SS スナール レビュー

 今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、

“SSー111 スナール” です。


 “トランスフォーマー ザ・ムービー” より、オートボット ダイノボットの

“砂漠戦士 スナール” が、

スタジオシリーズで発売されました。


 リーダークラスの大ボリュームでリメイクされるスタジオシリーズのダイノボット、4人め。

 トップバッターのグリムロックから2番手のスラッグの発売までが6ヶ月、続くスラージの発売がその9ヶ月後で、そこからさらに13ヶ月経ってようやく4人め、今回のスナールとなったわけですが、どんどんスパンが長くなっている・・

 まぁ、ここまで来たんだからあとは最後の1人、スワープだけなので、当然揃えてくれるとは思いますが、果たしていつになることやら。

 というか、グリムロック、スラッグ、スラージと来て4人めはひょっとしたらスワープになるんじゃないかと思っていたんですが、そこはちゃんとオリジナルのナンバリング通りでしたね。

 というのもスナール、ザ・ムービーには一応出演してはいるんですが、前半部分でちらっと出てきているだけで、後半・・オートボットが地球を脱出して以降のシーンには一切出てこないんですよね。

 存在を完全に忘れ去れてます。

 ザ・ムービーでのダイノボットの活躍といえば、クインテッサ星人に囚われていたホットロッドたちを救出するシーンがあるわけですが、もちろんそこにスナールの姿はなく、オートボット勢ほぼ勢揃いのエンディングにも同様。

 なんとも不遇な扱いですが、まぁこうしてスタジオシリーズでハブられることはなかったし、よかったですね。

 それでは、レビューしていきます。


パッケージ

 今回もパッケージイラストはビースト(恐竜)モードで描かれています。

 ずんぐりしたステゴサウルスが頑張って尻尾を振り上げている様は、なんか犬が必死に威嚇してるみたいで可愛いですね。


オートボット ダイノボット 砂漠戦士 スナール

 グリムロック、スラッグ、スラージの戦闘力が評価されたことで新たに生み出されたダイノボット。

 同時にスワープも誕生しており、これでダイノボットのメンバーは5人となりました。

 メカステゴサウルスに変形。

 背中のプレートはソーラーパネルになっており、日光の基ではその戦闘力は通常の10倍にもなるとか。

 通常時でもほかのメンバーに引けを取らない戦闘力なので、圧意味ダイノボット最強なのかも。


ロボットモード

 これまでSS ダイノボットはビーストモードから紹介してきましたが、今回ちょっと故あってロボットモードからいきたいと思います。

 というか、そもそも箱にはこちらの形態で入っているので、そのほうが順当ではあるんですけどね。

 これまで通りにリーダークラスでの立体化、かつ比較的シンプルな構成でほぼ本体のみにコストを割けるために、スナールもまたここ最近のトランスフォーマートイ全般においても圧倒的なボリュームです。

 今回はアニメのデザインをベースにプロポーションを調整。

 恐竜モード時の尻尾が真っ二つに分かれ、背部左右に広がっているシルエットは特徴的です。

 総じてマッシブなダイノボットメンバーのなかでも、スナールはその尻尾パーツのおかげで逆三角形になっていて、とくにマッチョな印象が強いです。

 上半身はかなり分厚く、脛もほかのメンバー同様のベルボトム状でのボリュームがあり、その間の腰部から太腿にかけては相対的にキュッと締まったメリハリのあるものになっています。

