AZ ライガーゼロ レビュー

 今回のレビューは、1/72スケール ZOIDS より、“AZー02 ライガーゼロ” です。


 第2期のキットシリーズと並行して放送されたアニメの第2作め、“ゾイド新世紀 /(スラッシュ)ゼロ” の主人公、ビット・クラウドが駆るライオン型ゾイド、

“RZー041 ライガーゼロ” が、

 ゾイド40周年を記念するAZ(アニバーサリーゾイド)シリーズで発売されました。


 大ゾイド博も大好評で開催期間が延長されることとなり、今なおコアなファンが大勢いることを再認識させてくれたゾイドシリーズ。

 そのゾイド博も、内容については正直舐めてましたが、40周年で “大” と付けただけのことがあるようで、僕もね・・もう少し近場でやってたら是非行きたかったんですけどね。

 さすがに東京は遠いや。

 なにかと忙しい時期でもあるので、Xで流れてくる感想や、関係各社のイベントレポートなどを見ることで我慢してます。

 そんな僕は本当のファンとは言えないのかな・・?


 さて、40周年の記念シリーズとして展開してるAZシリーは、かつてのMP(マスターピース)をベースに第2期で放送されたアニメ作品の主人公機をリメイクしていくものになっていますが、第1弾のブレードライガーに続き、今回ライガーゼロが登場しました。

 アニメ2作目となる/ゼロは、バトルストーリーを下敷きにしていた1作めとはガラリと趣向を変えて、世界観が共通ながら第1作から1000年以上先の未来で、ゾイドを使った対戦競技をメインとした物語になっていました。

 1作めも比較的明るい作風でしたが、よりポップで、コメディ色も強目だったかなと思います。

 いわゆる悪の組織も出てはきますが、とくに世界の命運をかけるような戦いもなかった記憶・・曖昧ですが。

 そのへんはまた配信で見て確認しよう。あんまりちゃんと覚えてない(笑)。

 主人公機のライガーゼロは、1作めのシールドライガー⇒ブレードライガーからの流れでゾイドの主人公機といえばライオン型と定番付けた機体という印象です。

 完全新規のライオン型で、その特徴はなんといっても状況に応じて装備を換装できるCAS(チェンイング・アーマー・システム)。

 機動性、格闘戦闘力、砲撃戦闘力とそれぞれに特化した3種のCAの登場は鮮烈でした。

 ちなみに、ガンダムSEEDの放送は/ゼロのおよそ1年後・・なにが言いたいかはわかりますよね(笑)。

 今回のAZ版でも、各種CAの換装は当然視野に入れられていて、電動歩行含め各形態でのバランスも考えたうえでの設計が行われているそうです。

 まぁ、今のところ各種CAの発売については一切アナウンスがないですが・・

 なおAZシリーズのPV、第1弾のブレードライガーでは主人公のバン・フライハイトを演じた岸雄だいすけ氏がナレーションを担当してくれましたが、このライガーゼロではPV収録直前のタイミングで主演声優がやらかしたがために、ヒロインのリノン・トロスを演じた川澄綾子氏がナレーション担当となりました。

 なに40周年に泥塗ってくれてんだよ・・(怒)


 レビューしていきます。

 キットはパチ組みしたのみ。

 付属のラベルの一部を貼っています。


パッケージ

 前回のブレードライガーと同じ体裁のパッケージです。

 ブレードライガーでは真正面から俯瞰で移したキットの画像が前面に配置されていましたが、今回のゼロは同じく俯瞰でも向かって少し右斜めを向いた角度になっています。

 次のムラサメライガーは左向きになるのかな?

