今回のレビューは、トランスフォーマー レガシー より、
“TL メナソー” です。
レガシーにて装いも新たに開始されたディセプティコン スタンティコンのリメイクも3月のブレークダウンの発売をもって完走。
“合体兵士 メナソー”
の全貌が、ついに露わになりました。
今回は、これまでに個別に取り上げてきたスタンティコン5人を振り返りつつ、合体形態であるメナソーについてレビューしていきたいと思います。
レガシーWAVE1、日本でも初月のラインナップに入っていたドラッグストリップの発売を皮切りに、ワイルドライダー、モーターマスター、デッドエンド、そしてつい先日のブレークダウンで5人のメンバーが集結したスタンティコン。
およそ8ヶ月・・案外短期間でしたね。
レガシー1年めは結局WAVE3までだったんだよなぁ。
いわゆるスクランブル合体戦士の系列だと、日本ではそもそもセット販売になったユナイトウォリアーズはもちろんのこと、パワーオブザプライムで発売されたダイノボット(ボルカニカス)やテラーコン(オボミナス)はそれぞれ単体でしたが同時発売されたものですが、最近はじわじわ焦らすように発売していく流れなんですかね。
スタジオシリーズの実写版コンストラクティコン(デバステーター)しかり、MPG トレインボット(ライデン)しかり。
モール限定ではシーコンズ(キングポセイドン)も2つずつとはいえ3回に分けての発売でしたね。
さて、スクランブル合体戦士といいましたが、今回のレガシーバンスタンティコンはあくまでトイとしてのギミックであったスクランブル合体・・腕と脚の入れ替えを廃し、腕と脚はアニメ版のデザインで基本固定 。
さらにとあるエピソードで見せた、巨大化したモーターマスターの腕と脚にほかのメンバーが貼り付くという合体(?)を再現した、なかなかに実験的な仕様になりました。
そういう意味では、むしろスタジオシリーズ寄りという気がしないでもない。
なお、レガシーでもこのスタンティコン5人は特殊枠で、シリーズ共通で付属しているエナジョンウエポンが付属しません。
合体ギミックがその代わりということなんでしょう。
ではでは、レビューしていきます。
まずは発売順にメンバー5人をざっくりと振り返り。
詳細はリンクより個別レビューをご覧ください。
TLー02 兵士 ドラッグストリップ
新生スタンディコンのトップバッター。デラックスクラス。
腕脚組のなかでも一人異質な存在感を放つ彼はトップの大役を担うに相応しかったと思います。
アニメデザインの雰囲気を残しつつ現代ふうにブラッシュアップされたプロポーション、優秀な可動性。
さらに合体ギミックの福次効果で上半身と下半身が分離可能など、今後への期待を抱かせるにも十分な役割を果たしてくれました。
ビークルモードはティレル・P34がモチーフ。
オリジナルトイ以来の6輪のレーシングカーを再現。
ライセンスの取得はされていませんが、こちらも雰囲気の再現は見事。
6つのタイヤもダミーはなく、すべて回転できるのでカーモデルとしてもいい感じです。
TLー07 テロリスト ワイルドライダー
2番手で登場。デラックスクラス。
こちらもアニメの雰囲気をベースにブラッシュアップ。
ただ、ドラッグストリップと較べると若干スマートになり過ぎた感はありますね。あと、肩にタイヤがない。
背中のガワはボンネット部を左右に展開しておくのがレガシー版のデフォルトになっているのですが、閉じておくほうがオリジナルの雰囲気には近いです。
任意で展開するブースター的なもとの解釈すると面白い可動ギミックだと思います。
ビークルモードはフェラーリ・308がモチーフ。
角張った車体は実車のイメージに近いと思います。
変形に若干のコツが要るのが難点ですね。
個別レビューでは僕なりにベターを思う手順を解説していますので、ご参考に。
TLー13 スタンティコン参謀 モーターマスター
リーダーが3番手で登場。
レガシー初、そしてディセプティコンとしても初のコマンダークラス。
コンテナ付きのリメイクも初でしょうね。
オリジナルトイではコンテナ込みの一体変形でロボットモードになりましたが、今回は過去に何度かリメイクされてきたものと同様、キャブ部分のみでロボットモードに変形します。
ロボット単体はボイジャークラス相当のサイズ。
足首部分にダミーでキャブのデザインを再現するなど、オリジンナルの雰囲気は上手く再現されています。
ビークルモードはケンワースKー100エアロダインがモチーフのトレーラートラック。
腕脚組のビークルモードより、ちょっとアレンジは強めかもしれません。
ロボットが変形したキャブに、今回の合体ギミックの根幹をなすパーツで構成されたトレーラーコンテナを連結させます。
ゆえにコンテナはでかい塊で、ER オプティマスに付属するコンテナのような開閉、搭載ギミックはありません。
コンテナは単独で分解変形させることで基地モードにも変形。
基地というよりは前線に備え付けられたトーチカのような感じですかね。
TLー16 兵士 デッドエンド
4番手。デラックスクラス。
同じ腕担当のドラッグストリップと多少なりともパーツが共有されるものと思っていましたが、完全新規でした。
構造面では似た部分もありますが、まぁビークルモードの形状がまったく違うので流用のしようがなかったのかな。
デザイン的には脛のタイヤの位置など、アニメやオリジナルトイとの相違点もありますが、タイヤに関しては表面のディティ-ルで近付ける努力は見られます。
ただ爪先はもうちょっとどうにかならなかったのか?
