今回のレビューは、1/1スケール アルカナディア より、
“ヴェルルッタ” です。
ファンタジー系のキャラクターをラインナップするコトブキヤの新たなガルプラシリーズ、アルカナディアの第2弾、
“悪魔型ディアーズ ヴェルルッタ” が、
発売されました。
ルミティアの発売からおよそ1年、けっこう間が開いてしまいましたが、2人めのディアーズ、ヴェルルッタの登場です。
アルカナディアの世界には3つの種族がいて、第1弾のルミティアが天使型。今回のヴェルルッタが悪魔型。そして先日の生配信で年明けの予約解禁が告知された第3弾のユクモ、試作品が公開されたエレーナが獣人型ということになります。
というかエレーナ・・隣に置いてあったユクモの倍以上のボリュームがありましたね。
ウィライズモードの武装もボリューム感もすごかった。てっきり武器は弓矢かと思ってたんですが。
なんにしても、あれは下手したら(?)ガネーシャクラスの大物になりますよ。
と、話を戻してヴェルルッタ。
天使がいれば悪魔もいるということで、第1弾のルミティアとは対になるように、なにもかもが逆という感じのキャラクターですね。
とはいえ、とくに敵対関係にあるとかそういう設定はないと思います。
頭は切れるけどその頭脳は悪戯以外には使われない、マスターのことは基本慕っているけど強気な態度をとってしまう・・典型的なツンデレですな。
自らを七魔槍が一人と名乗るあたり、厨二病も煩っているようです。
ルミティアに対しては一方的に絡んでいく感じかな? となんとなく考えていますが。
それでは、レビューしていきます。
キットはパチ組みに一部塗装をしております。
パッケージ
美麗イラストに文字や縁取りが箔押しされている、シリーズ共通仕様の豪華なパッケージ。
最近なにかと大判パッケージのキットが目立つようになってきたので、ちょっと安心(笑)。
縦横のサイズはルミティアのパッケージと同じで、厚みはわずかに減っています。
しかし、単純価格は2割増し・・
先日ヴェルルッタも再販予約が始まりましたが、価格は据え置きでした。
となると、次回ルミティアが再販されるときは同じくらいの価格になってしまうということでしょうね。
ちなみに、公式特典はパーツケースでした。
モノは100均(セリアとかかな?)で販売されているプラスチックケースと同じものですが、表面にアルカナディアおよびコトブキヤのロゴがプリントされています。
例によって白背景のために見にくいのはご容赦を。
もちろんすべてのパーツを収納可能です。
説明書まで一緒に入れられるとパーフェクトなんですけどね・・
ノーマルモード
いわゆる素体モードですが、FAGやメガミデバイスと違ってそれなりに装飾品類を身に着けています。
ルミティアが意外と大柄だったので、アルカナディア全体がちょっと大きめサイズになるのかと思ったんですが、ヴェルルッタ小っちゃい。
背だけじゃなく(こら)。
デザイン自体はわりと古典的というか、非常に解りやすい小悪魔要素をこれでもかと盛り込んだ感じになっています。
もちろんそれらの要素が絶妙なバランスでまとまっていて、実に可愛らしく、同時になかなかに生意気そうでよい。
メインカラーも黒と、いろいろな部分でルミティアとは正反対。まさに天使と悪魔ですね。
腕や脚など、ちょこちょこ左右非対称なデザインも特徴的。
頭部の角とネクタイを含むチョーカー、胸部前後、腹部および腰部の前後パーツほか、総計10個のパーツが塗装済みになっています。
コウモリのそれを思わせる小さな羽根と、以外に太く長い尻尾が目を惹く後ろ姿。
その尻尾のせいで自立が難しいかと思ったのですが、案外楽に立たせることができました。
もちろん後ろに伸ばすと転けますが。
本体構造はルミティア同様、基本はFAGベースですね。
しかし、ルミティアにはなかった腕部基部の可動が採用されています。
腹部から腰部は一体型ですが、そんぶん美しいラインが描かれていますね。
股関節は左右別個に上下にスライド。
さらに付け根側に引き出し関節があり、可動域は広めになっています。
頭部アップ。
尖った耳が可愛い。ハート型のピアスは黒で塗りました。
頭部左右に生えている角は先にも言ったように先端のブルーグレーと装飾部のゴールドが塗装済み。
左右のもみ上げは一応ボールジョイント接続になっているのでが、若干動く程度です。
後ろ髪はシニョン(ていうのかな?)にまとめられています。
耳パーツはルミティア同様分割されているので、
尖った耳のルミティアや普通の耳のヴェルルッタにもできたりします。
ただしこの場合ルミティアはノーマルモードの頭部飾りは付けられないのと、ヴェルルッタはもみ上げでほぼ耳が見えません・・
それでもフェイスパーツにも互換性があるので、いろいろと組み合わせることができますね。
フェイスパーツは4種類。
正面向き通常顔
今回それぞれの表情に正式な名称はないようですが、それぞれ実によい表情をしています。
それにしても、瞳に使わている色数の多さよ・・
腕部はデフォルトでは左のみフリルが付いていますが、フリルなしの左腕パーツも付属。
お好みでどうぞ。
スカートは球体ジョイントで可動するので脚部の可動を妨げません。
こうして見ると・・案外腰回りはボリュームある?