 裏面も情報量がすごい・・


 説明書の仕様も共通ですね。

 こちら中面の見開き。

 今回もオリジナルデザイン誕生の過程などが掲載されています。


RZー041 ライガーゼロ

 アニメ設定では、弱小ゾイドバトルチーム、チームブリッツが所持していたものの、誰にも扱えなかったライオン型ゾイド。

 盗み目的で格納庫に侵入したビットが初めて乗りこなすことに成功し、その後ビットはチームに加入、ゾイドバトルに参加することに。

 当初はストライクレーザークロー以外の武装を備えていませんでしたが、回を重ねるごとに改造、さらにチームの監督であるスティーブ・トロスが開発した各種CAに換装することでゾイドバトルを勝ち抜いていきました。

 一方のバトルストーリーでは、もともとはガイロス帝国がバーサークフューラーと同時に開発していた新型のライオン型ゾイド。

 パイロットに負荷のかかるオーガノイドシステムを採用せず、完全野生体をベースとしたことで高い性能を発揮することに成功しています。

 ただ量産性は低いものにならざるをえませんでした。

 最大の特徴がCASで、本体フレーム以外の外装、武装をすべて換装することで機体の性質自体を大きく変更することが可能になっています。

 しかし、開発拠点であったニクシー基地が共和国軍によって襲撃を受け、試作機が奪取されたことで帝国での配備は遅れることに。

 現在一般にライガーゼロと認識されている白い外装の機体は、共和国が奪取した試作機を基に少数を生産したものです。

 イェーガー、シュナイダー、パンツァーの3種のCAも共和国製ですね。


素体状態

 標準装備となるゼロアーマーも装備していない、基礎フレームのみの状態。

 オリジナルでも、外装を外した状態にできるゾイドはそれまで存在しなかったので、非常に新鮮でした。

 ここからジェネシスのバイオゾイド、さらに第3期、ワイルドシリーズのゾイドへと繋がっていくんですねぇ。

 オリジナルは完全新規造形(動力ユニットはそうではなかったかも)でしたが、今回のAZ版は先のAZ ブレードライガー・・ひいてはMP シールドライガーから流用されているパーツも多いです。

 まずコアとなる動力ユニットはそのまま流用。

 なお、MPにはあった咆哮ギミックについてはやはりオミットされたままです。

 ほか、肋骨などが造形されている体側のフレームパーツや四肢のシリンダーなどの連動用パーツ、そして足先 が流用されています。

 そのため、一部オリジナルのデザインとは異なる部分もありますが、そこはライオン型ゾイドの系譜も感じられるアレンジとしてはよいのかな・・と思ったけど、ゼロはそもそも帝国製だったわ。

