アルカナディア エレーナ レビュー

 今回のレビューは、ノンスケール アルカナディア より、

“エレーナ” です。


 コトブキヤガルプラのファンタジー路線担当、アルカナディアの第4弾、獣人族からケンタウロス娘、

“エレーナ” が発売されました。


 仮想空間体験型ゲーム、アルカナディアのなかでプレイヤーの分身となるアバターとエンゲージするディアーズには3つの種族が存在します。

 天族、魔族、そして獣人族ですね。

 シリーズのトップを飾ったルミティアは天族の騎士。

 2人めのヴェルルッタは、魔族で・・まぁ、魔法使い枠という感じでしたね。

 3人めのユクモは獣人族のキツネ巫女。彼女はもちろん回復補助担当。

 ここまでのトリオでけっこういいバランスのパーティになってます。

 異種族感でパーティを組むのか? そもそもそういうタイプのゲームなのか? はさておき、そこに4人めを追加するとなると、やっぱりタンク役かなぁ・・と思っていたんですが。

 うん。確かにそれっぽいんだが、ケンタウロスかよ!

 急にぶっ込んできましたね。

 シルエットが公開された直後からもう大変な盛り上がりでしたが、デザインを担当されたのがその界隈では有名らしい(すみません、僕は存じ上げませんでした)Zトン氏ということで、さらにもう一盛り上がりしたようで。

 というか、獣人枠でキツネ巫女のすぐあとにケンタウロスの騎兵持ってくるか?

 いやまぁ、確かに獣人には違いないけど、もっとマイルドなのいるやん。

 ネコ娘とか、イヌ娘とかさ。

 まさかのウマ娘・・流行ってはいたろうし、今もまだそれなりに流行ってはいるんだろうけど、ウマ成分強すぎない?

 ただ、アルカナディアがどういうシリーズなのか、というか、どこまでやれるシリーズなのかということがわかって、俄然面白くなってきました。

 そもそもが、ガルプラでがっつりファンタジー要素を採り入れたものが他社シリーズ含め案外なかったのですが、思っていた以上に濃いめのファンタジーに向かっていくようで。

 ともすれば万人受けはしなくなっていく可能性もありますが、よく踏み切れたもんだなぁと感心します。

 そして先日シルエットが公開された最新作・・ウマの次はヘビかよ!

 天族、魔族を比較的王道で攻めておいて、獣人族で遠慮なく変化球を投げていくスタイルなんだな。

 シリーズが続けばいずれサソリ娘とか、クモ娘とか出してくるのかなぁ?

 あ・・僕、節足動物好きではありますが、性癖はあくまでノーマルですので、一応断っておきますね。

 なんの話だよ・・


 それでは、レビューしていきます。

 キットはパチ組みしたのみです。


パッケージ

 ユクモに続いて彼女も大判パッケージ。

 描き下ろしイラストにネーム部分等の箔押しが絵画のようです。

 頼りがいのある姉御肌っぽい?

 これまでの3人とはかなり雰囲気が違います。大人っぽいというか・・

 ちなみに同じ大判パッケのユクモより厚みがありました。

 ヴェルルッタと同じ厚みですね。

 しかし、まさか今後アルカナディアはずっと大判パッケになるんですかね?

  第5弾の魔族、第6弾の天族のキャラたちは、そこまでボリュームなさそうですけど。


獣人族 エレーナ

 公式設定より、


 獣人型のディアーズ。

 堂々とした騎士のようなふるまいをする。

 根拠のない謎の自信で満ち溢れており、猪突猛進で考えるより先に行動するタイプ。

 後先考えず突っ走ってしまうことも…。

 超前向きで、他者の失敗にもおおらか。人を元気づけたり、鼓舞するのが得意なディアーズ。


 CVはファイルーズ あいさんです。

 今さらですが、オリジナルプラモデルコンテンツのキャラクターのCVてすごいな・・


ノーマルモード

 こうなってくるともうなにがノーマルなのかよくわからないんですが・・彼女はそもそもこういう存在なわけですし、まぁ普段着(?)のエレーナさんということで。

 なんとなく、彼女には~さん付けしてしまう(笑)。

 この圧倒的な存在感がそうさせてしまうんですかね。

 これまでも、コトブキヤでは馬モチーフのプラモデルが発売されてきましたし、他キットとの組み合わせでケンタウロス形態にもできたわけですが、あくまでメカ系キットだったので、生身のケンタウロス・・生身の馬体となるとやはり新鮮です。

 それにしても、普通に馬ですねぇ。一部装飾を付けているとはいえ、ほぼ裸馬状態なんですが、そのあたり本人の認識としてはどうなんでしょう?

