今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、
“TLー27 スラッグ” と、
“TLー28 スラージ” です。
“超ロボット生命体 トランスフォーマー” などに搭乗するオートボットの恐竜部隊、ダイノボットが新解釈に合体ギミックを獲得してレガシー コアクラスで場。
第1陣として、
“火炎戦士 スラッグ” と
“密林戦士 スラージ” が、
発売されました。
スタジオシリーズでも通常サイズでのリメイクが続いているダイノボット。
そちらは(おそらくは)全員がリーダークラスと、劇中のイメージ通りのビッグサイズで立体化されていますが、うって変わってこちらは現行最小サイズのコアクラス。
しかしただの小サイズ化ではなく、合体ギミックを組み込むというコアクラスとしては初の試みに挑戦する意欲作になっています。
1年めのスタンティコンと同じ合体戦士枠。
今後もジェネレーションラインでは毎年なんらかのかたちで合体戦士をラインナップしていくのかもしれません。
しかし、パワーオブザプライム(PP)のときに、コンバイナー仕様でダイノボットがリメイクされたときは驚きましたが、それも今や定番設定になった感もありますね。
ただ、今回のレガシー コアクラスの合体形態は名称こそPP以来のボルカニカスなのですが、これまでの5体合体ではなく6体合体。
さらにリーダーとして胴体を担っていたグリムロックが左脚担当に降格(ではない)するなど大きな違いがあります。
実はこの配置、トランスフォーマーV(ビクトリー)に登場したデストロン恐竜戦隊、ダイノキングと同じなんですよね。
Vは日本オリジナルの作品なので、海外では設定が違い、モンストラクターという名前のプリテンダーなのですが、ともかくもそちらへの流用前提であろうと思われます。
昨年末にクラウドファンディングでスターセイバーがリメイクされ、同じく今年の年末にもデスザラスが届くはず。
その流れでV登場キャラがリメイクされるのはありがたいのですが、コアクラスだしなぁ・・
というかそもそも、恐竜戦隊はアウターシェルがサイボーグ恐竜ではあるのものの、本体のロボットが変形するのはとくに恐竜型ではないんですよね。
で、今回のコアクラス ダイノボット、単体はもちろん初代G1ダイノボットを再現したものになるので、恐竜戦隊の本体ロボ、ビーストともまったく似ていません。
だからそのままではダイノキング(モンストラクター)にはなり得ないと思うのですがはたして・・
まぁとにかく、今はコアクラス ダイノボット第1陣、レビューしていきます。
火炎戦士 スラッグ
密林戦士 スラージ
今回トップバッターを務めるのは、普段な2番手を務めることが多いスラッグ。
そして同じく3番手のスラージが2番手に繰り上がる格好になります。
今回の合体状態でコアとなる胴体部を担当するコンビなので、まぁ順当ではあるのですが。
本当、ダイノキング(モンストラクター)を知らなければ???な順番、配置ですよね。
ではまずスラッグから見ていきます。
ロボットモード
ちょっと頭の小ささと手が短いことが気になりますが、すでに発売されているスタジオ版にも通じる、アニメデザインに比較的忠実なロボットモード。
肘が曲がらない以外は可動も普通にこなせます。
可動部はほぼボールジョイントですが、なぜか腕部の付け根は2軸で可動。しかもクリックも入っています。
合体時に多少負荷がかかる部分だとは思いますが、クリックまで入れるほどだろうか・・?
