KD コアクラス サウンドウェーブ レビュー

 今回のレビューは、トランスフォーマー キングダム より、

“KD EXー11 サウンドウェーブ” です。


 キングダムより導入された新クラス、コアクラスにディセプティコンの 

“情報参謀 サウンドウェーブ” が登場。

 日本ではタカラトミーモール限定で発売されました。


 モール限定延期組その2、ちび音波さんです。

 前回のスカイワープ & サイドスワイプの流れからグリムロック & ミラージュのレビューを先に書こうかとか、そもそもコアクラス1つだけだとボリュームが少な過ぎないか? とかいろいろ考えたんですが、ちびロディマスが来るまではまだ4ヶ月もあるし、仮に来たとしてとくに音波とロディマスに絡みがあるわけでもないし、ここはとりあえずナンバリング通りやるか、ということで。

 いつもよりコンパクトな感じで今回は行きます。

 さて、手のひらサイズでしっかり可動、変形してくれるコアクラスはトランスフォーマー入門に最適なクラスだと思うのですが、今のところほかのアイテムとスケールの合っているラットトラップ以外、日本ではすべてモール限定になってしまっていますね。

 レガシー、そしてスタジオシリーズでも導入されて今後もラインナップは増えていくものと思いますが、どちらかというと通常サイズからの縮小版がメインになっていくのかな?

  まぁ、このちびシリーズも可愛くていいんですが、デ軍ばかりが充実していくのがなぁ・・

 オートボットでは先にも言ったロディマスでようやく2人。

 こういう場合のキャラ選出が、オートボットの場合は難しいのかもしれませんね。

 司令官以下はだいたい横並びですしね、あの組織。


 それでは、レビューしていきます。


 パッケージはブリスタータイプ。今回も開封前に撮りました。

 個人的にこの仕様は嫌いです。綺麗に開けられないし。

 パワーオブザプライム以降のブリスタータイプのパッケージは全部処分してます。

 本当はしたくないんだけどね・・

 レガシー、そしてスタジオシリーズではコアクラスも箱パッケージになるようなので嬉しいです。

 でも、窓が完全に空いてる箱になるんですよね?

 日本でも同じなんだろうか?


 では開封して。

ロボットモード 

 しっかりサウンドウェーブ。

 まぁ、変形後の姿含め再現しやすいというところはあるんでしょうけど、これまでに発売されたコアクラスの初代面子の中ではスタースクリームと並んでオリジナル再現度がかなり高いです。

 いや、むしろ全体のバランスなどはWFC版よりも整っていて、初代アニメデザインでイメージするサウンドウェーブとしては過去一ではないだろうか?

 手のひらサイズで可愛いけど。


 背面もすっきり。

 けっこう細かいディティールが彫り込まれています。

 肉抜きの隙間も最低限という感じ。


 胸部のカセットホルダーはクリアパーツ製。

 縁のゴールドや中央のディセプティコンのイシンシグニアなど、しっかり再現されています。

 もちろんちゃんと開閉します。

 さすがにスイッチを押したら開く、というギミックまでは再現されていませんが。

 内部ディティールもこれまたしっかりと。


 さらに、内部に収納可能なカセットモードのレーザービーク(コンドル)も付属しています。

 残念ながら変形はできませんけどね。

・・いや、無理だろ(笑)。

 非変形でもカセットとして付属してくれただけでも十分です。

 塗装はされていませんが、裏面にもしっかりディティール(表面と共通)があります。


付属武器

振動ブラスターガン

エレクトリックランチャー

  それぞれ細かく塗装も施されています。

 まさかエレクトリックランチャーの弾頭部分まで赤く塗られているとは! WFC版でも塗られていなかったのに・・

 それぞれ3㎜軸での保持、取り付けになっており、エレクトリックランチャーの代わりに振動ブラスターガンを肩に取り付けることや、エレクトリックランチャーを手に持たせることもできます。


デバイスモード

 ポータブルカセットレコーダーにトランスフォーム。

 変形パターンはオリジナルトイのそれをほぼそのまま踏襲。かっちり四角いレコーダーに変形してくれます。

 ちゃんと左側面にはボリューム調整のダイヤルまで再現されていますよ。

 塗装されてないので見落としそうになりますが。

 ただ、爪先が飛び出してしまうのはちょっと残念。

 ここが折りたためるようになっていたら完璧でしたね。

 上下を引っ繰り返して踵を上にしたほうが形状として違和感がないかも。

 カセットホルダーから横に伸びるゴールドのラインまで塗装されているのは嬉しいですね。

 欲を言えばスイッチもシルバーで塗ってほしかったけど、まぁこれくらいならちょちょいとマーカーで塗っても。


 後部には2種の武器をマウント可能。

 これはWFC版と同じ仕様ですね。

 振動ブラスターガンの銃口部分は収納できませんが。


比較画像

 WFC版と。ロボットモードで。

 シージ版のリデコゆえ、その名残がちらほら見えるWFC版よりも、今回のコアクラスはよりオリジナルのシンプルなデザインに近いです。

 WFC版は上腕や太腿が細いんですよね。コアクラスのほうがムッチリしてていいバランス。


 デバイスモードでも。

 こちらのまとまり具合も、コアクラスのほうがよい・・かな?

