今回のレビューは、1/72スケール ハイエンドマスターモデル より、
“HMM 058 グリーンホーンAB” です。
“ZOIDS ゾイド妄想戦記” より、ゼネバス帝国が開発した初の大型ゾイド、レッドホーンを共和国が鹵獲、その後試験用機体として運用していたグリーホーン。
今回は試験の一環としてブレードライガー用の新装備、アタックブースターを装備した
“グリーンホーンAB” 仕様で、
HMMで発売されました。
TVシリーズ開始と同時に復活した第2期ゾイドシリーズの展開中に、公式サイトで連載されていたウェブコミック、ゾイド妄想戦記。
その第2シリーズとなるゾイド妄想戦記2の第1話、“濃緑の壁” に登場するグリーンホーンは、試作型の反荷電粒子シールドを搭載したレッドホーンで、試験用として区別するためか、カラーリングが緑に塗り変えられていました。
当時、ハピネット限定流通の妄想戦記シリースでキットは発売されていますが、そのときは単純なレッドホーンのリカラーだったので、反荷電粒子シールドやアタックブースターの装備は再現されていませんでした。
今回のHMM版で、実に20年余りの時を経ての立体化ということになりますね。
しかし、HMM レッドホーンの初版発売も2010年ですから、そこからももう13年が経っている・・
今回のHMM グリーンホーンは、そんな13年前のキットの成型色を変更したものに新規造形パーツを追加した構成となっています。
シリーズでも比較的初期のキットとなる本体部分はなかなかに手応えがあるので、レブラプター以降の最近のHMMしか知らない人は面食らうかもしれません。
そこわざわざ分割する必要ある? というようなパーツ割りや尖ったアレンジも、シリーズ開始から並走しているファンにとってはこれこれ、待ってました! と思わずにやけてしまうところではあるんですけどね(笑)。
直近のケーニッヒウルフと同価格ですが、組むのに倍以上の時間がかかりましたよ。
まぁ、僕は組むのが遅いほうですが。
それでは、レビューしていきます。
キットはパチ組みしたのみ。
今回は同時発売された単品版のアタックブースターも併せて紹介します。
パッケージ
アタックブースターの試験中の一場面という構図ですね。
同じく試験用の装備を施されたと思しきゴドスやプテラス、後方にはグスタフの姿もあります。
HMM グスタフも欲しいなぁ。
ほとんど動く部分なさそうだけど。
ケーニッヒウルフと同価格ですが、箱の厚みはこの通り。
レッドホーンと較べても、当然追加パーツの分厚みが増しています。
なお、13年前のレッドホーン初版の価格は税抜き定価6,800円。
来年1月にマーキングプラスバージョンとして発売される事実上の再販分は8,400円ですね。
デカールが追加されているとはいえ、2割以上の値上げか・・
アタックブースターの単品価格が2,400円だから、グリーンホーン本体の新規造形分は1,200円ということか。
ちなみにレッドホーン初版発売の7ヶ月後に仕様変更機であるダークホーンが発売されていますが、ビームガトリングが追加されているにもかかわらず、価格はレッドホーンと同じでした。
当時にコトブキヤは算数ができなかったみたいです(笑)。
グリーンホーンAB
共和国首都陥落後、共和国領のおよそ半分が帝国の占領下にあるなか、逆に帝国領に潜入し、破壊活動を行う共和国の特殊部隊があった。
その部隊の一員、ダスティン大尉とシャーリー大尉が、帝国領からの脱出の際に鹵獲したのが、帝国軍の再重要機密である反荷電粒子シールドを装備したグリーンホーンだった。
ダスティン、シャーリーとともに無事共和国領へと帰還したグリーンホーンは、以降共和国の新兵器開発のためのテストベッドとして運用されることになる。
その新兵器のなかに、最新のライオン型ゾイド、ブレードライガー用に開発されたアタックブースターもあった・・
キットは先の通り、13年前に発売されたHMM 017 レッドホーンの成型色変更したものにアタックブースター以下新規造形パーツを追加したものになります。
やはり赤、あるいは黒のイメージが強いレッドホーン型なので、緑色の機体は異質な感じがしますねぇ。
でも鹵獲後に塗り変えたんじゃなく、奪取した時点でこの色だったんですよね。
帝国製ソイドで緑色ってちょっと思いつかないですね。
試験用に、わざわざ共和国っぽい色に塗り替えられ、仮想的とされていたという設定のようです。
そしてアタックブースターの装備。
僕は妄想戦記のコミックそのものは読んだことがなく、グリーンホーンというとハピネット限定のキットしか知らなかったので、こんな仕様があることをこのHMM版の発表まで知りませんでした。
お恥ずかしい・・
