HGUCガンダム 4号機 レビュー

 今回のレビューは、1/144スケール ハイグレードユニバーサルセンチュリー より、
“HGUC ガンダム4号機” です。


 PS2用ゲームソフト、“機動戦士ガンダム めぐりあい宇宙” 内のサイドストーリー、“機動戦士ガンダム外伝 宇宙、閃光の果てに・・” に登場する
“RX-78-4 ガンダム4号機” が、

プレミアムバンダイ限定品としてHGUCで登場しました。


 ガンダム4号機の初出はMSVにおける文字情報。

 その後、M-MSVにおいて新設定とともにデザインが起こされ、さらにゲームへの登場に伴い設定追加、リデザインと、先に発売された6号機マドロックとほぼ同じ道筋を辿っています。

 しかし、4号機、5号機は件のゲームとのタイアップでタイミングでMG化されてますし、最近でも食玩シリーズのGフレームで発売されるなど、6号機よりは立体化の機会に恵まれているように思います。

 まぁ、ほとんど色と武装を変えるだけで2機作れてしまいますし。今回もわりと早くに5号機も発売されることでしょう。

 というか、同時発売でもよかったし、そのほうがインパクトもあったような気がするけど・・

 5号機用のパーツは、もうほぼほぼ揃ってるわけですからね。


 それでは、レビューしていきます。

 キットはパチ組みに最低限の墨入れ、付属シールと一部塗装による仕上げです。


ノーマルモード

 いわゆる素体ですね。固定武装のみの状態で。

 RX-78の、いわゆるセカンドロットと呼ばれる機体うちの1体で、ほかの機体と同様ジムの開発母体となっていたものが戦局の変化に伴い、宇宙線仕様に改修ののちに実戦に投入されたのがこの4号、および5号機。

 ゲーム中では主人公フォルド・ロムフェローの相棒、ルース・カッセルが搭乗しました。

 マグネットコーティングのほか、主に宇宙空間における機動性を中心に性能強化が図られているようです。

 前腕に小口径のビームガンを内蔵している以外は、頭部バルカン砲にビームサーベルと、連邦製MSの固定武装としたはおよそ標準的で、いわゆる汎用型MSとしての高性能を求められたという印象です。

 基本デザインは元祖RX-78ガンダム(2号機)を踏襲しつつ、脚部やバックパックにスラスターが増設され、機動力は2号機比較で40%アップしているとか。

 肩アーマー 、そしてバックパックには追加オプションの装備を前提にしたマウントラッチが備わっています。

 とくに肩アーマーのラッチは固定用のフックパーツが半開きの状態がデフォルトで、それがこの素体状態のデザイン上の特徴にもなっています。

 普通は完全に収納できるデザインにしそうなものですが、あえてこういう状態にしているわけですね。なお、カトキハジメデザインです。

 キットでは肘や膝の関節部分などが6号機からの流用されていますが、外装はすべて新規造形。

 目が大きめでなかなか可愛らしい顔付きや、全身のプロポーションはカトキデザインをかなり忠実に再現できているように思います。

 色分けは、さすがに多数あるバーニア、スラスターまではフォローできていませんが、それでもかなり頑張っています。頬ダクトのイエローまでパーツ分割で再現されていますからね。

 今回は色の足りない部分のうち、ふくらはぎの左右と踵上のスラスター、その側面の青い部分をマーカーで塗装。

 胸部左右の所属と型式のマーキングは付属のテトロンシールを貼っています。


[Bst]形態

 専用オプション(ランチャー以外は5号機と共通)を追加装備した完全形態。ついでにライフル、シールドも装着したフル装備状態で。

 肩にブースターとプロペラントタンクが一体化したコンポジット・タンクユニットを装着し、バックパックに主武装となるメガビームランチャーとプロペラントタンクをマウント。