 共和国製のシールドライガー、ブレードライガーと直接の繋がりはないんだった。

 う~ん、どう解釈したものか・・

 ともあれ、電動歩行ギミックも含めたおおよその構造はシールド & ブレードライガーとほぼ同じです。




 では、あらためて各部を見ていきましょう。

 まず頭部。

 後頭部の黒い部分は塗装されています。

 コクピットハッチは装甲に覆われたデザイン。もともと帝国製だったので、共和国伝統のキャノピータイプではありません。

 しかしこれ以降、共和国でもこの装甲タイプが主流になっていきますから、パイロットの生存率などで有効と考えられたのかもしれませんね。

 ちなみにこのハッチですが、とくになにも考えずに組んだ場合、このようにぴったり閉じずに隙間が空いてしまいます。

 個体差もあると思いますが、まぁ・・ね、ぶっちゃけ本家ゾイドのパーツ精度って大したものではないんですよね。

 実際このAZシリーズでも、バリとかパーティングラインとかけっこう目立ちますし。

 コトブキヤのHMMなんかと較べてはいけないことはわかってるんですが、とはいえ定価14,300円のキットでこれかぁ・・と組み立て早々にちょっと萎えましたよね。

 ハイターゲット商品ということで、設計自体はけっこう精密にされているとは思うんですけど、その精密な設計にパーツの成型技術が追い着いていないのか・・

 むしろもう少し余裕のある設計にしておけばこんなことにはならなかったのかもしれません。

 仕方ないので。ハッチの接続穴に棒ヤスリを突っ込んで少し広げてやりました。

 するとこんな感じ。

 まぁマシにはなりましたかね。


 気を取り直して。

 ライオンらしいタテガミ状の外装をなにも取り付けていない状態ということもありますが、素体の頭部はネコ科というよりはなんか爬虫類っぽい見ためですよね。


 一応耳はあるんですけど、あまり目立たないし。


レーザーファング

 牙ですね。

 素体状態はもちろんのこと、ヒョウ重装備でも格闘戦が主体となるライガーゼロでは爪・・ストライクレーザークローと並ぶメイン武装となります。

 上下ともにゴールドで塗装済み。

 微妙にはみ出してたりしますが、口内なのでほとんどわかりません。


 コクピットハッチは開閉。

 なお、ハッチのサイズ、形状はHMM版を踏襲しており、ちょうど目のあたりで切れるかたち。

 オリジナルではその後ろの黒い部分まで一体で開きました。

 コクピットは単座で、ジェットコースターのそれのようなセーフティバーのよでパイロットフィギュアを固定できます。

 当然バーを上げないとフュギュアを乗り降りさせらせませんが、これがまた上げにくい・・

 シートは目と一体のクリアパーツ。

 また、ハッチ側のクリアパーツ(本体の目に被せるパーツですね)はハッチに貼り付ける面がガンメタリックで塗装されています。

 おそらくは外装が白いため、そのままだと電動歩行時のLEDの光が透過してしまうのを防ぐための措置かと思われます。


 パイロットフュギュアは一応ビットを再現したものになりますが、無塗装ですし造形も甘いです。

 前回のバンとフィーネのフィギュアもそうでしたが、ここはもう少し頑張ってほしかったところ。


 おおよそシールド & ブレードライガーと共通の本体構造のなかで、唯一ライガーゼロになって追加されたのが首。

 オリジナルも同様なのですが、CASの外装変更にかかわるバランス調整のために必要な部分だったのではないかと思います。

 考えてみれば首があるのは当然なんですけども。

 この首のおかげで、素体状態でのプロポーションがシールド & ブレードライガーよりもシュッとスマートになったと感じます。


 四肢は先の通り、シリンダー部や足先はブレードライガーからの流用ですが、メインフレームは新規造形されています。

 ただまぁ、動力ユニットも一緒なので、電動歩行時の挙動もまったく同じ。ゆえに細部のデザインが違うだけですね。

 こちらが前肢。

 そして後肢。

 コイル状のシリンダーパーツや前肢の付け根部分のフレームなど、ブレードライガーではシルバーで塗装さていた部分はライガーゼロではゴールドに変更されています。

 四肢すべてにある上部のダクト(?)パーツも、前半部分がガンメタリックで塗装されています。


ストライクレーザークロー

 四肢の先端に装備されるメインの格闘武器・・要は爪ですね。

 基部を含めたゴールドのパーツはシールド & ブレードライガーからの流用です。

 爪は内側の2枚は固定ですが、左右は若干開くことができます。

 爪の内側には肉抜きがありますね。

 

