今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズより、
“SSー115 フレンジー(レッド)” と、
同じくトランスフォーマー レガシー より、
“TLー57 ドレッドウイング” です。
シリーズも別だし出自も関係ないんですが、既存トイのリカラー2種をまとめてレビューしていきたいと思います。
色が違えば別の人で有名(?)なトランスフォーマー。
雑な流用? いいや、そもそもそういうキャラなんでなんの問題もないんです。
ちゃんとアニメにも出てます。
某ブラジオンとかとは違うんです。
むしろただの色違いだからってスルーされるよりはよほどいい。
とか思ってる一方で、ブラックナイトスコード? 色違いで何機出すんだよ? どうせ楽にプラモの数稼ぐためだろ? しかもプレバンか? とか思ったりもするので、結局思い入れや好き嫌いで感じ方は人それぞれ、時と場合にも寄るんですね。勝手なもんだ(おまえがな)。
とまぁそんなわけで(?)、今回は以前発売されたもののリカラー程度ゆえに個別に取りあげるほどに書くこともない、しかしスルーするわけにもいかない2人をまとめてご紹介。
まずスタジオシリーズから、1月に発売されたフレンジー(レッド)ですが、先に発売されていたランブル(ブルー)のリカラーとなります。
初代アニメに登場したカセットロンの同型ですが、アニメ制作時の混乱から、彩色があべこべになってしまったランブルとフレンジー。
日本版では本来のカラーリングに合わせて名称変更されているため、青いほうがフレンジー、赤い(というか黒い)ほうがランブルという認識。
というか、そもそもトイ設定でもそちらが正しく、原語版アニメのみがずっと間違えたままという・・
しかしその後は海外でもフレンジー=青、ランブル=赤黒でおおよそ定着していたはずなんですけどね。
なぜあえてまた過去の間違いをピックアップするようなことをしたのか?
アメリカンジョークですかね?
もう1人は、レガシー プライムユニバースから、やはり先に発売されたスカイクエイクのリカラーでその双子の兄、ドレッドウイング。
こちらは武装の一部が新規になっていますが、やはりほぼ色が変わっただけ。
正直、リーダークラスでその扱いはキツイですが、一般販売で割り引きもあるぶん、ブラックコンボイよりはマシか。
まぁ、どちらにせよ色が違うだけのキャラなんで仕方ない。
しかし、今回のレガシー版はG1スカイクエイクのデザインも加えたものになっているので、スカイクエイクのリメイクとしては面白いのですが、ドレッドウイングのリメイクとして見るとよくわからない感じになっています。
彼らに限らず、プライム系はなんでそのままのデザインでリメイクしなかったのか・・
ともあれ、順番にレビューしていきます。
カセットロン 特殊破壊兵 フレンジー
ディセプティコン情報参謀 サウンドウェーブの部下であるカセットロンの一員。
同型のランブルに較べると露出は少なく、中盤以降、たまに出てくる程度だったように思います。
先にも言ったように、色の塗り間違いで本来は青いはずが黒と赤のツートンカラーになり、以降トイの名称などと齟齬が生じて混乱を招きました。
なおこのレビュー以降、うちではこちらをランブル、先行した青いほうをフレンジーと呼ぶことにします。
だいたいみんなそうしてると思うけど。
ロボットモード
シージではラットバットとのセット(そちらはランブル名義)のマイクロマスタークラスで発売されましたが、今回は単体コアクラス。
プロポーション、可動性が向上し、さらに武装類も付属という豪華仕様での再リメイクとなりました。
ほかのコアクラスアイテムよりさらに一回りほど小さいですが、そのぶん付属品にボリュームがあるのと、細部までけっこうしっかり塗装されていて、劇中およびオリジナルトイのイメージが再現されています。
バストアップで。
頭部も非常に小さいですが、なんとなく不機嫌そうな表情がいい味出してます。
胸部のディティールにはゴールドで塗装。
腹部には小さくディセプティコンマークがプリントされています。
付属武装
マシンガン
デフォルトでは背中に装備し、飛行時にはウイングおよびブースターとしての役割も果たす2丁の銃。
普通のビーム砲っぽいですけど、マシンガンと呼ばれることが多いので今回はそのように。
3㎜軸接続で取り外し可能。