 下半身丸出しなんだけどな。

 全体のボリュームはやはり一般的なガルプラの2体分・・いや、それ以上あるのですが、馬体部分のパーツ割りはけっこう大雑把なこともあり、案外サクサク組めました。

 価格的にも、ユクモとそうたいして変わらないんですよね。

 メガミのシタラ ガネーシャくらいは覚悟してたんですけど、さすがにそこまではいきませんでした。

 しかし、税込みで10,000切ってくるとは思いませんでしたが。


 どうしても馬体に目がいってしまって、上半身・・人体部分のほうは後回しになってしまいがちですが、当然こちらも見るべき部分は多いです。

 長身の綺麗なお姉さんといった感じで、どちらかというと可愛い系だったこれまでの3人とは雰囲気が違います。

 ただ、勝手に想像してたのと公式設定のキャラはけっこう食い違ってましたね。

 声はまだ聞いてないんですが、聞いたらさらにイメージも変わるかも。

 人体部分の構造は基本的なガルプラと共通ですが、腹部と馬体の接続は3㎜軸になっており、同じアルカナディアや他シリーズのガルプラの下半身との互換性はとくにありません。

 馬体に、後述する軍馬モードがある以上、人体のほうにも普通の人間の下半身が付属し、完全に一と馬とに分離できるのではないか? と思ったのですが、そんなことはありませんでした。


 頭頂部アップで。

 ピンと立ったウマ耳が可愛らしい。

 耳毛部分は塗装済みです。

 耳パーツは前髪パーツに取り付けるのですが、耳のないパーツも付属するので、

普通のお姉さんにすることも可能。

 あ、襟パーツは塗装済みです。


 頭部構造はシリーズ共通で、フェイスパーツおよび耳パーツには互換性があります。

 エレーナの場合は人間の耳に相当するものはなく(ユクモは人間耳とキツネ耳両方あったのに・・)、あくまでカチューシャの一部という態になっています。

 なお互換性と言いましたが、エレーナのそのパーツは他のディアーズの髪パーツと干渉するため付けられませんでした。


 ルミティア(またはユクモ)の耳パーツと交換、ウマ耳なしだとこんな感じです。

 普通のポニーテールお姉さんですね。

 ヴェルルッタの耳パーツにすると、

エルフのお姉さんになりました。

 まぁ、いずれにしても目線をしたに移動してはいけませんが・・


 ポニーテールは定番の球体関節で可動します。

 根元のリボンもロール可動可。


 フェイスパーツは4種類。

 今回も特定の名称はないので、勝手に付けます。

正面向き通常顔

左向き叫び顔

右向き不満顔

正面向き目閉じ笑顔

 いずれも高貴さを感じさせる(?)表情ですね。

 ただ目と閉じ顔になんとなくスティレットみを感じる・・けっこうポンコツかもしれないぞ、この人(笑)。

 なんにしても、可愛い系が3人続いたので、綺麗系のフェイスは新鮮です。


 首パーツは長さの違うものが2つと、メガミデバイスの頭部接続用のものの3つが付属。

 デフォルトでは短いほうのパーツを使います。


 胸部前面装甲(?)のサイズは過去最大級。

 見事なロケット型ですね。

 このあたりもZトン氏の持ち味だそうで、下手をすれば悪目立ちしてしまいそうなところではありますが、そこはもちろん、馬体とのバランスありきで違和感なくまとまっていると思います。

