今回のレビューは、トランスフォーマー ジェネレーションセレクト より、
“GENERATION SELECT シーコンズ オーバーバイト” と、
”GENERATION SELECT シーコンズ テンタキル” です。
“トランスフォーマー 超神マスターフォース” に登場したデストロンの新勢力、
“シーコンズ” が
ユナイトウォリアーズ(コンバイナーウォーズ)と同規格のスクランブル合体ギミックを搭載して、ジェネレーションセレクトにて待望のリメイク。
最終第3弾、デフォルト合体時に銃となる
“オーババイト” と、
左脚になる
“テンタキル” で締めとなります。
そんなわけで、月刊シーコンズの最終号となります。
早く6体揃えて合体させたいという想いがある一方、もう終わってしまうのかと・・寂しい気持ちもあったり、複雑です。
ともあれ、シーコンズ集結。
オーバーバイト、テンタキルの単体状態に合体形態のキングポセイドン、さらに+αで画像多めでいきたいと思います。
海中破壊兵 オーバーバイト
ビーストモード
今回もビーストモードから紹介していきます。
サメ型モンスターメカですね。
モチーフがほぼ同様のリッパースナッパー(PP版)のパーシャルとなります。
8割近いパーツが流用されており、ビーストモードでわかる新規部分は頭部から繋がる背部、そして脚部の下半分のみ。
サメはサメでも手脚の生えた、いわゆる怪獣スタイルですが、リッパースナッパーが上体を起こした、よりウルトラ怪獣的な姿勢だったのに対し、こちらは最近の恐竜に近い超前傾姿勢。
シャープになった頭部含め、よりサメっぽい雰囲気になっています。そこはもちろんオリジナルデザイン準拠。
ただ、オリジナルではビーストモードの脚部とロボットモードの腕部が共用だったので、脚部は膝、そして足首部分で曲げられる長くて可動性のたかいものでしたが、なんで今回はこんな短足になってしまったのか・・
その代わりというか、腕部はロボットモードほぼそのままなのでよく動きます。口も開閉可能。
ロボットモード
指揮官のタートラーやロブクロウと同じマスクタイプのイケメンフェイス。
メンバーのなかではもっともシンプルでスマートなプロポーションとなっています。
変形パターンはオリジナルから大きく変わり、PP版リッパースナッパーのパターンをそのまま踏襲。
ビーストモードの腹部および尻尾が脚部に、腕部は先にも言ったうようにそのまま、そしてビーストモードの頭部を背負う格好になります。
パーツは位置的にはオリジナルト真逆で、その点は今回パーシャル関係にもなったガルフとも同様。
ウエポンモード
キングポセイドンへの合体時、デフォルトの配置ではオーバーバイトは武器になります。
オリジナルトは前後のパーツ配置が逆になっているほか、銃口となる手持ち武器がかなり大型化したことでロングライフルっぽい見ためになっています。
さすが、デフォルトの担当というだけあって、この形態のまとまりは一番よいように思います。
保持については繰り返しになりますが、拳パーツでグリップを直接握るということではなく、腕モード、脚モードでも使用する合体用ジョイントを拳パーツの甲の部分(蓋を外して)にはめ込む仕様です。
腕モード
もちろん腕部、脚部にも変形可能。
やはりパーツ配置がオリジナルとは上下逆になっています。
それ以外はとくに言及することはありません・・まぁ、リメイク版コンバイナーの共通仕様です(笑)。
付属武器
ライフル
オリジナル付属の武器に近い形状ですが、かなり大型化しています。
単体の武器としてはタートラーのライフルに次ぐサイズですね。
ソード
ほかのメンバーのソード(ロブクロウのみアックス)と合体させてキングポセイドン用の大型ソードになるもので、その状態では切っ先の半分を構成。
ガルフに付属のものと同形状です。
相変わらず斬れそうにないほうが前を向くかたちに・・
合体用拳パーツ
デラックスクラス5体に共通で付属するパーツ。
親指基部を可動させることで左右どちらにでも取り付けられます。
ただの拳パーツだと思っていたら、6体全員揃った段階でその秘めたる可能性に気付く・・詳しくは後ほど。
なお、GS版シーコンズといえば、一度に持ちきれないくらいに盛りだくさんの武器が付いてくる・・というイメージでしたが、今回のオーバーバイトとテンタキルにはオリジナル準拠のライフルと新規のソード、そしてこの拳パーツしか付きません。
なんで急に・・
ビーストモードで付属品をすべて取り付けた状態。
・・うん、シンプル。
機雷攻撃兵 テンタキル
ビーストモード
イカ型モンスターメカです。