今回は拳に穴が開いていないので手に持たせることができませんが、代わりに前腕に取り付けることができます。
もうちょっと頑張れば拳に穴開けられそうだけどな・・
ハンマーアーム
本来は腕が変形する大型ハンマー。今回は外付けオプションとして付属。
拳を収納した状態の前腕に取り付けます。
打突部分はスライドこそできませんが、5㎜軸接続で取り外すことはできます。
地面を叩くことで地震等を起こすことができる特殊能力ですが、実はランブル(青いほう)は多用してた印象あるけど、フレンジー(赤いほう)は使ってたかなぁ・・記憶がない。
でも、マスターピースでも同じようにオプションとして付属していたので、きっと使えるんでしょう。
カセットモード
カセットテープにトランスフォーム。
この時代にカセット! 懐かしいです。
アーススパークでもカセットロンはそのままカセットに変形してくれたのは嬉しかったなぁ。
親分はステルス機になってたけど・・
表面のレーベル面はオリジナルトイイメージのプリントですね。
唯一残念なのは、テープリール部分の位置がずれてしまっていること。
ロボット時の腕部可動軸ではなく、マシンガン取り付け用の3㎜穴を中心にディティール造形できなかったのかなぁ・・
裏面はほぼM字開脚してるロボットです。
カセットモードのサイズはシージ版と共通なので、SG サウンドウェーブ型の胸部カセットホルダーに収納可能。
画像ではWFC サウンドウェーブに収納しています。
WFC版の集光ギミック最高ですね。
中台紙の背景は地球のサイバトロン基地の管制塔。
ブラスターが陣取る管制塔にランブル、ラヴィッジ、ラットバットとともに攻め込み、その内部で初めてとなるカセットロンとカセットボットの戦闘が繰り広げられました。
スチールジョーとアムホーンのリメイクまだ?
比較画像
SS ランブル(ブルー)とロボットモードで。
ただの色違いです。
しかし色遣いはフレンジー(本来はランブル)のほうが豪華なので、確かに今にして思えばこっちのほうがメインっぽいな、と思いますよね。
カセットモードでも。
レーベル面のプリントは同じものですね。
こちらでも、色遣いにメリハリがあるのは黒いほう。
SG ランブル & ラットバットのランブルとロボットモードで。
随分シェイプアップしましたね。
あ、別人か・・
カセットモードでも。
シージ版のカセットロンたちは、とりあえず四角になれればいいや(なれてないのもいたけど)という感じで、あまりカセット感の再現は考えられていませんでしたね。
プライムユニバースからの参戦。
スカイクエイクと同じスパークから生まれた双子の兄で、弟の死を察知して地球に飛来。
その仇討ちのためメガトロンの下に就き、スタースクリームに変わるナンバー2となります。
しかし自分なりの義を貫く性格で、利害の一致からオートボットと共闘することもあったそう。
弟の死にスタースクリームが関わっており、さらにテラーコンとして利用したことを知って彼を殺そうとするも、それを制止するメガトロンによって粛正されることに・・
ロボットモード
本体は先に発売されたTL スカイクエイクのリカラー。
濃いブルーメインのボディにゴールドとクリアレッドの差し色が豪華な印象。
弟よりもお洒落ですね。
ただ、造形的にはG1版とプライム版それぞれのデザインを折衷したようなTL スカイクエイクそのままなので、プライム版ドレッドウイングとしてはちょっと微妙な感じがしないでもない・・
なおこの型、変形に少々クセがあるのですが、それについてはスカイクエイクのレビューでたっぷり触れておりますので今回はスルー。
慣れてしまえばなんてことないので、今回もとくに苦労はなかったです。
ちなみに、ドレッドウイングの名称の初出は超神マスターフォースに登場したデストロン ゴッドマスターの兄弟、バスターとハイドラーが合体した大型ジェット機、ダークウイングスの海外版の名称。
その後、G2でスモーククリーン(初代オートボットの同名キャラとは別人)の相棒(ビーストウォーズⅡに登場するBBの基型)の名前に使われたりと、シリーズ全般でけっこう登場頻度が多いですが、それぞれとくに関係はない感じ。
スカイクエイクと双子とされたのもプライムが初めてのはず。
頭部アップで。
こちらも造形はスカイクエイクのまま。
まぁ、双子設定ですからね。
やはりG1 スカイクエイクの意匠も反映されているので、プライム版ドレッドウイングとするには微妙か?