ただその存在を知ってからも、いや、レッドホーンにアタックブースターはミスマッチやろ、と思っていたんですが、そこはさすがのHMM。
背部ウエポンプラットホームをアレンジすることでバランスのとれたデザインにまとめてくれています。
本体については、そのウエポンプラットホーム以外にも設定のデザインを再現するため、あるいは新解釈で一部組付けるパーツが変更されていますが、構造自体には一切手は加えられていません。
シールドライガーがバン仕様として事実上再販されたときのように、腹部にスタンド用の5㎜穴を追加する(新規造形パーツに変更)というようなアップデートもなし。
まぁ、レッドホーン型が高く跳躍するようなこともないので、確かにそれは必要なかったとは思いますが。
なお、レッドホーンのパーツはすべて付属するので、緑色のレッドホーン・・言うなればオリジナルのトミー版グリーンホーンを再現することもできますが、説明書にはあくまで今回のグリーンホーンとしての組み方しか載っていないので、それらのパーツはすべて余剰扱いになっています。
では、各部をじっくり見ていきましょう。
頭部
鼻先に突撃時の打撃武装、クラッシャーホーン。
口内には破砕用のキバ・・バイトファング。
顎下に主に対人用に使用される高圧濃硫酸噴射砲を装備。
両頬のサーチライトはHMM ダークホーンで追加されたものを踏襲したかたちですね。
フリル部にはレーダーに代えて試験用の反荷電粒子シールド発生器を装備しています。
すでに小型ゾイドでゲルダーがいたから、という理由もあるのでしょうが、モチーフに角竜として一番メジャーなトリケラトプスではなくスティラコサウルスを持ってくるところにゾイドならではのセンスのよさを感じますよね。
トリケラトプスだと、結局額側にある2本の角が目立つので、それメインのデザイン、設定にならざるをえませんし、そうではないスティラコサウルスは選ばれたことでレッドホーンは万能タイプの機体として説得力のあるものになったというか、ある低度なんでもできるけど、やっぱりインパクトではトリケラトプスに劣るというところで、後に登場するマッドサンダーの強イメージにも繋がったのかな? とか。
まぁ、僕の勝手な解釈ですけどね。
とはいえ、まだ共和国にもいわゆる骨ゾイドを大型化したような機体しかいなかった時代、ゴジュラスですらその延長のデザインでしたから、そこに全身装甲で覆われた帝国製大型ゾイド、同じ帝国製の小型ゾイドとは見ためからして違う真っ赤なレッドホーンの登場はかなり衝撃的でしたよね。
頭部デザインもモチーフをしっかり再現したもので、共和国製ゾイドとの違いを鮮明にしてくれました。
いやぁ、厳つさのなかにも本来の気性である穏やかさのようなものも感じられる、素晴らしいデザインですね。
HMM化にあたっては全体をギュッと縮め、さらにディティールを追加することで情報密度が増していますが、あくまで本来のイメージから大きく逸脱するものにはなっていません。
一方で設定面・・というか内部構造的には大幅なアレンジが加えられていて、このように頭部コクピットが二重構造になっています。
内部に初期の帝国製小型ゾイド共通のコクピットモジュールが収納されているんですね。
つまりレッドホーンは小型ゾイドと同じ感覚で操縦することが可能だったという設定。
しかし、以降の大型ゾイドの複雑化したシステムには対応できず、結局この仕様を採用した機体はレッドホーンのみだった・・というところまでを、すでにセイバータイガー、アイアンコングをHMM化したあとに入れてくるのもすごいなぁ。
よく思いついたもんだ。
ただまぁ、キット的には内部コクピットが収まった状態ではほとんどハッチを開けないので、パイロットの乗降はどうしてるの? とは思うんですけどね(笑)。
ということで頭部パーツの一部、フリルの上部パーツを取り外して。
内部コクピット自体、この状態にしなければ取り外せません。
内部コクピットを取り外した後の頭部は、とくにディティールもありません。
帝国製小型ゾイド共通コクピットモジュール
お馴染みのシンプルなコクピット。
単体では爬虫類の頭部に見えますね。
ディティールは簡素ですが、後部にはバーニアノズルも造形されてます。
一応単体で飛行能力もあるということになっていたはず。
裏側はこんな感じです。
共和国製は有視界戦闘前提のキャノピータイプですが、帝国製はセンサーカメラで撮影した映像を見て操縦するクローズドタイプ。
全面装甲でパイロットの安全性も高い。
やはり帝国のほうが技術力が高い印象ですね。
ハッチ開閉。
シートのディティールはかなりあっさりしてます。
