今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ ゲーマーエディション より、
“SS GEー02 バンブルビー” です。
ゲーム作品、“Transformers:War for Cybertron” に登場するオートボットの
“情報員 バンブルビー” が、
スタジオシリーズ ゲーマーエディションで発売されました。
オプティマスプライム、バリケードとともにゲーマーエディション第1弾として発売されたバンブルビー。
オプティマス同様、彼もゲーム発売とほぼ同時期にトイが発売され、日本ではやはりユナイテッドシリーズにおいて、メタリック塗装など日本独自仕様の追加で導入されています。
今回、オプティマスがボイジャークラスに昇格したことでかなりパンプアップしたのに対し、ビーはクラスはそのままで、見ためにもあまり変化がない気も・・
もちろん、ゲーマーエディション共通の右腕の換装ギミックや可動性の向上など、リメイクならではの進化は見られますが。
武器が豊富に付属するのも嬉しいですね。
それでは、レビューしていきます。
オートボット 情報員 バンブルビー
ゲームのストーリーでは、オートボットのリーダーだったゼータプライムの死をオプティマスに報せ、その後も彼に従っての都市防衛戦や、実は生きて捕らえられていたゼータプライム救出のための潜入任務に就くなど、情報員らしい活躍をするバンブルビー。
実写映画後の作品ですが、デザインはいわゆるサイバトロンモードながら初代アニメの雰囲気をかなり意識したもので、ビークルモードも丸っこくて可愛らしいSFカーになっています。
ロボットモード
丸っこいボディから細長い腕脚が生えている、まるでカメの着ぐるみを着ているようなフォルムが特徴的。
もともとミニボットということもあり、標準的なでラクスクラスよりはやや小柄です。
実写版で大きく見ためが変わったバンブルビーは、以降の作品でもその方向性を引き継ぐデザインで登場することが多かったと思いますが、このゲーム版はアニメイテッド版のように初代アニメデザインの雰囲気を残したものになっていますね。
というか、顔なんかはほぼそのままです。
ユナイテッド版と較べると、オプティマスほどの極端な体型変化はなく、しかし変形パターンや内蔵ギミックの変更もあって各部のサイズ感ボリューム感が調整され、全体のバランスがよくなったように思います。
ユナイテッド版は、ボディに対して腕や脚が細長過ぎた感じでしたからね。
カラーリングはメインのイエローがかなり暗い色調で、ちょっと黄土色っぽい感じなんですが、実際のゲーム画面がちょっとくらいのかな?
ネトフリのアニメ版WFCもそうでしたね。
まぁタイトル一緒ですけど、内容に繋がりはない・・と思うけど。
頭部アップで。
かなり初代アニメ版のデザインに近いです。
これはもう、CV塩屋 翼さんで間違いない。
ちょっと真面目っぽく口許引き締めてる感じが可愛いです(笑)。
背面。
つるんと丸いガワパーツが、完全に亀の甲羅。
先ほどの正面カットでもおわかりの通り、胸部の次に腹部がなくてすぐ腰部、という感じのデザインなので、やはり脚が長く見えるのですが、太腿の太さもちょうどいいところで貧弱さは感じない、絶妙なバランスで全体にすごく綺麗にまとまっていると思います。
亀の甲羅・・あるいは大きなリュックサックを背負っているような背中。
近年のリメイクであるWFC バンブルビーも、取り外し可能では有馬アスgびークルのリア部分を同じように背負っているので、やはり印象はよく似ています。
表面に多数開いているダボ穴は部増をマウントするためのものですね。
お尻と太腿の内側に肉抜きがありますが、この大きなガワのおかげもあってほとんど目立ちませんね。
一方・・ちょっと気になったのは脛から下。
これ、内側と外側、逆じゃない?
