今回のレビューは、1/35スケール ZOIDS ゾイドワイルド より、
“ZW49 改造武器 ミサイル + レーザーコンバットユニット” と、
“ZW50 改造武器 キャノン + レーザーコンバットユニット” です。
ゾイドワイルドの改造武器セットの第3弾は、新規造形のレーザーコンバットユニットに帝国製大型ゾイドに付属した武装をプラスした2種同時発売となりました。
改造武器セットは、第1弾として “アサルトブーストユニット” と “バスターレーダーユニット” の2種が同時発売。すべて違う武器がセットになっていました。
第2弾として発売されたのは、“グラビティ-キャノンユニット” と “ダッシュブレイカーユニット” の2種。
これは第1弾の武器類の組み合わせを変えたものに新規武器(キャンペーンのプレゼント品)を加えた内容でしたが、それでも2種で中身が被ることはありませんでした。
しかし今回の第3弾・・8割同じものです。成型色が違うだけ。
個別のものにしても、既発売の大型ゾイドに付属していた武器だし・・
しかもこれが2020年最後のアイテムですよ。
ゼノレックスの発売月確定後もしばらく詳細が明かされていなかったZW51こそ、クリスマス、正月用の隠し球に違いない! と思っていたんですが・・
まぁ意表は突かれましたね。けどそうじゃない! と思ったのは僕だけじゃないと思う。
もちろん、今や入手困難になっている一部のS型の再販という意味では需要あるでしょう。僕も色違いのグソックとスパイデスは欲しい。
ただ・・ねぇ、やっぱり新作ゾイド(本体)の発売ペースが目に見えて落ちてるのが残念です。
開発陣はすごく頑張ってると思うんですが、売り方というか、プロモーションが弱いのか? わからんなぁ・・
とりあえず、レビューしていきます。
まず、2種に共通する武器、パーツを紹介していきましょう。
なお、向かって左側のメタリックブルー成型のものがZW49、右側のメタリックレッド成型のものがZW50のパーツです。
サポートガンポッド
その名の通り、補助用のコクピットにもなる分離可能な銃座。
サードシリーズから密閉型コクピットが採用されましたが、ファースト、セカンドシリーズのゾイドもこれを付ければ手軽に密閉型コクピット仕様にできます。
当然ながらハッチが開閉し、中にライダーを乗せることができます。
ただし、乗せられるのは手にピンが生えているタイプのみ。まぁ、1番数が出ているタイプですから、妥当なところでしょうね。
デフォルトで正面に取り付ける武器にはとくに名前がありませんが、もちろん取り外し可能で、ガンポッド自体にも複数の軸、裏面にも径の違う穴が複数空いており、カスタマイズが可能です。
A-Z レーザーショットガン
小口径のレーザーショットガン。
小口径といっても本体サイズはそれなりにあり、相変わらずM型以上への装備が前提と思われるサイズ感ですね。
末端の5㎜軸には3㎜穴が空いており、拡張性は高いです。
A-Z ナイトソード
ブレードからレーザーを発生させ、敵機の装甲を焼き斬る剣状の武器。
鞘が開閉し、納刀することが可能です。
逆に柄のほうを鞘に取り付けることでロングソード形態に。
さらに、ソード単体だと柄をバーニングライガーに咥えさせることもできます。
ちょうど柄とナックルガードの隙間に犬歯が入って、上手く挟めるようになってるんですね。
ただ、バーニングライガーは電動歩行時に首を上げている状態だと口が開閉するので、咥えたまま歩かせると落としてしまうことがあるかもしれません。
A-Z メガシールド
対衝撃性に優れた長方形の大型シールド。
そのままシールドとして使うことはもちろん、多数の軸、穴を利用してウエポンプラットホームとするのも有効です。
なお、シールド同士は横向きに無限連結も可能です。
A-Z レーザードリル
レーザーを利用して貫通力を増したドリル。
ドリル本体とジェネレーターパーツとに分離でき、ドリル本体もさらに真ん中で分割できます。
ドリル本体はCDW インパクトガトリングの先端に取り付けることが可能で、
ただ、ガトリング先端の銃口パーツより重いためか、回転はイマイチ。
A-Z 4連ショートレーザーガトリング
短砲身のレーザーがガトリング砲。