後ろからも。
ふむ。このコも穿いてない可能性がある。
マガツキ、ドゥルガーの系譜か・・
脚部はブラウンのタイツにハイヒールというスタイルは左右共通ですが、左の太腿にのみ、触手のようなものが巻き付いています。
なんだろうこれ?
衣装から伸びてるとかそういうんじゃないんですよね。
けっこう細かい分割で成型色での色分けが再現されていますが、そのぶん合わせめ消しや塗装は大変だと思います・・
足首にはアンクレット(?)を装備。それにも羽根が付いてます。
ただこのパーツ、とくに固定されないためくるくる回ってしまうのがちょっとストレス。
羽根はルミティア同様、背中に取り付けた基部パーツに接続。
上下、前後にスイング可動できます。
中央のブルグレーのパーツを外すせば3㎜穴が使用可能。
付属のスタンドを使う場合は延長アタッチメントを挟みます。
羽根取り付け用の3㎜穴がないパーツも付属します。
尻尾は腰の位置に球体ジョイントで接続。
3分割されており、各接続面(下画像赤線の位置)でロール可動させることができます。
それぞれ曲線を描いた造形になっているので、自然な動きをつけるのには少しコツが要るかも。
先端部分は緩い矢印状になっています。
プラナリアみたい。
切られてもまた生えてくるのかな?
付属品
傘
黒とグレーにゴールドのカラーリングがお洒落な傘が付属。
これにもとくに厨二チックな名称はないのかな?
先端の石突き部分は螺旋状で細かい突起が無数にある、巻き貝のような形状になっています。
組み立てるとき手に刺さって痛かった・・
もちろん生地パーツは閉じることも可能。
まぁ、これくらいですけど。
今はまだ大丈夫ですが、片手で持たせているといずれ腕がへたってくるかと思います。
なお、フリル付き腕部だとハンドパーツの接続部が奥まった位置になるので通常の手首(球体)ジョイントだとほぼスナップが可動が死んでしまうため、専用の角度付き手首ジョイントが付属しています(画像ではウィライズモードの右腕で持たせています)。
片方だけこのジョイントを付けるとわずかに手が伸びた感じになる(実際伸びてる)のですが、動きをつければさほど気にならないかと。
ちなみに。フリルなし腕にももちろんこの手首ジョイントは取り付けられますが、
さすがにちょっと違和感がありますね。
エンゲージリング
アルカナディアシリーズの重要アイテム、エンゲージリングももちろん付属。
ヴェルルッタの頭に被せる場合は、かっちりというほどではないですが角で固定されるため、ルミティアと違って安定します。
四箇所の菱形ディティールはシルバーで塗りました。
ウィライズモード
いわゆる武装モードです。
頭部にはティアラ、背中の羽根は3対6枚に増え、スカートを始めとした衣装、装飾も豪華になってノーマルモードから純粋にパワーアップした感じ。
本体衣装の左右非対称デザインはノーマルモードから変わらず、とくに脚部は右脚のみ交換という、これまでにあまり例のないパターンになっています。
頭部は前髪パーツの一部を交換するかたちでティアラを装着。
この状態でさらにエンゲージリングを被せることも可能です。
腕部は左の上腕をアーマー付きのものと交換。
右腕もフリル付きに交換します。
脚部は先に言った通り、右のみ太腿ロール軸から下を交換。
タイツからブーツになりました。
なお、ゴールドの装飾のうち上部のものはなぜか黒いパーツと一体成型になっており、塗装でカラー再現されています。
そのせいで膝のところの成型色のパーツと色味が違ってくる・・
なんでここ分割できなかったんだろう?
