今回のレビューは、1/ 144スケール ハイグレード より、
“HGTWFM ガンダムルブリスアノクタ” です。
“機動戦士ガンダム 水星の魔女” の外伝となるコミック作品、“機動戦士ガンダム 水星の魔女 ヴァナディースハート” に登場するモビルスーツ、
“AVPー03 ガンダム・ルブリス・アノクタ” が、
HGガンダム水星の魔女シリーズに登場。
プレミアムバンダイ限定で発売されました。
現在も月刊ガンダムエースにて連載中のヴァナディースハートは、アニメのprologueで描かれたヴァナディース事変から5年後のA.S. 106の地球を舞台にした物語。
ちなみにアニメ本編がそこからさらに16年後のA.S. 122の話です。
アニメの放送終了からすでに半年が経ちました(早いなぁ・・)。
アニメのBDも全巻発売されましたが、こういった外伝コミックだけでなく、本編キャストが出演するラジオ番組もまだ続いてるんでしたっけ?
関連キットの発売にもまだまだ希望が持てる感じではあります。
言うてる間に御三家の新装備セットも届くはずだし。
あとはスパロボ参戦かな。据え置きのスパロボは新作出る気配ないけど・・
もうあれはね。30に定期的にDLC追加していくだけでいいんじゃないかなぁ。
もはやゲームとしてこの先進化する余地なさそうだし。同じフォーマットでユニットとマップ追加していくだけで十分だと思うんです。
・・と、全然関係ない話ですみません。
レビューしていきます。
キットはパチ組みに最低限の墨入れ、付属のシールを貼ったのみです。
なお、パッケージはいつものプレバン仕様の2色刷りですが、説明書は一般販売と同じ片面カラー仕様。
先日レビューしたデミギャリソンや、ルブリスジウと一緒ですね。
AVPー03 ガンダム・ルブリス・アノクタ
ヴァナディース機関が開発したルブリスタイプの非武装機、ガンダム・ルブリス・ジウの実戦型に相当する機体。
その外見、機能から、“刀を操り雷を導く、青い機体” として伝えられているそうです。
伝えられている・・とは?
主人公の1人でジウのパイロットであるキユウ・ラボットと同じ孤児院で育てられた少女、ヨシカが搭乗し、キユウを施設に連れ戻そうとつきまとっているもよう。
ちなみに、機体名の “アノクタ” は仏教用語の “阿耨多羅三藐三菩提(あのくたらさんみゃくさんぼだい)”からとられたもので、サンスクリット語で “このうえなく正しい、完全なる悟り” を意味しています。
ジウの実戦型という話ですが、見ためはまったく似ていません。
なんというか、凄く鉄血みがある気がする。
具体的にはヴィダールと似ているように思うんですが、まぁ色味的なところでも。
ルブリスの系列機ということで、フレームおよび外装の一部はルブリスの流用。
腕部や脚部はおおまかにルブリスと同じですね。
一方、ジウの実戦型というのにジウとの共通パーツ(同じくルブリスからの流用は除く)はありません。
頭部アップで。
顔も、顔面シェルユニットのジウとは違い、ツインアイにマスクタイプの普通のガンダム顔・・ではないか。
やっぱり独特の印象はあります。
マスク部分がかなり小さいというか、顎がないので骸骨っぽくも見えます。
なかなかに不吉な面相・・
前後のカメラおよびツインアイは成型色で色分けされていますが、今回はその上からシールを貼っています。
胸部、
シールを貼った上にクリアパーツを被せる、シリーズ共通仕様での再現。
発光していない状態を再現するための黒一色のシールも付属します。
ハンドパーツは汎用持ち手のほか、新規造形の平手・・起電マニピュレーターが左右分付属。
手の平には3㎜穴が開いていますが、これは後述する導雷エフェクトを取り付けるためのもの。
実際のデザインはもう少し小さいディティールなんじゃないかと思いますが、穴の内部(手甲パーツの裏側)には電極っぽいものもちゃんと造形されています。
機体各部にはミストダクトという装置が備わっており、そこから空気中の誘電率を高める霧・・ダイレクトミストを噴出することが可能。
とりあえず肩アーマー側面のこれがミストダクトだと思うのですが、ほかはどれがそうなんだろう?
背面。
バックパックも専用のものですし、リアスカートの形状も変わっているので、後ろ姿はルブリスとあまり似ていませんね。
バックパックは左右側面にビームガンを装備。
ルブリス同様、脚部に大型のスラスターを備えているので、バックパックにはあまり機動装置感はないですね。
もちろん、スリット部はスラスターなんでしょうが。
バックパックの接続は定番の2穴タイプなので、シリーズキット間での交換も可能です。
踵には大型のホバーユニットを装備。
ファンが造形のみで回転はできません。
なお、足首構造はルブリスのままなので、前後スイングにつま先と踵が別個に可動というものになっています。
付属武装
ナルカミ
手持ち武装としても使用可能な導雷ブレードタイプのガンビット。
2振り付属します。
刃は通常のもの以外に雷(電流)を纏ったクリア成型のものが付属。
2振りのナルカミを収納可能な鞘の役割も持つ小型シールド。
ナルカミは通常の刃を付けた状態でしか収納できません。
3㎜軸で前腕に装着。左右どちらにでも取り付けられます。
そのまま回転させてナルカミの切っ先を前に向けることで武器としても使用可能。
導雷エフェクト
手のひらから放出した電流をナルカミに伝播させて攻撃する様子を再現可能なエフェクトパーツが付属。
先の通り、末端を平手に取り付け、先端にはナルカミのグリップを取り付けます。
ただいま位置格好よくない・・
平手にもっと角度が付いていればよかったのかな?
