今回のレビューは、1/35スケール ハイエンドマスターモデル より、
“HMM W001 ワイルドライガー” です。
コトブキヤが手がけるゾイドのフルアクションモデルキットシリーズ、ハイエンドマスターモデル(HMM)に初のワイルドシリーズゾイド、
“M型 ライオン種 ワイルドライガー” が
登場しました。
いやはや、まさか現在進行形のワイルドシリーズのゾイドがHMM化されるとは思いませんでした。
しかも単発ではなく、同時にファングタイガー、ギルラプターも規格進行中との発表。さらには遅れてデスレックスまでもが・・
当然、ボーンパーツを流用しているほかの機体の発売も想定されるため、ラインナップはさらに増えることになるだろうと思います。
ソニックバードとか期待してしまいます。数年後になるかもしれませんが。
ワイルドでゾイドを知った層も、またコトブキヤ沼に嵌まることになるのか・・
客層が広がることは喜ばしいですが、一方で古参ファンとしては旧シリーズからのHMM新作リリースのスパンがまた長くなるのではないか? という懸念も。
とりあえず、レブラプターを早ぅ。
それはさておき今回のワイルドライガー、HMM化に伴い、スケールを旧シリーズと同じ1/72にするという選択肢もあったかもしれませんが、そこはオリジナルのタカラトミー版のままの1/35になっています。
オリジナルのワイルドシリーズゾイドとも並べたいですしね。
ナンバリングもこれまでのシリーズとは独立し、頭に “W” を付けてまた001からのスタート。3桁まで行くぞ! というくらいの意気込みがはあるということですね。
キット自体のボリュームはこれまでのHMMと同等です。
また、HMMといえばいわゆるアニメ仕様のキットも多く発売されてますが、今回のワイルドライガーもアニメ “ゾイドワイルド” 仕様となっており、主人公アラシの彩色済みフィギュアが付属しています。
今後のシリーズ展開も同様のものになると思われます。
アニメキャラを再現したフィギュアはオリジナルには付属していなかった(海外向けのハズブロ版には付いているようですが)ので、それだけでも十分な価値があると思います。
とか言いながら、僕自身はアニメ ゾイドワイルドのあのノリにはついていけず、序盤の数話を見ただけで、そのあとはたまに配信を流しでチェックしていたくらいです。最終回も見てません。
あとから聞く話では、本筋はわりとしっかりとした、なかなかに熱い物語だったそうなので、惜しいことをしたな・・という気持ちもあります。
ちなみに、第2期の “ZERO” も、始めのほうこそ1期からガラリと変わった作風がアニメ第1作っぽい雰囲気もあって期待していたのですが、だんだんとその内容の薄さ、繰り返される同じような戦闘描写(対巨大ゾイドの集団戦など)に飽きてしまって、こちらもやはり途中から流してしまいました。
そして第3期ですが・・まさかの3分ほどにショートアニメが月一配信。素材はほぼ使い回し。
結果だけを見ると、アニメは失敗したということなんだろうなぁ。
まぁ、本家のキットシリーズ自体は継続するからとりあえずはよいのですが。
そもそも原点はなんのタイアップもないシリーズですからね。
今回のHMM化も、新旧のファンから一定の評価を得ているという証でしょうし。
また長くなりました。
それではレビューしていきます。
キットは素組みしただけです。
ボーン復元
オリジナル同様、まずボーンパーツを組み上げ、そこにアーマーパーツを被せて復元完了というプロセスを経ます。
というわけでボーン形態。
オリジナルの段階でネコ科特有の骨格構造はわりと忠実に再現されていたと思いますが、HMM化によるアレンジでさらにしなやかかつ力強いプロポーションになりました。
ただ、あくまで生物的な印象を損なわないよう、HMMながらメカメカしいディティールは控えめになっています。
しかし、尖らせるべきところはしっかり尖らせるというか、全体的にエッジの利いたシャープなデザイン修正されているところはやはりHMM。
オリジナルでは爪(足)以外1パーツ成型だった前後の脚部はもちろん各間接で可動するようになっており、長さもより自然なバランスになるよう延長。
尻尾も伸びています。
Zキャップの成型色はオリジナル同様クリアレッド。素材はゴムではありませんが。
旧シリーズとは異なる生物的でシンプルなデザインということもあるのか、はたまたあまりプラモデルには触れてこなかったであろうワイルド世代への配慮なのか、HMMとしてはパーツ数は少なめで、パーツ自体も大きなものが多いため、思いのほかあっさりと組み上がります。
とくに、先にも言った脚部などはこれまでのHMMのライガー系キットとは比較にならないほど簡素なものになっています。
