今回のレビューは、1/24スケール ヘキサギア より、
“ガバナー LAT ソリッド【プライム】” と、
“ガバナー LAT ソリッド【クレイドル】” です。
リバティーアライアンス所属の新型ガバナー、
“LAT(ライトアーマータイプ)ソリッド” が登場。
成人用フルスペックモデルの
“プライム” と、
未成年者用の
“クレイドル” の2種が同時発売となりました。
この夏に6周年を迎えたヘキサギア。
記念配信も昨年同様、新作発表に一般ガバナー(ユーザー)の作品投稿と大いに盛り上がりましたが、そこに合わせた新作キットの発売はありませんでした。
ブイトール & ポーンX1のナイトストーカーズ仕様が、まさに6周年のその日に発売されはしましたが、完全新規ではなくカラバリの限定品ですからね。それはまた別枠。
なんだかんだ過去キットの再販はコンスタントに行われているヘキサギアですけれども、完全新規型の新作キットの発売は昨年末のルーク以来、今回のソリッド2種が実に9ヶ月振りとなっています。
本当に久々ですよね。
というか、もうあれから9ヶ月も経っているということが衝撃ですよ。
あっという間だった気がする・・
ともあれ、そろそろまた怒濤の攻勢が始まるヘキサギア。
まずは手軽にガバナー2種でウォーミングアップというところですね。
さて、ライトアーマータイプというと、これまでは女性型のローズとそのカラバリしかなかったわけですが、当然男性型もあるだろうと思っていたところに今回のソリッドシリーズの登場ですね。
ただこのソリッドシリーズ、僕はその洗練された外見からてっきり最新型の装備だと思っていたんですが、ウォーメイジの傍系で、開発されたのはポーンよりも前なんだそうです。
ポーンを初めとしたアーマータイプが登場したことでライトアーマータイプ(LAT)にカテゴライズされ、徐々に戦場における主流ではなくなっていったという設定。
完全に見ためだけでエクスアーマータイプよりもさらい新しいものだと思ってましたよ。
もっとも、キット的には当然最新型なので、従来のガバナーキットと較べてより組み易く、扱い易く、可動性もさらに向上し、また一部パーツの変更でプロポーションを変更するという新たな試みも盛り込まれた挑戦的なものになっています。
それでは、2種まとめてレビューしていきます。
キットはパチ組みしたのみです。
ガバナー LAT ソリッド【プライム】
LAT ソリッドには装備者の体格、BMI習熟度に合わせた複数のグレードがあり、そのなかで成人用のフルスペックモデルがプライムです。
アーマータイプの普及で主戦場から教練の場や特殊任務へと活躍の場を移したソリッド。
しかしその軽量性を活かし、新開発されたグライドモジュールを装備した空挺部隊としても運用されています。
これは・・新しい仮面ライダーですかね?
ヒーロー感が非常に強いです。
ヘキサギアのパイロットというよりは、単体での戦闘を重視した装備という感じがしますね。
そういう意味ではエクスアーマータイプやVFのエクスパンダー、あるいはゾアントロプスに近いタイプに思えます。あくまで見ためだけで判断するとですが。
というか、ウォーメイジからなにがどうなってこれになったんだろう?