 胴体は、肋骨などが造形されているガンメタリックのフレームが流用。

 背骨は新規造形ですが、デザインは流用されてますね。

 胴体はオリジナルのデザインとは大きく異なる部分です。

 より生物的なデザインになったといえばそうなのですが・・

 腰部天面の装甲パーツの中央部分も塗装されています。


 お腹側も、

前方に装備するAZ 208mm 2連装ショックカノンはオリジナルでは上下にスイングできましたが、今回は腹部パーツの固定ジョイントも兼ねているため動かせません。

 砲口は開口されています。


 腹部中央にはスタンド固定用のジョイントがあり、

さらに後方には電池ボックスがあります。

 カバーの開閉にはプラスドライバーを使用。

 電動歩行ギミックを楽しむためには単4電池(別売)が2本必要です。

 スイッチは尻尾の下。

 右にスライドしてスイッチオン。


 尻尾は緩い曲線を描いたパーツで4節に分かれています。

 それぞれ接続位置でロール可動できますが、ブレードライガーのような上下動はできません。

 先端のみ上下にスイング可能。


スタンド

キャップレンチ

 このあたりも共通で付属するものですね。成型色のみ変更されています。

 スタンドのネームプレート部分にはラベルを貼っています。

 レンチはこのAZ(MP)シリーズ特有のネジ型のキャップ(この構造でキャップと呼ぶのも変な感じですが・・)を固定するためのもの。

 キャップはL、M、Sの3種類あり、Lは文字通りのキャップ型。

 MとSの2種類がネジ型で、レンチを使って締めることで各部を固定できます。

 オリジナルでは シールド & ブレードライガーとライガーゼロではキャップのデザインが違いましたが、AZ版では同じデザインを流用。LとMのみ成型色が変更されています。

 レンチは使用後、スタンド裏に収納できます。


 では本体をスタンドにセットして。

 電動スイッチオン!

 繰り返しますが、基本動作はブレードライガーとほぼ同じ。

 頭部と尻尾を上下に振り、口を開閉しながら4本の肢で前進します。

 胴体部分でも背骨や肋骨に相当するフレームが連動して動くのがわかるかと思います。

 さらに目がオレンジに、胸部も内側でゾイドコアの発光をイメージした赤色に光るのですが、照明を付けた撮影ブース内ではほとんどわかりませんね。

 なので、動画でも一旦照明を切ったりしてますのでご確認を。

 なお、ブレードライガーでは口の開閉がスムーズにいかないこともありましたが、今回は首パーツ追加の効果もあるのか、開閉がわかりやすくなったかと思います。

 ただ、それでも動作自体はわずかなもので、口が完全に閉まることもなく、常に半開き状態なのはちょっと間が抜けていて残念かも・・


 では標準装甲と武装を装着・・する前に素体を中心に装甲、武装類を並べてみました。

 武装として追加されるのは尻尾に装備するハイデンシティビームガンのみで、あとは機動装備のイオンターボブースターに最低限の装甲だけ。

 基本形態とはいえ、非常にシンプルですね。


ライガーゼロ 標準形態

 いわゆるゼロアーマーと呼ばれる標準装甲を装着した、ライガーゼロの基本形態。

 白く、そして全体にコンパクトで最低限という感じの外装パーツはシールド & ブレードライガーとはまったく雰囲気の異なるもので、強いて言うなら中型ゾイドのライジャーに近いスマートなプロポーションは、確かに帝国製だなと思えます。

 シンプルな見ためは、イェーガーやシュナイダーなど、CA装備の各形態との差別化もあるのでしょう。

 ライオンの記号でもあるタテガミ部分もボリュームが控えめで、結果的にライオン型ゾイドとしては珍しい小顔で相対的にプロポーションもよいです。

 横から見るととくにそう思えますね。

 後ろ姿も引き締まった印象です。


 では、各部をよりじっくり見ていきます。

 まず頭部。

 シールドライガーの名前の由来にもなり、ブレードライガーにも引き継がれているEシールドは装備されていないので、頭頂部や頬のタテガミもあくまでフェアリング機能しかないと思われ、先にも言いましたが頭部にはあまりボリュームはありません。

 頭頂部のタテガミはハッチ開閉には連動せず、後頭部にそのまま残るHMM版と同じ解釈です。

 頬のタテガミ(フェアリング)、

そして喉のパーツはそれぞれ可動。

 こちらはまぁ気持ち程度です。


 四肢の外装も、防御力よりは空気抵抗とかそういったものを軽減することが目的っぽいですね。

 フィン状のパーツが展開するような構造もありません。

 こちらが前肢。

 そして後肢

 付け根部分の装甲は前後でほぼ同じ形状。

 後ろのほうがわずかに長いだけで、前後入れ換えて取り付けることもできるので注意してください。

 それら付け根部分の装甲と、後肢足首部分の装甲はSサイズのキャップで固定します。

 