デフォルトだと変形のための関節が外側に露出していて、ビークルの外装部分が内側に来るんですよね。
当然タイヤも内側にあるんですが、実際のゲームデザインでは外側、足首のあたりに露出しているようで、
実際そこはディティールで再現されてはいるんですが、成型色のままなのであまり目立ちません。
というか、普通にタイヤそのものを使ったほうが絶対いい。
ただ、そのタイヤ等々のディティールからもわかるように、これは決して組み間違いではなく今回のSS GE版は端からこのように設計されているわけです。
でも、どう考えてもこっちのほうが見ためはいいんですよね・・
脚部を左右入れ換えてみたんですけど・・
まぁ、太腿だけは肉抜きが外側に来ちゃうんですが。
見ためだけじゃなく可動も、
足首は、通常では内側へのスイングができないのですが・・
そう、ここへきて昨今の定番可動が採用されてないんですよ。
変形都合で外側には動かせるんですが・・
内側スイングできるようになる。
脚部自体はボールジョイント接続なので、簡単に付け外しが可能です。
一旦外して、
足首スイングが可能になったので、自立も安定します。
もうこれでいい気がするなぁ・・
ただ、問題はあるんですよ。
それはまたのちほど。
付属武器・ギミック
ゲーマーエディション共通のギミックで、右前腕を取り外し、その位置にブラスターを取り付けることが可能です。
ただこのバンブルビーの場合、肘の5㎜軸に切り欠きがあって、腕部のほうの穴も同様になっているため、
取り付ける向きが限定されているのと、この切り欠きのせいでビーにオプティマスの前腕は取り付けられてもその逆、オプティマスにビーの前腕を取り付けることができません。あちらは普通に丸い5㎜軸なので。
一方バリケードの右腕は、ビー同様に切り欠きのある軸での接続になっているのですが、どういうわけ軸径がわずかにビーよりも太く、バリケードにビーの右腕は取り付けられませんでした。
逆は一応可能。
ただしゆるゆる。
そしてバリケード腕部側の穴が浅いので、こんな感じでしか取り付けられません。
なんで共通ギミックなのに完全互換性を確保しないのか・・
まぁ、武器類は全部普通に5㎜穴が開いているので、それらの交換は可能なんですが。
ただし、形状とサイズの問題でビーにオプティマスのブラスターは取り付けられません。
オプティマスのブラスターについては、肘を曲げた状態ならば取り付けられます。
ともあれビーに付属の武装を紹介。
ビーには2種類のブラスターが付属します。
まずこちら。銃身が細い、ピストルタイプです。
ゲーム内の初期装備らしいですね。
やはり右腕への装着専用で手持ちできるグリップ等はありません。
銃口先端は3㎜軸になっています。
もう一つ、キャノン砲タイプが付属。
同じく右腕と換装し、手持ちは不可。
こちらも銃口先端には3㎜軸。
ここは5㎜穴のほうが拡張性もあったろうになぁ・・
2種類とも共通のダボジョイントで背中のガワにマウントできます。
エネルゴンソード
こちらは手持ちの近接用武器。
ブレード部分の彫刻も独特ですね。
これも同じジョイントでガワにマウントできます。
なお、オプティマスと違って取り外した右腕のマウントはできません。
ビークルモード
サイバトロニアンカーにトランスフォーム。
美しい曲線を描く、まるで卵のようなフォルムが特徴。
そもそも小柄なロボットモードからさらにコンパクトになって可愛らしいですね。
黄色いボディに黒の差し色とピンクのラインがお洒落。
後ろから見るフォルムも綺麗に整っていますね。
オプティマスのように見えてはいけないものが見えてしまっている・・なんてこともありません。
ボディの底はほとんどタイヤと同じ高さでスレスレです。
段差には弱そう・・
ひょっとしたらちょっと浮いた状態で走るのかな?