 各部のディティールはわりと細かいですが、そのあたりはオリジナルトイの雰囲気も加味されている感じ。


 バストアップで。

 粗暴な印象の強いダイノボットですが、ロボットモードの顔付きはみんなおおむね穏やか。

 スラージも一見すると理性的ですらあります。

 まぁ、みんな根は優しいですからね。

 先にも言いましたが、胸板はダイノボットで一番厚いです。


 変形都合もあり、腕部のロール軸は上腕ではなく肘関節にあります。

 とくに違和感はないですね。

 もちろん手首も回ります。


 背面。

 ロボットモードの背中にウイング状のパーツがあるのも、ダイノボットメンバーの共通点ですね。

 それぞれ形状が違い、初期メンバー3人はそれぞれガワパーツがそれにあたり、スワープはまさしくウイング、そしてスナールは2分割された尻尾。

 まぁ、彼の場合は羽根というよりほぼ角ですね。

 新たにデザインされた尻尾パーツ裏側のディティールは、なんか柑橘類の断面っぽい(笑)。

 なお、尻尾パーツはジョイントでやや斜め前方を向く位置で固定されるのですが、

このように外すことで気持ち後ろに側に開くこともできます。

 そうすることで、腕部を後ろ側に動かしやすくなります。

 まぁ、固定したままでもそれほど支障はないんですけどね。


 背中の中央は恐竜の背中、ソーラーパネル(骨板)が生えている背面パーツを折りたたむかたちになっています。

 ちなみにそのパーツは軟質製なのですが、わりと硬めなのでそうそう変形したりはしないと思います。

 逆に変形してしまっていたら戻すのが大変かも・・


 脛の内側にはこのように大きな空間が空いてしまっています。

 ここ以外では前腕の裏側、恐竜の後ろ足の裏に肉抜きがありますが、やっぱりこの脛内側が目立ちますね。

 どうにか蓋をできなかったものか・・


付属武器

合金サーベル

 ダイノボットというと射撃武装と剣とをそれぞれ持っている、というイメージなんですが、これまでの3人には剣が付属していませんでした。

 今回ようやく付属したと思ったら、今度は射撃武装なし。

 スタジオシリーズだから、装備もアニメに準じたものになっているんですね。

 実際どうだったかははっきりとは覚えてませんが、アニメの設定画ではグリムロックたち4人は射撃武装を持っているのに、スナールだけが剣を持ってます。

 ということで、そんな幅広の剣が付属。

 ブレード表面には細かいディティールが施されており、全体はシルバーで塗装されています。

 本体のサイズと較べるとちょっと短い気もしますが。

 ちなみに、アニメではこの剣の切っ先からビームが出たりもしていたので、ある意味射撃武器と言えなくもない。

 なお、背面パーツと同じく軟質製ですが、やはり硬くまた厚いので変形の不安はあまりないと思います。

 非使用時は5㎜軸で背面などにマウントできます。


ビーストモード

 メカステゴサウルスにトランスフォーム。

 リアルな恐竜のプロポーションではなく、あくまでアニメデザインをベースにしたものになっています。

 とくにこのスナールのビーストモードはデフォルメ感が強く、どこから見ても三角形。

 横から見るとほぼ直角三角形ですし、

とくに後ろ姿が可愛らしいですね。

 四肢はこれまでのメンバー同様、わりと柔軟に動かすことができますが、尻尾がかなり下向きに生えていて可動もしないため、姿勢を変えるようなことはほぼ不可能。

 このように、頭と尻尾が引っかかってしまう感じですね。

 正直、この形態でのアクション性能は低いです。


 頭部アップで。

 恐竜というよりカメのような、つるんとしたお顔。

 可愛いですね。

 表面は成型色なので、ゴールドというよりはほぼ黄色です。

 スラッグやスラージの頭部はゴールド塗装がされていた・・というか、グリムロック含めこれまでの3人ではゴールド部分はすべて塗装で再現されていたのですが、スナールは3人よりもゴールド部の面積が広いためか、頭部と前肢、後肢の先端部分は成型色になってて、色味の違いがけっこう身だつ感じになっています。

 ここができれば揃えてほしかったですね。

 また、ロボットモードでは左右で真っ二つになったうえで脛の内部に収納されるため、内側がシルバーで塗装されているのですが、そのせいでちょうど真ん中に滲んだような線が走ってしまっているのもちょっと・・