ビークルモードはポルシェ 928がモチーフ。
こちらもなかなかイメージに近い仕上がり。
当初は車体後部が合いにくかったのですが、弄っているうちにさほど気にならなくなりました。
TLー24 斥候 ブレークダウン
(ディセプティコン ブレークダウン)
トリを飾る5人め。デラックスクラス。
つい先日レビューしたばかりですが、ここへきて、まさかのワイルドライダーのリデコです。
正面から見える部分では頭部と胸部、腰部が新規造形されていますが、シルエットはワイルドライダーとほぼ同じ。
さらにそれまで腕脚組には2丁ずつ付属した射撃武器が1丁に減らされたりと、なんとも不遇な扱いになった感があります。
ビークルモードはランボルギーニ・カウンタックLP500Sがモチーフですが、これもリア部分の造形以外はワイルドライダーと同型。
しかし、昨今のカウンタックモチーフでは頑なに無視されてきたリアウイングが外付けオプションパーツながら再現されていたり、ボンネットも塗装で頑張って雰囲気だけは近付けられています。
しかし手持ち武器もボンネット裏への収納となり、ビークルモードで武装もできないなど、腕脚組のなかでも一人浮いた感じになってしまって可哀想・・
合体兵士 メナソー
スタンティコン部隊5人が合体した大型戦士。
個人的には日本語表記でメナゾールと呼ぶほうがしっくりきますし、語感的にも強そうなんですが、今回は原語発音に沿ってメナソーと呼称します。
初代アニメ劇中では、デバステーターに継いで登場した合体戦士ですね。
リーダーであるモーターマスターを中心に、
右腕にドラッグストリップ、
左腕にデッドエンド、
右脚にブレークダウン、
左脚にワイルドライダーが合体します。
オリジナルトイはいわゆるスクランブル合体戦士の元祖として、オートボットのスペリオンの同時期に発売されました。
しかし、今回のレガシー版では腕と脚を自由に入れ換えられるスクランブル合体は再現されず、アニメで一度見せたモーターマスターの腕と脚にほかのメンバーが貼り付くという謎合体を再現したものになっています。
というわけで、あらためて全体像。
後ろからも。
さすがにアニメのようにモーターマスター本体が巨大化できるはずはなく、モーターマスター単体は胸部および頭部に変形。
トレーラーコンテナを分離変形、再構成したボディフレームにモーターマスター以下の5人を組付けるという方式で完成します。
こちらがメンバー5人、そしてコンテナを分離、変形させた状態で並べた展開図になります。
実質、合体モードと呼べる専用の形態に変形するのはモーターマスターのみで、腕担当のドラッグストリップとデッドエンドはビークルモードのまま、ワイルドライダーとブレークダウンはビークルモードからボンネットのみ開いた状態で、各フレームに取り付けるかたちになります。
なお、腕脚組の4人を合体させないまでも、モータマスターとボディフレームを組むだけで8割方メナソーになってしまいます。
脛が空洞になってますけど、それ以外とくにおかしな部分はない。
このままでも十分成立しています・・と言いたいところですが、やはりちゃんと合体させていきましょう。
腕部については、フレームを展開しきらない状態でドラッグストリップあるいはデッドエンドを取り付け。
そうすることでビークル側ロックが外れて前後が分割できるようになるので、そこからあらためてフレームを展開していきます。
ドラッグストリップとデッドエンドでジョイントの形状、位置が違うため、左右を入れ換えての合体は不可能。
腕部フレームごとなら左右を入れ換えることはできますが、その場合は当然肘の曲がる方向や拳の向きが逆になります。
脚部はワイルドライダー、ブレークダウンを取り付けることでフレーム前側のパネルが閉じる仕組み。
2人は同型のため、左右入れ換えての合体が可能です。
逆にフレームを左右入れ換えることできません。足首可動の関係でしょうね。
武装類
アイオナイザーソード
サイクロンガン
武器についてはモーターマスター単体で使用していたものをそのまま使用。
なので、どちらも少し小さいですね。
あと、コンテナの一部パーツが余剰になります。
これはなにかしら利用できるかたちにしてほしかったですね。
比較画像
まずはメンバー5人集結。ロボットモードで。
リーダーのモーターマスターはボイジャークラス相当としても大柄で、イメージ通り。
ほかの4人もデラックスクラスで身長はおおよそ揃っていてまとまりがあります。
脚担当の2人がちょっと華奢な印象はありますが。
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