GS シーコンズ Wave1セット レビュー

 今回のレビューは、トランスフォーマー ジェネレーション セレクト より、

“GENERATION SELECT シーコンズ タートラー” と

“GENERATION SELECT シーコンズ ガルフ” です。


 “トランスフォーマー 超神マスターフォース” に登場した海洋生物系メカで構成されるデストロンの新勢力、
“シーコンズ” が
ユナイトウォリアーズ(コンバイナーウォーズ)と同規格のスクランブル合体ギミックを搭載して、ジェネレーション セレクトにて待望のリメイクを果たしました。
 今月はまず第1弾として、合体時はボディになる指揮官の

“タートラー” と、

合体時にデフォルトでは右脚になる

“ガルフ” が登場。

 次月以降も2体ずつメンバーがやってきます。


 いやぁ・・来ましたね、シーコンズ。

 以前、パワーオブザプライム(PP)版のテラーコンのレビューでハングルーをこき下ろし、こいつさえもっと頑張ってくれてればシーコンズのリメイクもあっただろうに・・なんて書いてしまいましたが、まさかこんなに早くリメイクされるとは思いませんでした。

 ダイノボット、テラーコンの腕脚組はパーシャルでビースト系コンバイナーにいろいろと流用できるように最初から設計されていたのでしょうし、既定路線ではあったのでしょう。

 ハングルーからのタートラー、リッパースナッパーからのオーババイト、ブット(ブロット)からのガルフ、カットスロートからのクラーケンなどは予想通り。ロブクロウとテンタキルはどうするんだろうと思っていましたが、ロブクロウはブット、テンタキルはまさかのウーマンサイバトロン(ムーンレーサー、ノヴァスターなど)からの流用となりました。

 いやはや、すごいなぁ。単純に感心します。

 ここまで新規パーツ使うなら、いっそ完全新規にしたほうが設計的には楽なんじゃないのかと思うんですが、どうなんだろう? ありものを利用して・・というほうが逆に頭使いそうですよね。

 ちなみに僕はオリジナルのシーコンズを持っていたんですが、処分してしまいました。のちに発売されたリカラーアイテムのゴッドネプチューンも親戚の子にあげてしまったので、旧トイとの比較画像はありません。残念ですが・・

 
 さて、今回のシーコンズは発表順としては日本におけるジェネレーション セレクト第3弾ということになりますが、ゲリラ的にナイトバードとパワーダッシャー ゼータが発売されたので、発売順では第5弾ということになりますか。

 スターコンボイ同様、今のところ発売されるのは日本のみのようです。そのため、昨今の全世界共通仕様の流れに逆らい、名前はちゃんと日本名になっています。

 PPと同じく単体での発売となりますが、日本独自仕様ということで付属品は満載。ただそのぶんお値段も相応になってしまい、6体の総額はタイタンクラスの相場を超えてしまっています。

 そういう意味では、月2体ずつの発売でポイント10倍だったり同時にクーポンを配信してくれたりは非常に良心的だなぁ、と思います。

 こういうところは、某プレミアムさんにも見習ってほしいです(笑)。


 では、レビューしていきます。

 

 まずはパッケージ。

 スターコンボイ、スモークスクリーンなどと同様にスリーブ付きの特製パッケージになっています。

 スリーブこそ白黒ではありますが、本体の段ボール箱の質もよいので、特別感があります。

 注文時にWeve1セットとして購入しても、セット箱になっているわけではなく、普通に単品が一緒に来るだけです。届くときはこれらがさらに配送用の外箱に入っているのですが、それすら1つずつ別になっています。


 蓋を開けるとこのように・・

 基本形のビーストモードで収納されています。

 なお、説明書も日本語表記の非常にわかり易いものになっています。


シーコンズ指揮官 タートラー

ビーストモード

 パターンだと、指揮官は大抵最後に登場するものなんですが、今回は先陣を切っての登場となります。

 まず基本形態(のはず)のビーストモードから紹介。

 カメ型メカです。

 ちなみに海外名は “スナップトラップ” 。

 淡いピンクとグリーンが懐かしい。オリジナルトイのカラーがかなり忠実に再現されています。とても悪役とは思えないポップな色彩です。

 先にも言いましたが、今回はPP版ハングルーのパーシャルとなっています。しかし、そっくりそのまま使用しているのは後脚(ロボットモードの腕)くらいで、大部分が新規パーツで構成されています。

