今回のレビューは、トランスフォーマー ビースト覚醒 より、
“BDー04 デラックスクラス ナイトバード” です。
実写映画最新作、“トランスフォーマー/ビースト覚醒” より、ユニクロンの眷属、テラーコン3人組の一人、
“くノ一 ナイトバード” が、
メインライン デラックスクラで発売されました。
オートボットとマクシマルばかりがラインアップされるメインラインで、現状唯一のテラーコン勢。
覚醒チェンジその他の関連トイを含めてもテラーコン、プレダコン勢は数的にかなり劣勢なのですが、その数の少なさが逆に個々の実力を感じさせるところでもあります。
まぁ、スタジオシリーズまで含めるとおおよそ拮抗はするのですが。
さてナイトバード、ビースト覚醒ではこれまであまり意識されていなかったウーマントランスフォーマーにもスポットを当てるということで、その活躍が期待されます。
同じ女性キャラである、オートボットのアーシー、マクシマルのエアレイザートノから見も気になるところ。
ナイトバードのモチーフは初代アニメに登場した忍者型ロボット、ナイトバード。
そもそもトランスフォーマーではないゲストキャラ(キャラでもないか)ですが、最近ではジェネレーションラインやマスターピースでアーシー等女性型を流用したトランスフォーマーとして発売されたりもしており、わりと認知度も高くなっていたかと。
名前だけ借りてきたバトルトラップと違って見ためもまぁまぁ近く、忍者設定も活かしたうえでの抜擢となっています。
関連トイでは今回のメインライン以外にクルッとチェンジ版が発売済み。
さらに先日スタジオシリーズ版の情報も公開されました。
日本でも近々予約が開始されるのではないかと思われます。
それでは、レビューしていきます。
くノ一 ナイトバード
スカージーをリーダーとするユニクロンの眷属、テラーコンの一員。
くノ一らしい軽い身のこなしと二刀流を武器に、同じくテラーコンのバトルトラップとともにスカージに両脇を固めます。
実写シリーズでは珍しく日本製の車、日産スカイラインGTーR BCNR33型に変形しますが、これも元ネタが日本生まれの忍者ロボだからでしょうね。
日本語吹き替えキャストはビーストウォーズでブラックウィドー(ぶラックアラクネア)を演じた柚木 涼香(当時は永椎 あゆ美名義)氏。
ロボットモード
デラックスクラスでもかなり小さい部類です。
腕や脚は細く、なるほど女性らしい華奢なプロポーションを目指したんだなとは思うのですが、ビークルのボンネットほぼそのままの胸部のボリュームがあり過ぎてなんとも歪な感じに・・
きっと肩幅が広いんだな。
実際、劇中デザインでも胸部はボンネットが変形したもののようなのですが、やはり縮尺が変わっていますからね。
ダミーを使わず、ちゃんとビークルのパーツを使っているのは変形トイとしての基本に忠実で素晴らしいとは思うのですが、どうにかして幅を詰めるなど、より劇中のバランスに近付けられればよかったなぁ、と。
カラーリングも、こんなふうにちょこちょこ銅色が入っているイメージもないんだけど・・
頭部アップで。
う~ん、クールビューティ。
忍者らしく、頭巾を被っているような頭部形状がシャープです。
ですがこれ、パッケージイラストなんかと見較べると、どうも正面のバイザーを上げているような感じですね。
で、そのバイザーも透明素材ので目が透けて見えるのが実際のようです。
クリアパーツ製のバイザーの開閉ギミックとかは、スタジオ版で再現されたりするのかなぁ?
