今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、
“ジェネレーションセレクト マグニフィカス” と、
“TLー29 サウンドブラスター” です。
ディセプティコンの
“追放者 マグニフィカス” が、
レガシー ジェネレーションセレクトで登場。
日本ではタカラトミーモール限定で発売されました。
そして同じくディセプティコンの
“情報参謀 サウンドブラスター” は、
レガシー エヴォリューション コアクラスで登場。
こちらは一般販売となりました。
今回はその2つをまとめて紹介したいと思います。
マグニフィカスは、オートボットの科学者、パーセプターのリカラーキャラですね。
元ネタは、オリジナルトイの復刻シリーズ、トランスフォーマーコレクションでパーセプターが復刻された際に、eーHobby限定で発売されたリカラーバージョン。
カラーリングは大基のトイであるニューミクロマンの顕微鏡ロボ・ミクロスコープそのままの黒色メインとなり、ミクロマンフィギュアを使用した “義勇兵 ガミード” 付属していました。
当時の商品名は、“デストロン混成部隊 マグニフィカス &ガミード” 。
その後、日本でジェネレーションシリーズが展開していたときにも、やはりeーHobby限定でユナイテッド版のパーセプターのリカラー頭部変更で発売されました。
ただ、このときガミードに相当するものは付属せず。
今回はジェネレーションセレクトということで、まず海外で限定発売。
日本では先の通り、タカラトミーモール限定での発売となりました。
eーHobby的にはちょっと納得いかないかも・・
まぁなんにしても日本でも発売してくれたことはありがたいですね。
というか、モール限定のトランスフォーマーも久しぶりじゃないですか。
アースライズとキングダムでは、海外で一般販売されていたものすら半数近くモ限になっていたのでモールの使用頻度も高かったのですが、レガシーに入ってからは海外で一般販売されたものは基本的に日本でも一般販売されるようになったから・・いや、1年めのコアクラスだけ、いまだにモ限でも発売されていません。
そんな状況でしたから、2年めのエヴォリュ-ションでダイノボットがコアクラスで、しかもコンバイナー仕様で再リメイクとなっても日本で発売されるか不安だったのですが、さすがに発売しますよね。しかも一般販売。
さらにはついでのように同じWAVEに含まれるほかのコアクラスも同様に一般販売されることになり、今回のサウンドブラスターもその恩恵に預かったかたちになります。
しかし、前身であるサウンドウェーブはキングダムのときにモ限だったので、なんだかなぁという感じです。
まぁ、だとしてもどちらも発売されただけマシというもの。
先の通り、レガシー1年めのコアクラスはスルーされたままです。
そのなかにはイグアナスやボムバースト、ショックウェーブといた新規型もあります。
あとスカイワープ。スタスクはキングダムのときモ限で、サンクラは今後一般販売が予定されているので、日本ではトリオでただ一人ハブられています。
ただでさえナルビームを取りあげられて、変なパチンコ持たされてるのに・・
話が逸れましたね。
ともかくも、2つまとめてレビューしていきます。
追放者 マグニフィカス
ディセプティコンの軍事執政官でしたが、なんらかの裏切りに遭い、ディセプティコン軍団から追放の身となった戦士。
人型エイリアンのガミードと出逢い、互いの裏切り者への復讐を目的に行動を共にするようになったようです。
このあたり詳しい事情がよくわからない・・
オートボットの科学者、パーセプターにそっくりですが、とくに関係はないもよう。
今回はスタジオ86シリーズのパーセプターのリカラーおよび頭部の新規造形で再現。
なお、今回も相棒のガミードは付属しておらず、行方不明の彼を探してレガシーワールドに辿り着いた・・というご都合設定になっています。
今ならプライムマスターとかバトルマスターの誰かを流用するという方法もあったろうに・・
久しぶりのジェネセレパッケージ。
今回も日本独自仕様でスリーブ付きとなっています。
ただそれ以外は海外と共通仕様ですね。
蓋の部分にシールがべったりで、それを切らないと開けられない・・
中身は厚紙で固定されています。
箱には “PLASTIC FREE PACKAGING” と書かれてますけども、固定してる例のあれはプラスチックじゃないの?
ちなみに、最近日本でも発売されたジェネセレにはアートファイヤーやリフトチケットがありますが、それらの価格設定が妙に高かったのに対し、今回のマグニフィカスは通常一般販売のデラックスクラスと同じでした。
あの2つ、そして逆に異常に安かったTーレックスはいったいなんだったのか?