 でもこの後脚はやはりネックですね。

 ハングルーでもそうでしたが、オリジナルと関節の向きが逆なんです。そもそもタートラーの場合、オリジナルでは前脚がロボットモードの腕になるため、今回のリメイクとはパーツ配置からして真逆です。

 オリジナルのビーストモードは前脚が大きく、後脚は小さいため、自然と頭部が少し上がるような姿勢になりましたが、今回は前脚が小さく、後脚が大きいためこれまた逆に若干頭が下がるかたちになっています。

 確かに新規パーツをふんだんに使って見ためはかなり近いものにはなっているんですが、この根本的な体型の違いによって、どうしてもコレじゃない感が強いんだなぁ・・

 あとは、首にあたるパーツがなくて頭部が薄めのパネル状パーツにぶら下がってるだけの感じで強度的に不安なのと、脇に合体用ジョイント穴が丸見えだったり、お尻=ロボットモードの頭部が収納される部分も丸見えだったり、このへんはなにか蓋が欲しかったですよね。

 もう少し気を遣えなかったかなぁ・・という印象です。

 甲羅もツライチになってないからイマイチカメに見えないというか・・全体的にオリジナルより角張っていて、メカぽっさが増しているんですね。それは今回のリメイク版のメンバー全員ですが。



 付属の武器類をすべて取り付けた状態がこちら。 

 あくまで説明書に記載された一例です。

 過去のコンバイナー以上に本体、そして付属武器自体の汎用性が高いため、いろいろと組み換えが可能になっている点は高評価です。


ロボットモード

 ビーストモードは、個人的な思い入れもあってちょっと酷評になってしまいましたが、ロボットモードは普通に格好いいと思います。

 すっきりと長い脚にボリュームたっぷりの上半身とプロポーションもばっちり。なにより意外なほどに凜々しいマスクはとてもカメから変形したロボットとは思えません(笑)。

 オリジナルからの見た目の大きな違いは、胸部にカメの脚が収まっていることや、やはり腕の形状ですが、これらはリデザインとして上手くまとまっているように思います。少なくともハングルーとは大違い。まぁ、やっぱり膝の合体用ジョイントにはなにか蓋が欲しかったですけどね。

 なにより、ハングルーと違ってシールドがちゃんと分離できてよかった。


合体モード

 キングポセイドンでは胴体にトランスフォーム。

 リメイク版コンバイナーのコアロボでは1番流用されているシルバーボルト型なので、安定感はばっちり。

 シールドが胸面装甲となる正面はもちろん、背面もすっきりとまとまっています。


付属武器
ソード

 メタリックピンクに塗装された刀身がお洒落。

 オリジナルではタートラー付属の剣をそのままキングポセイドンでも使用するかたちでしたが、今回は腕脚組に新たに付属する剣と合体させてキングポセイドン用の大型の剣ができあがるという新ギミックが採用されています。

 というわけで、タートラー単体時で使用する剣は少し形状が大人しめになっています。

 しかし、これがキングポセイドン用のベースとなるものなので、ほかのメンバーのものよりも大型で、形状的にもちゃんとした剣になっています。


ライフル

 オリジナルにも大型のライフルは付属しましたが、なんとなく雰囲気は似た感じだったかなぁ・・もう少し銃口部分が細かったかも。

 多数の5㎜穴、軸が設けられているのでいろいろカスタマイズして楽しむことができます。銃口も5㎜穴になっているので、シージのアイテムからエフェクトパーツを借りてくるのもいいですね。

 

シールド

 ビーストモードの甲羅の後ろ半分が分離した大型のシールド。

 基本的に前腕側面の5㎜軸に取り付けるのですが、シールド側に可動式のジョイントなどはなく、ただはめ込むだけなのでその大きさもあって腕部の可動にかなり干渉します。

 合体時に胸部装甲になるという意味ではハングルーの大型シールドと同じ性格(あちらはビーストモードへの変形に必須ではないですが)のものですが、PP版ハングルーでは分離不可能だったものが、こちらではちゃんと設定通りに分離できるようになっています。まぁ、当然のことなんですが。