 ちなみにオレンジ色のパーツは半透明のクリアパーツで、妙に艶めかしい雰囲気になっています。


 ハンドパーツは握り手、平手と持ち手が2種類ずつの計5種が左右分付属。

 専用デザインで新奇造形ですね。

 手持ち武器がけっこうなボリュームなんですが、固定タイプのハンドパーツはなく、普通のリストジョイントタイプのみです。

 リストジョイントは4つ組めます。


 また、上腕スペーサーパーツには3㎜軸付きのものもあります。

 デフォルトのとみ立てでは使わないので、カスタマイズ用ですね。


 背面。

 美しいな背中が露わに・・

 ポニーテールも含めセクシーですね。


 背面のアクセサリは2種類付属。

 クリアパーツ製の魔方陣タイプには計4つの3㎜穴があいています。

 延長パーツも付属。

 例によって背中の接続穴は六角です。

 つまりはエレーナもヘキサギア。

 あるいはガバナー・・


 人体部の可動は、やはり普通のガルプラとほぼ同じ感覚です。

 前屈はこの程度。

 後方にはけっこう大胆に反れます。

 左右にもこの通り。

 馬体との接続部の可動含めてけっこうな可動域ですね。


 人体部と馬体の接続は3ミリ軸。

 なので、他のガルプラの下半身とは基本互換性はありません。

 しかしまぁ、エレーナさん人間化の方法はいろいろあります。

 そのあたりについてはまた後半で・・


 では、あらためて馬体のほうも見ていきます。

 紛うことなき、馬ですね。

 最初に公式画像を見たときは、お腹周りのでっぷり感に対して四肢が細過ぎるんじゃないか? と思ったんですが、実際は全然そんなことなかったです。

 いやぁ、格好いい馬体ですわ。

 ただ、パーツが普通に艶あり成型なので、照明の当たり具合によってはツヤッツヤでプラ感強めに感じるかもしれません。

 色味もあってなんかチョコレートみたい(笑)。

 できれば艶消し加工しておいてほしかったと思いますし、少し前ならばたぶんやってたと思うんですが、コストの問題かな。

 つや消し加工されてたら、その分価格も上がってたでしょうしね。

 まぁ、気になる場合はささっと艶消しトップコート噴くか、メラミンスポンジで軽く撫でるだけでもいいかも。

 僕も久々にトップコート噴こうかと思ってたんですけど、案外気にならなくなってきたのでもういいか・・


 胴体部は、本来首に相当する人体部接続基部と胸部、腹部でそれぞれボール可動。

 尻尾はポニーテール同様、球体関節で可動します。

 根元のリボンの同じくロール可動可。

 というか、こっちが本当のポニーテールだな。

 ポニーじゃないか。


 背中にはカバーで隠された3㎜穴があります。

 カバーはちょっと外しにくいですね・・

 尻尾のすぐ前にもメカディティールが埋め込まれたかたちで3㎜穴が2つ。

 腹部底面にも3㎜穴があります。

 ちらはスタンド用ですね。


 馬体メインで見ると首周り・・エレーナとしてみた場合には腰になるのか? よくわかりませんが、とにかく馬体前面にはアーマー付きのベルトを装備。

 中央のエンブレムパーツは塗装済み。

 アーマー、そしてその基部となるベルトは中程から、それぞれボールジョイントで可動します。

 アーマーはちょっと外れやすいですね。


 個人的に一番感動したのが、この前肢の付き方。

 ギガンティックアームズのユニコーンしかり、ヘキサギアのジーク・スプリンガーしかり、これまでに発売された馬モチ-フのキットの前脚は胴体に対して横向きに付いていました。

 まぁ、これは動物型・・とくにメカ系のキットやトイではわりと普通の構造で、ゾイドなんかはそもそも電動歩行のためにそうせざるをえませんし、結果として本来の動物の骨格ではなくなり、横幅も広くなる場合がほとんどでした。