メンバー全員、ビーストモードはなかなかクセのあるビジュアルのシーコンズですが、なかでももっともインパクトのある彼がチームのトリを務めます。
オリジナルも強烈でしたが、超えてきましたね。すごいデザインだ・・(笑)
メンバー6体のうち、ロブクロウとテンタキルは既存アイテムからの流用は難しいと思っていたんですが、ロブクロウはブロットの、そしてこのテンタキルは・・まさかのムーンレーサーのパーシャルで再現されました。
車(SFカーではありますが)からイカとか・・頭がおかしい(褒め言葉)。
まぁ、ビーストモードの外装部分はほぼ新規造形ではあるんですが、普通は思いつかないでしょう。少なくとも、ムーンレーサー開発の段階で想定されていたはずはない。
前述の通り、共通パーツはごくわずかで、構造および変形パターンの流用が主なところとなります。ビーストモードで見える部分にムーンレーサー型との共通パーツはほぼありません。
ほかのメンバーが、タートラーでも3、4割ほど、ほかのデラックスクラスが軒並み7割以上のパーツを流用しているのに対し、テンタキルは8割近く(それぞれの数字は感覚的なものですが)が新規造形と思われます。
ある意味でこのテンタキルの構造が一番心配だっただけに、正直驚きました。というか、よくぞここまでやってくれたと思います。
口の開閉はできませんが、唇や牙など実に生々しい造形でキモ・・もとい、一度見たら忘れられないインパクトです。
後ろ姿は・・まぁこんなものでしょうが、尻尾がオミットされたのは残念でした。
オリジナルでは2本の尻尾が生えており、それに脚部、そして体側からウイング状に伸びた3対の触手で計10本脚となっていました。
今回は尻尾の代わりにロボットモードの腕部の変形で触腕に見立てた稼働対応の腕が追加されています。そのおかげでよりイカっぽいデザインになったとも言えますが、やっぱり尻尾は欲しかったかな。
ロボットモード
最初、テンタキルをムーンレーサー型・・女性型トランスフォーマーの流用で再現すると知ったとき、なるほど、ゴッドネプチューンまでの道筋を作っておくんだなと理解したんですが、もちろんテンタキルは女性型ではありませんし、果たしてどうなるものかと思っていたら、見ようによって男性型にも女性型にも見える、中性的なデザインとなっていました。
ほかのデラックスクラスメンバーのロボットモードが、パーシャル基のパーツをそのまま流用した直線主体のデザインであるなか、テンタキルはロボットモードのパーツもほぼ新規になっており、曲線が多用されたそのデザインはロボットというよりアンドロイド的な柔らかい雰囲気があります。
ムーンレーサー型からそのまま流用されているパーツは合体用ジョイント含む背中のパーツと腰部、脚部の付け根のみです。
まぁ・・、たぶんゴッドネプチューンが来るとなるとすべてリカラーのみで済まされるんでしょうが、上半身はともかく、脚部はアニメのスキウレのイメージじゃないんだよなぁ。
背面に見える口がシュール(笑)。
二口女ですか? テンタキルは男(のはず)だけど。
脚モード
キングポセイドンへの合体時、デフォルトの配置は左脚です。
デラックスクラスコンバイナーのなかでも構造が特殊なムーンレーサー型ということもあり、その変形パターンはなかなか新鮮。
脚モードの場合は、例によってオリジナルトは合体時の前後の向きが逆になりますが、イカの顔がひっくり返るという上下の向きはオリジナルと一緒。
つまり、今回のリメイク版ではこのテンタキルが唯一パーツ配置がオリジナルとほぼ同じということになります。
腕モード
やはり多くのコンバイナーに較べて特殊なデザイン。
前腕部分の腕らしさ(笑)は一番。
なお、この形態では口パーツをたたんで裏面の5㎜穴に付属のライフルを取り付ける仕様になっています。
ウエポンモード
2丁のライフルを連結した2連装タイプ、そして本体も向きもオリジナルをほぼ踏襲。
口パーツの扱いがなかなか面白いです。
口パーツを起こして照準器っぽい雰囲気にも。
まぁ、口なんですけどね(笑)。
付属武器
ライフル
オリジナルデザイン準拠。
左右対称の造形で2丁が付属します。
銃口を頂点にした三角の形状が、なんとなくイカっぽいです。
ソード
クラーケンに付属のものと同形状の、鎌状のソードです。
ビーストモードで付属品をすべて取り付けた状態。
こうして見ると、後部パーツの指のディティールが吸盤っぽく思えます。
深海合体兵士 キングポセイドン
タートラーをコアに右腕にロブクロウ、左腕にクラーケン、右脚にガルフ、左脚にテンタキル、そしてオーバーバイトが銃に変形、合体したデストロンの合体兵士です。
ついに完成した海神。
さすが最新型だけあって、過去のコンバイナー合体戦士を圧倒するボリュームです。とにかく派手(笑)。