さらにその後にポーンとかのアーマータイプが来るわけですが、見ためはむしろシンプルになってますよね。
どんな技術的、あるいは発想の転換があったのか・・
頭部アップで。
フルフェイスタイプのヘルメットのフェイス部は、確かにウォーメイジに近いデザインだと思います。
プライムの頭部側面には耳のように見えるブレード状のパーツが付いていますが、これにはレーダーとかアンテナ的な役割があるんでしょうかね。
付属武装
ライトウエイト・レールガン:タイプL
手持ちの射撃武装。
その名の通り軽量タイプのレールガンで、タイプLというのは見ための通り、ロングレンジ仕様ということなんでしょう。
本来はバレルなどを交換することで様々な状況に対応可能な武器だと思うのですが、今回は一体成型になっていてバレルはもちろんマガジンの着脱もできません。
カーボンブレード
大振りのナイフですね。
鞘などはありませんが、グリップ近くの穴が3㎜なので後述のウエポンラックにマウントできます。
ウエポンラック
腰部背面に3㎜軸で装備。
レールガンのマガジンラック兼その他オプションをマウントできるラックパーツ。
やはり一体成型なのでマガジンを取り外すことはできません。
中央の3㎜軸には先の通り、カーボンブレードをマウント可能。
マガジンや背中の装備が干渉するため、レールガンのマウントは事実上できません。
グライドモジュール「ファルケ」
背部に装備する可動式のスラスターユニット2期を備えたバックパック。
接続は3㎜軸なので、ウエポンラックに代えて腰部にとり付けることもできます。
アームが前後に可動。
スラスターはボールジョイント接続で回転や角度付けが可能です。
モジュールを外した背面はこの通り。
従来のガバナー同様、背中にはヘキサグラムコネクタが備わってます。
ガバナー LAT ソリッド【クレイドル】
ソリッドシリーズのいくつかのグレードのうち、未成年者の戦力化およびBMI慣熟を目的に開発されたもの。
軽量ゆえの扱い易さや設計の柔軟性から採用されたそうですが、訓練用には一部機能が制限されています。
一方で、幼少期からBMIの触れさせることで後天的に高い適正を得ることができる・・という考えのもと、LA上層部直属の私兵として少年兵部隊が組織され、そこではフルスペックのクレイドルが運用されているそうで、ナイトストーカーズとは別の意味で一般兵からは忌避されているとか・・
初の少年兵タイプのガバナー。
とはいえ、ほとんどのパーツがプラムと共通で、実際に変更されているのは頭部と脛のみ。
頭部にしても頭頂部のグレーのパーツと後頭部は共通です。
脛も基本的なデザインは同じで長さが違うだけ。ズボンを裾上げしたような感じですね。
この脚の長さの変更によって身長差が再現されているわけですが、脛以外はプライムとまったく同じサイズなので、よく見ると若干歪なプロポーションというか、脚に対して腕が長いんですね。
まぁ微々たる差なんですが、このほんのりデフォルメされた感じが絶妙に少年っぽいという気もします。
頭部アップで。
プライムにあった耳のようなパーツがなく、シンプルな丸いヘルメットになっています。
またマスク部分の面積が狭くなり、相対的にバイザー部が大きくなったことも、なんというかあどけない雰囲気を醸し出してるように思います。
可愛いね。
付属武装
ライトウエイト・レールガン:タイプC
プライムに付属レールガンの仕様違い。
バレルの形状の見違いますね。
Cというのはコンパクトとかそういう意味かな?
やはり一体成型なのでバレル、マガジンの取り外しはできません。
スタン・ロッド
クレイドルの身長を優に超える長さのある棒状の武器。
実戦用というよりは訓練用ですかね。
先端の輪っか部分は3㎜穴、末端は3㎜軸なので、いろいろと使い出があります。
本体構造については基本的に2種共通なので、プライムを例に見ていきます。
およそブロックごとに分解するとこんな感じになりますね。
胴体が胸部、腹部、腰部と完全に3分割され、胸部腹部間はボールジョイント、腹部腰部間は軸接続でそれぞれ可動します。
腕部も付け根が軸接続に変更。前腕も肘関節を挟み込むモナカ構造ではなく、1パーツ成型で肘関節とは軸接続。
ハンドパーツもボールジョイントではなく軸接続になっています。
一方、脚部の構造はこれまでとほぼ変わりなく、付け根の接続はボールジョイント。脛も膝関節を挟み込みむモナカ構造のまま。
足首は軸接続の独立した関節パーツになっていますが、これはウォーメイジの段階で採り入れられてますからね。
まとめると、胴体および腕部については従来モデルから構造がほぼ一新されていますが、脚部についてはさほど変わりない感じです。
続いて可動を見ていきます。ここプライムで。