 しかし今回のエレーナはこの通り、胴体に対して下向きに前脚が生えています。

 人型キットの股関節のような構造になっているんですね。

 結果として本物の馬のシルエットが見事に再現されています。

 当然可動性も両立。

 根元がボーつジョイント接続で若干の捻りもできつつ前後に可動。

 肘にあたる部分は挟み込みの二重関節になっていて、完全に折りたたむことが可能です。

 蹄は一般的な人型キットの足首関節とほぼ同様の構造で、ロール、スイングが可能。

 肢を左右に開いた状態でもしっかり接地できます。

 蹄部分の色分けも完璧。

 蹄鉄は裏側のディティールまで抜かりありません。


 前肢には、前腕および手首に当たる位置にアーマーを装備。

 それぞれ取り外すことができます(というか、ウィライズモードでは別のパーツに付け換えます)が、前腕の方は基部となるパーツは取り外せません。

 手首位置にもボールジョイントが直接生えてますし、先の胴体部のベルト含め、完全に生身の馬にはできませんね。

 そもそも首がないけど。


 後肢は前肢と違って真横から生えていますが、胴体から飛び出すようなことはなく、

このように綺麗に繋がるシルエットになっています。

 同様に根元はボールジョイント接続で可動。

 膝、踵、つま先に当たる位置でそれぞれ可動します。

 踵部分は一軸可動で曲げられるのは90度ほど。

 ロール可動もでき、前脚よりも外側に大きく開くことができます。

 蹄は前脚と同じ仕様ですが、造形は微妙に異なります。


ウィライズモード

 いわゆる武装モード。

 ノーマルモードの時点でなかなか勇ましい印象でしたが、主に人体部分にアーマーや装飾が追加され、儀礼装備を纏った騎士のような豪華な雰囲気になりました。

 軍帽らしき帽子も被って、より一層凜々しい。

 しかし、馬体の後ろ側ももう少し守ったほうがいいんじゃ・・


 まず人体部分の換装から。

 頭部は前髪とカチューシャ天辺のパーツを交換。

 馬耳パーツは2つ付いてくるで、そのまま各モードの前髪パーツに付けたままでOKです。

  そして交換したカチューシャパーツの3㎜に帽子を取り付けて完了。

 なんとなく海軍っぽい雰囲気もあるような・・完全に陸軍の騎士ですけどね。

 帽子正面のエンブレムは塗装済みです。


 首許の装飾、胸部、腹部パーツもそれぞれ交換。

 各部にアーマーが追加されていますが、とくにボリュームのある胸部を多うアーマーはもはやラム(衝角)のよう。


 腕部も左右の上腕以下を交換。

 アーマーの上にファー付きのマントなのかコートなのか、袖だけ括り付けたようなデザインがお洒落ですね。

 後ろのベルトパーツは軸接続で可動します。

 なお、この袖部分はスライドするので肘可動を妨げません。

 まぁ、スライドさせたとて、肘可動は90度までです。

 そもそも肘を曲げればそれに押される感じで袖がスライドするので、わざわざ先にスライドさせておく必要もないかも。


 馬体のほうはベルトアーマーの正面、側面のアーマーパーツを交換。

 それぞれ可動します。

 側面のアーマー、クッションのような見ためが暖かそうですが、ボタンのような丸モールド部分は取り外すことができ、

3㎜穴として活用できます。


 前肢のアーマーもそれぞれ交換。

 ノーマルモードよりも大型になり、ほとんど一体になっているように見えます。


 尻尾の前の3㎜穴にもベルトパーツを追加で取り付けます。

 ベルトは2箇所で可動します。


武装その他付属品

大型ランス

 騎馬兵らしい馬上槍がメインウエポン。

 全長はエレーナ自身の全高を軽く超え留ボリュームで、片手で持つと手首がへたります


 正面に取り付けた特殊な形状の大型装甲が目を惹きますね。

 普通に柄を持つ以外に、その装甲の裏側にある可動式グリップでの保持も可能。

 両方を使って両手で持つこともできます。


 穂先は儀礼用(?)らしい装飾タイプと、

実戦用の鋭い切っ先とを付け換えることができます。

 大型装甲に代えて通常のランスパーツを取り付けることで軽装ランスとすることも可能。

 他にもけっこう細かく分解でき、いろいろと組み換え可能な構造になっています。

 グリップと大型装甲の取り外しがやや面倒ですけど。


シールド

 背面から可動アームを貸して左肩に配置されるシールド。

 装備する際は背面に魔方陣タイプの装飾を取り付け。

