはそれもほぼ変わらず。
なので、適当にアクションイメージで何枚か。
とりえずフルオープンアタック!
これ、弾撃ち尽くしたら相当軽くなりますね。
むしろそこからのアーミーナイフでの接近戦のほうがメインなのか?
右腕には接近戦用のアーミーナイフが固定装備されているのでビームガトリングを装備することは出来ないのですが、改修前のキット化らみだり腕を移植してやれば、夢のトリプルガトリングも可能。
そして両方バックパックにマウントすることも。
ガトリング側のジョイント位置が固定なので、左右で上下を引っ繰り返さないと上手くマウントできませんが。
以上、簡単ですが “HGAC ガンダムヘビーアームズ改” でした。
サンドロックでも思いましたが、正直この程度の違いなら初めからコンパチで出してほしい・・
当時リアルタイムでアニメを見ていましたが、実は改修前後の違いなんてほとんどわかってませんでした(笑)。
まぁ、サンドロックと違って武器がわかりやすく(ある意味頭の悪い)パワーアップしていたので、そこは確かに改修されたなぁ・・というくらいでしたね。
当時発売されたキットではスルーされた(サンドロックには初めからビームサブマシンガンが付いていたけど)ので、今回HGACで再現され、プレバン限定とはいえ発売されたのは嬉しいことではあるんですが。
ただ・・長い。
スパンが長い。
サンドロックがHG化されたのが2019年の9月。その後1年以上経ってヘビーアームズが発売され、その1ヶ月後にデスサイズ。それからまた1年と4ヶ月も開けて、シェンロンは今年9月に発売される予定です。
HGAC ウイングガンダムの発売から数えると、ちょうど9年。
ガンダム5機確認までに9年もかかっています。
それでも揃うだけマシ、ということなのかな?
後半機が揃うのはさらにどれだけかかることやら・・
とりあえず、さっさとデスサイズヘル出そうよ。もういつでも出せるはずでしょ。
しかし、サンドロックから改に1年と4ヶ月、ヘビーアームズから改に1年と8ヶ月を要しているので、同じ計算式に当てはめると、ヘルが出るのは来年の5月か。
となるとアルトロンは、2025年の1月ということに・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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