 口は開閉しますが、パッケージイラストのように顔全体を上に向けたりはできません。

 なので常にちょっと俯いているような感じで、パッケージイラストのポーズを再現することはできません。

 尻尾もあんなふうに上がらないし・・


 その尻尾。

 4本ある棘のうち、長いほうの先端は3㎜軸になっているので、

このようにエフェクトパーツを取り付けることができます。


 剣は胸の下側に専用のジョイントでマウントできます。

 まぁ、普通に5㎜軸で背中や後肢側面に取り付けることもできますが。


 変形はやはりオリジナルトイをおおよそ踏襲した感じですが、恐竜の頭部や前肢など、余計なものがロボットの脛に収納されるうようになっており、そこで若干細かい手順が入ります。

 しかし、前回のスラージがけっこう変態的だったことを思うとシンプルで、わりと直感的に変形させられるんじゃないかと。

 ただ一つ注意点があって、

画像のように脛を内側にスライドさせなければならない(向かって左がスライドさせた状態。右が通常のロボットモードでの状態)のですが、説明書では触れられていません。

 またかよ・・

 左右の脛をしっかりスライドさせておかないと恐竜の上半身、頭部がちゃんと合わないので注意してください。

 スライド可動自体もけっこう硬いんですよね・・

 ここの説明がスムーズにいくかなと思ったので、今回はロボットモードから紹介するという流れにしました。


 中台紙を使った簡易ディスプレイベースの背景は、地球のオートボット基地。

 これまでのダイノボット3人ではクインテッサ星人の基地が描かれていましたが、その場面にスナールは出てきませんからね。

 仕方ないね。

 スワープのときはまたクインテッサ基地になるんでしょうね。


比較画像

 PP版のコンバイナー仕様と。ロボットモードで。

 リーダーとデラックスなのでサイズ差はかなりのものですが、おおよそのシルエットやディティールの方向性はかなり近いです。

 さすがにPP版のほうが華奢ですが。

 あと恐竜の前脚や頭部(膝の裏側)が露出しているのはまぁやむをえないところかと。

 付属の武器も剣で一緒ですね。

 やっぱりスナールは剣のイメージなんだな。


 ビーストモードでも。

 PP版はオリジナルトイの雰囲気かつちょっとリアルな恐竜寄りでボリューム感がかなり違います。

 SS版のずんぐり具合が可愛い。

 1期メンバー3人と一緒に。ロボットモードで。

 さすが、リーダークラスが4人も並ぶと圧巻。

 というか、一列に並ぶとどうしても1人1人が小さく写ってしまうから、イマイチその大きさが伝わりにくいですね。


 ビーストモードでも。

 こちらもまた壮観。

 今も昔もたぶん変わらない、恐竜を代表するモチーフたち。

 ブロントサウルスだけは立ち位置がちょっと不安定かもしれません。

以下、画像

 まずはロボットモードで。

 特筆しておくような要素はありませんが、素直に、堅実に各部が可動してくれます。

 腕部と脚部の付け根、そして膝にはクリックが仕込まれており、それ以外の間接保持力も高く、安定感は1期メンバー3人以上です。

 というかあの3人、スラージはそもそも下半身がヘロヘロでしたし、グリムロックもスラッグもすでに各部がちょっとへたり気味で・・

 スナールも今のところなんの問題もないけど、どうだろう? 弄り過ぎるとあちこち緩んでくるかな?

 ともあれこの通り、スーパーヒーロー着地もなんとなくこなせるほどではあります。

 足首は内側に90度スイングできますね。

 まぁ、こうなるとほぼ切れてますけども。

 頭部も変形用の可動を利用すれば上を向かせることもできます。

 まぁ、ほぼ埋もれてしまう格好になりますが。


 立て膝もご覧の通り綺麗。

 ソーラーパネル邪魔で脛が接地する感じにはなりませんが、バランスが悪いということはないです。


 肘は変形都合もあって180度曲げられます。

 手首ロールも含め、剣を装備してのアクションが映えますね。

 でもやっぱり、剣はもう少し長いほうが様になるか・・?


 スタンドを使って。

 スタンド対応の3㎜穴は腰裏にありますが、この巨体を支えるには心許ないことはもう言うまでもないでしょう。

 背中の5㎜穴を使うほうが安全です。


 ターゲットマスター スナール!