ちなみに、今回のメインライン版ではクリアパーツは一切使われていません。
胸部にはもの凄く小さいですがテラーコンのエンブレム。
危うく見逃してしまうところでしたよ。
色もわかりにくいし・・
腕部は根元からぐいっと上に跳ね上げることが可能。
後ろ側にタイヤがあるので、ちょっと捻るような格好になりますが。
腰部・・というか太腿側面にたたんだガワパーツは基本固定なのですが、
まぁ、変形のための可動なんですけどね。
たたんでいる外側のパーツもジョイントを外して広げることでスカートのような雰囲気にもできます。
フロント部分も本来前垂れのようなデザインなんでしょうが、後ろまで繋がった長方形なのでポーズによっては若干違和感がありますかね。
まぁ、積極的に見せようとしなければわからないか。
脚部可動はちょっと特殊で、
付け根の下と脛の二箇所で曲げることができます。
付け根部分ではロール可動も可能。
足首の内側へのスイングと、つま先も可動します。
背面。
ビークルのルーフから後部までのガワを背負っている格好。
ガワは三つ折りにされてかなりコンパクトにはなっています。
太腿側面のガワとも相まってマントのような雰囲気もありますね・
しかし、特徴的な要素である背中のウイングが再現されていません。
まぁ、そこについては後発のスタジオシリーズでもちょっと酷いことになっているようなので、ましてやメインラインでは仕方がないかなぁ・・というところ。
でも変形に組み込めないのならば、せめて外付けのオプションでもいいので再現してほしかったですね。
付属武器
忍者刀
劇中では二刀流で、パッケージイラストでもその通りなのに、一振りしか付属しません。
なんで・・?
しかし、刀身の彫刻部分が塗装されていたり、雰囲気はなかなかいいです。
まぁ、切っ先も丸いけど。
非使用時は背面のガワパーツにマウントできます。
前腕側面に装着。
これもたぶん本来は両手に装備しているんでしょうが、一つしか付属しません。
接続は5㎜なので手に持たせることもできます。
ビークルモード
先の通り、劇中では日産スカイラインGTーR BCNR33型に変形。
今回はまだライセンスが取得できていない(スタジオ版では取得)ので、それっぽく見える車に変形します。
カラーリングもパーツ分割の影響で実際のものとは違っていますが、フォルム自体は非常に綺麗です。
ただやはり小さいですね。そして軽い。
前輪はほぼ接続部で再現されていませんが、後輪のホイールはメタリックパープルの塗装が綺麗です。
リア部のディティールもけっこうしっかりしてます。
ライトも塗装されてますね。
なお、リアウイングは武器パーツを組み合わることで再現します。
もちろん実際のウイングの形状とは異なるものですが、車体の側面に刀を付けるよりはマシでしょう。
でも、このために刀が一振りで済まされたのかもしれない・・
変形は、サイズ的なこともあってか、急に難しくなった印象。
同じく車に変形するメインラインだとバンブルビーやオプティマスプライムはわりとジェネレーションライン寄りというか、比較的簡単に思えたのですが、このナイトバードと同時発売のホイルジャックには初期のスタジオシリーズっぽいタイトさを感じました。
そもそもナイトバードに関しては説明書が不親切過ぎます。
あの絵を見ただけでちゃんと変形させられた人いたのかな?
実はこのように、
腰裏と脛をジョイントで固定できるのですが、説明書では一切触れられていません。
僕も初見では気付けず、ルーフとサイドのガワの位置を合わせようとあれこれ脚を動かしているうちになんとか変形させられた次第です。
あとからこのジョイントの存在を聞かされて、その後はすんなりいけるようになりましたが。
これを6歳にやれとか、無理やろ・・
比較画像
元ネタの初代ナイトバードと。ロボットモードで。
こちらはレジェンズ版のナイトバードですね。
同じレジェンズ版のアーシーの流用ですが、のちにマスターピースでも同様にアーシーを流用して発売されています。
シージ版クロミアを流用した変則的なものもありましたが、それは置くとして。
名前と忍者モチーフであること以外に、頭巾を被ったような頭部デザインなど、なんとなく見ための雰囲気も寄せたものにはなってますね。
プロポーションも、ビースト覚醒版も劇中ではもっと女性らしいはずですし。
ビークルモードでも。
初代ナイトバードは本来変形しませんが、レジェンズ版ではアーシーと同じフューチャーカーに変形。
まぁ、車であるという以外に共通点はないです。
クルッとチェンジ版と。ロボットモードで。
映画を見たあとの勢いで購入したクルッとナイトバード。
非可動の一発変形トイですが、いわゆるガワ変形なのでボディ部分の雰囲気はむしろデラックス版よりも劇中に近いかもしれません。
色はやっぱり違うけど・・
ビークルモードでも。
クルッと版はちょっとずんぐりしてますかね。
ボンネットの左側だけ盛り上がっているのはなんなんだろう?
