今回のレビューは、トランスフォーマー ジェネレーションセレクト より、
“GENERATION SELECT シーコンズ クラーケン” と、
”GENERATION SELECT シーコンズ ロブクロウ” です。
“トランスフォーマー 超神マスターフォース” に登場したデストロンの新勢力、
“シーコンズ” が
ユナイトウォリアーズ(コンバイナーウォーズ)と同規格のスクランブル合体ギミックを搭載して、ジェネレーションセレクトにて待望のリメイク。
第2弾の今回は、合体時に両腕となる
“クラーケン” と
“ロブクロウ” が登場です。
月刊シーコンズ の第2弾ということで、デフォルトで両腕に合体する2人の出番です。
ここでこのコンビで出すなら、第1弾は脚担当のガルフとテンタキル、最終第3弾でタートラーと銃担当のオーババイトが来たほうがバランスがよかった気がするんだけど・・まぁいいや。
今回もセット購入すればポイント10倍。さらにほぼ同時に10%offクーポンも配信されるというサービスで、モール限定ながらも実質20%offで買えるという。
本当、どこかにも見習ってほしい・・って、前も書いたな(笑)。
ではでは、早速レビューしていきます。
前回の前置きが長過ぎたので・・
パッケージについてはもう割愛します。もちろん、これまでと同じジェネレーションセレクト共通の仕様です。
海洋工作兵 クラーケン
ビーストモード
やはりこちらがメインだろう・・ということで、今回もビーストモードからのご紹介。
海外名は “シーウイング” 。エイ型のモンスターメカです。
彼のせいで、僕は永らくクラーケン=エイのモンスターだと勘違いしていました。
同時期に発売され、社会現象にもなったドラクエⅢにクラーゴンというイカのモンスターが登場していました(以後準レギュラー化)が、そっちのほうが間違いだと思ってた(笑)。そのくらい当時の僕にとってトランスフォーマーは絶対だったということですね。
話を戻して、今回のリメイク、モノはPP版カットスロートのパーシャルで、やはり本体部分を中心に6~7割ほどのパーツが流用されています。
新規部分はビーストモードの頭部(ロボットモードの胸部および腕部)、ウイング、尻尾。
オリジナルよりもウイングの面積は広がり、全体の厚みは薄くなったためエイ感(笑)がアップしています。
切れ長の瞳が実に格好いい。
面白いのはビーストモードの脚部。まぁ、そもそもなんでエイに脚があるんだ? という話ですが、シーラカンスやサメには脚どころか腕もある世界なので(笑)。
で、その脚部。取り付けの向き自体はカットスロートと一緒なんですが、ビーストモード時の下半身の向きが逆になるため、脚部の向きも逆になっています。
なお、オリジナルでは牙の生えた口があり、開閉もできましたが、今回はなくなっています。
ロボットモード
アニメでは変形しなかったロボットモードです。
ガルフもそうでしたが、知能のない量産型雑魚メカとは思えない凜々しい顔立ちです。若干怒ってますね(笑)。
オリジナルではビーストモードの尻尾側が上になり、ビーストモードの頭部がロボットモードの脚部になるという変形パターンでしたが、今回は尻尾側が脚部に・・つまり上下が逆になっており、それに伴いウイングの向きも上下逆になりました。
さらに、ビーストモードの頭部が分割されて胸部と腕部になるため、胸部が前に大きく張り出すかたちとなり、脚部も、オリジナルではビーストモードの頭を引っ繰り返しただけの袴のように足先に向かって末広がり形状だったものが普通の箱型になるなど、今回のリメイク版シーコンズのなかでもロボットモードの雰囲気がけっこう変わった1人です。
個人的にはあの袴のような脚部が印象的だったので、そのへんは取り入れてほしかったんだけどなぁ・・
まぁ、全体的にシルエットが下向きだったオリジナルに対してウイングの向きなど、上に向かって広がっていくシルエットになったぶん、なんとなくアグレッシブな印象が強くなりました。
あと、これはモノ自体の出来とは別の話なんですが・・最初に届いたものはロボットモードの拳パーツが両方とも右でした。
幸いすぐに交換対応してもらえたのでよかったんですが、届いたのが土曜日でしたから、カスタマーセンターへの連絡が月曜日までできなかったのでちょっとソワソワしました。
一般販売品じゃなくてモール限定品だし、在庫なくなってたらどうしよう・・とか。
トランスフォーマーの不具合はわりと聞く話ですが、こういう単純な組み間違いに当たったのは初めてです。交換対応してもらったのも、レジェンズ版ラットルで、ビーストモードの指が整形不良だったとき以来だわ。