変形はおおむねユナイテッド版に近いですが、やはりよりシンプルになっています。
ただ、この腕部の収納が初手では少し厄介でしたね。
そのままちょっと捻るよう内側に押し込むとに綺麗に収まります。
クリアランスがけっこうギリギリなのと、ちょっと当たるとすぐ肩アーマーが外れたりするので、コツを使うまではストレスかも。
あとここの腰部とガワのジョイントについては、説明書では触れられていませんね。
注意するのはその2点だけかな。
裏側はこんな感じ。
中央にあるダボ穴に取り付けることピストルタイプのブラスターは内部に収納できます。
キャノン砲やソードは収納不可。
キャノン砲はルーフに取り付け。
ソードはロボットモード時同様、リア部にマウントできます。
ただ、先にも言った通り各武装のジョイントの形状は共通なので、いろいろと付け替えは可能です。
バリケードのブラスターのジョイントも一緒だったりします。
これも悪くないな。
さて、ここで先ほどの脚部を左右入れ換えたものを思い出してください。
こちらですね。
この状態で普通に変形できれば、もううちのビー(クリフもか)はこれでいいか、と思うのでとりあえずトライしてみました。
上半身は、当然なにも弄っていないので普通に変形可能。
脚部も、太腿ロールできるのでここまでは問題なく進みます。
とくに位置のズレもないので、上半身とのジョイントも完了。
あとは最後のガワを閉じるだけ。
これはいけるんじゃない? と思ったら、出っ張ってるお尻とガワの可動部が干渉してガワを閉じることができませんでした。
一旦脚部のジョイントを外し、お尻の肉抜き部分にガワ可動部の突起を入れ込むような感じで閉じられないかとやってみましたが、
これが限界。
残念・・
ちなみにガワ内側のこの突起は、
ビークルモードではとくにジョイントとしての役割を持っているわけではないのですが、ロボットモードでは折りたたんだガワを一応固定するジョイントになっています。
まぁそんなわけで脚部の入れ換えは断念。
以降、通常の状態でのレビューに戻ります。
中台紙の簡易ディスプレイベースの背景は、これもゲームの一場面をイメージしたもののようです。
基地のなかかな?
オプティマスに付属の背景とはまた違いますね。
てっきり使い回しだと思ってましたが。
比較画像
ユナイテッド版と。ロボットモードで。
今回、このGE版ビーのレビューにために実家の屋根裏から発掘してきたユナイテッド版なんですが、まさかの未開封でびっくりしました。
同型のクリフは開けていたのに。
たぶん、色違いなだけだからとりあえず一方を開けて、もう一方はいずれと思ってそのまま忘れてしまったんだろうな。
同じようなことをヘケヘケのフェアレディ型とかでもやってましたね。
ひょっとしたらほかにもあるかも・・
それにしても、なんでバンブルじゃなくクリフのほうを開けたのか?
と、肝心の中身ですが、まずユナイテッド版のほうが一回りほど大きいですね。
そして、ユナイテッド版は胴体のボリュームに対して腕と脚が細長く、腕はまたブレード展開ギミックも内蔵されたタイヤ部分が大きく、若干の異形感もあります。
同シリーズのオプティマスが、わりとガッチリしつつも整ったプロポーションだったので、余計にそう思いますね。
一方、今回のGE版は全体にバランスがよくなりましたし、オリジナル由来の可愛らしさも勝っています。
足首周りの比較。
ここは、ユナイテッド版がなかなかに凝った構造でよくできていると感じる部分。
GE版もせめて塗装されていたら・・
ビークルモードでも。
当然、ほぼ同じ形状の卵形のビークルに変形。
ユナイテッド版に対してGE版は一回り小さいですね。
変形もかなり手軽に行えるようになりました。
GE オプティマスと。ロボットモードで。
オプティマスのクラスアップもあり、ボリューム差は歴然。
実際のゲーム中でのサイズ感はわかりませんが、おおよそ歴代からのイメージ通りという感じです。
ビークルモードでも。
なんとなく共通点も感じられるそれぞれのフォルム。
ほかのゲーマーエディションのオートボットも欲しくなります。
クラスは同じデラックスですが、けっこうサイズ差があります。
バリケードはかなり大柄ですね。
