SS ウィーリー レビュー

 今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、

“SSー98 オートボット ウィーリー” です。


 “トランスフォーマー ザ・ムービー” および“2010” などに登場したオートボットの

“サバイバリスト ウィーリー” が、

スタジオシリーズ コアクラスで発売されました。


 同じスタジオシリーズ リーダーくらすのグリムロックのオマケで非変形、簡易可動のフィギュアとして付属したウィーリー。

 これは、単体の変形トイとしてのリメイクは当分ないのかな? と思っていたんですが、来ましたねぇ。

 しかしコアクラスというのはどうなんだろうか。

 ウィーリーもカテゴリとしてはミニボットになるので、あらためてのリメイクということなら、ほかのミニボット同様デラックスクラスにして付属品盛り盛り・・というパターンもアリだったようにも思うのですが。

 ともあれ、これで2010の新レギュラーキャラのリメイクはコンプリート。

 まさかウィーリーがトリになるとは思いませんでしたが。


 それでは、レビューしていきます。

 コアクラス一つだけなので、サクッといきますよ。


サバイバリスト ウィーリー

 ザ・ムービーで初登場。

 クインテッサ星で唯一生き残り、肩書きの通りのサバイバル生活をしていたオートボット。

 クインテッサ星に漂着したホットロッドとカップが囚われる場面を目撃、その後彼らとはぐれたダイノボットたちと協力し、クインテッサの基地を襲撃、ホットロッドらの救出に成功すると、そのままオートボット部隊に合流することになりました。

 2010では新レギュラーの1人として、ブラーやダニエルとのコンビで活躍。

 ザ☆ヘッドマスターズまで登場し続けました。


ロボットモード

 ちょっと肩幅が広いのと、全体的にカクついてる感じはありますが、これまでに発売されたトイのなかでは1番アニメの雰囲気に近いんじゃないかと思います。

 少なくとも正面から見るぶんには。

 特徴的なオレンジのカラーリングも劇中のイメージ通り。

 案外この色味は再現されてきませんでしたからね。オリジナルトイからしてもっと黄色みが強かったですし。

 というか、やはりウィーリーというとあのオリジナルトイのインパクトが強いですよね。

 あれはなんであんなことになったのか・・?

 サイズ的にはコアクラスということで、同じくミニボットながらデラックスクラスでリメイクされたバンブルなどと較べても一回り以上小さいです。

 構造もコアクラスなりの簡素なもので、可動部はほとんどがボールジョイントになっています。


 顔の再現度は・・小さ過ぎてちょっと微妙かなぁ。

 顔面がシルバーで塗装がされていることもあって、無機質な感しが強いです。

 まぁ、ロボットなんですけどね。

 もっよにこやかな表情にしてもよかったと思う。


 背面。

 お尻部分のガワパーツが気になります。スカート穿いてるみたいになってる。

 前腕内側やふくらはぎ部分のタイヤとかも、アニメデザインでは存在しないパーツですが、さすがにこのサイズで隠すことはできませんでしたね。


付属品

パチンコ

 発火する弾を撃ち出すパチンコが付属。

 グリムロック付属のものでも持っていましたが、そちらよりはディティールアップしたものになっています。

 保持は3㎜軸です。


ビークルモード

 小型のフューチャーカーにトランスフォーム。

 アニメのイメージだともっと卵形というか、つるんとした感じだったのですが、ロボットモード同様に若干カクついた形状になっています。

 後ろ側にはロボットの拳がそのまま露出してます。せめてこれは収納してほしかった

 う~ん・・やっぱり2010系のキャラをこのサイズで再現するのは無理があるんだよ。

 デラックスクラスだったら、もう少し両モードでアニメデザインのライン再現ができたのかもしれない。

 まぁ、かなりの変態変形になったかもしれませんが。


 パチンコは後部裏面に収納できます。

 ただ個体差か、マウント用の穴がかなり狭くてちゃんと嵌められません。

 また、説明書などでは言及されていませんが、キャノピーは開くことができます。

 まぁ、実際の形状通りではなく縁部分が残った感じにはなるんですが。

 で、開いた位置にはロボットの顔が。

 オリジナルトイリスペクトですがね。

 このまま脚と腕が伸ばせたら、まんまオリジナルトイなんだけども・・

 さすがにできないですね。

 ちょっと惜しい(笑)。


 中台紙はコアクラスなのでデラックスクラス以上のようにディスプレイベースの態はなしていませんが、背景はちゃんと描かれています。

 というかこれは、クインテッサの基地? 新規のイラストかな?

  ほかで使われましたっけ?


比較画像

 レジェンズ版と。ロボットモードで。

 よりアニメに雰囲気に近いのは今回のSS版ではあるでしょう。

 ただ、それも微妙な再現度ではあるし、変形トイとしては断然レジェンズ版なんですよね。

 サイズ的にもレジェンズ版くらいはあったほうがいいのかなぁ。


 ビークルモードでも。

 見栄えは断然レジェンズ版。

 ヘッドマスターなどのミニフィギュアの搭乗ギミックもありますしね。

 今回のものもちんまりと可愛らしくはあるんですが。


 SS グリムロックに付属した非変形フィギュアと。

 下半身のラインとか、非変形ゆえにむしろ一部の再現度は高い左側。

 このラインを再現しつつ変形もできるようなものは・・そもそも無理か。


 パチンコ比較。

 今回付属のもののほうがサイズも大きく、ディティールも細かいです。

 SS エクセルスーツ スパイクと。ロボットモードで。

 スパイクよりもその息子のダニエルとの絡みが多いわけですが。

 コアクラス同士なので、サイズはおおよそ同じ。

 いずれはダニエルも発売されるのかな?