なお、このグリーンホーンABに登場できるのはこの頭部コクピットに1人だけなのですが、レッドホーンおよびダークホーンではさらに背部のウエポンプラットホームに備えた偵察用ビークル、尻尾先端の後方迎撃用のガンナーシートにそれぞれ計3名のパイロットが登場可能なため、パイロットフィギュアもそのまま3体組めるようになっています。
まぁ、一種のボーナスパーツですね。
ちなみに、内部コクピットにHMM化されている帝国製小型ゾイド、モルガやイグアンのコクピットとの互換性はありません。
左から今回のグリーンホーン、中央がモルガ(キャノリー)、右がイグアンのコクピットです。
ディティールも微妙に違いますね。
反荷電粒子シールド発生器
基型で装備しているレーダーに代えて装備された、荷電粒子砲を防ぐための電磁シールドを前面に展開するための装置。
まだ試験段階のもので実用性は未知数というところ。
今回の新規造形パーツの一つですね。デザインも新規かな?
上下でわずかにサイズが異なります。
フリルの裏側の基部とはボールジョイントで接続。
ある程度可動するようになっています。
デザイン的にこの部分も動きそうですが、
とりあえず今回は根元でしか動きません。
口は開閉可能。
頭部自体はボールジョイントで上下左右に可動しますが、
頭部後方に80㎜地対空2連装ビーム砲。
その後方のウエポンプラットホーム中央に、対ゾイド3連装リニアキャノンと地対地ミサイルポッド。
側面にアタックブースター。
さらにその後方、後方迎撃用にTEZ20㎜リニアレーザーガン。
腹部左右に側面にはHMMオリジナルとなる展開式の4連マルチミサイルランチャーを装備します。
ロールアウト当時、動く要塞と謳われただけのことはある重武装ですね。
80㎜地対空2連装ビーム砲
肩胛骨辺りに装備される対空用のビーム砲。
オリジナルのトミー版では電動歩行時に連動してこのビーム砲が回転しました。
このビーム砲に限らず、初期のHMM版はとくに武装類はかなりアレンジが利いています。
これなんてオリジナルでは1パーツ成型だったのに、いったいなんパーツ使うんだよという懲りよう・・(笑)
接続部で回転。さらに仰俯角の変更が可能です。
頭部の反荷電粒子シールドと若干干渉するような位置にあるので、ちょっと使いにくそうな気はしますけども。
ウエポンプラットホーム
アタックブースターの装備に伴い新規造形されています。
HMM版での新解釈だと思いますが、基型では右側に装備されていたリニアキャノンを中央に移設。
偵察用ビークルはオミットされ、側面にアタックブースター装備のための基部が新たに追加されています。
なお、キットとしてはこのウエポンプラットホームは腰部構造と一体化しているため、通常のレッドホーンおよびダークホーン用のパーツも余剰で付いてはきますが、そう簡単に交換というわけにはいかないのが少し残念なところ。
オリジナルのトミー版では、ウエポンプラットホームはあとからポン付けできる構造だったんですけどね。
対ゾイド3連装にリアキャノン
レッドホーン型のメイン武装。
上部には連装の地対地ミサイルポッドも備えています。
先の通り、基型では右寄りの位置に装備されていたものが中央に移設されています。
アタックブースター増備の加速に対するバランス調整のためでしょうね。
これも基部で回転、仰俯角の変更が可能。
ミサイルポッドも回転します。
アタックブースター
ブレードライガー用に開発された特殊装備であるアタックブースターが、完全新規造形で追加。
アタックブースター自体はHMM 016 ブレードライガー バン仕様で、実はレッドホーンよりも先に一度HMMキット化されているのですが、今回ブレードライガー以外のゾイドにも装備可能なように改修・・は面倒だから、もういっそ作り直しちゃえ、ということになったんでしょうかね。
バン仕様に付属のものとの違いや互換性については、また後ほど触れたいと思いますので、とりあえずギミック面の紹介を。
まずグリーンホーンのウエポンプラットホームですが、ブースター接続機微は外側にスライド、
さらに上下方向にスイングできるようになっています。
ブレードライガー バン仕様に付属したブースターでは上部ハッチと内部のブースターが連動して展開しましたが、今回は連動せず、それぞれ動かす必要あり。
AZ ハイデンシティビームキャノン
アタックブースターもう一つの機能として、前後を引っ繰り返すことで高出力のビームキャノンとしての使用が可能。
砲身が伸長、排熱ファンも展開します。
TEZ20㎜リニアレーザーガン
オリジナルでは後肢に装備されていた武装ですが、HMM版ではウエポンプラットホーム後部への装備に変更。
確かにこのほうが現実的です。基部パーツも可動します。
4連マルチミサイルランチャー