 まぁ、爪先出てますけどね。

 オリジナルトイと。ロボットモードで。

 オリジナルのほう、武器が行方不明ですみません・・

 しかしこれ、もうかれこれ40年近く前のものですよ。

 すでに完成されたデザインだわ。そこそこ動かせもしますね。


 デバイスモードでも。

 先にも言ったように変形パターンはほぼ同じ。

 コアクラスのほうが少し横に長いですが、


 マスターピース(MP)版と。ロボットモードで。

 スタイリッシュ音波さん。

 MP版を購入した当時はすごいものが出た! と思ったものですが、その後も通常ラインで続々良リメイクが成されていくとは・・


 デバイスモードでも。

 左右はもちろん、前後も凹凸のない四角形になるのはさすがマスターピースといったところ。

 ほかはどうしても後面に回した腕部のぶん、出っ張ってしまいますしね。


 センチュリオンドローンに付属したミニサイズレコーダーと。

 さすがにこれと較べるとコアクラスでもかなり大きいですね。


 カセット比較。

 左からオリジナル(アンコール)版、MP版、WFC版、そして今回のものになります。

 やはりというか、WFC版(ひいてはシージ版も)は少々異質な感じ。

 実は、ディティールとカラーリングはMP版がベースになっているんですね。

 

 先行してコアクラス化した上司および同僚と。ロボットモードで。

 いいねぇ。このサイズでももっとたくさん並べたい。


 それぞれ変形させて。

 スケールが無茶苦茶なのはさておき、やはりメガ様だけがオリジナルと違うモノに変形するのは残念。

 このサイズならワルサーに変形しても問題ないんじゃない?


 一応、オプティマスとも。

 ボリューム感はほぼ同じ。

 あらためて、顔似てるよね、この2人。


 変形させて。

 気持ち横に長くなった音波さんと、縦に長くなった司令官・・

以下、画像

 可動部はほとんどがボールジョイント。

 個体差か、股関節が少し緩めでしたが、ほかの関節の渋みは十分で、しっかりポーズを維持できます。

 肘も捻れるので微妙な角度付けが可能。

 変形都合もあるのですが、このサイズで太腿ロールがあるのは素晴らしい。

 足首も一応ボールジョイントなのですが、かなり奥まった位置に受けがあるため、スイング可動はほぼ死んでいます。


 腰部前面パーツ(パンツ)は跳ね上げることができ、90℃の腿上げも可能。

 立て膝もばっちり決まります。

 

 背面や腰裏にスタンド対応穴がないのですが、脛即面の穴(デバイスモードで武器を取り付ける穴)がその代用になります。

 小さくて軽いから、そんな位置でもとくに問題なし。


 レーザービーク、イジェークト!

 大きさの概念!(笑)

 いや、遠近法でそう見えるだけかも。

 違った・・


 フレンジーもでかく・・

 あ、たまにこれくらいのサイズ感で一緒の画面に映ってるときもありましたね(笑)。

 まさかMP版のカセットロンと絡めてこんなに楽しめるとは。


メ「ほう。これが地球の音声再生機器、テープレコーダーとやらの進化の過程か・・興味深いものだな、サウンドウェーブ。

  ぅん? サウンドウェーブ、おい、どこに言った!?

 目の前の全部彼ですよ。


 以下はなんとなく(笑)。

 トリックアートみたい。


メ「追い詰めたぞオプティマス! 今日こそはおまえの最後だ!

オ「3対1とは、卑怯だぞメガトロン!

いつもなら、数だけならオートボットのほうが多いんですけどね・・


 いがみ合うナンバー1とナンバー2。それをとくに諫めもせずわりと傍観してるナンバー3という構図。

 世代を重ねても同じようです。


 以上、“KD コアクラス サウンドウェーブ” でした。


 メガトロン、スタースクリームに続いてのサウンドウェーブ。

 初代デ軍の最高幹部3人がコアクラスで揃いました。

 このあと、唯一母星の残ったショックウェーブが、実写BB版のデザインでスタジオシリーズからコアクラスで発売されるというのも、なんか面白い展開だな、と思ったりもします。

 さてちび音波さん。

 むしろWFC版よりもオリジナルイメージに近いロボットモードに、オリジナルトイを踏襲した変形、そしてデバイスモードのフォルムも・・まぁ若干惜しい部分はありますが総合的に素晴らしい仕上がりだと思います。

 付属品も、外せない2種の武器はもちろんのこと、非変形ながらカセットモードのレーザービークまで付属。

 可動性もよく、もちろんカセットホルダーの開閉も可能とプレイバリューの点でも文句なし。

 オプティマス含めた初代メンバーのコアクラスアイテムにおける、現状最高傑作といってよいでしょう。

 この出来なら2割の値上げもそれほど気になりませんね(嘘ですww)。

 レガシーでもコアクラスは継続され、とりあえずWAVE1ではスタースクリームのリカラーでスカイワープが発売されるようです。

 生憎とナルビームがなくなって代わりに謎のパチンコが付属するようですが・・

 その後も新規造形で初代キャラコアクラス化は続くものと期待していますが、やはりオートボット側も層を厚くして貰いたいですね。

 候補としては、サウンドウェーブの相手役ということでブラスター(ブロードキャスト)はあり得るかな。というか出して。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。


2コメント

  • 1000 / 1000

  • 退屈と惰性と

    2022.03.21 13:00

    @あけち?ともあきコメントありがとうございます。 WFCばんもよかったですが、やはりSG版のリデコなので、最初からアースモードとして作られているコアクラスのほうがロボット、デバイス両モードの再現度が高いですね。常に手許に置いておきたい。コアクラスのブロードキャストも出してほしい。並べたいですね。
  • あけち?ともあき

    2022.03.21 12:33

    これ!名作ですよねえ。何も見ないでも変形できて、しかもかっちりきちんとラジカセになる。なにげにこのコアクラスこそ、最近のサウンドウェーブの決定版では……!?と思ってしまいます。コアクラスの中でも一番遊びやすいですねえ