背中のパーツは開くことでオリジナルデザインでウイング状に開いているガワっぽい雰囲気にできます。
脛裏が張りぼてなのは、まぁやむを得ないですね。
自立は問題ありません
武装
ビーストモード時に尻尾になるパーツを取り外し、武器として手に持たせることができます。
2連装のビーム砲という感じですね。
3㎜軸での保持です。
ビーストモード
メカトリケラトプスにトランスフォーム。
基本的にスタジオ版を踏襲したデザイン、ディティールになっていおり、やはりおおむねアニメの雰囲気を再現したものになっています。
ただ、妙に四肢が長くてスタイルがいいので、プロポーションはトリケラトプスというよりバッファローみたい。
脇腹の部分にパーツがないので余計にそう見えるんでしょうね。
変形都合もあって口が開閉するほか、四肢もそれぞれ動くのでけっこうアクション性は高いです。
合体モード
今回の合体ではなんと胸部を担当。
まぁこれも恐竜戦隊におけるカクリュウの配置に準じたものなんですが、それを知らなければグリムロックを蹴落としてリーダーに成り代わったように思える。
頭部は武器(尻尾)を分解したものを取り付け。
接続は5㎜軸です。
デザインはPP ボルカニカスをほぼ踏襲しているので、顔自体はグリムロック系なのが面白い。
横から見るとほぼビーストモードのままです。
尻尾を分解したもう一方のパーツはスラージとの合体の際に使用します。
では、続いてスラージ
ロボットモード
彼も基本的に初代アニメデザインベースなのですが、ちょっと・・いや、だいぶおかしなことになってますね。
脚部が、普通に腰から真っ直ぐ生えておらず、腰の横にあるパーツ(ビーストモードの後肢)と繋がっています。
上画像赤丸の位置でそれぞれボールジョイント接続されているんです。
そのため、どうしても腰と太腿の間に隙間が空いてしまいます。
でも仕方ないです。だって直接繋がってないんだから。
合体ギミックを組み込んだためにこんな特殊な構造になってしまったのでしょうが、本当にこうするしかなかったのかな?
ただ一方で可動域は非常に広いです。
腰部前面パーツも前に跳ね上げられることができるので、
後ろ姿もまぁまぁ個性的ですが・・
なお、手持ち武器は付属しません。
ビーストモード
メカブロントサウルスにトランスフォーム。
やはりこちらもスタジオ版がベースですが、後肢のみ極端にボリュームのあるものになっています。
しかも真っ直ぐしたに延びているのではなく膝が曲がっている状態なので、小野展はちょっと違和感がありますね。
ほぼお腹を擦るような姿勢です。
あと、スタジオ版もそうでしたが、今回もまたモチーフのイメージからすると少し小さく見えてしまいますね。
そしてスラッグとは対照的に、スラージはこの形態では一切可動しません。
頭部くらい動けばなぁ・・
合体モード
今回の合体では腹部から腰部、そして太腿を担当。
まぁ、単体だとほぼロボットモードでバンザイしてるだけですが(笑)。
では、まだ2人だけですが、今いるメンバーだけで合体してみます。
まずスラージの前面にスラッグの尻尾パーツを取り付け。
スラージの頭部に被せるようなかたちで、3箇所の軸接続でスラッグと合体。
そしてスラージの腕部とスラッグの腕部とをジョイントして固定します。
ふむ。胸部中央にトリケラトプスの顔がある、なかなかに勇壮な姿。
腹部に取り付けたスラッグの尻尾パーツも、裏に骨のようなディティールがあっていい雰囲気ですね。
トリケラトプスの頭をティラノサウルスの頭に挿げ替えればPP版ボルカニカスとそう変わりない感じです。
まぁ、実際にはできませんけど。
後ろ姿はまぁ・・
なお、今回の合体では専用のジョイントなどは使用されず、すべて5㎜軸での接続になるようです。
つまりはウエポナイザーなどで足りないパーツを補完することも可能。
ということで、だいたいみんなやるやつ。
同時発売されたスクラップフックのパーツを使って仮の手脚を与えてみました。
サイズ、バランス的にもあまり違和感はありません。
脚部のみ、より密着するように太腿部分を90度回転させています。
全体のサイズは平均的なボイジャークラスくらいですね。
実際の6体合体もだいたいそのくらいになるんじゃないでしょうか。
まぁ、合計価格で考えるとちょっと小さいか・・
比較画像
まずスラッグ。
スタジオ版(左)、PP版(真ん中)と。ロボットモードで。
リーダー、デラックス、そしてコア。
まさかダイノボットがこんなにも多彩なサイズ、形態でリメイクされるとは・・
今回のコアクラスはスタジオ版とPP版それぞれの特徴を引き継いでいるような感じですね。
合体に関係なく、普通に手持ち武気が付けばよかったなぁ。
ビーストモードも。
トリケラトプスの親子ですね。
やはり各部のディティール、プロポーションなどはスタジオ版がベースとわかります。