 ただ、オリジナルよりもエッジの効いた形状になっていて、甲羅要素がほぼなくなってしまったのはちょっと残念です。

 しかし、ブレード(?)パーツがオリジナル同様に銀メッキ処理されていて、これは事前の商品画像などでははっきりわからなかったので、嬉しい驚きでした。さらに、ブレードは取り外すことができるようになってます。


ツインキャノン

 ビーストモードでは甲羅の前半部分に、ロボットモード、合体モードでは背部に装備する大型のキャノン砲。

 砲身は前後にスライド可能で、砲口は5㎜穴になっています。

 取り外すことも可能(というかビーストモードからロボットモードの変形で普通に取り付け位置を変更します)で、そのまま手持ちの武器にしたり、ライフルやシールドと組み合わせて大型武器にすることも可能です。


合体用足

 合体時、脚に変形したメンバーの取り付ける足パーツで。今回新規造形となります。

 基本構造はPPの大型プライムアーマーを踏襲しており、クリック機構を備えた関節で足首の可動を実現しています。

 今回のものはツメパーツが取り外し可能で、さらに2連装の機関銃タイプの武器に変形させられるようになっています。


深海攻撃兵 ガルフ

ビーストモード

 シーラカンス型メカ・・ということになっていますが、手脚が生えています(笑)。薄いピンクとブルーの配色が爽やか。

 海外名はスケイラー。

 マスターフォース劇中ではシーコンズのメンバはタートラー以外は自我を持ない量産型で、同一個体が複数登場していました。

 PP版ブット(ブロット)のパーシャルとなり、変形パターンおよびパーツ配置はオリジナルから大きく変わっています。しかし、巨大な頭部などの特徴的な部分は新規造形でおおよそ再現されています。

 ただ一点、ブロットのそれをそのまま流用した脚部はオリジナルに較べるとボリュームが減ってちょっと印象が変わった感はあります。

 また、タートラー同様メカ要素が増しており、オリジナルにあったどこか有機的な雰囲気は少なくなっています。


 付属品をすべて装着した状態。

 お腹の剣はまぁいいとして、尻尾に取り付けた合体用拳は色のせいもあって取って付けた感が否めません。


ロボットモード

 アニメ劇中では登場しなかったロボットモードです。

 とても自我がないとは思えない聡明そうなお顔立ち(笑)。

 変形パターンがガラリと変わったことで、正面はともかく後ろ姿はオリジナルからまったく違うものになっています。まぁ、プロポーションからして劇的に変化してるわけですが。

 オリジナルではビーストモードの頭部が脚部に、後脚が腕部に、そして尻尾は折りたたまれて背中配置されたのですが、今回はその尻尾の位置にビーストモードの頭部がそのまま移動しています。

 一見背中がすごく重そうですが、とくに自立が困難ということはありません。

 ちなみに、今回尻尾はロボットモードでは分離して武器になります。

 実は正面にしても新規造形は頭部と胸部ジョイントパネル、前腕のみで、あとはブットと共通。つまりオプションを除く本体パーツの7割あるいはそれ以上がブットと同じなんですね。

 ここまで一緒だと、もうパーシャルというよりリデコといったほうがいいのかもしれない。

 でも、カラーリングでしっかりガルフに見えるんだからなにも問題はないです。


合体モード

脚モード

 ガルフは、デフォルトでは合体時に右脚を担当します。

 オリジナルではロボットモードの正面が前を向いていましたが、今回はビーストモードの背面が前になり、その頭部が膝に来る配置に。オリジナルとは前後に加えて上下も逆になっているかたちです。

 PP版テラーコンたちは比較的オリジナルに忠実な変形パターンだったので、合体モードのパーツ配置もおおよそオリジナルに近いもでしたが、そのパーシャルで再現された今回のシーコンズは、これだと最終的な印象はけっこう違ってきますね。