HMM版のアレンジで追加された武装ですね。オリジナルではただの装甲兼排熱装置っぽい感じでしたが、展開式のミサイルランチャーになりました。
ゾイドコアユニット
ゾイドの生命の根源ともいえるゾイドコアを保護するためのユニット。
オリジナルの電池ボックスカバーほぼそのままのデザインになっているのでかなり大型です。
もちろん取り外し可能。
この大きなユニットも、最初期の大型ゾイドゆえ、という感じですね。
胴体部は3つのユニットで構成され、それぞれボールジョイント接続で捻る程度には可動できます。
硬めのゴム製の動力チューブ(?)パーツが通っているのも特徴。
このパーツの素材はもうちょっと柔いものに変更してほしかったかなぁ。
四肢ユニット
四肢は前後でよく似た構造でになっていますが、もちろん若干のサイズ差があります。
こちらが前肢。
後のアイアンコングやセイバータイガーのようなリアルなフォルムではなく、なんというか、団子を3つ繋いだようなデフォルメ感が特徴的ですね。
ただそのおかげか堅牢なイメージが強いです。
ここはHMMだからと変にリアル方向にアレンジせずに、オリジナルの雰囲気を残してくれてよかったですね。
まぁ、結果として可動はそれなりでしかありませんが。
ぞれぞれのつま先部分には爪が展開するギミックがあります。
また、後肢の踵部分にはブレーキや砲撃時の安定のためのスパイクプレートが装備されています。
若干ですが上下に可動します。
また、オリジナルではディティール処理されていただけのものが、HMMアレンジで外付けの2連装マルチランチャーとなっています。
前後左右、同じものを計4基装備。
尻尾
尻尾は先端含め4節に分かれており、それぞれ上下左右に可動します。
先端部分は基型ではパイロットが搭乗するガンナーシート(HMM版では偵察用ビークルが収まるかたち)になっていましたが、今回は新規造形で風号センサー内蔵型の無人タイプに変更。
試作新型ビームガン & 赤外線レーザーサーチャー
ビームガンも新規造形。
これまた地味にパーツ数が多いです。
赤外線レーザーサーチャーは流用です。
余剰パーツ
先にも言いましたが、基型であるレッドホーンのパーツはすべて付属。
偵察用ビークル2基や各種武装はそのまま組めますので、多少のカスタマイズもできますね。
偵察用ビークル
こちらはバーニアノズルも別パーツでしっかり造形されています。
ハッチ開閉。
パイロットフィギュアはコンソールバーで固定できます。
右がオリジナルのトミー版。
HMM版のほうが一回りほど小さく、ディティールは精密になっています。
あと、クリアパーツはデフォルトのオレンジ成型のもの意外に無色成形のもがボーナスパーツとして付属しています。
いつもの通り見辛くてごめんなさい・・
お好みのクリアカラーで塗装してお使いください。
ゾイドカスタマイズパーツ アタックブースターセット
グリーンホーンABと同時発売された単品版。
当然ギミックはグリーンホーンABに付属のものと同じで、ブースター展開、
グリーンホーンAB付属のものとの違いは一部の成型色のみ。
グリーンホーン付属のものではパープルグレーだった部分がガンメタ(外装)とグレー(ブースター、砲身)になっています。
ギミックはもちろん一緒。
接続用のアームは組み換えによってブレードライガー用とその他のゾイド用に使い分けることができます。
向かって右側が、先のグリーンホーンなどに取り付けるための汎用タイプ。左側がブレードライガー用ですね。
要はレーザーブレードを取り付けるために、ブレードライガー用には4㎜穴の開いたパーツを内部に組み込むのに対し、汎用タイプはキャップをはめるための4㎜軸に3㎜穴が開いているパーツを組み込むわけです。
さらにアーム自体の接続ジョイント部も、4㎜軸(ブレードライガー用)、3㎜軸、3㎜穴と選択可能。
ケーニッヒウルフのときのスナイパーライフルと一緒で、一旦組付けてしまうとそう簡単にはバラせないので、迷ったときがとりあえず3㎜穴のパーツで組んでおけば融通が利くと思います。
これら組み換えのためのパーツはもちろんグリーンホーンABにも付属しています。
比較画像
オリジナルのトミー版と。
トミー版は単純なレッドホーンのリカラーです。
本体はほとんど印象が変わらないと思っていましたが、あらためて並べて見てみると、HMM版はかなり小顔になってるんですね。
オリジナルのでかい顔もハッタリが利いてていいですけどね。
スティラコサウルスというよりサイ感が強いか・・
メインカラーのグリーンの色味もけっこう変わっています。ただそれは、これジナル版が色褪せているだけかも・・
なお、オリジナルトミー版のアタックブ-スターはブレードライガー専用でほかのゾイドに取り付けることはできません。
HMM レッドホーンと。