 アームは3箇所で可動し、本体、シールド側でもロールできるのですが、アームが短いためあまり防御範囲は狭めです。

 というか真横にも持ってきにくいんですが、これで用を成すのかどうか・・


 先端部がスライド。

 左右のクロー(?)可動します。

 これは防御よりもむしろ攻撃用だよな・・


 表面装甲は2種類付属しています。

 牛柄が可愛いですね(違う)。


姿勢固定ジョイント

 人体部と馬体部を繋いで、特定の姿勢で固定するためのジョイントパーツ。

 3箇所で可動します。

 大型ランスを構えたポーズを安定させるための補助パーツということのようですが、人体と馬体の接続部の保持力は問題ないレベルなので、あまり必要性を感じません。

 それよりも腕、とくに手首がへたるのをなんとかしてほしいんだが・・


拡張ジョイント

 貫通型の3㎜穴を追加するジョイントや、

 3ミリボールジョイントがそれぞれ一つずつ付属。

 ボールジョイントは手首アーマーに取り付けて、ランスの大型装甲や、

正面ベルトアーマーの小型装甲などを腕に装備させるのに利用できます。

 シールドも同様に装備できますね。


スタンド

 シリーズ共通の円形ベースタイプのスタンドが付属。

 ユクモで追加された支柱パーツと基部パーツも付属するので、いろいろなパターンでのディスプレイが可能です。

 今回はクリアパーツじゃないんですね。


軍馬モード

 人体部を取り外した馬体に、ランスやシールドのパーツなどを組み合わせた疑似頭部を取り付けた、プラモデルオリジナルギミックとされる形態。

 そもそもオリジナルプラモデルシリーズなんだが・・

 ともあれ文字通り、ガルプラなどが搭乗可能な軍馬として機能します。

 わりと早い段階で紹介されたギミックで、こういうことができるのなら、当然取り外した人体の方にもなんらかのフォローがあるものと思っていたのですが・・なにもなかった。

 いや、このときエレーナさんどうなってんの?

 氷漬けで保存しとかなきゃダメなんじゃ・・

 まぁ、あくまでオマケギミックというか、馬が欲しい人向けのサービスのようなものですね。


 ランスにシールドを取り付けただけですが、ちゃんと顔に見えます。

 普通に格好いいユニコーンですね。


 公式ショップ限定特典の特別カラー髪パーツ。

 ミルキークリア成型の髪およびウマ耳、ウマ尻尾パーツが組めます。

 けっこうイメージ変わりますね。


比較画像

 まずは、これまで登場してきたブキヤ製ケンタウロスキットたちと。

 まずは、ルシファーズウイングのユニコーン型とFAG スティレット(XF-3)を合体させたケンタウロスと。

 たぶん初のブキヤ公式ケンタウロス。

 ユニコーン型自体が、ブキヤで初めてのウマモチーフのキットだったと思いますが、先にも触れたように前肢がまさに横から生えていて、プロポーションもメカ系であることを大目に見ても決していいとはいえませんでした。

 しかしまぁ、そのボリューム感、FGAやメガミなどを手軽にケンタウロスにできる汎用性は楽しいキットでしたね。

 というか、あのボリュームにさほど負けてないエレーナさん・・あらためてでかいです。

 続いてヘキサギア ジーク・スプリンガーとイグナイト・スパルタンを組み合わせたケンタウロスと。

 こちらも仕様的には先のユニコーン ✕ FAGと一緒で、ガバナーならだいたいなんでもケンタウロスにできてしまうのがいいですね。

 そして、ユニコーン型から劇的にプロポーションがよくなったウマモチーフキット、ジーク・スプリンガー。

 しかしまだ前肢は横から生えている。まぁこれは仕方ないですね。

 なお、ヘキサギアが1/24スケールなのに対してアルカナディアはおおよそ1/10スケールなので、当然サイズはエレーナさんが圧倒。

 でも得物のサイズは惜しくも負けてる?


 軍馬モードとジーク・スプリンガーで。

 メカ系と生身系ですが、どちらも素晴らしい出来映え。

 ウマモチーフってけっこう難しくて、これまで本当に格好いいウマのプラモってなかなかなかったんですが、ここへきてすごく進化している気がします。

 同じ獣人族のユクモと。ノーマルモードで。

 エレーナさんでかいね。

 しかし、同じ獣人・・かな?

 獣成分の比率が随分違いますけども・・

 で、この次がラミアでしょ?

 獣人族でもどちらかというと人寄りなのユクモだけになるんじゃないかな?