頭部はボールジョイント接続に首の前後可動が加わったことで可動域が広がっています。
上を見上げたり、
かなり表現の幅が広がりました。
腕部付け根はわずかですが前後に可動。
軸接続で外れにくくなっています。
肘はおよそ90度曲がりますが、腕自体は肩アーマーが干渉するため、そのままでは水平まで上げることができません。
ここはちょっと残念かな。
ハンドパーツは握り手と角度の違う持ち手2種、そして手首位置で直角に曲げた平手が左右分付属。
これこも軸接続への変更がありがたいですね。
これまでのガバナーはハンドパーツがほぼボール接続のため外れやすく、とくに内蔵型コクピットタイプのヘキサギアに載せる際、ハンドルやレバーを握らせようとしたらポロポロ外れて非常にストレスだったのですが、このソリッドシリーズではそういったことも起こりにくくなっています。
体幹は先の通り、胸部腹部間がボール接続で回転、捻りが可能。
腹部腰部間は回転のみできます。
ただ、胸部腹部間については胸部側の軸にボールパーツをはめてそれを腹部に接続という構造なのですが、軸がかなり短いせいでボールが外れやすいですね。
さらに、腹部は前屈可動が可能。
腹部自体に可動が組み込まれたのは標準サイズのガバナーで初かな。
脚部については構造同様、従来から大きな変化はなし。
膝の可動域はおよそ90度で、立て膝には十分です。
足首はアーマーが干渉するので前方向にはあまり動かせません。
比較画像
まず今回のソリッドシリーズ2種で。本体のみ真正面から。
先にも言いましたがほとんどのパーツが共通。
身長差は脛パーツのみで再現されているのですが、実際ご覧のように頭半分ほどの差があります。
公式の数字では全高で8㎜の差となっていますね。
武装して。
実際に戦場に出ている正規兵と、年少の訓練兵という感じですね。
こうなるとクレイドルのカラーリングにも、まだ過酷な戦場を知らず、純粋に訓練に励む無垢さのようなものを感じます。
当然各パーツ二は互換性があるので、いろいろと組み替えることも可能。
格闘戦特化(左)と中距離機動戦特化(右)っぽいイメージにしてみました。
脛だけ挟み込みでバラすのが面倒なのでそのままです。
ガバナー進化の流れ。
ソリッドはウォーメイジの傍流ということですが、ポーンなどのアーマータイプは主流からの進化なんだろうか?
細かいところでちょこちょこ似てる部分はあるんですよね。
でも、ディティール的には妙にシンプルになって、名称の由来よろしく忠誠の甲冑っぽい雰囲気にもなってますからね。
どういう技術的、あるいは発想的転換があったのか・・
そのへん、設定をちゃんと読み込めばわかるのかな?
※ウォーメイジについては以下のレビューをご参考に。
※ポーン(Ver.1.5)については以下のレビューをご参考に。
この並びだとやはりクレイドルのデフォルメ感が強い・・
まぁLATに限らず、そもそも女性型ガバナーのスタイルがよ過ぎるんですけどね。
※ミラーと同型のローズ(Ver.1.5)については以下のレビューをご参考に。
なお、頭部接続径は全ガバナーで共通なので、素顔系のガバナー頭部と交換することでヘルメットを外した状態も再現可能。
男性型の頭部が近場になかったので、プライム、クレイドルともに女性型の頭を乗せてみたんですが・・やっぱおかしいな(笑)。
頭身バランスって難しいね。
以下、画像
まずプライム。
腕部、ハンドパーツの接続が軸になったことで外れにくくなり、ポージング時のストレスが軽減されました。
まぁ、胸部は外れやすいんですけどね。
あと、クレイドルではそんなことないので完全に個体差なんですが、プライムの前腕がすぐ抜け留ので、また違うストレスが・・
とはいえ、基本的に従来のガバナー以上の可動性で自立も安定します。
頭部および脚部の広い可動域と平手パーツで、スーパーヒーロー着地もこの通りばっちり。
こんなんもう、完全にアメコミじゃないか・・
格好いいが過ぎる。
スタンドを使って。
単独飛行能力を獲得しているガバナーは初かな。
普通にポーンやセンチネルより強そうに見えますけどね。
鳥や虫の相手は任せろ!
スニークサイトやメッサーフロートはたぶんそんなに速く飛べないし、高速で小回りも利きそうなファルケ装備のプライムで掃討可能かな。
続いてクレイドル。
自身の倍近い長さの棒を持ったまま片脚で立てるこの安定感。
すべては体幹を鍛えることから始まる。
ここでも平手がいい仕事をしてくれますね。
あと、尻尾付けたくなる。
身を縮めて射撃訓練。
銃に添えられるような普通の平手も欲しかったですね。
4種付属のハンドパーツはプライムとクレイドルでまったく同じですが、一つくらいは形状を変えたものを・・とかいうのは要求が過ぎるだろうか?