 ウエポンモードにオレ変形刺せたコアクラスダイノボットたちを装備して攻撃手段を増やしました。

 グリムロックとスラッグは射撃武器。スラージは大型クローイメージです。

 スラージは手に乗せてるだけで、ちゃんと保持はできてません。


 ビーストモードでも。

 頭と尻尾がつっかえるので、実際のところあまり動かせないのは先にも言った通り。

 ですが、走ってる雰囲気くらいにはできますね。

 ひっくり返ったらたぶん立ない・・(笑)


 剣竜らしく剣を装備!

 わざわざ専用のジョイントでお腹側にマウントしなくても、5㎜軸で背中に付けるだけでよかった気がする。


 尻尾からビーム!

 頭部は難しくても、尻尾のほうは引き出し関節でも仕込んで上側に曲げられるくらいのことはできたと思うんですけどね・・

 なるべくパッケージイラストで描かれてるポーズは再現できるようにしてほしい。

 要求が過ぎますかね?


 スナール ビークルモード!

 レガシー SS ダイノボットで個人的に定番になってきている遊び。

 今回はボートっぽいイメージで。

 先の3人はそれぞれ恐竜の顔が正面に来るように意識していたんですが、スナールの場合はそうするとほぼ恐竜のシルエットを崩せないので、やむなく顔を真っ二つに・・

 コアクラス版はまだ発売されていないので、スラッグに付属のダニエルに代わりに搭乗してもらいました。

 ボートというよりカブトガニっぽいか・・?


 スナール スネイルモード!

 尻尾の先に電流系のエフェクトを付けた様がカタツムリの頭みたいに見えたので。

 ゴーガかな。あるいはカイゲル。

 後ろはほぼステゴサウルスのままですが(笑)。


グ「オレ、グリムロック。ダイノボットのリーダーだ。

  ちゃんと敬うんだぞ、新入り。

グ「ディセプティコンが攻めてきたぞ! 

  よし新入り、おまえの力を見せてみろ!

グ「トランスフォームして一気に片付けてやる! 

  新入り、まずがおまえが突撃しろ!

スナ「こいつ、俺の名前覚えてないな・・

 グリムロック以外みんな “ス” から始まるからね。覚えられないのも無理はない・・

 スナール、スワープはまだしも、スラッグ、スラージは2文字めまで一緒だし。


グ「おまえ、クインテッサ星でロディマスたち助けに行ったときどこ行ってた?

スナ「え? 一緒にいたじゃん! いた・・よね?

 どうやらカメラに映ってないところで頑張ってたみたいです。

 そういうことにしておきます・・


 以上、“SS スナール” でした。


 ちゃんとザ・ムービーに出てることを覚えてもらってるか不安だったスナールも、無事にスタジオシリーズ化。ダイノボットも4人まで揃いました。

 いやはや、リーダークラス・・それもほとんど本体にコストをかけた圧倒的なサイズ感で4人も並ぶと壮観。

 恐竜モードだとロボットモードより幾分コンパクトになりますが、それでもみっちり密度感のある恐竜ロボの満足感たるや・・

 とくに今回のスナールは恐竜モードのフォルムが絶妙ですよね。

 その角度から見ても三角形で本当、可愛らしい。

 ほとんど動かないのは残念ではありますが・・

 ロボットモードに戻って、前回のスラージの下半身がへろへろだったので、今回のスナール保持力の高さにはホッとしました。

 可動性も変形都合で肘が180度曲げられるなど、これまでの3人以上に細かい動きが可能になった印象です。


 さてさて、残すはスワープのみ。

 ロボットモードのサイズ感を合わせるとなると、当然彼もリーダークラスになるとは思いますが、ただそうなると翼のせいで恐竜モードがとんでもなくでかくなりそうですね。

 変形は一番シンプルでしょうが。

 それにしても、最初にも言いましたが発売はいったいいつになるのやら。

 まだ文字情報もなかった・・かな? 見落としてるかもしれませんけど。

 あとから来たレガシー コアクラス版にあっという間に抜かれてしまいましたね。

 ウルトラマグナスも来ましたし、ほかにもう86シリーズでやるネタもなさそうだから、ちょっともったいぶってるのかな?


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

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