合体モード
腕モード
キングポセイドンへの合体時、デフォルトでは左腕になるので、そのように。
変形パターンの変更もあってオリジナルとは上下の向きが変わっていますが、見ためはあまり変わらず。
まぁ、オリジナルでは肩から生えていた尻尾が前腕に折りたたんだ状態になったため、肩周りが若干寂しい感じにはなりましたが、そのぶん干渉するものがないので可動は快適に。
脚モード
脚パーツはタートラーに付属のものを使用。後ろに拳パーツを連結させるのが正式なかたちとなります。おそらくは接地性向上のための措置なんでしょうが、実際あまり効果はないです。
オリジナルのスクランブル合体戦士の脚モードは、だいたいにロボットモードの正面が前を向くかたちで合体させる仕様でしたが、GS版(というかUWのときから)では総じて背面・・ビークルモードやビーストモードの特徴的なパーツが前に来る向きで合体する仕様に変更されているため、オリジナルトは前後の向きが逆になっている場合が多いです。
このクラーケンもパッと見そうだと思いきや・・実はこれ、オリジナルと一緒でロボットモードの正面が前を向いています。
ウイングのたたみ方が逆なんですね。
上下は逆です。基本、腕モードを縮めただけなので。
ウエポンモード
基本的に脚部モードを寝かせて脚パーツの代わりに銃口となる武器パーツを取り付けただけ。
オリジナルでは2丁のレーザーガンを並列に繋げたものが銃口になりましたが、今回はレーザーガンの間に新規のライフルを挟んだ3連装タイプに進化しています。
なお、これらのウエポンモードの保持方法ですが、腕および脚モードの合体に使うジョイントを拳パーツの甲に(蓋を外して)はめ込む仕様になっています。
画像は実際に拳パーツに取り付けた状態。オリジナルにあったスタンドの代わりとしても機能します。
付属武器
レーザーガン
オリジナルに付属した武器のデザインほぼそのまま踏襲した、小型のウイングが付いたレーザーガン。
左右対称型の2丁が付属します。
今回は新規にライフルが追加されたので、ビースト、ロボット両モードでウイングに取り付けるのが定番ですかね。
ライフル
新規造形のライフル。
5㎜軸、穴が複数設定され、カスタマイズの幅が広がる良アイテム。
塗装もされていてなにげに豪華です。
ウエポンモードではメイン扱いになっています。
ソード
剣というよりは鎌のような形状です。こちらも新規デザイン。
メタリックピンクの塗装が綺麗。
キングポセイドンへの合体時にはタートラーの剣をベースにオリジナルデザインに近い大剣に合体します。合体用拳パーツ
腕脚(銃)組5人に共通で1つずつ付属します。
プレダキングでも見送られた5指独立可動を実現し、親指の位置を変えることで左右どちらの拳としても使用可能。
仕様としてはPPの小型プライムアーマーとほぼ同じではありますが、プライムマスターやエニグマさらにヘッドマスターを取り付けることはできなくなっています。
デザインとしては、今後ほかのコンバイナー(きっとなにかあるさ)への流用も前提なのか、非常にシンプルなただの拳になっています。
オリジナルのキングポセイドンは、手の甲に当たる部分に大きな1本爪があったので、それが完全にオミットされたのは少し残念ではあります。
あとこれ、合体時には普通に拳として2つ、足パーツの後ろにもそれぞれ1つずつ取り付けるとして、ウエポンモードのなってるやつに付いてくるぶん1つはどうしたって余っちゃう感じですかね。
説明書の指示通りに、ビーストモードで付属品をすべて取り付けた状態。
ソードが背ビレのようになる配置で、今のところメンバーのなかで1番様になっていると思います。
まぁ、拳パーツはどうしたって無理矢理感出るよなぁ。
海中爆破兵 ロブクロウ
ビーストモード
海外名はノーティレイター。
シーコンズは確か日本発のキャラだったと思うのですが・・このロブクロウ、海外名があるということは単品版は海外でも発売されたのでしょうが、合体セットのピラナコン(キングポセイドンの海外名)ではハブられ、後年、ビーストウォーズⅡで “宇宙海賊シーコンズ” としてリカラーアイテムが発売されたときもやはりハブられるなど、いろいろと不遇なコです。おそらく直接の理由と思われる事項については後述しますが。
ビーストモードはロブスター型のモンスターメカ。
ただ、頭部は長い髭にそれらしい要素があるだけで、目だとか普通に牙の生えた口があるとか、あくまでロブスターあるいはエビをモチーフにしたウルトラ怪獣みたいな顔付きになっています。
その髭にしても、頭部と一体成型のディティール処理はオリジナルから変わらず、塗装されているわけでもないのであまり目立ちません。ここは分割して欲しかったかなぁ・・