各部のシリンダーも色分けこそされていますが可動に連動して伸縮するようなことはなく、あくまでディティールでしかありません。
これまで(というか初期)のHMMだったら、これらのシリンダーを伸縮させるために脚部フレーム内にさらに細かい可動部を仕込んだりしたかもしれませんが、そういった機構はなく、あくまでシンプルな構造。
ただ、HMMというと、ここ分割する意味ある? というような細かい作業を積み重ねていくというのが一種の醍醐味のような部分もあったので、ここまで組みやすくなってしまうと正直物足りない部分はありますね。
では、各部をピックアップ
頭部
アイパーツはクリアパーツで再現。
せっかくのクリアパーツですが正直あまり目立たないので、ここはオリジナル同様メタリックで塗装済みがよかったかなぁ。
なお、オリジナルだとボーン形態ではまだアイパーツは付けないイメージですが、今回のHMM版ではのちほど紹介するギミックにも関連して目線を動かせるようになっており、この段階で組み込む必要があるため基本的に外せません。
口は大きく開閉が可能でき、口腔内の咆哮砲も独立して可動。
ただこの咆哮砲、砲身が結構長いのが気になります。
ここも伸縮ギミックとか欲しかったですね。
腹部
あばら骨は分割されており、先端はかなり鋭く、薄く造形されてます。
成型色も異なっていますね。
このように、ボーンパーツでも複数の成型色が使われているのもポイントです。
爪
前後の脚の爪(足先)の造形はすべて同じです。
4本の爪はそれぞれ可動し、左右に開くことができますが、上下には可動しません。
尻尾
先端を除き、1節ごとに曲げ、回転が可能でフレキシブルに動かせます。
デザイン的な問題もあって、シールドライガーやライガーゼロではここまで柔軟な動きはできなかったので、非常に新鮮です。
ゾイドコア
HMMでは定番のゾイドコア着脱ギミックもしっかり完備。
というか、ワイルドシリーズではゾイドコアの扱いってどうなってるんだっけ?
これまで同様、ユニットごと取り外すことが可能。
収納位置は首の下で、そこはほかのライガー系を踏襲。
コアの自体の形状、色もやはりこれまで通りですが、かなり小さいです。
右が今回のワイルドライガーのコア、そして左が、直近で組んだシールドライガーDCS-Jのコア。
単純比較でもこれだけのサイズ差がありますが、そもそもスケールが違うので、実際にはもっと差があります。
コアの大きさがそのままゾイドの能力に直結するのだとしたら、ワイルドライガーはシールドライガーの一体何分の一の力しかないのか・・
鞍
オリジナルでは白色成型で、鞍というよりは首の装甲という印象でしたが、今回ははっきり鞍(ライダーシート)としてデザインされ、色も黒に変更されています。
中央のスティック状のものはいわゆる操縦桿ですが、可動はしません。
その前方にはゾイドキーを差し込むための基部も造形されています。
取り付け位置は首ではなく後頭部に軸で接続。
頭部や首とは独立して可動しますが、わりと干渉します。
グラフィティーラベル
オリジナルではビニールシールでしたが、HMMでは水転写式デカールになって付属。
今回は貼っていません。
オリジナルと同じデザインでアラシ自身やアラシが所属するフリーダム団のマーキングが付属します。
オリジナルのワイルドシリーズのキットは設定上アニメとは関係ないのに、なぜかシールはアニメ準拠ということで、これまで一切貼ってこなかったのですが、今回はそもそもアニメ版を再現したものだから貼ってもよかったですね。
復元完了
アーマーパーツとブラストユニットを取り付けて復元完了。アラシにも騎乗してもらいました。
ふむ、格好いいですね。
オリジナルキットはどうしても頭が大きく、ともすればライオンというよりもネズミっぽく見えてしまうこともありましたが、こちらは紛うことなく獅子であります。
アーマーおよびブラストユニットには、本体ボーンパーツでは控えめだったメカディティールがいい塩梅で追加されており、オリジナルよりも情報量、密度感がぐっと増しています。
アーマー同士のサイズ感もバランスが調整され、非常にスタイリッシュな仕上りとなっています。
横から見たときのこの、頭部タテガミパーツから後方に折りたたまれたタテガミクローの流線が非常に美しいですね。
頭部左右のタテガミはそれぞれ可動(下側の2枚は一体可動)。
上側のともかく、下側の可動は顎やキャップに干渉するので注意です。
裏打ちパーツなどはありませんが、厚みがあるような造形になっており、エッジもシャープになっています。
放熱フィン