イオンターボブースター

 背部に装備する2連装の機動装備ですね。

 カバーを開くと、連動して噴射口が後方にスライド展開します。

 なお、ブースター自体は後方に固定で左右、上下にも一切可動しません。

 正面からの画像撮ってませんが、ブースターの全部やセンサー(?)部分も塗装されています。


ダウンフォーススタビライザー

 体側に装備する小型のウイング状のパーツです。

 垂直に90度展開します。

 もちろん歩行時に干渉することはありません。

 ちなみにオリジナルではウイングに角度が付いていましたが、今回は真っ平らですね。


AZ 180㎜ ハイデンシティビームガン

 尻尾の先端に装備する小型のビーム砲です。

 あくまで後方への迎撃、牽制用の武装で威力もさほどないでしょうね。

 砲口は開口されています。


LED内臓型 ストライクレーザークロー

 オプションとして、攻撃時のストライクレーザークローの発光状態を再現できるLED内蔵の前足パーツが左右分付属します。

 通常の脚パーツと違って、爪部分がクリアパーツの一体成型で固定されています。

 なお、電動歩行にはとくに支障はありません。

 通常の前足パーツとの交換はM、とSのキャップを一つずつ外して付け換えるだけ。

 外装を外す必要もありません。

 点灯には別売のボタン電池(NR44)が一つずつ必要。

 電池カバーの開閉にはやはりプラスドライバーを使用します。

 スイッチは後ろ側にあります。

 丁寧にシールを貼ってくれています。

 ただ、組んだ状態だとちょっと触りにくい位置ですね。

 また、さすがに本体の歩行ギミックとの連動はなく、個別にスイッチを入れる必要があります。

 スイッチオフから、

スイッチオン。

 うん。わかんないな(笑)。

 これはまたのちほど確認してもらいます。


 ちなみに、背部、ブースター前方のアーチ状の装甲にはダボ穴がありますし、

 足首装甲外側には3㎜穴も開いています。

 これらは、CASに対応した設計ということで、今後の展開を見越したものでだと思われます。

 今後・・あるよね?


電動歩行

 それでは、実際に歩かせてみます。

 ややぎこちないというか、ときどき引っかかりを感じることもはありますが、さすが4輪駆動、しっかり力強く前進してくれます。

 モーターの駆動音がけっこう大きいですが、そこもまたゾイドっぽい気がする。

 先の通り、目やゾイドコアの発光は、照明を付けた撮影ブース内ではわかりにくいので、照明を消して、前肢の先もLED内臓型と交換してもう一度歩かせます。

 ストライクレーザークローがめちゃめちゃ光ってるな!(笑)

 しかし、これぞストライクレーザークロー! 大型ゾイドの重装甲をも斬り裂くレーザーの爪ですよ。

 あまりに爪の光量が強いので、基本仕様の目とゾイドコアの発光がオマケに思える感じになってしまいましたが・・


比較画像

 オリジナルと。まず素体状態で。

 ブレードライガー同様、今回のAZ版のほうが一回り以上大きいです。

 あと胴体が長くなったことで、オリジナルの寸詰まり感がなくなり、スタイリッシュな印象に。

 まぁ、AZ版を見なければオリジナルを寸詰まりと感じることもなかったと思うのですが・・

 なお、細部のディティールについてはこのようにかなりアレンジされています。

 較べてみると、どちらかというとメカメカしいオリジナルに対し、AZ版は生物的な印象が強くなっています。

 前回のブレードライガーのレビューでは、ここまでじっくりオリジナルと見較べることはしてませんでした(そこまで気が回らなかった)が、そちらでもそこそこアレンジされていたともいます。

