SS サイドウェイズ レビュー

 今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、

“SSー91 サイドウェイズ” です。


 実写映画第2作、“トランスフォーマー リベンジ” に登場したディセプティコンの

“斥候 サイドウェイズ” が、

スタジオシリーズで発売されました。


 久々にベイバースからの登板となるサイドウェイズ。

 リーク映像が流れてから、ハズブロで正式に発表される前に日本で予約が解禁されるという、珍しいパターンでしたね。

 忘れた頃に挟まれるベイバース待機組という感じ。

 しかし、リベンジに登場したディセプティコン勢としては、ついにフォールンも記念すべきナンバー100(日本でのナンバリングですが)として来年3月の発売が決定しましたし、それでほぼほぼ出揃った感じでしょうか。

 あとはドクターとデモリッシャーくらい?

 グラインダーは日本では発売されないのかしら?

 スキップジャックのときみたく、モール限定にされるかもと思ってたけど、そんな気配すらないしなぁ。

 まぁ、ぶっちゃけ僕が欲しいのはオマケのラヴィッジだけですが(笑)。

 さて、ツインズはどうなるのか?

 レビューしていきます。


斥候 サイドウェイズ

 デモリッシャーとともに上海に潜伏していたところをN.E.S.T.部隊に発見され逃走するも、追いかけてきたサイドスワイプにビークルモードの状態で一刀両断されるという最後を迎えたサイドウェイズ。

 その後、続編でも同型などが登場した様子もないのは、やはりその一見でアウディが怒ったから・・なのかな?


ロボットモード

 そんな感じでロボットモードに変形するのも逃走中の一瞬なので、劇中でその姿をはっきりと確認することは難しく、彼のロボットモードというと当時発売されたトイのそれのイメージが強いのですが・・

 うん。少なくともそれとはまったくの別人。

 そう思ってコンセプトアートなどを調べてみると、確かにこんな感じの姿が描かれていました。

 もうちょっと脚もボリュームがある感じでしたが、これくらい細いほうがそれっぽい気がする。

 そんな華奢な下半身に対してサイズ間違ってるんじゃないか? と思えるほどに上半身はボリュームのあるデザインになっています。

 一応人型ではありますがほどよく異形感があって、まさに実写ディセプティコンらしい。

 この形態では大半を占めるガンメタリックは成型色ですが、シルバー部分は塗装再現になっています。


 背面。

 ガワは上半身側に綺麗にたたまれていてすっきり。

 そのガワの感じと、両サイドのウインドウ部分が翅のように伸びていることで昆虫的な雰囲気もありますね。

 脚部の内側はほぼ肉抜きされているのですが、成型色とディティールのおかげか、あまり気になりません。

 ちなみに、左脚の爪先内側に地味に製造番号らしきものが・・

 これ綺麗に消せるのかな?


 頭部アップ。

 ほぼシルバー一色で塗装されており、最初画像を見たときはちょっと浮いてるように思ったのですが、現物だとそれほど目立つ感じはないですね。

 相変わらずかなり精密に、立体的に造形されています。

 後頭部はクリアパーツ製なので、本来は集光ギミックも機能するのでしょうが、目が赤く塗装されているのでとくに効果は得られていません。


 特徴的な大きな手は、

親指とその他3本の指が一体でそれぞれ可動。

 なお、これは変形のための可動ではあるんですが、クランク状に折りたたまれた手首分を伸ばすことでさらに腕を延長することが可能です。

 タイヤも露出するし、このほうがいいな。

 内側にも大きく動かすことができるようになるので、手許の表情付けが楽しいです。


 そんなふうに手を伸ばした状態であらためて全体像を。

 うん。異形感もより増しますし、内側の不自然なでっぱりもなくなるから、今後はこの状態でいこう。


付属武器

 劇中未使用の3連装ガトリングガンが付属。

 本来的には腕が変形してこの形態になるのでしょうが、さすがにこのサイズのトイでは再現できないので外付けオプションとして付属します。

 取り付ける際は手はデフォルトの状態で、本指を開いた状態でそこに武器パーツを被せ、

親指を閉じてジョイント固定します。

 手首を伸ばした状態でももちろん取り付けることはできますが、その場合まっすぐにはできません。

  非使用時には背中にマウントしておけます。

 実写スタジオトイあるあるで、取って付けた感がすごいですが。

 なお、武器にはご覧の通り5㎜軸もあるのですが、本体に5㎜穴がないのでどうしたらいいのか・・


ビークルモード

 劇中で変形するのはアウディR8なのですが、見事に真っ二つにされてお終いという扱いにアウディ側が激怒したとかしてないとか・・

 本当のところはよくわかりませんが、少なくとも当時発売のRD版、そして今回のスタジオ版でもリアセンスが取得できていないので、ある程度察することはできますね。

 そりゃあまぁ、気分よくはないわな。

 でも、世のなかには壊されて喜ぶ関係者もいるので、そのへんの塩梅は難しいですね。

 そんなわけで、今回もそれっぽい架空のスポーツカーに変形していると思うのですが・・これは形状的に似ているんですかねぇ?