オリジナルでは固定だった、前後脚部のアーマーに装備された放熱フィンが開閉。
ライガー系ゾイドの定番ギミックですね。
腰部スタビライザー
腰部に装備されたスタビライザーも左右の2つが上下左右に可動します。
内部のフィンも分割され、ゴールドで色分けされています。
アラシ騎乗
付属のアラシフィギュアを鞍に跨がらせ、ゾイドキーも取り付けました。
ただこれ、単純に乗せているだけで固定する方法はなく、なかなかちょうどいい姿勢で収まってくれません。
脚を踏ん張り、手を着いて身を乗り出すようなポーズなんですが、脚を鞍の鐙部分に置くと手を着くところがありませんし、手をゾイドキーを差し込む基部に乗せると脚が浮いてしまうし・・
ゾイドキーもスリットに差し込むだけ(これもまたピンセット等を使わないとかなり難しい)で、しかも位置的に頭部の可動に干渉するため、頭部がかすってゾイドキーが撥ね飛ばされて行方不明になる・・という事態も起こりえます。実際、何回か飛ばしました。ちゃんと見つかりましたが。
なにせかなり小さいパーツですからね。今回の数少ない注意事項、という感じです。
アラシ
アニメ ゾイドワイルドの主人公で、ワイルドライガーの相棒。
これまでもバンやアーバインなど、彩色済みのパイロットフィギュアが付属することはありましたが、今回は1/35スケールということでフュギュアも大きくなり、顔もプリントされてしっかり再現されています。
その不敵な表情はアニメでの雰囲気にかなり忠実なのではないでしょうか。全体の塗りも十分だと思います。
基本固定ポーズ・・先に言った騎乗ポーズなので単体での自立は不可能。
頭部のみ、ブラストギミックに関連して付け換え可能になっており、軸接続なので左右に回転させることもできます。
ゾイドキー
ゾイドが絆を結んだ相手・・相棒となるライダーに与える重要アイテム。
ライダーがゾイドに差し込むことで本能開放 ワイルドブラストが発動できる・・のだから、挿さってるときは基本ブラストしてるときなんだね。
ちょっと勘違いしてました。
通常状態のゴールド成形のものと、ゾイドに差し込んでブラスト発動したあとの発光イメージのクリア成型のものが付属します。
とにかく小さいパーツなので紛失には注意。
本能開放:ワイルドブラスト
背部のブラストユニットを展開。さらに左目にアニメでの演出をイメージした炎状のエフェクトパーツを取り付けてブラスト発動形態完成です。
なんとなく雰囲気で放熱フィンと腰部のスタビライザーも拡げてみました。
エフェクトパーツ
青く燃え上がる炎をイメージ。
成型色は青と緑の中間のような色でなかなかに綺麗です。
ただ、クリアパーツゆえに、表面からも裏の接続軸がはっきり見えてしまう・・
取り付けには、アイパーツを180度回転すると現れる3㎜穴を使用。
ちょっと暗くて見えづらいかもですが・・
しかし面白い発想です。普通にアーマーパーツにダボ穴でも開けておけば良さそうなものを。
でも、このおかげで目の動きに合わせてわずかにエフェクトの角度も変更できます。
もちろん右目も同用に引っ繰り返すと裏に3㎜穴があるので、エフェクトを取り付けることも可能。ただしエフェクトは左用の1つしか付属しないのでおかしなことになりますが。
アラシも、頭部をブラスト発動用のものに交換。
やはり左目に青い炎が出現し、前髪も同じ青色に変色しています。
ブラストユニット
3本の大型クロー、タテガミクローはそれそれ独立して展開、延長が可能。左右の2本は和すかに左右に開くこともできます。
また、HMMオリジナル解釈でユニットが基部ごと可動式のアームによって迫り出す仕様になっており、
回転もできるようになっているので、前方だけでなく左右、そして後ろにも攻撃が可能になっています。
ボーナスパーツとして、各部の3㎜穴を3㎜軸に変換するアタッチメントパーツが付属します。
もっとも、アーマー装着状態で使える穴は前後両脚のアーマーと背中(画像の位置)くらいですが。
肩アーマーに関しては、オリジナルでは軸が生えていた部分ですね。
ボーン形態でアーマーを取り付けるための穴に取り付けて利用する、というのもアリかもしれません。
アタッチメントの使用も踏まえて、オリジナルの改造武器セットで武装。
もちろんM.S.G.なんかを代わりに使うのもいいですね。
電動アクションがないぶん、より武装の自由度もあります。
比較画像
オリジナルのタカラトミー版リアルムービングキットと。まずボーン形態で。
オリジナルでは黒だったボーンパーツはグレーやシルバーに変更。アニメデザインのカラーが再現されているようです。
全体に一回りほど大きくなっている印象ですが、胴体はモーターや電池ボックスがないぶんスリムになり、四肢は後脚がわかりやすいですがより長く、生物らしさが増しています。