SS シャッタ-と。ロボットモードで。
前作バンブルビーのメインヴィランの一人にして、女性型トランスフォーマーの先輩となるシャッター。こちらは先に発売された車に変形するほうですが、劇中再現度は微妙。
ただ、各パーツの配置など、似た雰囲気はありますね。
たぶん全然関係はないんだけど。
ビークルモードでも。
シャッターが変形するのはマッスルカー仕様のプリムスGTーX。
まぁ、まったく形状は違います。
SS シャッター2と。ロボットモードで。
トリプルチェンジャーでもあるシャッターですが、デラックスクラスでの3段変形はさすがに無理だったので、ビークルモードごとに2種類のシャッターが発売されることに。相方のドロップキックも同様でした。
で、こちらはジェット機に変形する型。
先の車に変形する偏りも後発ということもあり、ロボットモードの再現度がぐんと向上しています。
プロポーションもよく、今回のナイトバードは随分と見劣りしてしまう感じ・・
一応ビークルモードでも。
ナイトバードもひょっとしてトリプルチェンジャー設定があったのかも?
ビーなんかは色が少ないなぁ・・とか思ったのですが、ナイトバードではそれほど感じませんね。
まぁ新キャラだし、まだイメージが明確にできあがってないからかもしれませんが。
ビークルモードでも。
ビーのカマロが車高の高さも合って一回りほど大きく感じます。
実際のサイズ感はどんなもんなんだろうか?
先の通り、腕部の付け根の跳ね上げやちょっとクセがありますがよく動く脚部など、総合的な可動性は非常に良好です。
自立も安定します。
頭部が少し上を向けるのも、目線が合わせやすくていい感じ。
ただ背中や太腿側面のガワがそれぞれ干渉しがちで、そのへんは少し気を付けたほうがいいかと。
立て膝も、ちょっと変則的な感じはしますがそれらしい格好にはできます。
正座も一応・・いや、これは正座かな?
なんか可愛いけど(笑)。
スタンドを使って。
スタンド対応穴は腰裏にありますが、これも背中や太腿のガワが干渉するので少し使いにくいですね。
そしてかなり緩め。
でもやはり空中でのアクロバティックなアクションが持ち味のキャラだと思うので、スタンドは必須です。
ウイングないけど・・
そして、刀は2本欲しかった・・
あるいは、初代ナイトバードから拝借してもいいかな。
悪の女幹部感が強い。
今回のテラーコン勢、このナイトバードとフリーザーのほか、スカージやバトルトラップも、おおよそ色味にも統一感があっていいですよね。
戸愚呂兄弟じゃないよ・・(笑)
VS バンブルビー。
あ、これはネタバレになっちゃうか。
ていうか予告やCMのあのシーンが盛大なネタばりなんだよな・・
以上、“BD ナイトバード” でした。
第一印象では、女性型としてはちょっと歪な体型が目立つかなぁと思っていたんですが、実際に手にとって弄ってみるとその可動性の高さを活かしたポージングでいくらでもフォローできるので、そのへんはあまり気にならなくなりましたね。
お顔は美人さんですしね。
まぁ、ガワが干渉しがちなので、そうガシガシ動かせるという感じではないんですが、コツを掴めば非常に弄り甲斐のある本体だと思います。
一方で付属品が寂しいこと、印象的な背中のウイングが再現されていないことなど、プレイバリューの点で少し物足りない部分はありました。
ウイングについては、おそらく開発段階でまだ劇中デザインが確定していなかったのかな?
でもスタジオシリーズでもあのザマなので、そもそも変形モチーフを間違えているのかも・・
あとは前月発売までのメインラインシリーズと比較して急に難易度が上がった感のある変形ですね。
そもそも説明書に不備があるのが大問題。
説明書の通りやってるのにちゃんと変形できない! と、子供が癇癪を起こしてトランスフォーマー嫌いになったりやしないかと心配です。
とかく、トランスフォーマーの説明書は不親切なものが多いですが、タカトミのスタッフが作ってるんじゃないよね、きっと。
日本独自の説明書はもっと丁寧だもんね。
説明書だけでも日本クオリティに統一できないもんかな・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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