なお、僕はそれら三つともスルーしてます。
ロボットモード
右肩にキャノンを装備しているためいつもの角度だと顔が見えにくいので、逆向きに立たせています。
パーセプターのときもそうでしたね。
繰り返しになりますが、そのSS86 パーセプターのリカラー、頭部変更となります。
もちろん劇中のキャラクターのイメージもあるのですが、どちらかというと野暮ったい雰囲気もあったパーセプターの色が黒くなるだけでこんなにも格好よく、かつ悪そうに見えるもんなんですね。
気持ちプロポーションもスラリと締まって見えて、まさしく色彩のマジックという感じです。
頭部は前半分が新規造形で、オリジナルトイのマスク顔を再現したものになっています。
あぁ、オリジナルよりもマスク部分が広く、ちょっとのっぺりした感じにはなっているんですが。
ちなみに、もともとの顕微鏡ロボがこういうマスク顔で、トランスフォーマーに組み込まれてパーセプターとして生まれ変わり、アニメ用のデザインが起こされる際に頭部の輪郭はそのまま、顔面だけ鼻と口のあるものに変更されたわけですが、当時のトイは造形はそのままで色だけ変えて発売されています。
初代だと、そんなふうにアニメとトイで顔が違う! というキャラがけっこういましたね。顔が違うどころじゃないヒトもまぁまぁいたかな(笑)。
また、胸部のパネルパーツは無色クリア製なのですが、本体側が赤く塗装されていて、その赤も鮮血のような鮮やかさで恐ろしい雰囲気もあります。
しかし追放されたのにまだ堂々とディセプティコンのエンブレム付けてるんですね。
背面。
とくになにも背負っていないフラットな背中。
変形時に頭部を収納する部分がぽっかり空いているのも当然パーセプターのままですが、黒くなったおかげであまりに気にならなくなりました。
武装類
ゼロポイント砲
右肩に装備するキャノン砲ですね。
名称はかつてのコレクション版を参照しました。
要は顕微鏡の鏡筒部分ですが、マグニフィカスはパーセプーとは逆の右肩に装備しているのがデフォルトのようなんですが、今回は左のまま。
左右のパーツを入れ換えて組めば右肩装備にすることもできた気がするんですが・・一部パーツを新造しなきゃダメか。
そもそもオリジナルトイでは左右どちらにでも配置することができたんですけどね。
なお、武器全体を背面に下ろすこともできます。
ジョイントで固定できるようになってるんですが、そのジョイント穴は右側にもあるんですよね。
本当、ちゃんとやろうよ・・
イオンライフル
手持ちの武器です。パーセプターに付属のものの色違いですね。
デバイスモード
顕微鏡にトランスフォーム。
黒い顕微鏡。
色的にパーセプターよりも顕微鏡らしい感じがします。
ただまぁ、形状のみで顕微鏡らしいギミックはとくになし。
鏡筒の角度が変えられるくらいでしょうかね。普通、鏡筒の角度は変わらないけどね。
オリジナルトイは倍率こそ大したことないものの、ちゃんと顕微鏡として使えたんですよね。すごいなぁ。
一応接眼、対物レンズ共に無色のクリパーツが使われてますが、透明度はあまり高くないので実際に覗いても向こうは見えません。
武器は側面などに取り付けられます。
ビークルモード
第3の形態であるタンクモードにも変形可能。
もともとがミクロマン版のギミックで、トランスフォーマーとしてはとくに採用されていなかった形態。
アニメでも変形しませんから、スタジオ86のパーセプターで公式に変形まで紹介されているのは違和感がありました。
そこはちゃんと変形はできるけどあえて非公式にすべきだったんじゃないかなぁ。
今回のマグニフィカスはレガシー枠なので問題なし。
なお、キャタピラ部分にコロが付いていないので転がし遊びはできません。
武器は砲塔の右側根元部分に取り付けられます。
比較画像
スタジオ86版パーセプターと。ロボットモードで。
造形の変更は頭部前半分のみですが、ガラリと変わったカラーリングで印象は随分違ったものに。
というか、色の変化が完全に生前と死亡後の司令官そのままなんですが・・
デバイスモードで。
色違いの顕微鏡。
しかし、マグニフィカスはディセプティコンだ! という主張が強い・・未練たらたらだな。
ビークルモードでも。
なんともドローンみのある形態ですが、赤い司令塔機とその他の黒い随伴機という感じもします。
アニメ第3作、ザ☆ヘッドマスターズにて、サウンドウエーブがライバルであるブロードキャスト(ブラスター)と相討ちとなって死亡、その後スコルポノックの手により復活した姿。
メインカラーがブルーからブラックなり、胸部のカセットホルダーが大型化しました。
なお、同様にブロードキャストもツインキャストとして復活しています。
ただそれも日本独自展開でのエピソードなので、海外的にはどういう解釈になってるんだろう?