オリジナルでは若干大き過ぎて出っ歯に見えがちだった前歯もほかのキバとバランスがとられています。
アーマーを装着して。
アーマーを付けるとどうしても頭でっかちになってしまうオリジナルに較べ、HMMは非常に上手くバランスの取れたプロポーションになっていると思います。
頭部のサイズはほぼそのまま、胴体や四肢を延長したことで相対的に小顔になっているんですね。
頭部アーマーもタテガミパーツなどの形状変更で間延び感がなくなっている印象です。
ブラスト形態でも。
これはもう、迫力が全然違います。
エフェクトパーツの効果も大きいですが、やはり新解釈の引き出しギミックを追加されたブラストユニットのおかげで高さとリーチがオリジナルの比ではありません。
自動的に首が下がってしまうこともありませんしね。
アラシフィギュアとオリジナルのライダーフィギュアで。
アラシの身長がどのくらいの設定なのかは知りませんが、まぁ不自然ではないサイズかと。
オリジナルのフィギュアはちゃんと搭乗姿勢で固定できるので、今回のアラシもなにかしら固定する仕組みが欲しかったですね。
ライバルであるデスメタル帝国四天王の1人、ドレイクの相棒、赤いギルラプター。
すでにHMM化が決まっていますが、気になるのはそのサイズ感。
オリジナルのギルラプターは同じM型ゾイドのなかでもボリュームが少ないなので、ライガーと並べるとどうしても小さく見えてしまい、どうにも強キャラ感がありません。
今回のHMM版ライガーと並べるとご覧の通り、より小さく見えてしまいますしねぇ・・
ブラストギミックのアレンジも含め、期待が高まります。
デスレックスもHMM化が発表されましたが、こちらのサイズも果たしてどうなるか・・
このままのサイズ感だと、普通にいい勝負ができるようなイメージですね。
個人的には、HMM ギルラプターがこのオリジナル デスレックスくらいのサイズでもいい気がするんだなぁ。もちろん、プロポーションはもっとずっと細身ですけどね。
しかし、今回のHMM ワイルドライガーが税抜定価8800円。続くファングタイガー、ギルラプターもほぼ同額になると思いますが、となるとデスレックスは・・デススティンガーと同額の14800円くらい?
ブラストギミックの内容を考えると、もっといくかな?
ついでに、直近で組んだHMMキット、シールドライガーDSC-Jと。
旧シリーズゾイドの基本スケールは1/72なので、それに合わせるとなるとワイルドライガーは相当小さくなります。
ちなみに、シールドライガーDSC-Jは税抜定価7800円で、パーツ数ははるかに多く、製作時間もずっとかかりました。
正直なところ、ワイルドライガーは少々割高に思えます。現在進行形のシリーズだから版権料が高い・・とかあるのかなぁ?
基本的な構造はこれまでのHMM4足獣系を踏襲していますが、とにかくシンプルにしていったという感じ。
可動箇所も最低限に絞り込まれた印象ですが、一方で尻尾のように多数の関節を有する部分もあり、可動性能自体はむしろHMMでも最高峰だと思います。
シンプルがゆえにストレスなく動かせ、保持力も抜群。
HMMあるあるともいえるパーツのポロリもほぼ(まったくではないww)ないというのは、これはもう画期的。
この状態だとほとんど干渉するものがないので、かなり自由に動かすことができます。
ネコ科の骨格ではありますが、このままだとけっこう爬虫類的な印象もありますね。正面から見るとなかなか怖い・・
これをベースにいろんな動物をモチーフにしたゾイドが組めそうです。
尻尾の保持力も十分なので、それを支えに後脚だけで立つことも可能。
さらに背筋を伸ばせば本当に後脚2本だけで立つこともできます。
アーマーを装着して。
こうなるとさすがに干渉物が増えるため、ボーン形態時ほど気楽に動かすことはできません。
とくに首の付け根付近、頭部アーマーの各フリルと首周りのボーンパーツ、ブラストユニット、そして肩アーマーなどが密接している部分はとくに考えなく首を上げたりするとフリルやボーンパーツの先端などを引っかけて破損させる恐れもあります。
首、肩周りだけは要注意ですね。
フライングベースネオを使って、ジャンプ姿勢を後ろから。
腹部に5㎜穴があるので、そのままスタンドディスプレイも可能。
胴体の保持力も(今のところ)十分なので、腰の辺りからへたってくる・・というようなこともありません。
お座りは・・完全にはできませんね。腰が浮いちゃってます。
前脚も爪を伸ばしてギリ地面に着けるくらい。
ヘキサギアのインパルス系だと思う少しマシなお座りができたんだが・・
本能開放! ワイルドブラストっ!!