カラーリングとアタックブースターの有無だけでなく、頭部や尻尾も装備やウエポンプラットホームのレイアウトなど、細々とした変更点が。
とくにリニアキャノンの装備位置の変更は非常に説得力がありますね。
よいアレンジだと思います。
3人乗りから1人乗りになっているのも、試験機として改修されているわけだから納得。
ダークホーンと。
ダークホーンは単品版のビームガトリングを追加してダブルガトリング仕様にしています。
アニメではこちらの印象が強いですね。
オリジナル版ではできなかった仕様を再現できるように端から設計されているのもHMM版のよいところ。
レッドホーン型ではもう一つ、アニメ第2作、スラッシュZEROに登場したハリー・チャンプの専用機、ハリースペシャルが発売されてますが、再販は難しいのかな。
まぁ、僕は持ってますけど・・
HMMブレードライガー バン仕様と。
こうして見ると、ブレードライガーはけっこう大きいんだな。
レッドホーンが意外と小さいというところでもあるんですが。
しかし、どう考えてもミスマッチなレッドホーン型で高機動装備の試験を行うというのも・・
むしろグリーンホーンが壊れるくらいの加速性能を欲していたのだろうか?
新旧アタックブースター比較。
アームのジョイント周りのみの改修かと思いきや、ブースター自体もけっこうデザイン、形状が変わっています。
センサー部にも一部ですがクリアパーツが使われていたり、より精密な造形になっていますね。
一方で、ハッチを開くと連動して内部のブースターが展開するギミックはオミット。
ビームキャノンモードでも、後部排熱機構(かな?)のデザイン、展開方法などがまったく違うものになっています。
接続用アームも、よりシャープなデザインに変更。
形状は左右対称になり、センサー部にクリアパーツが使われています。
キャップもより深く挿し込めるようになっていますね。
一方で可動範囲は狭まっています。
旧版は真後ろまで倒せたのですが、新版では45度ほど斜めに動かせるだけですね。
見ため的にそれで十分という判断でしょうか。
ブレードライガーに装着。
試作モデルを搭載した感じですが、このままでもそれほど違和感がないですね。
いずれ、青に成型色変更したものをセットにして公式限定とかで発売しそう・・
以下、画像
正直な話、レッドホーン型は体型も体型なんで本体はさほど動きません。
でも、動かなくてもいいんですよ。
そこにいるだけでこの存在感。素晴らしい。
素晴らしいんですが、今回のグリーンホーンABではアタックブースターの展開、可動で大きくシルエットを変えられるためアクション性がぐんと増しています。
このグリーンホーンAB把握まで試験機ですが、仮に実戦で使う場合、アタックブースターによる高速移動でポイントを変えつつハイデンシティビーキャノンによる狙撃をおこなう・・というような運用が考えられるのかな。
やっぱりもともとの機体特性的に高速での戦闘運用は難しいと思うんです。
移動と攻撃を完全に分けたほうがいいんだろうな、きっと。
これは自分を大きく見せて威嚇するグリーンホーンですね。
アタックブースターの展開はディスプレイ的な意味でも効果的な気がする。
野良ゾイド・・は、たぶんこの世界にはほとんどいないでしょうが、仮にいた場合はこのように広げて立ち上がることで相手が逃げ出す可能性も
これは、過酷な試験で疲労困憊になったグリーンホーンですね。
たれグリホ。
ゾイドはただの兵器ではなく金属生命体です。
トランスフォーマーと一緒です。
なので労ってあげてください。
単体版アタックブースターで遊ぶ。
まずは公式画像でも登場しているケーニッヒウルフへの装着。
腰部のマルチディスチャージャーと交換しているのですが、取り付けるためにが適当な3㎜軸ジョイントが必要です。
カラーリング的にも単品版でとくに違和感はなく、機体特性的にも上手くマッチした組み合わせですね。
むしブレードライガーよりシンプルに合ってるんじゃなかろうか。
ちなみに、このケーニッヒウルフですが、腹部のバルト状の軟質パーツの表裏を間違えて組んでしまい、それに気付かずレビューもしてしまいました。
掲載からけっこう経ってからコメントで教えていただいたのですが、レビュー画像を撮り直す気力が湧かず、しかしとりあえずキットについては組み直しました。
このウルフは組み直したあとのものになります。
お許しを・・
ブースターキャノン同様、翼に付けるしかできなかったのですが・・
やっぱりどう考えても背中に付けるほうが効率がいいよね。
これじゃ翼に負荷がかるし、そもそも羽ばたいたら推力方向が狂っちゃう・・
難しいですね。
帝「バ・・バカな!? 通常の3倍のスピードで追ってくるだと?