 なお、この形態では付属の合体用拳を脚パーツの後ろに継ぎ足すようなかたちで取り付けることになっていますが、べつになくても自立は可能です。というか、あまり見ためがよろしくないので僕は基本的に付けない(笑)。


腕モード

 もちろん腕にも変形可能。

 こちらも当然オリジナルとはパーツ配置が異なります。

 拳パーツについては後述します。


ウエポンモード

 シーコンズがそれまでのスクランブル合体戦士と異なるのは、まずメンバが一人多いこと、そして指揮官以外の5体が腕、脚以外に武器に変形可能なことです。

 当然、その仕様は今回のリメイク版でも再現されています。

 やはりオリジナルとは形状が大きく異なりますが、まとまりはよいです。

 手持ち武器のキャノン砲2丁を繋げて2連装の銃口にするところはオリジナルを踏襲しています。

 今回は尻尾を変形させた連装砲も併せてマルチウエポン的な印象が加わりました。

 保持には5㎜軸ではなく、合体用ジョイントを使用。

 拳パーツの甲にあるカバーを外し、現れた凹部分にジョイントを際込む方式になります。

 こん凹部分、PPでプライムマスターやエニグマを装着していた部分と同じサイズなんですが、なぜかプライムマスターの頭部ジョイントが収まるくぼみが浅いため、それらを取り付けることができなくなっています。じゃあなんでくぼみを彫ったのか?

 なお、PPのプライムアーマーに合体用ジョイントをはめ込むことはできました。

 ちなみに、オリジナルではこのウエポンモード時にディスプレイスタンドになるパーツが付属しましたが、今回そのようなものはなし。

 拳パーツがその代用ということなのかな。


付属武器

キャノン

 オリジナルでは唯一の付属武器だった2丁の銃に相当する武器。

 オリジナルはもっと銃口が細い、レーザーガンタイプでしたが、今回は銃口が5㎜穴になったキャノン砲タイプに変更されています。

 2丁を並列に連結させることが可能で、ウエポンモードではその状態で先端に取り付けることになります。


ソード

 今回新たに追加された武器。ほかのメンバーのものと合体させて、キングポセイドン用の大剣にすることができます。

 刀身部分はメタリックピンクで塗装されていて綺麗です。

 単体時は片刃の剣といった形状ですが、柄(つか)にあたるの部分の形状のせいでどう考えても刃のないほうが前にくるようにしか持たせられません・・


2連装キャノン

 ビーストモードの尻尾を変形させた連装砲。これも今回新規に追加された武器です。

 ヒレの部分をくるりと回転させることで砲身が出現しますが、とくにストッパーやロック機構はないのでけっこうフラフラします。


合体用拳

 合体時に腕に変形したメンバーに取り付ける拳パーツ。

 正規品としては初めて五指独立可動を実現しました。

 タイタンクラスのデバスターやプレダキングですらできなかった(やらなかった)ことがついに・・

 しかしその弊害なのか、これまでの拳パーツにあった武器モードのへの変形はオミットされ、単純に拳パーツとしか使えないものになっています。

 まぁ、これまでのものも決して武器としては見てくれのいいものではなかったので、割り切ってしまったのもよかったのかな、と思います。そのぶんタートラー付属の脚パーツは随分マシなものになったし。

 もちろん左右共用。親指はジョイントアーム接続になっており、位置を変更できます。


比較画像

 まずメンバー同士、ビーストモードで。

 ガルフがでかい(笑)。とにかく厚みがあるので、そのせいで厚みのないタートラーが貧相に見えて仕方ない・・


 ロボットモードでも。

 ロボットモードになると、さすがに指揮官の貫禄が現れます。付属品もボリュームありますしね。


タートラーとハングルー。まずはビーストモード(武装付き)で。

 そっくり同じパーツを使っているのは後脚(ロボットモードの腕部)のみだと思います。

 お互いなんとも残念なプロポーションですな。

 付属品のボリュームに関してはタートラーが圧勝で、その点については反省したのでしょうか(笑)。お値段はそのぶん上がっているわけですが。


 ロボットモード(武装なし)でも。

 脚の付け根から太腿のパーツも同じですね。

 ハングルーはロボットモードもわりと残念ですが、それを思うとタートラーのロボットモードは実に翼頑張ったと思います。

 やっぱり甲羅(シールド兼合体時の胸部装甲)を分離できるようにした部分が大きいよ。

 ハングルーもアレを丸々オプションにできていれば、少なくともビーストモードの首(ロボットモードの脚部)の形状ももう少しすっきりしただろうし、同じくビーストモードでお腹に謎の箱をぶら下げることもなかったはず。