まぁ、今後ハンドパーツの軸接続が定番になってくると、たぶん流用前提になってくるでしょうし、パターンは増えていくでしょうね。
スタンドを使って・・というかベースだけですが。
やはりロッドを活用したアクロバティックなアクションポーズが似合いますね。
ちなみにミニフライングベース1個だとこのポーズで自立はできません。
画像が切れてる左側で、もう1個ベースを連結させてます。
プライム教官の厳しい指導の下、今日もクレイドルくんは訓練に汗を流すのであった。
プ「よし、まずは腕立て200回!
ク「イエッサー!
プ「ブリッジで体制維持、30分!
ク「イエッ・・サー!
もちろん、ヘキサギアの操縦訓練もあります。
プ「そこはもう少し優しく・・ゆっくりレバーを引くんだ。
ク「イエッサー・・
というか、今回ヘキサギアとの絡み画像これしか録ってませんわ・・
なんかイメージ湧かないんですよね。ソリッドシリーズがヘキサギアに乗ってるの。
単独でアクションポーズとらせるほうがしっくりくるかなぁ。まぁ、あくまで個人の印象ですけど。
うん・・ようやくコンバットアソートの武器がしっくりくるガバナーが来ましたね。
そんなこんなで訓練に明け暮れたクレイドルくんもついに戦場に立つことに・・
ク「教官! 退いてくださいっ!
ロッドを利用した渾身の蹴りがエクスパンダーにクリーンヒット。
強敵を見事に仕留めたクレイドルくんは、そのキュートさも相まって一躍部隊の人気者に・・
プ「よくぞここまで成長したものだ・・
本音は羨ましいと思っているプライム教官であった。
以上、“ガバナー LAT ソリッド【プライム】&【クレイドル】” でした。
ガバナーキットの最新モデル、ソリッドシリーズ。
設定的には最新型ではないのは最初に言った通りですが、キットとしてはこれまでも着々と進化してきたガバナーキットの現状での最適解になっていると思います。
なによりボールジョイント接続で外れやすかった腕部とハンドパーツが軸接続になったことでぐんと扱い易くなり、ポージング時のストレスが軽減されたことが大きいです。
まぁ、ハンドパーツに関してはスナップを利かせることができなくなりましたが、そうたいした問題ではないでしょう。
首や腹部の可動追加も効果が高いです。
脚部の構造自体は従来からとくに変化はないですが、外れやすかった足首についてはもうウォーメイジでアップデートされていますし、付け根の接続はボールジョイントのままでもさほど問題はないのかな、と思います。
腰部のデザインもあって可動域自体は非常に広くなっていますしね。
そして一部パーツを変更することによるプロポーション変更という新たな試み・・
ぶっちゃけ頭部デザインと脛パーツの長を変えただけなのですが、そのわずかな変化でだけで見事に印象を変えることに成功しています。
初見ではもっと細かい相違点があるように見えていたんですが、如何に自分の目が節穴かと思い知らされました(笑)。
ともかくも、プライム格好いいし、クレイドルは可愛らしい。
ほとんど一緒なのに、しっかりキャラ付け、差別化ができているのがいいですね。
ソリッドシリーズにはほかにも様々なグレードがあるとのことなので、今後のバリエーション展開にも期待したいです。
ぽっちゃりタイプとかあっても面白いかも。
さてさて、これからどんどん気温も下がって冬に向かおうというところですが、ヘキサギア熱は逆に上がっていきますよ。
またちょっと間が空きますが、11月にブースターパック007~010が一挙発売、翌12月にそのセット版である公式限定の大型アイテム、ブロッケードアイビー。
新年1月には待望の新型、バルクアームλ ジャッカル。
2月にはこれも限定ですが、ウインドフォール ナイトストーカーズ仕様。書版発売からずっと音沙汰がなかったウインドフォールの、事実上の再販ですね。
そして3月には簡単ヘキサギア、サナちゃんと、ブースターパック011~013を投入。
4月、また限定ですがブロッケードアイビーの対となる大型機、ゲルトルード。
合間にもろもろの再版も挟まれますし、まさに怒濤。
果たして対応しきれるかどうか・・
で、そのあとにはあのフラックシップに、あんな超大物も控えてるんでしょう?
恐ろしいな。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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