 ウィライズモードでも。

 東洋風のユクモに対してエレーナさんは西洋風。比較的寒い地域っぽい感じもする装いですね。

 獣人族は見ためももちろん、文化的もかなり多様性のありそうです。

 ルミティア、ヴェルルッタとも。ノーマルモードで。

 人体部分のバランスだけを見ても、エレーナさんはかなり長身っぽいですよね。


 ウィライズモードでも。

 この3人は全員西洋風なので、同じ世界観として違和感のない並びです。

 そう思うとユクモが特殊なんだな。

 それにしても、ルミティアもヴェルルッタもこの格好で普通に自立できるのすごいですわ。

 ユクモだけ、尻尾がでか過ぎるせいでスタンド必須・・

以下、画像

 まずノーマルモードで。

 勇ましいポーズはウィライズモードのときにとっておくとして、ノーマルモードではリラックスしたエレーナさんのオフショットをいくつか。

 馬体・・四肢が思っていたよりもよく動くので、けっこういろんなポーズがとれますね。

 四肢を前後に投げ出せば、馬体を完全に接地させることができます。

 お座りも。

 可愛い。

 まぁ、普通の馬はともかく、ケンタウロスがこの体勢で楽なのかどうかはわかりませんが。


 Yogibo!

 気持ちよさそう・・

 とりあえず買っておいた百均のビーズクッションにようやく出番が来ました。


 もちろん走ることは大好きなエレーナさん。

 ウマ娘ですからね。

 あの中に入ったら、たぶんぶっちぎるね。脚の数違うし(笑)。


エ「私の後ろに立つな!

 そうですね。馬の後ろに不用意に立たないようにしましょう。

 なおこれ、スタンドなしで自立してるんですよ。

 凄いバランス感覚。


 後肢だけでも立たせてみました。

 こうなると全高は一般的なガルプラの2倍近くに。

 こちらももちろん、スタンドなしで自立しております。


 ウィライズモードで。

 いやぁ、勇ましい。

 これまでも騎士モチーフのガルプラはいろいろいましたが、やはり抜きん出た存在感ですね。

 まさに人馬一体。

 なお、大型ランスは片手で持つと腕・・とくに手首がへたるので、柄と可動グリップの両手持ちが安定します。


 なんらかの儀式に臨むエレーナさん。

 儀礼装風に組み換えられるランスや、帽子、袖付きアーマー、暖かそうな腰アーマーなどなど、衣装デザインも独特でお洒落。

 強さだけでなく美しさにもこだわってそうなエレーナさん。


 シールドアタック!

 ランスを構えての突撃が基本の戦闘スタイルでしょうが、たまには接近戦も。


 さて、馬体を軍馬モードとしているとき、エレーナさんの人体部分はどうしているのか?

 まぁ、あくまでプラモ的ギミックであって本来分離はできないのでしょうが、だからといってこのままなにもしないのではもったいない。

 しかし先にも触れた通り、人体部と馬体の接続は3㎜軸で、エレーナさんの腹部にほかのガルプラの下半身をそのまま付けることはほぼ不可能。

 一方、胸部と腹部を接続するボールジョイントの径は少なくともブキヤのガルプラほとんどと一緒なので、腹部から下をごっそり交換することは可能です。

 つまりはこういうことですね。

 ルミティアのケンタウロス化とエレーナさんの人間化(ウマ耳あるけど)が一度に・・

 ただ、やはり右側はあまりバランスがよろしくないです。

 付ける下半身は厳選しなければいけませんね。

 一応参考までに、ヴェルの下半身を付けるとこんなことになります。

 これは酷い・・(笑)

 ちなみに、ユクモはジョイントの雌雄が逆なので付けられませんでした。


 ブキヤガルプラのなかで選ぶとなると、マガツキ型が一番しっくりきますかね。

 実際に付けてるのはドゥルガーⅠのものですが。

 まぁ悪くはないか・・

 軍馬に乗せても違和感はないかなぁ。

 ドゥルガーならランスも借りられるし。


 ただ、いろいろ試した中で個人的にベストバランスと思ったのがこちら。

 ギルプリのメイドボディですね。

 頭身的にちょうどよいかなぁ、と。腕と脚の太さのバランスもとれていると思います。

 胸部前面装甲のサイズはね・・これはもうなにを持ってきても同じでしょう(笑)。

 なお、こちらもジョイントの雌雄が逆なので、画像では乗っけてるだけです。

 ダブルボールジョイントが欲しい。


 腹部まで本人のもをの使う場合は、3㎜軸で接続できる腰部を用意する必要があります。

 手っとり早いのはFAやヘキサのメカボディを使うこと。

 ということで、最新鋭の義足を付けてみました。

 本人は不満げ(笑)。

 なんか耳のせいもあってカンガルーみたいになったな・・


 ちなみに軍馬ならばバルク λ の乗馬に・・

は小さいですね。

 かなり無理してます。


 軍馬モードにして、背中の3㎜穴にエレーナ人体部を合体!