ただ、あくまで仕様は最初期型のスペリオンから変化はなく、前面に要素が銃注する一方で背面は見事にフラット(キャノン砲があるだけ多少マシではありますが)なために重心が前方に偏り、真っ直ぐ立たせているはずが常に若干前のめりになってしまうのはどうしようもないところです。
構造的には、コアとなるタートラーがもっとも多用されているシルバーボルト型ということもあり、合体形態の維持という点では非常に安定しています。
デザイン上は、デラックスクラスメンバーの変形パターンがオリジナルから変わっている部分が多くものの、胸部アーマーのブレードがしっかりメッキされていたり、メンバー全員の武器を合体させて完成する大型ソードがオリジナルのデザインを踏襲していたりと、押さえるべきところはちゃんと押さえてある印象です。
大型ソード
オリジナルでは、タートラーに付属のソードをそのまま合体時にも使用していましたが、リメイクに際して頭身バランスが大きく変わったため、今回はメンバーそれぞれに付属のソード(あるいはそれに類する武器)を合体させることでオリジナルデザイン準拠の大型ソードになるという仕様に変更。
保持は、拳パーツの親指に開いているパーツにタートラーのソードの柄を通し、そのあとからロブクロウのアックスを取り付けるという方式。
せっかく5指独立可動なのに、握らせないんだ・・
しかもソードの重さに親指基部のヒンジが負けてプラプラしがち。一応ロックするためのジョイントはあるんですが、ほぼ用を足していません。
一方で、ライフル等単体時の手持ち武器の多くは余剰となります。
せっかくなので、余ったもの全部くっ付けてドローンっぽいものにしてみました。
5㎜軸、穴がいっぱいあるのって素敵だね。
あるいは、銃担当に全部追加してみる。
奇しくも横に長いヒトと縦に長いヒトになりました。
武装全盛りでも案外シンプルなところは共通ですが。
ロボットモードでも。
リメイクコンバイナーとしてはわりと標準的なプロポーションのオーババイトと、どちらかというとあまりコンバイナーらしくないテンタキル。
わりと対照的な組み合わせだと思います。
続いてそれぞれのパーシャル基と。
まずオーババイトとリッパースナッパー、ビーストモードで。
どちらもサメ型モンスターメカですが、アプローチの仕方が異なります。
でもほとんどのパーツが共通。
ロボットモードでも。
パッと見だと本体部分は頭部のみの変更のように思いますが、地味に胸部パネルも変わっています。
妙な部分に拘るものだ・・
続いてテンタキルとムーンレーサー、ビーストモードとビークルモードで。
この2つのトイがほぼ同じ構造だと、初見の一般人がわかるものだろうか・・?
ということでムーンレーサーのほうを寄せてみました。
うん、同じものだ!(笑)
ロボットモードでも。
ロボットモードでも見えるパーツほとんどが新規というのがすごい(若干マヒしてますが)。
女性型ということで腕部や脚部をとにかく細くした結果、プロポーションが若干微妙になってしまっていたムーンレーサーに較べ、各部のボリュームが調整されたテンタキルはちょうどいい按配になりました。
でも、スキウレが出るなら脚はもう少し細くしてほしいけど・・
ほぼほぼパーシャル関係なので、シルエットはわりと似た感じ。
とはいえ、合体形態での武器を持たないオボミナスは不憫です。
まぁ、彼の場合は知能がほぼゼロなので、満足に武器を扱えない可能性もありますが(笑)。オリジナルは銃持ってたけど。
以下、画像
まずはオーバーバイト、ビーストモードで。
足が短いので上体を起こすのはちょっと苦手ですが、なんとかこのくらいまでは起こせます。
腕はロボットモードと共用なので、ソードやライフルを持たせることも可能です。
ビーストモードでスタンドを使いたい場合は、胸部パネルを開くと現れる5㎜穴を利用します。
ロボットモードでも。
デラックスクラスコンバイナー共通の高い可動性能で自由なポージングンが可能。
とくに、オーバーバイトは干渉物のほとんどないシンプルな構造なのでストレスがありません。
スタンド対応穴は腰裏にあります。
腕部クローが平手の代わりに重心を支えてくれたりします。
続いてテンタキル、ビーストモードで。
この形態でも腰(というのが正しいのかわかりませんが)が回転可能で、触腕もロックを外すことでフレキシブルに可動したり、思いのほかよく動きます。
実際のイカっぽい格好で。
スタンドの使用は背面に多数ある5㎜穴を活用。
ロボットモードでも。
膝が二重間接になっていたり、足首が若干スイングできたりと、下半身の可動が優秀。
ただ、背負いもののボリュームがあるために自立が難しい場面もあります。