ジェネレーターパーツはレーザードリルと共通で、1セットにつき1つしか付属しません。
やはりCDW インパクトガトリングに取り付け可能ですが、
ドリルと同じく、回転はイマイチ・・
コンパクトイオンスラスター
プラズマイオンを生成、噴射することで推力を得る小型のスラスター。
パネル状のパーツだけなのであまりスラスター感はないような・・でも、ほかのパーツと組み合わせると面白いものになりそうです。
ほかに、
ボールジョイントで一方がフレキシブルに可動するジョント(左)や、Zキャップ径の軸を武器取り付け用の3㎜軸に変換するコンバージョンキャップ(左)、
上下に5㎜1つと3㎜軸2つ、側面に3㎜穴3つが開いたジョイントなど、複数のジョイントが付属します。
A-Z 3連誘導ミサイル
オメガレックスが装備する同名の武器と同じもので、ZW49のセットにのみ付属。
ミサイルとパイロンはそれぞれ取り外すことが可能で、単体でもいろいろと遊べます。
A-Z ロングキャノン
こちらはZW50にのみ付属。ジェノスピノが装備していた同名の武器と同じものです。
分割などはできず、そういう意味では3連誘導ミサイルよりも扱いにくいかも。
改造例
では、それぞれ付属の改造マニュアルに載っている取り付け例を実戦してみます。
まずはZW49のほうから・・といっても、こちらは主たる素体にまだ発売前のゼノレックスを使用しているため、代わりにバーニングライガーを使い、おおよそ同じ位置に取り付けています。
その一。
ガンポッドにメインパーツである3連誘導ミサイルを装備、遠距離からの標的破壊を目的とした仕様・・かな。
ミサイル発射後はイオンスラスターを利用して一気に離脱する感じでしょうかね。一応、迎撃用にレーザーショットガンも装備しています。
その二。
こちらは近接仕様ですね。
腕部(あくまでゼノレックスに場合ですが)にレーザードリルとメガシールドを装備。
前方に気を取られている相手の死角から尻尾に装備したロングソード形態のナイトソードで攻撃・・といった感じですか。
ゼロファントスへの装備例。
腰に3連誘導ミサイル、肩にレーザーショットガン、鼻先にレーザードリル装備で遠中近、あらゆる領域に対応可能。
ゼログライジスへの装備例。
尻尾に誘導ミサイルをパイロンから外した状態で装備。さらに脚部にレーザーショットガン。腕部にメガシールドとナイトソード装備でこちらも全領域対応という感じです。
ただ、ゼログライジスにデフォルト以上の武装は過剰でしかないですね。
続いてZW50で。こちらはメイン素体にバーニングライガーを使用しています。
なお、ZW50のメタリックレッドの成型色はバーニングライガーのフレームパーツと同じ色なので、相性がよいです。
ZW49とゼノレックスのフレームも同じ色なんですかね。
その一。
こちらもまずはメインパーツであるロングレンジキャノンを装備した遠距離射撃仕様。
レーザーショットガンで中距離。さらにガンポッドは後ろに向けて後方への警戒も万全。
キャノン装備によって落ちた機動性はイオンスラスターによって補っています。
その二。
接近戦仕様ですね。
メガシールドを背中に取り付け、ウエポンプラットホームとして使うパターンです。
ナイトソードとショートレーザーガトリングを装備。
ナイトソードは口に咥えて使用します。
ゼロファントスへの装備例。
射撃武装をほぼすべて積んだ状態。
キバ(アンカーファング)は外し、コンバージョンキャップを介してレーザーショットガンに交換しています。
ゼロファントスの巨体に相応しい重火力です。
ゼログライジスへの装備例。
こちらも射撃武装を追加。
でも火力10が12になったくらいの印象しかないです。
M型くらいだとでかいパーツばかりですが、さすがにゼログライジス基準だと小さく感じます。
ゾイドワイルド戦記に登場したバーニングライガーたちの装備を再現。
だいたいこんな感じだったような・・
最後、3機めはシールドの位置変更が今回のセットだけでは不可能なので、第1、2弾の武器セットに付属したフレキシブルアームを使用しています。
では、以降はオリジナル装備をいくつか。
ヘビーアームズ スパイデス
腹部の可動式の装甲にレーザーショットガン4門、ショートレーザーガトリング2門を装備。