ネトフリで配信されたアニメ、ウォーフォーサイバトロンのアースライズに登場したサウンドブラスターは、サウンドウェーブ退くローンの一人という設定でしたね。
今回はキングダムのときに発売されたコアクラス サウンドウェーブのリカラーで登場。
件のアースライズに登場したサウンドブラスターはいわゆるサイバトロンモードだったので、カセットテープレコダーに変形するサウンドブラスターのリメイクはマスターピース以来かな?
SG サウンドウェーブの流用で通常サイズのアースモード サウンドブラスターも発売されると思ってたんだけどなぁ・・
ロボットモード
コアクラス サウンドウエーブのリカラーです。
本来は胸部のカセットホルダーが二倍の厚みになり、カセットロン2体を同時に収納できるようになっているのですが、そこは改修されていないので、本当にただ黒くなっただけです。
しかしまぁ、あらためてシンプルですがよくできてますね、この型は。
実売1500円程度と考えると、やはりコレクションにはいいシリーズです。
カセットホルダーは開閉。
さすがにスイッチを押して開くギミックは再現されていませんが。
中には付属のカセットロン、バズソーを収納できます。
ホルダーがクリアパープル成型のせいでレーザービークが入ってるように見えますが、間違いなくバズソーです(笑)。
しかしこのサイズでホルダーの縁などのゴールドのラインもしっかり塗装されてるのは嬉しい。
付属武器等
振動ブラスターガン
手持ちの武器ですね。
銃口部分だけでなく赤いラインもちゃんと塗装されています。
保持は3㎜軸です。
エレクトリックランチャー
右肩に装備されるミサイルランチャー。こちらもかなり細かいのに弾頭部分がちゃんと塗装されています。
ただ赤いラインは塗装されていません。
接続は3㎜です。
バズソー
付属のバズソーはカセット形態で固定。
さすがにこのサイズで変形はできないでしょうし、そは仕方ない。
付けてくれただけありがたいです。
ちなみにサウンドウェーブに付属のレーザービークは全塗装でしたが、今回はもともと黒色成型なので、表面のみの塗装となっています。
裏面はこの通り。
ディティール自体は表裏同じです。
バズソーも通常サイズでちゃんと変形するもののリメイクを出してほしいですね。
それこどアースモードのサウンドブラスターとセットで発売されると思ってたんですが・・
デバイスモード
カセットテープレコーダーにトランスフォ-ム。
本来はダブルカセット・・まぁいいや。
例によって側面の突起が少し気になりますが、かっちり綺麗に変形してくれます。
手のひらサイズで可愛い。
武装類は裏面に取り付けておけます。
比較画像
リカラー基のコアクラス サウンドウェーブと。ロボットモードで。
完全にただの色違い。
でも配色の変化でぐっと悪役感が増しています。
デバイスモードでも。
いや、こんなんなんぼあってもいいですね・・
カセット比較。
造形は同じものですが、成型色の関係でレーザービークは全塗装になっています。
本来はこれくらいボリュームのある胸にならなければいけないんだが・・
一応変形して。
ツインキャストも出ますし、アースモードのサウンドブラスターも出すよね?
出せるんだから。
通常サイズではバズソーがいないので、WFC サウンドウェーブに付属したレーザービークを変形させたものと。
欲を言うとランブル、フレンジー以外のカセットロンもね、単体コアクラスとかで、もっとカセット形態の再現度の高いものが欲しいんですけどね。
欲しい欲しいばっか言ってな・・(笑)
今回の二人。ロボットモードで。
当初はマグニフィカスだけで1本のレビューを書こうと思ってたんですが、実際ほぼパーセプターの色違いでしかないので、あらためて書くこともあまりないんですよね。
基型にはあった不具合が治ってるとか、逆に不具合が起きているとか、そんなこともないし。だからどうしてもボリューム不足になっちゃうなぁと思いながら遊んでいたところに、あれ?