 キャノピーの中の頭部パーツを変えるだけでいいと思うけど。


 ビークルモードでも。

 こちらのサイズ感もだいたい同じなので、ウィーリーは1人乗りのミニカーと思えばスケール的にもこんなものなのか・・

 WFC バンブルビーと。ロボットモードで。

 最近リメイクされたミニボットのなかでもとくに小柄なバンブルと較べても一回り以上小さいウィーリー。

 デラックスクラスとコアクラスの差ですが。

 アニメ劇中でここまでの体格差があった印象はないです。

 というか、この2人が並ぶ場面てあったかな?


 ビークルモードでも。

 ビートルは2人乗りでしたかね。

 カーモデルとしてのクオリティは・・較べるだけ酷というものか。

 SS カップ、ブラーと。ロボットモードで。

 なにかと絡みも多かった気がする2人の間に挟むと・・やっぱり小さいよねぇ。

 という海外に背が高い爺さん・・


 ビークルモードでも。

 こっちはこんなものでいいのかもしれない。

 カップの荷台に乗せるにもいいサイズです。

以下、画像

 腰は回りませんが、それ以外はコアクラスとしてはよく動くほうだと思います。

 先の通り、可動部はほぼボールジョイントなので、肘と膝では曲げと回転が両立できています。


 立て膝はばっちり。

 変形可動で爪先が伸ばせるので綺麗に脛が接地できます。


 スタンドを使って。

 某有名2D横スクロールアクションゲームのキャラみたいなポーズになった(笑)。

 ビークルモードでパチンコをマウントした穴がそのままスタンド用に使えます。ただうちのは穴が狭くて・・

 変形可動を利用すれば、腕部を上に跳ね上げることもできます。


 必殺のパチンコを喰らえっ!

 ゴムがないのでこれだけだと一瞬なにかわかりませんけどね。


 非変形フィギュアのように固定はできませんが、一応グリムロックの首に跨がることは可能。

 案外落ちないもんですね。


 宇宙戦が墜落し、乗組員のなかで1人生き残ったウィーリーは、しかし逞しく生き抜いていた。

 いや本当、あんなバケモノだらけの星でよく生きていたもんだ。


 そして転機は訪れる。

 新たな漂着者たちとの出逢い。共闘。友情。

 オートボット部隊の一員になったウィーリーは、以降数多の戦闘、任務で活躍することになります。


ウ「ていうか、ちょっと見ない間に一気に老けたねロディマス。よっほど大変なめに遭ったんだね・・

ロ「いいかウィーリー、二度と皺のことは言うなよ。


 2010冒頭ではブラーとのコンビでメトロフレックスが変形するためのトランスフォーマーコグの運搬任務に従事していました。

 デコボココンビ的な印象もありますが、どちらかというとウィーリーのほうがしっかりしてたような。

 ウィーリーの武器はそのへんにいたコアクラス メガトロンから拝借しています。というかメガトロン本人か、これ。


 優しいお姉さんと頼れる兄貴のスプラング。

 2010メンバーはなんとなく家族的な雰囲気があったなぁ。

 まだ経験の浅いロディマスをみんなでサポートしてた感じがある。

 コンボイ司令は、結局最後は自分一人でもなんとかしてしまうタイプだから。


 新生オートボット部隊、出撃するぞ!

 2010キャラはアニメ放送当時あまり好きにはなれなかったけど、今見るとほかのシリーズキャラとは一足違った独特の雰囲気があって、なんかちょっと癖になる感じがわかってきました。

 あれから40年近く経って、こうして最新フォーマットで揃い踏みできるなんてなぁ・・

 あとサンドストームとブロードサイドももう一回、お願いします。


 以上、“SS ウィーリー” でした。


 あとからコアクラスで出すなら、なんでグリムロックにあんなオマケ付けたのか・・アレ要らないから剣が欲しかったよ。

 まぁ、アレのあとでちゃんと変形するウィーリーのリメイクをしてくれって要望が多かったから、今回やったというのが実際のところなんじゃないかなぁ。

 日本でのナンバリングもグリムロックが64で、このウィーリーが98ですからね。

 ていうかあれから30個以上も発売されてるの、スタジオシリーズ・・

 レジェンズ版が長らく決定版として君臨していたウィーリーですから、再リメイクのハードルはなかなか高かったと思います。

 個人的には、正直物足りない。

 コアクラスとしては頑張っていると思いますが、ここはジェネレーションラインでリメイクされているミニボットと同じくデラックスクラスでみっちり作ってほしかったというのが本音ですね。

 コアクラストイ自体は嫌いじゃない・・というかむしろ好きなんですが、今回はちょっとほかの面子とのバランスがねぇ。

 小さくて可愛いですし、ちまちま弄るのにはいいアイテムではあるんですけどね。

 不意に入れ込んできたオリジナルトイリスペクトも嬉しかったり。

 レジェンズ版の出来がよ過ぎたかな。

 完全新規じゃなく、SSアーシーみたいにあれを流用して・・というのでもよかった気がするんですが。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

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