中央の菱形部分は別パーツになってる(非常に小さいパーツでランナー時の位置も判りにくいため、気付かずに捨ててしまった人がちらほらいたようです・・)のですが、これも膝のパーツについては一体成型というちぐはぐな仕様で、仕方ないので両方シルバーで塗りました。
背中の羽根はジョイントパーツの追加で3対6枚に増加。
増えた4枚の羽根はノーマルモードの羽根よりは大きいものの、ルミティアのウィライズモード時のそれほどのボリュームはありません。
このあたりでもしっかりキャラの差別化がされているようです。
スカートにはノーマルモードで傘の生地になっていたパーツが追加されてボリュームアップ。
それぞれ球体ジョイントで接続されて可動しますが、互いに干渉するのであまり派手な展開はできません。
武装
ランス
生地のなくなった傘は槍(ランス)になります。
自称、七魔槍の一人ということで、武器もこれが本来の姿ということなんでしょう。
その他付属品
専用スタンド
ベースにアルカナディアシリーズ共通の3種族を示す紋章がデザインされたスタンドが付属。
ベースの面積は十分で支柱も3箇所で角度変更できるため、コトブキヤのガルプラに付属するスタンドとしてはもっとも優秀だと思います。
上腕および太腿ロール位置に取り付けられる3㎜軸付きスペーサーパーツも付属。
本体腰部側面の3㎜穴含め、ルミティアよりも簡単カスタマイズがしやすいですね。
比較画像
シリーズ第1弾、ライバル(?)のルミティアと。まずノーマルモードで。
ヴェル、小っちゃい。
同一シリーズで初っ端からここまでサイズ感の違うキャラを出してくるのはこれまで例がないかも。
アルカナディア、やはり過去のブキヤガールキットシリーズと較べても異色です。
ウィライズモードでも。
ルミティアのほうが自立が怪しいのでスタンドを使って。
翼が大型化したことで上半身がボリュームアップしたルミティアに対し、スカートが膨らんで下半身のボリュームがアップしたヴェルルッタ。こちらも逆の発想。
天使と悪魔というモチーフだけでなく、見ため、性格もすべて正反対という感じです。
天然ボケの天使に突っ込んでいるつもりが振り回されて、結局損な役回りになる悪魔という画が容易に浮かびますね。
以下、画像
まずノーマルモードで。
傘を持ってポーズ。
うん。可愛い。
これがプラモデルかよ? と、毎度思わせてくれるコトブキヤ。
・・と、そこで急に突風が!
傘というアイテムもいろいろ遊べて楽しいですね。
ハイパーメガアンブレラバスターを喰らえっ!
M.S.G 3㎜ブーストエフェクトが間に合いましたので取り付けて遊ぶ。
ばっちりフィット。
やはりこうしたシリーズの垣根を越えたプライバリューがコトブキヤの魅力の1つですよね。
ちなみにこの状態で自立できてます。
四つん這いヴェル。
う~ん、ギリギリ手が付かない・・こういう姿勢はまだ少し難しいですね。
脚がもっ前に引き出せればいけるのか。
盗み聞きがバレて焦るヴェル。
なんのことはない、スカートを外した後ろ姿を見せたかっただけです(笑)。
ウィライズモードでも。
6枚の羽根にボリュームのあるスカート、そしてランス。
なかなかハッタリの利いたポージングが楽しめますね。
立て膝ももちろん自然に決まります。
スタンドを使って空中浮遊。
あ、ここでさっきのブーストエフェクト使えば完全に箒だったな。
びっくりヴェル。
個人的にはこの表情が1番好き。
たぶん、今後はだいたいこの表情でいると思います(笑)。
ヴェ「あれ? アタシの傘の先っぽがない!?
なんで?どこいったの?
ル「あ、ヴェルちゃん。
もう少しでやけそうだから一緒にどう?
ヴェ「またおまえか!それサザエじゃないから!
食べたらお腹壊すからね!
食べようと思えば食べられるんですね(笑)。
そしていつもの喧嘩。
そういえば、今年はクリスマスらしいことなんもしてないな・・
以上、“ヴェルルッタ” でした。
ルミティアの発売からおよそ1年とけっこう間が開いてしまいましたが、アルカナディア、2人めのディアーズが無事発売されました。
すでに3人めの獣人型ディアーズ、ユクモは年明け1月6日に予約解禁の予告がされていますし、4人ミスターの画テーなもウィライズモード含めて試作原型が公開されましたので、今後は少し発売ペースも上がりそうですね。
メカ系ベースで武装の組み合わせを楽しむFAG & メガミ、JKの日常を切りとる創彩、そしてファンタジー路線のアルカナディアと、それぞれ明確な方向性を示してくれるブキヤガールたち。
どれでもお好みをどうぞ、という感じですが、全部同じシーンにいてもとくに違和感がない(いや、あるだろ・・)だから全部追っかける! という人が多い気がしますね(笑)。
そういえば、新たにアイドル系シリーズとかいう話もあった気もするけど、あれどうなったんだろ?
さて、ヴェルルッタのことに話を戻しますが、シリーズ第2弾ということで、キャラクターの個性の再現は当然としながらも、第1弾のルミティアよりも組み易く、ノーマル⇔ウィライズの換装もより簡単に調整された印象があります。
ルミティアの場合は、たとえばスカートへのクリアパーツ取り付けとか、やはりスカートの後ろ側の装飾追加にわざわざ軸を付け換えるとか、地味に面倒九歳作業があったのですが、今回のヴェルルッタはまるっと交換、ポン付けするだけだけなので非常に楽でした。
腰の左右と後方に計3つの3㎜穴が開いてるのでカスタマイズ性もルミティア以上ですし。
露出高めの小悪魔デザインとして素晴らしい出来であることはもちろんのこと、ツボを押さえた表情パターンで様々なシチュエーション再現が捗ることだろうと思います。
いやぁ、いろいろと使い勝手がよさそうなコですよ、ヴェルは。
七魔槍の一人ということなので、残りの6本の魔槍が発売されるまでシリーズ継続してほしいですね(笑)。
マジでやるとしたら何年かかるんだろ?
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
0コメント