アタックブースター×6装備の、名付けてグリーンホーン シックスバースト。
なぜか単体アタックブースターを2個買っていた(笑)ので、もう全部付けてみました。
最大加速だと本体の肢がついてこない気がしますが・・
ちなみにブースターの配置はこのようにしています。
接続アーム1つにブースターを2基取り付けてウエポンプラットホームの左右基部に取り付け。
残り2つはリニアキャノンの左右に直接付けました。
ビームキャノンモードにして。
一点集中なら荷電粒子砲クラスの威力にならないかな?
燃費無茶苦茶悪そうだけど。
以上、“HMM グリーンホーンAB” でした。
レドラー、ケーニッヒウルフと完全新規型が続いたHMM版。
今年最終アイテムは本体こそ13年前のキットですが、アタックブースターをわざわざ新規造形で作り直し、単体版も発売するなど、決して単なる流用キットに留まらない内容でした。
最近のHMMしかし知らない人が安易に手を出すと後悔するんじゃないだろうかという圧倒的なボリューム感。
パーツを貼り付けるためのダボを単体で組付けるプラモなんて最近あります?
フリルの裏側のことですけどね。
そこに関しては13年前当時もびっくりしましたよ。
そこ以外にも小さいダボ接続の部分がちらほらあるので、そういう箇所は総じて接着しておいたほうがいいと思います。
今回は久々に発掘してきたレッドホーンとダークホーン、持ち上げたら細かいパーツがポロポロ落ちました。HMMあるあるですね。
ライガー系と違って重心が低いので、自立困難なほどへたってはいませんでしたが。
しかし、あらためてレッドホーン型はいいなぁと思いますね。
あのむっちりした四肢のデザインって独特なんですよね。ほかにない。
それが可愛くもあり、しかし兵器としての説得力もある絶妙さで、実にゾイドらしいと思います。
見ため通りに本体はそれほど動くものではないですが、そこは新規追加のアタックブースターの展開ギミックでカバー。
ブースターとして、ビームキャノンとして、基部やアームの可動も含め派手なシルエットを造りだしてくれます。
単品版も買って複数装備させると、もはやクジャクか九尾の狐かと。スティラコサウルスなのに・・(笑)
さてさて、今後のHMMですが、ガイザックに待望のサラマンダーと共和国の名機が控えています。
ガイザックはすでに原型まで公開されていますので、来年夏頃に発売されるんじゃないかなぁと期待してます。
レドラーのように新旧カラーの連続リリースになるんじゃないかな。
サラマンダーは、もっと時間がかかるでしょうね。
価格的にもゴジュラス並みになると想像できますが、こちらも通常版以外にF2、ボンヴァーンとバリエーション豊富なので、しかしそれらはある程度期間を空けて順次投入としてもらいたいですね。
財布が持たない・・
その他、今回のグリーンホーンABのような既存キットのバリエーションは、わりともう出尽くしてる感じかな?
アニメ由来の機体は版権がややこしいのか出せないっぽいし、妄想戦記関連もあとはモルガロクロウスペシャルくらいか。
ほかにはとくに思いつかないなぁ。
デカール追加のマーキングプラスバージョンも一通り終わってる?
しばらくは落ち着くかもしれませんね。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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