大胆に全方向に可動するタテガミクローとエフェクトパーツのおかげでオリジナルトは比較にならない大迫力のブラスト形態。
アラシのほうもしっかりブラスト状態が再現されており、まさにアニメのバンク映像のようです・・と言ってバンクのポースを撮ってない・・
横から。
キングオブクローっ!!
爪の王・・
百歩譲ってワイルドライガーの異名ならわからないではない。ダサいけど。
とりあえず技の名前ではないよなぁ。
なお、サードシリーズから開放技の設定はなくなったもよう・・
VS デスレックス。
通常状態で並べたときはサイズ的にもう~む、という感じだったデスレックスですが、ブラスト形態はさすがの迫力で十分いい画が撮れたと思います。
でも、これが両方HMMとなるとどうなってしまうのか・・
発売は1年後・・なら早いほうかな?
以上、“HMM W001 ワイルドライガー” でした。
本家でのシリーズ継続中にHMM化されるとか、ちょっと違うかもですが、TVアニメ放送中に主人公機のストライクガンダムのMG化が発表、終了直後に発売となったガンダムSEEDが思い浮かびました。
つまりは、ゾイドワイルドが新世紀のゾイドのエポックになったということなのだろうか・・
ただ、今回ナンバリングが分けられたことは、スケールの違いという部分もあると思いますが、やはり従来のゾイドとワイルドゾイドとはまた別物という感覚が、今回開発にかかわった方たちのなかでもあるのかなぁ・・とか思ったり。
キットとしての構成も随分変わりましたしね。
まぁ、そこは比較的最近のキットであるデススティンガーやストームソーダーもそうだったので、単にそういう流れになっているだけなのかもしれない。
ともあれ、実際に完成させて遊んでみた感覚が、アクションフィギュア的というか、エフェクトパーツもそうですが、可動もよりシンプルかつ大胆に動かせるようになっていて、アニメらしいケレンミのあるポーズがストレスなく決まるのは非常に気持ちがいいです。
プロポーションはオリジナルキットというよりはアニメのデザインがベースになっているのだと思いますが、もちろんさらにシャープに、スマートにアレンジされる一方、HMMらしいメカメカしいディティールはかなり抑えられ、従来のシリーズよりも強い生物感的に違和感のない範囲にまとめられたと思います。
いや、もうただ純粋に格好いい。
お値段こそ少々張りますが、見ためは素組みでなんら問題のない完成度ですし、高いアクション性は先にも言った通り。塗装済みのアラシのフィギュアのクオリティも十分で、そしてなにより組みやすい。まさしくワイルド世代のHMM入門に最適なキットかと思います。
まぁ、これでHMMデビューして、次の初期のライガーとかジェノザウラーとかに手を出したら、一気に心が折れてしまうかもしれませんが・・(笑)
さてつい先日・・というか昨日か、ファングタイガーの原型が公開されましたが、またよい感じですね。
ボーンパーツはおおよそこのワイルドライガーの流用でしょうが、HMMアレンジでオリジナルよりも細部を変えてきたりするかもしれません。
ボーンパーツ流用で考えると、ビーストライガー、ライジングライガー、ライガー・ジ・アーサー、それにドライパンサーも可能性としてはあります。
今のコトブキヤなら、数年のうちに全部出しそうですね。ドライパンサーだけはないかな?
さらに控えているギルラプターはカラバリだけでもけっこうありますし、ソニックバードもいます。デスレックスは当然オメガレックスまで行くでしょう。
となるとやっぱり、旧シリーズからの新作は当分ないな。
HMMサラマンダーが来るまで死ねないけど・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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