スタンド対応穴は股下にあります。
6体合体、キングポセイドンで。
まぁ、良くも悪くもリメイク版コンバイナーです。
ある程度関節強度は高められているのかもしれませんが、抜本的な改善には至っていません。
まず肘関節は腕部担当のデラックスクラスの股関節をそのまま使っていますので、相応の保持力しかありません。
ここは最初から公式でも開き直っている部分ですがウエポンモードの動揺を片手で保持することはできません。
なので、画像のような射撃ポーズではスタンド必須となります。
また、脚部はPPからの新規採用されたスイング機構搭載の足パーツのおかげで大きく股を開いた状態でもしっかり足の裏を設置させることが可能になっていますが、それと全体の重さを支えることとは別問題。
派手なポージングには常に細心の注意が必要になってきます。
あ、オーバーバイトがハブられてる・・
立て膝も、けっこうバランスを取るのが難しかったりします。
足パーツが、左右スイングに加えて前後スイングも可能だったら、また違ったかもしれません。
そして、6体揃ったところで初めて気付く、合体用拳パーツの汎用性。
実はこれ、ただの拳パーツというだけではなく、任意の場所に合体用ジョイントを増設できる便利パーツなんですね。
これを利用することで、これまでのコンバイナーでは不可能だった自由で柔軟な合体が可能になります。
ということでいくつか。
クラーケン、ロブクロウ、テンタキルで謎のモンスター完成。
ケルベロス的な(笑)。
6体全員を使って、キングポセイドンビーストモードとでもいうような。
なお、こちらはTwitterで見かけた作例(というのか?)を参考に(真似して)、細部をアレンジしております。
ご本人にお許しは得ております(こっちから強引にフォローし、フォローバックしていただきましたww)ので、ここにも載っけていいよね?
さらに弄って、先ほどのケルベロスもどきのバージョンアップというか、ツーヘッドドラゴン(頭一減ってるじゃん)的なものに。
ちょっとまとまりがよろしくありませんね・・
改修の余地ありです。
キングポセイドンの別モードもでっち上げたり。
クラーケンを背部に背負って高機動モードという感じで。
なんとなく各部も多少抵抗が減るようなかたちに・・なってないわ(笑)。
そんなわけで全員集合。
あらためて。配色とか独特だなぁ。
以上、“GS シーコンズWeve3 オーバーバイト & テンタキル” でした。
単純に、シーコンズの初リメイク(だと思う)というだけでも十分満足できる連中でしたが、合体用拳パーツのポテンシャルに気付いたとき、さらに遊びの幅が広がり、当初思っていた以上に楽しむことができました。
これまでも、いわゆるオレ変形はファンの間では定番の遊びだったと思いますが、複数を絡めたオレ合体がさすがに難度が高く、己の発想の貧困さも手伝ってあまり面白いことは出来なかったんですが、今回の合体用拳パーツの登場で一気に地平が開けた気がします。
まだシーコンズ同士でしか遊べていませんが、テラーコンやダイノボットといったビースト系、それにやはり最も数の多いビークル系でもいろいろ遊んでみたいと思います。
さて、シーコンズそのものについて話を戻します。
僕はオリジナルのキングポセイドン、そしてそのリカラーのゴッドネプチューンも持っていましたが、キングポセイドンは破損のうえ処分、ゴッドネプチューンは数年前にバルディガスと一緒に親戚の子にお年玉代わりにあげてしまいました。
そのときは、まさかそれらがリメイクされるとは思いもよらず・・惜しいことをした(笑)。
オリジナルの再現度(もちろんアレンジされていますが)、ボリューム、そして先にもいった拡張製と非常に満足感のある出来で、おそらくはスクランブル合体系リメイクの最終アイテムとしてまったく恥じないものになったのではないかと思います。
まぁ、十中八九ゴッドネプチューンは来るでしょう(セットで25000円が妥当かな)が、もう大幅なリデコ、パーシャルで再現する新アイテムはなさそうですね。
できることなら胴体部分をレオザック、ジャルガーに分けて、ほかにも新規造形を加えたライオカイザーを所望したいとことですが、無理かなぁ・・
ゴッドネプチューンが発売されて、それもけっこう売れたらひょっとしたら、ということもあるかもしれません。
しかしまずは、シルエット発表から1年経ってようやくその全貌を現したあの方をお迎えせねば。
まぁ、僕はスターコンボイ同様、あのヒトのことは全然知らないんですけどね(笑)。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
0コメント