複数機で面制圧をするイメージです。
グソック ドリラー
レーザードリルを2基装備した採掘用重機イメージの仕様。
穴を掘るのにライダーが生身では危ないので、ガンポッドを装備。メガシールド2枚(ドリルもその先端に取り付け)で左右から挟むようなかたちで取り付けました。
ナイトソードの鞘は隙間を埋めるためのパーツです。
キルサイス カスタム
純粋に戦闘力を底上げしたイメージ。
ナイトソードとレーザーショットガンで攻撃力を、イオンスラスターで機動性が数段増したという態。
スパイデスでもそうですが、レーザーショットガンの末端の3㎜穴がけっこういい仕事をします。
バーニングライガー レーザースペシャル
バーニングライガーにインパクトガトリング2つと、ZW50のパーツをほぼ全部載せた状態。
我ながら頭の悪い盛り方です・・(笑)
ギルラプター バスターコンバット
ゼノレックスがいないので代わりにギルラプターLCに、ZW49の射撃用武装を盛り盛りした形態。
初期のワイルドゾイドということもあり、ギルラプター自体には武器取り付け用の軸があまりないのでちょっと苦労しました。
背中の武装はジェットブースターを外し、ウイングショーテルを取り付けている軸にコンバージョンキャップをはめて盛っていきました。
以下の2パターンは、第1、2弾の武器パーツも組み合わせています。
スナイプテラ スライサー
狙撃タイプの機体であるスナイプテラを、ストームソーダー的な格闘戦仕様機にしてみました。
ソードは左右2本ずつの4本、さらに頭部にドリルも付けて触るもの皆傷付ける勢いで。
翼下にはハイパワーブースターも追加して機動性も向上。
飛行タイプにライダー剥き出しはやはりどう考えても危ないので、ガンポッドも追加しています。
ソニックバード フルファイヤ
スナイプテラとは反対に、買う当選主体のソニックバードを射撃戦仕様に。
多数のミサイル、レーザーガンを搭載し、重量が増加したぶんはイオンスラスターの推力で補います。
そしてガンポッド装備でライダーの安全も確保。
最後に、武器パーツだけでゾイドをでっち上げてました。
以前、第1弾の武器セットのときにもやってみましたが、今回はガンポッドがあるためライダーの搭乗が可能なので、本当に人造ゾイドっぽいものにできるので面白いです。
M型 グンカンドリ種 フリゲーター
ZW49を使って飛行タイプゾイドを制作。
パーツは全部使う・・という縛りにした弊害がドリル先端の位置に出てしまいましたね・・
でも、それを除くとけっこういいかたちになったと思います。
ただ、ミサイルを撃つと墜落します(笑)。
M型 アリクイ種 アンダーテイカー
鼻先のドリルで地中を掘り進み、敵の足下から強襲する特殊工作用ゾイド。
よりわかりやすくモグラ型としてもよかったんですが、やはりすべてのパーツを使う縛りでナイトソードを尻尾に見立てたらなんかアリクイっぽく見えたので。
アリクイにアルマジロ、センザンコウとかのゾイドでないかな?
以上、“ZW 改造武器 レーザーコンバットユニット” でした。
2020年最後にゾイド本体の発売がないのは寂しい限りですが、武器だけでもけっこう遊べますね。
でもやっぱり印象としては、どんどんと規模が縮小されていってる感じがします。
せめてゼノレックスの発売を12月にできなかったのかなぁ・・
もちろん、時勢的にもいろいろ難しいことがあったのだろうとは思いますが。
一昨年の12月(クリスマス前)にデスレックスが発売されたときの盛り上がりを思い出すと・・ねぇ。
まぁ、去年の時点で既にクリスマスが終わってからのドライパンサー発売という状況だったわけですが・・
ゼノレックス発売のあとも、2月、3月はCDWの新作とそのセット版、そしておそらくはランダムキットのVol.2や3でナンバリングは埋まってしまいそうです。
春には完全新規のゾイド本体が発売されることを願って、今年最後のレビュー締めたいと思います。
なんかまた最後にネガティブな感じになっちゃいましたが・・
といったところで、今回は終了。
来年もまたこんな調子で続けていきますので、またのご訪問を、よろしくお願いします。m(_ _)m
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