 肩のボリュームが増して逞しい雰囲気に。

 胴体や下半身には追加装備は一切ないんですが、それでもかなり印象が変わってきますね。

 なお、この状態だと重心が後ろに偏るので、自立は不安定です。


 肩のタンクユニットの装着は設定通りに本体肩アーマーのフック2箇所が可動し、しっかり固定できるようになっています。


 ユニットの前面には指示通りにマーキングシールを貼っています。

 後面のスラスターは色分けされていないので、マーカーで塗りました。


付属武装など

ハイパービームライフル

  5号機と共通の標準装備。

 これまた2号機のライフルから40%もの出力向上がなされているそうです。ハイパーの名は伊達じゃない。

 でも、GPシリーズのライフルはこれより威力があるらしい・・

 なお、やはりプレバン限定だったHGUC ペイルライダー(空間戦闘仕様)からの流用で、スコープ、サブグリップが可動。スコープの色分けにはシールが付属します。


 保持には右銃持ち手を使うのですが、わたくし、ここでやらかしてしまいました。

 汎用の持ち手は6号機からの流用なので、当然銃持ち手も同じく流用パーツを使うものだと思って組んだら、このライフルが持てない・・

 先にオチを言ってしまうと、このライフルのグリップの幅に合わせた新規の銃持ち手があったのですが、それに気付かずに、なんでちゃんと持てないんだ? しゃあない、削るか! と実際に削ってからTwitterで指摘されて真実を知るという・・

 まぁ、落ち着いて考えればわかることだったんです。今のバンダイがそんな不具合を見過ごすわけがない。

 上が6号機からの流用(本来は余剰)パーツ。

 下が今回新規造形されたパーツ。

 クリアランスの差は一目瞭然・・

 直前に作ったRE シャッコーの銃持ち手がイマイチしっくりこなかったので、なんだまたかよ!? と思ってしまったという、巡り合わせの悪さもあったのかな。

 で、あらためて本来の持ち手で持たせて見ると、案の定グラつく結果となってしまったので、結局6号機の持ち手(本来は余剰)を使っております。

 みなさん、説明書はちゃんと読もう!(当たり前)


ビームサーベル

 バックパックに2本をマウント。

 由緒正しきガンダムスタイルですね。

 白いライン塗るの忘れてた・・。

 サーベル刃はいつものピンクの汎用パーツ。

 左右の汎用持ち手で保持します。


シールド

 これもペイルライダーからの流用。

 本来は伸縮機能があるらしい・・のですが、今回は再現されず。

 表面は白一色の1パーツ成型で、青い部分の色分けにはシールが付属します。

 ただ、今回はさらに上からマーキングシールを貼る都合もあったので、マーカーで塗りました。

 でも、塗ってたときはあまり気にならなかったんですが、照明当てるとムラが酷いな・・

 前腕への取り付けはL字ジョイントを使用。左右どちらの腕にも取り付けられます。


メガビームランチャー

 4号機の専用装備となる長射程、高威力のビーム砲。

 これは新規造形で、サブグリップが可動。

 バックパックのマウントラッチの左側にエネルギーパックを、右側に専用パーツを用いてランチャーをマウントします。

 エネルギーパックから伸びるケーブルはリード線で再現。ランチャー右側面のケーブルディティールもマーカーで塗りました(映ってない・・)。

 なお、こちらもグリップをしっかり削り混んでおります(笑い)。


 プロペラントタンクはペイルライダーからの流用です。


比較画像

 HGUC 6号機と。

 まずはノーマルモードと未完成形態(6号機)で

 ゲームへの登場を機に設定とデザインが確立されるという一連の流れは、5号機を含めてほぼ同様。

 けっこうプロポーション違いますね。中身はたぶん同じはずなんだけどな・・

 腹部や前腕の形状は同じようです。


 [Bst]形態と完成形態(6号機)で。

 オプションの追加で完全系になる、という部分も同じですね。

 先にも言ったように、4号機(5号機も)は基本宇宙戦用。

 6号機は最初に登場するのが地上なのでまず運用条件が違うというのと、ゲームでの扱い上、6号機は悪役ですから、いわゆるガンダムらしさからは少し外れたデザインになっているというところもあります。