胸部には大きめのクリアパーツが使われているので、破損には注意してください。
というのも、スカイクエイクのほうなんですが、いつの間にか右上の角が割れてたんですよね・・
付属武装
大型ビームキャノン
両手で扱う大型のビームキャノン。
後端のグリップを逆手で保持するのが基本スタイル。
基部はスカイクエイクのガトリング砲と共通ですが、砲身先端が新規造形され、劇中の武装が再現されています。
砲口は5㎜穴になっています。
なお、砲身先端は5㎜軸接続で取り外し可能。
おそらくスカイクエイクのガトリング砲も同じ構造のはずですが、あちらは接着でもされていたのか、外せませんでした・・
中ほどのサブグリップが展開、ボールジョイントで可動し、劇中イメージの両手持ちが可能となっています。
腕部は基部ごと前に引き出せるので無理なく両手持ちできます。
ソード
クリアレッド成型が妖しくも美しい刀剣。
ちょっと本体のボリュームを考えると小振りな気はしますが。
なお、なぜかグリップに突起が造形されていて、普通に指が繋がっているタイプの拳では保持できません。
また、右手に持つと刃の向きが逆になるため、実質左手専用。
なんでこんな突起造形したのか?
エヴォフュージョン
ビームキャノンの後部に折りたたんだソードを合体(収納)させるのが兄弟共通のエヴォフュージョン。
これによってソードのパワーも併せた強力な射撃が可能とのことです。
う~ん、無理矢理感・・
ビークルモード
プライム劇中ではFー35っぽいジェット戦闘機に変形するのですが、今回はG1スカイクエイクの要素も加わった大型爆撃機のようなSFジェットにトランスフォーム。
リーダークラスのボリュームをたっぷりの飛行型ビークルは重量感もあっていい感じ。
ただ案外かっちり感がなく、主翼とロボットの脚部を固定するジョイントなどは外れやすいです。
ダークグリーンメインで軍用機感強めだった弟とは対照的に鮮やかなブルーがヒロイックなイメージですね。
キャノピーは開閉可能。
ややあっさりしてますが、複座の操縦席も再現されています。
主翼にはロボットモードと同じデザインのでディセプティコンエンブレム。
空軍機っぽいデザインですね。
機首底面、後部底面左右の3箇所からランディングギアが展開。
着陸態勢で接地できます。
ビームキャノは底部中央の5㎜穴にマウント可能。
ただ、マウントした状態だと機首側のランディングギアが浮いてしまいます。
スカイクイエイクより一層浮くようになったな・・
もちろんニードルノーズとの合体ギミックも踏襲。
G1スカイクエイクにあったギミックの再現なんですが、そもそもニードルノーズも無理矢理借り出されているようなもので、それがドレッドウイングとの合体となると、いよいよわけがわかりませんが・・
ただ、スカイクエイクとの合体時よりも色味的にはマッチしてます。
比較画像
TL スカイクエイクとロボットモードで。
本体はただの色違い。
配色パターンもほぼ一緒ですが、スカイクエイクではシルバーで塗装されていた主翼裏面が、ドレッドウイングでは成型色のままです。
その代わりか? ドレッドウイングの方がディセプティコンマークは豪華になってますね。
あと射撃武器の砲身のみ変更されています。
ビークルモードでも
色違いの重爆撃機。
天面の塗装パターンがちょっと違いますね。
プライム放送当時に発売されたAM版とロボットモードで。
AM版はボイジャークラスなので一回り小さいのと、全体に曲線主体のデザインだったり、ビークルの機首が胸部にレイアウトされていたり、やっぱり今回のTL版とはけっこう違いますね。
そこで、Xで見かけた変形を真似していました。
主翼周りのパーツを後ろに回さず、頭部、腰部などを180度回転させることでプライム版のデザインに近い感じにできるんですね。
このままだと腕が左右反対になので、上腕位置から外して交換すれば完璧に。
そうしても変形はできる・・かな?