一方、プロポーションに関しては寸詰まり感のあったオリジナルから劇的に改善されており、前後に長いロブスターらしいものになりました。というか・・思った以上にでかい。高級車海老くらいのサイズです(笑)。
シーコンズのリメイクにおいて、このロブクロウとテンタキルは既存アイテムのパーシャルでの再現は難しいんじゃないかなぁ・・と思っていたんですが、なんのことはなかった。
ガルフと同じPP版ブロットのパーシャルで、正直共通点というと爪くらいしかないところをよくここまで持ってきたな、という印象です。
新規造形は頭部と前腕(鋏の外側)、腹足にオプション扱いの尻尾先端、そしてロボットモードの頭部くらいで、7割ほどのパーツがブロットからの流用・・つまりガルフともおおよそ共通です。
変形パターンは、同じくパーシャルであるリッパースナッパー方式(これもまた今度Weve3で発売されるオーバーバイトで採用)となっており、あらためて昨今のトランスフォーマーの設計の優秀さを思い知らされます。
なお、その変形もボディの向きが逆になっているくらいで、感覚としてはオリジナルとほぼ同じです。
ロボットモード
やはり劇中では未登場。
フェイスはマスクタイプで意外にイケメンですが、表情がないのでちょっと量産型感はあるかも。
オリジナルと違ってビーストモードとロボットモードで腕部を共用するかたちとなり、腹足も背中から生えていたものが脚部に移動したため、後ろ姿が随分すっきりしました。
オリジナルは千手観音みたいな感じでしたし、クラーケン以上にオリジナルからの印象が変わっているかも。
ビーストモードの頭部の向きも、オリジナルから変わっています。
この形態だとブロット、そしてガルフ、リッパースナッパーとの共通点がよくわかるかと思います。
本体部分はほぼ一緒なんですよね。でも、カラーリングでパッと見すぐにはわからない感じになっています。
合体モード
腕モード
デフォルトでは右腕を担当。なので右腕のつもりで変形させています。
オリジナルではロブスターの頭部が手首側になり、そのため頭部から生えているロブスターの腕部(鋏)、さらには腹足が武器(ほかのメンバーのウエポンモード)を持つのに邪魔になる・・という理由で迫害を受け、最終的にハブられる結果となった彼。
しかし、2015年に発売されたトランスフォーマーガムで上下引っ繰り返して尻尾を手首側にするという解決方法が提案されたことで汚名返上されることに。その解決法はオリジナルトイでも可能だったと思います。
今回のGS版ではそもそも構造が大きく変わっていることもあり、目ためはオリジナルから大きく変わっていますが、ビーストモードの頭部が肩側、腹部に当たる部分が前腕になるという配置はトランスフォーマーガムでの解決案を踏襲しています。
脚モード
形状としては腕モードを縮めただけ。
まぁ、それはすべてのリメイク版コンバイナーでほぼ共通ですが。
あ・・、尻尾の取り付け位置が変わってますね。
ウエポンモード
オリジナルではビーストモードの尻尾を伸ばして(ロボットモードの脚部を展開して)、その先に武器を取り付けただけでしたが、今回もほぼ脚モードのままで足パーツの代わりに武器を取り付けたくらい。
ビーストモードの頭部が後ろを向いているのは共通ですが、鋏がコンパクトに折りたたまれていたり、銃口部分が新規の尻尾を変形させた武器が追加された2連装タイプになっていたりとシルエットはかなり違うものに。
銃というより別パターンのビーストモードのようにも見えます。
これ見てFF9の霧の魔獣を思い出しました。そういえば、リマスター版途中で止まってたなぁ・・
付属武器
ライフル
一応オリジナルベースのデザインではありますが、オリジナルでは受講部分が3連装のガトリング砲っぽいものだったのに対し、今回は単装タイプに変更されています。
クラーケンの新規ライフル同様、5㎜軸、穴が多数設定されており、カスタマイズ欲をそそられますが、こちらは塗装なしの単色。成型色もオリジナルのグレーからブラックに変わりました。
ハンドガン
シージなどと違って各武器にはっきりとした名称が設定されていないので、なんとなくで呼んでますが・・
新解釈(?)でオプション扱いになった尻尾先端が変形した武器です。ガルフのそれと同じスタイル。
ガルフのものは銃口部分がしっかりロックできずにフラフラしましたが、こちらはしっかり固定できます。
アックス
ほかのメンバーが曲がりなりにも剣と呼べる形状の武器を与えられているのに対し、ロブクロウにのみ斧を支給というのは、これ過去にハブらレたのをまた弄られてるの?