 でも、今回のライガーゼロほど大きく印象が変わる感じはなかったかなぁ。

 流用されているのはガンメタパーツだけで、メインとナル黒色成型のパーツは新規造形なので、このアレンジはあえてこうしたものなんですよね。

 この解釈の変更をどう受け取るべきか・・

 個人的にはオリジナルの方向性のまま、プロポーションの調整とディティールアップというくらいでもよかったんじゃないかな? とは思いますけども。

 四肢についても、こちらが前肢。

 そして後肢。

 あ・・すみません。足首の装甲外し忘れてます。

 以降、そのまま撮ってる画像が続きますがご容赦を・・

 四肢については生物的な印象はさほどないのですが、シリンダーパーツ等の流用もあってどちらにせよオリジナルとはかなり異なる雰囲気になっています。


 外装を装着して。

 各装甲パーツのデザインも、AZ版ではよりエッジの効いた形状になったり、細部のディティールの追加等で情報量が増しています。

 サイズ的なこともあって大人と子供みたいな感じがしますね。

 各部の展開ギミックは共通。

 それにしても、オリジナルの装甲パーツに墨入れなんかしてたんだな・・


 コトブキヤのHMM版と。素体状態で。

 HMM版とも一回りほどの体格差があります。

 というかHMM版のガリガリ具合がちょっと痛ましい(?)。

 ちなみに足腰もへろへろで触るたびにどこか白分解してしまうという脆さ・・


 外装を装着して。

 四肢の付け根の装甲のシャープ感とかは似た感じもあります。

 全体的にもオリジナルより近いかも。

 こちらも各部展開。

 HMM版は頬のフェアリングの展開が2段階になってます。そのへんはHMMらしいアレンジ。


 パイロットフィギュア比較。

 HMM版には塗装済みのビットのフィギュアが付属しています。

 こうして見ると、AZ版のほうがまだ造形はマシなのかな。

 これで塗装までしてくれてればなぁ・・

 なお、HMM版フィギュアをAZ版に登場させることは可能。

 ハッチもちゃんと閉められます。


 AZ ブレードライガーと。素体状態で。

 ブレードライガーの場合は、そもそもオリジナルでは素体と外装に分かれた構造にはなっておらず、このAZ版で初めてお披露目(?)されたものでもあるので新鮮でした。

 その点では、AZ ライガーゼロはとくに新鮮味はなかったですね。仕方ないけど。

 なお、動力ユニットやフレームの一部が流用されているためおおよその見ためはあまり変わっていませんが、首が生えたぶんライガーゼロのほうが若干プロポーションはよく見えます。

 全長もこの通り、ゼロのほうがわずかに長いですね。

 

 それぞれに外装を取り付けて。

 同じライオン型でも共和国と帝国とで随分と違うものになるなぁという感じ。

 ゼロの場合はこれは最低限の武装しか施されていない基本形態ですから、一応フルスペックのブレードライガーと並ぶとやや貧弱に見えるノではないかと思ったのですが、そこまで引けを取る感じではないですね。


 各部展開状態で。

 ブレードライガーのほうが展開箇所は多めです。

 まぁそこはね、ゼロは各種CAに乾燥した状態が真骨頂なので・・


 パイロットフィギュア比較。

  う~ん、やっぱりバン、フィーネよりも造形が甘くなってる気がするんだよなぁ・・

 ていうかバンとフィーネでかくない?

 ライバル機のバーサークフューラー(オリジナル)と。素体状態で。

 フューラーがラプトル程度に見えてしまうサイズ感・・

 

 外装を装着して。

 やっぱりフューラーが小さい・・


以下、画像

 といっても手動で動かせる部分はほとんどないので、あらためてトータルの感想などをまとめていきます。

 確かに精密なディティ-ルやオリジナルを拡大したようなボリューム感、生物的なプロポーションなど、40周年のアニバーサリーとしてのリメイクとしては非常に満足感の高い仕上がりになっていると思います。