続いてスラージ。
同じくスタジオ版(左)、PP版(真ん中)と。ロボットモードで。
まぁ、おそらくは今回唯一、非常に特殊な構造となってしまったスラージですが、遠目に見るぶんにはその特殊さは案外気付かないかもしれません。
スタジオ版もPP版も、オリジナルを踏襲して背中にウイング状のガワはあるんですが、今回のコアクラスはそのガワが腕部と一体化しているものの、シルエット的にはほぼ同じような位置に来るので、やはりパッと見はスタジオ版をそのまま縮小したようです。
ビーストモードでも。
ブロントサウルスの親子ですが、こちらもやはりPP版だけ少し違う雰囲気なんですよね。
でもおおむね同じフォルム。
モチーフ的にはもう一回りくらい大きいほうがそれらしんですけでも・・
頭の高さはだいたい同じなので、スタジオ版同様、どうしてもスラッグが大きく見えます。
そのぶん今回のスラージは横幅がありますけどね。
ビーストモードでも。
う~ん、トリケラトプスでがでかいなぁ。
まぁ仕方ない。
スクラップフックの手脚を付けた合体モードと、スクラップフックで。
まぁこれくらいのサイズになるなら、通常サイズのアイテムと並べても極端に見劣りすることはないですね。
今後ほかの合体戦士もコアクラスでリメイクという可能性もあるかもしれない。
以下、画像
まずスラッグ。
肘が曲がりませんが、膝は曲がりますし、頭部も腰は回せるのでこのサイズでさらに合体ギミックまで内蔵されていることを考えると、十分に動いてくれます。
小さくて軽いので自立にもとくに苦労はしません。
ただ個体差か、スラッグは若干股関節が緩いです。
まあ、最初見たときはなんでこうなった? とは思ったのですが。
むしろ下半身の可動性は先にも言った通りかなり優秀です。
腰も回りますし、自立も問題なし。
一方腕部はちょっと可動域という意味では狭いかな。
肘も曲がりませんし、軸の位置が少し低いんですかね。常に撫で肩・・
でも変可動を利用することで前に引き出すような可動もできます。
まぁ、とにかくクセのあるコですが、慣れれば面白いです。
2人で。
ほかのみんなも早く来ないかなー。
おやおや、ロボットトリケラトプスの親子がいますねぇ。
お母さんとまだ独り立ちしてない子供、それと今年生まれたばかりの子供でしょうかね。
こっちにはロボットブロントサウルスの親子もいますね。
ちょうど卵が孵る時期なんですねぇ。
貴重ですよ。
ロボット恐竜はですね、生まれたときにはもうだいたい親と同じ形なんですねぇ。
そして死ぬまで大きくなり続けるんです。
今回は出逢えませんでしたけれど、ロボットティラノサウルスは100年ほどでダイナザウラーになりますね。
以上、“TL コアクラス スラッグ“ 、“TL コアクラス スラージ” でした。
手のひらサイズのダイノボット。
手軽な変形で強度的に不安になるような部分もなく、なにより可愛い。
常に手許に置いておいて弄っていたくなる愛らしさです。
正直ただの小サイズ版だとしても十分に需要があったと思うのですが、今回はコアクラス初の合体ギミック搭載。それも完全にダイノキングの合体パターンを踏襲したものでそりゃあ界隈もざわつくというものです。
その合体ギミックの煽り受けてスラージはかなり特殊な構造になってしまいましたが、まぁすぐに慣れます。
というかあの構造のおかげで異様に動くし(笑)。
また、特筆すべきは合体ジョイントに5㎜軸を採用している点。
これまで合体にがおおよそ戦余蘊のジョイントを使用しており、そのためある程度の制限があったのですが、5㎜軸接続に代えたことで本レビュー中でも試したようにスクラップフックなどのウエポナイザー系と互換性のあるものになり、非常に自由度の高い合体遊びができそうです。
今後同様にコアクラスコンバイナーとして過去の合体戦士がリメイクされる可能性もあると思いますが、その場合スクランブル合体的な腕や脚の交換もできるでしょうね。
同じ6体合体だとコンストラクティコンやトレインボット、ブレストフォースとかにも期待したいです。
トレインボットとブレストフォースは通常サイズのリメイクを先にしてほしいですが・・
え? トレインボットはMPGでリメイクされてるじゃないかって?
まぁ・・そうですね・・
でも、まずはダイノキングかなぁ。
ただ最初にも言ったように、今回単体のデザインは普通にG1ダイノボットなので、そのままではダイノキング(モンストラクター)にはなりませんから、そこは果たしてどういう解釈でいくのか?
完全再現しようとするとほぼ別物になってしまうでしょうし・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問柄お。
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