 ガルフとブット(ブロット)、リッパースナッパー。こちらもまずビーストモード(武装付き)で。

 まずブットとリッパースナッパーがパーシャル関係にあるのですが、今回のガルフはブットからのパーツ流用がほとんどなので、流れとしてはリッパースナッパー⇒ブット≒ガルフ、という感じです。

 同じ魚型モンスターに変形するという誼で、ついでに並べてみました。

 まぁ、ビーストモードでは1番の特徴である頭部、それに姿勢も違うのでパッと見だと共通点はほとんどないように思います。とりあえずガルフとブットの後脚が同じとわかるくらいですかね。

 個人的にPP版テラーコンやダイノボットの腕脚組の完成度は高く評価しているのですが、そのパーシャルで展開されるシーコンズもやはり負けてませんね。なかでもガルフはインパクト強いですからね。


 ロボットモードでも。

 こうなると、ガルフとブットの本体部分ががほとんど同じパーツで構成されていることがよくわかるかと。

 リッパースナッパーとの共通点は合体用ジョイントと腰部および太腿、膝関節部分になります。脛パーツの構造も同じで、これは最初期のリメイク版コンバイナー、エアーボットたちから受け継がれている伝統の構造になります。

以下、画像

 まずはタートラー。ビーストモードで。

 頭部はクランク状パーツで上下に可動。口も開閉できます。

 欲を言えば、左右にも振れるようにしてほしかったです。あと、先にも言ったように頭部を接続している基部パーツが1枚のパネルでしかないので、ちょっと強度的に不安です。

 前脚は付け根部分で可動しますが、あくまで前後に振れるのみ。肘は一応ボール接続なんですが、ほぼ回転しかできません。後脚の可動は言わずもがな

 付属品全部盛りで。

 カメといえば移動砲台・・的な発想は普遍的なものなんだろうか?

 そのままだと後脚のみで立たせるのはけっこう大変なんですが、合体用足のツメパーツを使えばわりと安定します。


 ロボットモードでも。

 豊富な武装、ポップなカラーリング、そして意外なイケメンフェイスと、これまでのデストロンのコンバイナー指揮官のなかではかなり格好いいと思います、このタートラー。とてもカメが変形したロボットとは思えない(2度め)。

 ハングルーもそうでしたが、足首がある程度柔軟に動くので、けっこう大胆なポージングでも安定して自立が可能です。

 そう、ハングルーもデザインが残念なだけで、アクショントイとしては決して悪くはないんですよね。

 一方で拳が回転しないので、せっかくの剣もなかなかいい構えがとれずに歯痒い・・そしてサイズのせいもあって取り付け位置が限定されるシールドも取り回しが悪く、活かし切れない部分も。

 あと、腰も回りません。

 立て膝も可能。膝関節は二重関節になっており、かなり深く曲げることが可能です。

 また。面白いのが脛の真ん中辺りにある5㎜穴。ビーストモードや合体モードでツインキャノンを取り付ける穴なんですが、これがスライド式のパーツになっており、通常内側にあるものを引っ繰り返して外側に持ってくることができます。

 要はロボットモード時に外側に5㎜穴を移動させることができるということなのですが、両側に穴を開けておけばいいものをベースとモードから合体モードへ変形する際のギミックの1つとしてこの可動が採用されているわけです。

 なお、ビーストモードからロボットモードに変形するときにはツインキャノンは一旦取り外す必要があるので、必須のギミックではありません。これはもう、開発のこだわりというか自己満足のレベルですね(笑)。