 獣魔将軍エレーナかな?


戦女神型ヘキサギア パラディエンヌ・アテナ

 獣魔将軍からの発展(笑)。

 ヘキサ5周年、6周年と改良を重ねてきたチャリオットをエレーナさんに牽貸せてみたいとは思ってたんですが、そこから一歩進んで(?)、人体部も融合させてみました。

 そもそもアルカナディアはヘキサギアなんでね。親和性は高いですよね(そうか?)。


 仲間たちと。

 年長者として、年若いディアーズたちの面倒を見ることも多いエレーナさん。

 みんな優しいエレーナさんが大好きなので、つい甘えて調子に乗ってしまいます。

 これは、天使と悪魔が怒られる数秒前の画ですね。


 エレーナ教官による騎乗訓練。

 訓練生たちの性格もしっかり把握している教官は、それぞれに合わせた的確な訓練内容を組み立てていきます。

 優等生のルミティアとの訓練では、自身の訓練も兼ねたり。

 ヴァルルッタには、まず度胸を身に着けさせます。

 ユクモには甘い教官。


 いざ実戦!

 今まさにユニコーンオーバーロードを絶賛プレイ中なんですが、そんな雰囲気のフォーマンセル。

 飛行可能なフェンサー ルミティアと、機動力と高いガード率で味方を護るナイト エレーナが前衛。

 攻撃魔法で援護するウィッチ ヴェルルッタと回復補助のエキスパート、巫女 ユクモが後衛。

 ほぼ完璧なバランスになりました。

 今後登場する新キャラたちは、勝手に敵ポジと解釈しておりますが。

 とりあえずラミアなんかは絶対敵だろ・・


 以上、“アルカナディア エレーナ” でした。


 シリーズ4人めにしてその世界観というか、表現の幅を一気に広げてくれた感のあるエレーナ。

 いまだかつて、こんなマジなケンタウロス、しかも女子のプラモデルがあっただろうか? いや、なかった!

 確かに、これまでも本文中にも登場させたFAGとギガンティックアームズを合体させたものた、ヘキサギアでもジーク・スプリンガーとガバナーの組み合わせで擬似的なケンタウロス形態を再現できていました。

 しかし、それらはあくまで複数キットを使った組み換え例であって、単体キットで、それも生身のケンタウロスとなると当然初めて。

 ガールと馬とが別々に組めて、それを合体させてのケンタウロスではなく、そもそもがケンタウロス。

 オマケ要素として馬単体にはできても、ガール単体状態にはできず、その際は下半身のないガールが丸々余剰になるという・・ある意味徹底しているというか、思い切ったというか。

 ガール部分のクオリティに関してはもう違う余地もないわけで、ならば馬部分の出来はどうか? というのが今回最大のポイントだったと思うのですが、まったくの杞憂でしたね。

 というかまぁ、そもそも不安はなかったですけどね。

 部門こそ違えど、HMMゾイドやヘキサギアで動物系キットのプロポーション、可動性等は積み重ねてきたものがありますし、今回はメカではなく生身ではありますがまぁ問題ないだろうと。

 結果、思っていた以上にリアルかつよく動く馬体として完成してくれました。

 しかしこれ、そのうち普通に動物のプラモも出すんじゃない?

 そのくらいレベル高いですよ。


 しかしアルカナディア、当初思っていた以上にガチのファンタジー路線でいくんですね。

 ともすれば自ら間口を狭めるというか、敷居を高くする行為にも思えますが、エレーナのシルエット公開時の盛り上がりを見るに、そもそもコトブキヤ・・アルカナディアにはそういった濃さを求めている人が多いんですかね。

 僕もそうですけども。

 ぶっちゃけ、これだけ類似品が溢れてきている状況で案パイを並べても仕方ないんだろうな。

 なにかしらぶっ飛んだことをやらないと埋もれてしまう。

 しかしそれを、第一線を張ってるコトブキヤが仕掛けてくるんだカラなぁ・・ほかのメーカーは堪ったもじゃないと思う。

 まぁ、第一線を張っているからこそ、新しいことに挑戦できるという側面もあるのかもしれませんね。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

0コメント

  • 1000 / 1000