あろ、どうせならエフェクトも2つ付けて欲しかったですね。
まぁそうなるとスタンドももう一個必要になってきますが。
ビームガン
バックパック左右に1基ずつ装備するビームガン。
接続アームが可動し、肩越しに前に向けることができます。
バックパック、ビームガン側ともにボールジョイントでの接続です。
比較画像
ルブリスと。
フレームのほか腕部は上腕から前腕の装甲、汎用持ち手、脚部は太腿、脛の外装が共通となっており、アノクタがルブリスの系統であることがよくわかります。
というか、ルブリスの名を冠したほかの機体、ジウ、ウル、ソーンはほとんどルブリスとの共通点がないんだよなぁ。
もちろん、頭部を始め胸部、肩アーマーなど目立つ部分は新規造形で、ルブリスとは似てはいますがちゃんと雰囲気の違う機体になっています。
なお、キットにはルブリスの肩アーマー、膝アーマー、足首アーマーなどが余剰で付属するので、それらと付け換えることでかなりルブリスに近い見ためになります。
あぁもう全然違う機体やん・・
フレームは共通なんですけどね。
やっぱりジウにはどことなくグラスレーっぽい雰囲気があるように思います。気のせいかな?
なんとなく似てると思ったガンダムヴィダール(鉄血HG)と。
思ったほどには似てませんでした(笑)。
でも、剣をメインに使う点や、膝にスラスターがあるところなん化にも共通点が。
偶然ですかね。
以下、画像
ルブリス、ジウ同様可動性は良好。
特別よく動くわけでも、特殊な可動があるわけでもないですが、わりとシンプルなデザインもあって動かしやすいです。
足許の構造もいい加減慣れてきたましたね。
しっかり接地できるので自立は安定します。
立て膝も綺麗に決まります。
スラスターが接地しちゃってるのはあまりよくない気はしますが・・
ナルカミは、平手と組み合わせることでグレンゲからの抜刀イメージも再現できますね。
ナルカミをグレンゲに収納した状態のまま180度回転。
クロー兼シールドというふうに攻防一体の運用が可能。
ビームガン展開。
二刀流での近接戦闘がメインのため手が塞がるので、遠距離戦ではこちらを使用。
というか、刀もガンビットなのでそれで十分という気もしますが。
スタンドを使って。
スタンド用の3㎜穴が股下にあります。
胸部シェルユニットの突起は空域特性も考慮したカナードの役割を果たすということで、空中戦も想定されているんでしょうかね?
ただこの状態で飛行は・・まぁできなくはないのか。ウルとかソーンは普通に飛んでましたしね。
エフェクトパーツを使って。
う~ん、やっぱり平手の角度の問題で見せ方が難しいですね。
下から煽りで撮ったほうがよかったかな?
VS ジウ。
物語状はジウが主人公側なので、アノクタが悪役という構図になるんですが、ジウもけっこう悪役っぽい見ためなんだよなぁ。
武器もかなりクセがありますしね。
まぁ、近接から遠距離まで、さらに攻防一体のでかい腕を持つジウと、手から放つ雷で刀を遠隔操作するアノクタ・・
どちらも特徴的な “手” を持つMSですね。
機体性能敵にはおそらく実戦仕様のアノクタのほうが勝っているのでしょうが、パーメットスコアのレベルによっては性能を底上げできますからね、水星のガンダムは。
ある程度距離を保てればアノクタ、接近できればジウのほうが有利、という感じがします。
以上、“HG ガンダムルブリスアノクタ” でした。
水星ガンダムの限定ともいうべきルブリス。
その名を冠した系列機はすでに3機、キットでも発売されていますが、4機めとなる今回のアノクタが、もっともルブリスとの共通点が多く、純血という感じがします。
形状、特性は大きく異なりましたがガンビットも装備していますし、放電、ダイレクトミストなどの特殊機能も、ガンダムの兵器としての可能性を模索していようでヴァナディース機関・・いや、オックスアースか。その闇を感じさせます。
キットでは、やはり水星HGシリーズの原点でもあるルブリスの基本構造をそのまま踏襲。
半分近いパーツがルブリスと共通ながらカラーリングの違いもあり、しっかり雰囲気の違うものになっています。
通常状態と導雷状態で刃の交換できるナルカミの二刀流は格好いいですが、より活かせる角度付きの持ち手などあればなおよかったかなぁ。
あと、肝心の導雷エフェクトパーツの使い勝手がイマイチなのが少し残念でしたかね。
とはいえ水星HGシリーズらしい、サクッと組めてばっちりアクションが決まる、良キットだと思います。
このアノクタにしろジウにしろ、なんとなくパワーアップバージョンがありそうな気がしますが、どうなんですかね?
さて、スレッタとミオリネの物語としては、まぁ綺麗にまとまったと思うので、ストレートな続編は必要ないし、たぶんやらないとは思うのですが、GUND技術のこと、各企業のこと、それに地球と宇宙の対立構造なんかはなんにも解決していないですから、ヴァナディースハート以外にもなにか外伝らしきものが今後もポツポツありそうですね。
その度キットもポツポツと・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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