この二人なんか似てるやん(笑)。
じゃあまとめてやっちゃおうか、となった次第。
デバイスモードでも。
このサウンドブラスターこそサウンドウェーブの色違いでしかないですからね。
まぁ、両者ディセプティコン(マグニフィカスのほうは元か)というだけで、たぶん直接の接点もないですし、そもそもスケールが違うので普通に並べるべきでもないんですけどね。
まぁいいでしょう。トランスフォーマーは自由だ。
以下、画像
まずマグニフィカス。
可動性は良好。
変形都合で太腿に一つ可動軸あるので、脚の動きに微妙なニュアンス付けができます。
パーセプターのレビューでいろいろやっているので、そちらもご参考に。
立て膝も綺麗。
しかし、型のキャノン砲を下ろすとすごくシンプルなデザインだなぁ。
スタンドを使って。
スタンド対応穴は腰裏にあります。
キャノン砲にももう少し拡張性があればよかったなぁ・・
続いてサウンドブラスター。
腰は回りませんが、それ以外の可動はとくに不足なし。
このサイズなら十分というところでしょう。
変形都合で太腿ロール可動もできますし。
足首のボール可動がほぼ死んでいるので、接地性がちょっと微妙というくらいかな。
あと、スタンド対応穴がありません。
腰部前面パーツは跳ね上げられるので、立て膝もばっちり。
なお、サウンドウェーブで緩かった股関節ですが、このサウンドブラスターでも緩かったです・・
仕様なのか?
行方不明となった相棒のガミードを探してレガシーワールドに辿り着いたマッグにフィカスは、そこで出逢ったサウンドブラスターに気に入られ、行動を共にするようになっていた。
サ「そうだ。その調子だ。おまえは筋がいい。いいサウンド野郎になれるぞ。
マ「いや、サウンド野郎になる気はないんだが・・
ところでアンタはなんでそんなに小さくなっちまったんだ?
サ「さあな。気付いたときにはこうなっていた。奴等がなにを目的としているのかはわからん
マ「奴等?
サ「我々を創り出す者たちだ。チームなのに全員バラバラの仕様で出したり、トリオのうち一人だけハブにしたりとか平気でするような連中だ。
おまえがレガシーワールドに来たのも、奴等の気紛れだ・・
マ「なんでことだ・・
サ「そんなことより、おまえが探しているガミードとやらの居場所がわかったぞ。
マ「本当か!?
サ「私の部下は優秀だからな。さぁ行くぞ!
そして再会の二人
マ「ガミード! 探したんだぞ。どこに行ってたんだ!?
ガ「いやぁ悪い。時空の歪みに巻き込まて、気付いたらこのレガシーワールドに来ていたんだ。
ガミード役にはマイクロウォーズのジオン兵フィギュアを持ってきましたが、さすがに小さ過ぎたかな?
マ「まぁ無事でなによりだ。問題はここからどうやって元の世界に戻るか・・
ガ「その前に一仕事しなくちゃならんようだぞ。
マ「オートボットか! トランスフォーム!
ガミード、攻撃は任せた!
以上、“ジェネレーションセレクト マグニフィカス” 、“コアクラス サウンドブラスター” でした。
最後はただの寸劇でしたが(笑)。
全然関係ないのになんかコンビみたいな組み合わせでしたね。
顕微鏡にレープレコーダーと、一般的な車や飛行機に変形するタイプじゃないし。
で、どちらも既存アイテムのリカラー・・マグニフィカスは顔面だけ新規造形ですが、それ以外とくに追加要素もないので、正直新鮮味には欠けます。
ぶっちゃけ、個人的にはどうしても欲しい! と思うほどのものでもなく、買えたから買ったという程度のものなのですが、両方とも出来はいいですからね。
もちろん公開はないです。
というか、マグニフィカスが思ってた以上に格好いい。
やっぱ黒いロボは格好いいな。
久々のジェネセレ、(個人的にはかなり)久々のモ限。
相変わらず日本で扱う際の基準がわかりませんが・・
いわゆる過去編の2体セットシリーズも、この調子だとスルーされるんだろうなぁ。アルファートリン様だけでも何とカらなんかな・・
サウンドブラスターのほうは、ようやくこのシリーズも一般販売してくれたか、という感じなんですが、メイン級のオプティマスやメガトロンがモ限でしたからねぇ・・
ビースト覚醒の盛り上がり次第で、一般で再販とかしてみてもいいんじゃないかと思いますけど、難しいんだろうな。
ついでにレガシー1年めのコアクラスも遡って発売して・・というかそっちをまず先にしてほしいですが。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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