 武装類を流用しているHGUC ペイルライダー(空間戦仕様)と。

 ご覧の通り、5号機の専用装備であるジャイアントガトリングはすでにペイルライダーに付属してるんですよね。

 なので、リリース順としては5号機、そして4号機と繋げたほうが新規パーツの多さからしても新鮮味があったような気も・・

以下、画像

 可動はオールガンダムプロジェクト以降の標準フォーマット。

 肩はポリキャップで前方へ引き出しが可能。肘は二重関節になっており、前腕接続部分にも回転軸があります。

 腹部は上に少し引き出すことで前後左右に若干捻ることができるようになります。若干、ですが。

 股関節は左右一体の軸可動。太腿ロール軸あり、膝は二重関節。足首は軸+ボールジョイントですが、接地性はさほどよくありません。

 全体的にとくによく動くというわけでもないのですが、まぁ十分だと思います。


 ノーマルモードで。

 ライフルとシールド装備でSEED撃ちっぽく。

 肩が上方向に上がらないので、やはり少々迫力に欠けますな。

 立て膝でライフル用手持ち。

 オリジン系キットほどコンパクトにまとまりはしませんが、まぁ画角によっては決まった感はあるかも。

 サーベル二刀流で。

 ・・うん、あらためてサーベル刃長いよね。


 [Bst]形態で。

 フル装備・・と言たいところですが、ランチャーを持ってるときにライフルがマウントできないんだよな。

 ランチャー両手持ち。

 煽りで撮るとわりと様になる。

 ランチャーは上下逆向きにマウントすることもできます。

 この向きのほうがたぶん手に取りやすいと思うんですが・・

 ペイルライダー付属のジャイアントガトリングも、もちろん取り付け可能。

 これで青い部分を赤く塗り変えたら、もう5号機なのかと思いきや、胸部ダクトの形状が違うらしい。

 そうだったっけ?

 たぶん実際にそんな機会はなかったと思うけど、6号機との共闘イメージで。

 HG1/144スケールということもありますが、可動、保持力両方で特にストレスなく動かせるのはいいですね。

 ゲームはやったことないんですが、とりあえずザクくらいは出てくるだろう、ということでザクⅡ相手に立ち回り。

 ザクⅡはオリジン版ですが、気にしないでください。


 以上、“HGUC ガンダム4号機”でした。


 昔のプレバンアイテムは成型色の変更くらいが主流で、新規パーツ追加といっても一体成型が多く、色分けにもさほど気を遣っていないものも多かったりしましたが、最近はもう一般販売品と大差ない・・むしろより細かいパーツ分けがされていたりと、プレミアムの名に恥じないラインナップが続いています。

 あとはパッケージと説明書のカラー化が標準になれば・・と思うのですが、そこの線引きはいったいなんなんでしょうね?

 MG F90やジェミナスについては、一大プロジェクトのメインアイテムでもあるのでわかるんですが、RE シャッコーはどういう理由だったんだろう?

 オールザンスカールプロジェクトでもやる予定があったんだろうか? 是非やって欲しいけど・・(笑)

 それはさておき4号機ですが、完全とは言えないまでもかなり細かく再現された色分けのためにHGUCにしては小さなパーツも多く、思いのほか作り応えのあるキットでした。

 実際、RE シャッコーよりはるかに時間がかかった・・部分塗装とか、墨入れ箇所も全然多かったし。

 一方で比較的シンプルな素体状態からオプション追加のブースター形態への換装には面倒な作業はなく、完成後、気軽にブンドドするにはよいキットだと思います。


 ブルーデスティニーからのピクシーを皮切りに完全新規での6号機、そして今回の4号機とゲーム出身ガンダムのキット化も充実してきました。

 このあと5号機は確定として、7号機のリメイク似も期待したいです。

 さて、AOZ関連もまだネタがありそうですし、アナザー系では先にも言ったジェミナスのリメイクなど、HGに限ってもプレバンの勢いはますます増していきそうですね。

 というか、オリジン版ガンダムを買い逃したこともあって最後に一般販売のガンプラを買ったのは果たしていつのことだったか、思い出せません・・

 とか思ってたら、今し方インフィニットジャスティスとウィンダムが届きました。

 また塔が伸びることに・・


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

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