 ただまぁ、基本構造がMP シールドライガーからのAZ ブレードライガーとまったく同じなので、正直新鮮味には欠けますよね。

 本来ライガーゼロがエポックであった装甲の着脱もMPおよびAZでは共通仕様になってしまっていますからね。

 ちなみにブレードライガーとの装甲類の互換性はほとんどありませんが、ダウンフォーススタビライザーとレーザーブレ-ドは交換できます。

 ただまぁ、基本構造がMP シールドライガーからのAZ ブレードライガーとまったく同じなので、正直新鮮味には欠けますよね。

 本来ライガーゼロがエポックであった装甲の着脱もMPおよびAZでは共通仕様になってしまっていますからね。

 ストライクレーザークローの発光ギミック・・LED内蔵型との交換は、どうにかしてブレードライガーと差別化できないかと考えた末のものだったのかなぁ。


 電動歩行ギミックのために四肢の自由な可動は望めませんが、連動軸から外して固定することでこの程度のアクションポーズは可能です。

 獲物に飛びかかるライガーゼロ。

 なかなかに格好いいんじゃないですか?


 VS バーサークフューラー。

 見ためを考えるとHMM版とかを持ってきたほうがいいんだろうけど・・


 本当、各ライバル機もAZ化してくれないかなぁ。

 ジェノザウラー(ブレイカー)もバーサークフューラーも、バイオティラノも全部ティラノサウルスモチーフだから、基本構造は共通でいけるはず。

 ただまぁそうなると、なんでここのパーツが共通なんだよ? とか面倒臭いこと言うヤツが出てくるとは思うけど(おま言う案件ww)。

 まぁ、すでにライオン型でそれはやってしまっている以上、タカトミ的にはそんなこと気にしないでしょうね。

 単純にコストが見合うかどうかだけだろうな。

 そもそものところ、一連のAZ(MP)のネコ科型と並べて違和感のないプロポーションのティラノサウルス型を電動二足歩行させるのはかなり難しいだろうとは思います。


 以上、“AZ ライガーゼロ” でした。


 40周年を記念するアニバーサリーゾイドの第2弾。

 先のブレードライガー同様、より生物的なプロポーションにリメイクされたボリューム満点のライガーゼロ。

 素直に格好いいと思いますし、LED内蔵のストライクレーザークローも、最初は歩行に連動してないならなぁ・・とあまり期待はしていなかったんですが、案外いい感じでそこはちょっと評価を高めた部分であります。

 まぁね。電動ギミックそのものについてはね、MPから砲口アクションがオミットされたAZ ブレードライガーのまんまだろうことはわかっていたので、そこはもうそっちのレビューで散々言ったと思うので、今回はもう言いません。

 見ための部分では、オリジナルから随分とアレンジ・・というかほぼ別物になった胴体や四肢のデザインには賛否あるんじゃないかという気がしますね。

 僕はどちらかというと否のほうに傾いてるかなぁ。

 もう少しオリジナル要素を残してほしかったと思います。

 というか、どうせここまで別物にするなら、もう全部新規造形してほしかったな、と。まぁ、それはまた全然別の話なんですけども。

 やはり、本来技術的な繋がりがないはずの共和国製ライガーゾイドと一部パーツが共通というのはどうなのか・・

 動力ユニットの流用はいいとして、電動ギミックのための連動パーツなどはサイズや基本的な形状は一緒だとしても、外見はそっくり変えてくれよというのが本音ですね。

 キャップだって、本来はデザインが違うわけですからね。

 アニバーサリーと銘打っているわけですし、手抜きと思われることはしてほしくなかった・・

 ましてや、ブレードライガーから3,000円も値上がりしてるんですよ?

 LEDユニットがそんな高いわけじゃないだろうに・・

 これでイェーガー、シュナイダー、パンツァーの3種のCAが続けざまに発売されるとかだったらまた印象も違ったんだろうけど。

 バンダイの超合金に負けてるじゃないか・・


 本家ゾイドのレビューは最後いっつも愚痴になるな。

 すみませんね。


 ライガーゼロは格好いいよ。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

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