 でも、そのおかげで上の画像もみたいなこともできます。ただ、真正面に向けた状態は固定できないのでプラプラしますが。

 付属武器を組み合わせてオリジナルの攻撃ドローンに。

 この通りではありませんが、説明書にもライフルやツインキャノン、シールドを使った大型武器の組み合わせ例が載っています。

 なお、定番のスタンド対応3㎜穴はありませんが、背面には5㎜穴が多数開いているのでそれで代用可能です。

 


 続いてガルフ。ビーストモードで。

 この状態では手脚(後脚は足首も)が可動し、口が開閉します。とくに後脚は付け根から外側に開くことができるほか、足首も可動します。

 スタンドディスプレイをしたい場合は合体用ジョイント基部(ロボットモードの胸部)のパネルを開くと5㎜穴があるので、それを使うといいでしょう。

 顔の向きが固定なので常に上を向いた状態ですが、より2足歩行らしい状態で立たせることも可能。

 手の内側には5㎜穴があるのでソードやキャノンを持たせることもできます。

 なんというか、気持ち悪くも可愛らしいフォルムです(笑)。

 


 ロボットモードでも。

 可動性能は必要十分。

 シージのアイテムと較べても足首の可動がないくらいで、決して見劣りするものではないともいます。

 この形態では腰裏の3㎜穴がスタンド用に使えます。

 ちょっとバランスを取るのが難しいですが、立て膝も一応可能。

 拳は回転はできませんが、変形都合でスナップを利かせたような動きが可能です。

 最初に足首の可動がないと言いましたが、自立についてはほとんど問題なし。


 シーコンズ集合!!

 指揮官の号令に集まったメンバーたち。

 シーラカンス・・本人。

 サメ・・・・・・ほぼ本人。これは間違えても仕方がないでしょう。

 エイ・・・・・・まぁ、ヒレ(翼)はあるし。見えなくもないか。

 エビ・・・・・・パーツ配置を真似したら意外なほど近付いたかもしれない。

 イカ・・・・・・いや、さすがに車とは見間違いないわ!(笑)

 なんて遊びもできますね(笑)。


 以上、“GS シーコンズ Weve1 タートラー & ガルフ” でした。


 モール限定とはいえ、日本独自仕様で発売してくれたことは素直に嬉しいシーコンズ。

 タートラーについては個人的に低評価のハングルーのパーシャルということで主にビーストモードのプロポーションに不安があり、そして案の定な出来でしたが、ロボットモードの格好良さは嬉しい誤算で、豊富なオプションと合わせたプレイバリューは過去のコンバイナー指揮官でも上位に入るものになったかと思います。

 それだけに悔やまれます。ロボットモードの腕部=ビーストモードの後脚。あれはいっそスカイリンクスをベースにしていれば、もう少しそれらしいものにできたんじゃないのかなぁ・・とか。

 一方のガルフもブットのパーシャルということでビーストモードの雰囲気、ロボットモードの正面姿こそオリジナルに近いものの、変形パターンはまったく異なり、結果としてロボットモードの後ろ姿や合体時の各モードはオリジナルの外見を踏襲したものにはなりませんでした。

 しかし、これについては僕は否定はしません。

 手脚組に関しては、むしろテラーコンのパーシャルとして再現してくれたおかげで単体のまとまり具合がオリジナルよりもぐんと向上したように思います。

 ガルフの場合は、やはりビーストモードの頭部が脚になるより、そのまま背中に移動するほうが理に適っているというか・・

 とにかくそれぞれの形態でとくに破綻がなければいい、という考えです。

 つまり、ハングルーやタートラーは破綻していると思っているわけです。もちろん全部がとは言いませんが、一部の破綻でも目に余ることはあるのでね。

 そういう意味では、ちょっとテンタキルが心配(笑)。


 さてこの次、2月は両腕担当のクラーケンとロブクロウですね。

 オリジナルでは、海外の合体セットやリカラーアイテムのゴッドネプチューンでハブられたロブクロウの復権なるか? という感じです。

 もちろん、個人的にシーコンズの推しメンであるクラーケンにも期待しています。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

 


 

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