ただその弊害というのか・・詳しくは彼自身のレビューにて。
ビークルモードでも。
こちらでもけっこうサイズ差が。
バリケードのビークルはけっこうカクカクしていて刺々しい印象。
やや地球のスポーツカーに近いデザインで、オートボットとは雰囲気が違います。
以下、画像
可動性そのものは決して悪くないんですが、やはり今どき足首が固定ということで、自立がなかなか難儀します。
肩周りも若干窮屈ですね。
変形都合もあって若干前後に動かせるのですが、先の通り肩アーマーが外れやすいのでこれまた難儀な・・
立て膝はちょっと微妙。
やっぱり脚は長いんですよ。
腰部は変形時に180度回転させるので当然回るのですが、
ロボットモードだと胸部から飛び出しているパーツに脚の付け根が当たるので、そのままだと捻る程度の回転しかできません。
そしてさらに、ここ数年の定番となっている要素がもう一つ、欠けています。
なんとスタンド用の3㎜穴がありません。
ということで、こちらの画像はなんとか汎用スタンドに引っかけて撮ったものです。
なんだこの・・ことごとく痒いところに手が届かない感じ。
見ためはカッコ可愛いし、可動性そのものは決して悪くないのに、活かしきれない歯痒さとうのか・・
まぁ、そのへんを踏まえてもらって以下、何枚か。
前腕側面のタイヤパーツはシールドに見立てるのもいいですね。
手首をたたんだうえで適当な位置に回転させれば、雰囲気も上々です。
ヘキサギアのパーツを使って、ブラスター合体!
これくらいは余所からパーツ借りずにできてほしいな・・
ロケットパーンチ!
オプティマスのときにやるの忘れてたネタ。
先の通り、ビーの前腕側の穴は一面がフラットになっているのですが、軟質製のエフェクトパーツの5㎜軸ならば取り付けることができます。
バ「これがプライムの力か!
付けられるというだけでやはりビーにオプティマスの腕はオーバーサイズなので、ほとんど動かせません。
でもまぁ、インパクトはありますね。
ビークルもモードでも。
せっかく各キャラ豊富に武器が付属するんだから、もうちょっとそれぞれに拡張性も欲しかったところ。
でもこれ、スタジオシリーズのスピンオフだしな。
ジェネレラインじゃないから・・
バ「司令官、トレーラー買って!
オ「運んでもらう気満々だな!
最近の司令官はコンテナトレーラー引っ張ってないことが多いですからね。
ちょっと寂しい。
バ「ゼータ死んだってよ!
オ「よし! ならば今から私が新しいリーダーだ!
そんな軽い話ではないと思うけど・・
ここからは(いや、ここまでもだろ・・)ちょっとお遊び。
バンブルビー ジェットモード!
案外いろいろなものに見立てられましたね。
個人的に通常アクションが微妙と感じたので、こんなことばかりしてました・・(笑)
以上、“SS GE バンブルビー” でした。
ゲーム版のバンブルビー・・ユナイテッド版のリメイクとして、適度に簡素化しつつプロポーションを整え、スタイリッシュさのなかに初代由来の可愛らしさもしっかり再現された、見ためには非常によいバンブルビーだと思います。
ただそれだけに、いろいろと粗(僕個人がそう思うだけですけど)が目について仕方ない・・このご時世で足首スイングできないとか、スタンド用の穴がないとか。
そして設計が妙にタイトなのか、窮屈な肩周りや、事実上捻ることしかできない腰部可動など、せっかくのポテンシャルを殺してしまっているような箇所もちらほら。
一言で言うと、惜しい。
いやまぁ、贅沢言い過ぎだとは思ってますよ。
ただ、今までできていたことがなんでできないのか? なんでできないままでよしとしたのか? そのへんがモヤッとするんですよ。
せっかくカッコ可愛くて、可動性そのものは十分で、武装も豊富なバンブルビーなのに。
もうあとほんのちょっと気を遣うだけで、絶賛できるものになったと思うのに。
今月のクリフも、一緒なんだよなぁ・・
まぁ、案外オレ変形でいろいろ楽しめたから、そこは満足してるけど(笑)。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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