ビークルモードでも。
こちらも随分雰囲気が違うものになっています。
以下、画像
まずフレンジーから。
頭部、腕部、膝がボールジョイントで可動。
脚付け根は軸接続前後左右に動かせます。
一方で肘は動かせず腰部回転も不可。
スタンド専用の3㎜穴がないですが、マシンガンを前腕に付けた場合は背中の穴を使ってスタンドディスプレイ可能です。
ハンマーアーム装備で。
つま先可動のおかげで脚を前後に開いたポーズも自然。
さらに頭部が倒せるので前傾姿勢でも目線を合わせられますね。
ランブルでもやった気がするけど、ハンマーアーム上部にある5㎜穴にエフェクトパーツ付けてロケット噴射!
サ「ジャガー、コンドル、フレンジー、ランブル、イジェークト!
つい日本語版の名前で呼んでしまいましたが、仕方ないよね。
カセットロンもいい感じで揃ってきたなぁ。
まぁ、正直ジャガーがちょっと納得いってませんけども・・そこはもう大目に見るので、あとはどうにかバズソーをお願いしますよ、本当。
続いてドレッドウイング。
可動性は良好。
肘、膝とも深く曲がり、先にも触れましたが腕部は基部ごと前に引き出せるのでビームキャノンの両手持ちにも不自由はありません。
強いて言うなら足首のスイング幅が狭いのと、踵がほぼないので自立させにくい状況もありますね。
スタンドを使って。
スタンド対応穴は腰裏に3㎜と5㎜が並んでいるのでお好みで。
まぁ重いので、3㎜で支えるのはちょっと怖いかもですね。
しかし、悪役にはもったいない格好よさですなぁ。
僕はプライムは見たことないので、このデザインでも全然問題ないです。
ビークルモードでも。
キャノンをマウントした状態では中心線のスタンド穴が使えないので、これは主翼裏側の5㎜穴を使って浮かせてます。
まぁまぁ不安定で怖かったですが・・
劇中では叶わなかった兄弟揃い踏み。
劇中での扱いはどちらも不遇ですが、12年の時を経てリーダークラスでリメイクされたのできっと本望でしょう。
まぁ、ドレッドウイングはこれじゃないという向きもあると思いますが・・
以上、“SS フレンジー(レッド)” 、“TL ドレッドウイング” でした。
どちらもほぼ既存アイテムのリカラーということで、今回はあっさり済ませましたが、もっとちゃんと知りたいという人はそれぞれの基型のレビューをご覧ください(こら)。
単なる色違いといえども、フレンジーことランブルも、ドレッドウイングも、やはり欠かせないキャラクターなので、わりと短期間で揃えてくれたことはありがたい。
色が違えば別の人。
ただの色違いが何人いてもそれが普通と思う一方で、ターンのリカラー頭部変更のブラジオンには雑リデコと不満を漏らす・・一般人には理解できない感覚でしょうね。
色違いはね、そもそもそういうキャラなので。
ビークルのモチーフが近いというだけで、縁も縁もないキャラの頭部だけ挿げ替えて色を塗り直しただけでリメイクというのとは、まったく違うわけでね。
ただそれでも、さすがにリーダークラスでほぼ色が違うだけというのはなかなかキツイですね。
もうちょっと違いがあればなぁ・・というのがドレッドウイングに対する素直な感想。
フレンジーことランブルはコアクラスなので、というかカセットロン好きなんでなんの問題もなし(笑)。
SG版は青いほうが日本未発売に終わったので、通常ラインの最新リメイクで青と赤が揃ったのは嬉しい限り。
あとはバズソーだな。どうにかフォローしてほしいものです。
アースモードのサウンドブラスターもなんとかならないものか・・
あとライバルのイジェクト、リワインドも単体コアクラスで出してほしいところですが、スタジオ86名義でブラスター & イジェクトのアニメカラー版が海外で限定発売されるらしいので、当分はないですね。
がっかり・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を
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