いや、過去のお詫びに特別なものを与えられたのだと前向きに解釈しよう。
こちらも説明書の指示通りにビーストモードで付属品をすべて装着。
うーん・・悪くはないけど、クラーケンのまとまりのよさを見たあとだと、お腹に取り付けてた斧はただ懸架してるだけって感じだし。
比較画像
まずはメンバー同士、ビーストモードで。
デフォルトで腕になる者同士、カラーリングもまったく共通でコンビ感強めですね。
それぞれ前後、左右に表面積が広く、デラックスクラスとしてはかなりのボリュームです。
ロボットモードでも。
2人ともオリジナルから大きく印象が変わっていますが、ロブクロウのシェイプアップが際立っているかも。
クラーケンは、結局背中に羽根が生えているということでは同じですしね。
続いて個別にパーシャル基と比較していきます。
まずはクラーケンとカットスロート、ビーストモードで。
基本的な変形パターンもほぼ同じなのですが、ビーストモード時の姿勢が違うのでちょっとわかりづらいかも。
ということで、同じ姿勢にしてみます。
これでよくわかる。
先にもいったように折りたたんだ下半身の向きが逆になっていますので、脚部の向きも逆転しています。
ロボットモードでも。
共通部分は胴体、肩から上腕、拳、腰以外の下半身すべて。
この流用は想定していた人も多いはず。
続いてロブクロウとブロット、ビーストモードで。
とはいえ、この状態で共通点を探すのはなかなか難しいので、こちらも姿勢・・もとい、パーツ配置を一緒にしてみましょう。
ほら、これでよくわかる(笑)。
この流用はさすがに最初から想定されていたとは思えない・・というか、右の状態からロブクロウ行けますよ! となった発想力がすごいよ。
ロボットモードでも。
共通パーツは頭部と前腕以外の本体すべて。
カットスロート ⇒ クラーケンよりも流用は多いです。
ブロットもオリジナルから較べて随分スマートのなったクチですが、ロブクロウはさらに引き締まった感じがするなぁ。
以下、画像
まずはクラーケン、ビーストモードで。
ウイングが前後、上下に可動するので、躍動感のある飛行ポーズをとらせることが可能です。
一応、脚部も膝が動きますし、あくまでエイですが鳥や翼竜っぽいポージングも。
底面にスタンド対応穴があります。
ロボットモードで。
1世代前のコンバイナーがベースなので、足首のスイングはできませんが、それ以外の可動は十分。
スタンド対応穴は腰裏にあります。
ウイングをマント(シールドでもよし)に見立てて、ニヒルなスナイパー風。
立て膝も普通にできます。
続いてロブクロウ、ビーストモードで。
ビーストモードでは口と鋏が開閉。
腹足の基部を動かすことで少し状態を持ち上げたようなポーズをとらせることもできます。尻尾が引っかかるので、気持ち程度ですが。
まぁ、あんまり起こしても足どこから生えてんだ? ってことになりますしね。
アックスはライフルに連結した超距離キャノン的なこの扱いもいいと思う。
鋏はアンカーに。
なお、スタンドディスプレイには胸部ジョイントのパネルを開くと現れる5㎜穴を使ってください。ロブスターを浮かせることもあまりないかとは思いますが。
ロボットモードでも。
やはり足首のスイングはできませんが、接地性は問題なし。自立に困るということもありません。
今回のロブクロウはビーストとロボットで腕が共用なので、ロボットモードで腕を鋏状態にすることも可能。
近接武器も斧だし、接近戦特化型のイメージですね。
もちろん射撃武装撃も豊富。
今回のシーコンズは一度に持ちきれないほどたくさんの武器が付いてくるのもよいですね。
スタンド対応穴は腰裏にあります。
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