 なんか全体に丸っこくて、やっぱり虫みたいに見えるんだけどなぁ。

 ボンネットからフロントウインドウにかけてが短いというか、寸詰まり感がありますけど。

 でもボンネットからルーフ、リアまでにわたる黒い塗装(今回のトイでは成型色)と、そのうえに細く白いラインが5本走っているデザインは劇中のものが再現されているようです。

 ボディ側面などのシルバーは塗装での再現。

 その側面にはわりとくっりと分割線が出ていますが、案外こういうデザインに見えて個人的には好きです。


 変形はとくに詰まるようなこともなく比較的スムーズに、かっちりと決まります。

 ベイバーストイなのに(笑)。

 ただ、ビークルからロボットに戻す際忘れがちなのが、胸部パーツ(グリル部分)の可動と、

上腕のガワパーツの展開。

 実際、僕はこの上腕のガワをずっと閉じたまま、ロボットモードの画像を撮っていました。

 気付いたのはこのレビュー本文を書き始めてから。

 慌ててあらかた撮り直しましたが、ポージング的に気に入っている画や、複数アイテムを絡めた画はそのままですのでご了承を・・


 武器はリア部にマウント可能。

 ロボットモード時と同じ場所ですね。

 うん。無理矢理。

 まぁこのサイズを内部に収めることは無理でしょうが、ならばいっそトイらしくルーフに付けられるようにするとか・・


 中台紙を使った簡易ディスプレイベースの背景は上海の下町。

 アーシー3姉妹やリベンジ版サイドスワイプに付属したものと同時イラストですが、なぜか色味が変わっています。

 あと、パッケージサイズの変更でこちらも一回り小さく。


比較画像

 リベンジ公開時に発売されたRD版と。ロボットモードで。

 劇中でロボットでいるシーンがほんの一瞬、しかも動きのあるシーンだったこともあり、個人的にサイドウェイズのロボットモードというと長いことこのRD版の印象がありました。

 背中から翅のように伸びたガワと、手の甲にあるタイヤのディティール、膝から下がる装甲などに共通点が見られますが、全体のプロポーションなど、今回のスタジオ版とは別人ですね。

 顔はまぁ・・なんとなく似るかなぁ。

 カラーもねぇ。なんでRD版は腹部が赤いのか?

 それと、RD版はほぼ自立不可能なので、スタジオ版はまず自立できるだけでももう偉い。

 でも、実はそれも微妙なところで、スタジオ版も足首のボールジョイントが緩くてけっこうフラつくんですよね。

 なんでいまだに足許が覚束ないんだよ・・


 ビークルモードでも。

 RD版も当然(?)ライセンスが取得できていないので、あくまでそれっぽい車なんですが、今回のものともけっこう違う。

 形状的にはどちらがうより近いのかわかりませんが、少なくともカラーリング(模様)については今回のスタジオ版のほうが寄せることができていますね。


 因縁の相手、サイドスワイプと。ロボットモードで。

 劇中ではロボットモードで対決することがなかったんですが、まともな人型と若干の異形という違いはあれ、サイドウェイズのほうがわずかに大柄ですね。

 というか、上半身だけで較べるとボリュームの差がすごい。

 普通にガチンコで殴り合ったらわりといい勝負ができたんじゃないかなぁ。


 ビークルモードでも。

 同じシルバーカラーのスポーツカーですが、デザインの方向性には随分と違いが。

 ちなみにサイドスワイプはシボレーのライセンスを取得しています。

以下、画像

 これはちょっと想定外だったのですが、メチャクチャ動きますよ、このヒト。

 基本的に可動部はほぼすべてボールジョイントなのですが、実写系はデザインの再現も考えるとそれがベターなのかな? と思うようになってきました。

 ゆくゆくは摩耗で緩くなっていく心配もありますけど、それは軸でも変わらないか。

 やはりでかい腕を動かすのが楽しいですね。

 まぁ、本来のかたちではない、手首を伸ばした状態でということにはなるんですが。

 デフォルトの状態でも、指の可動だったり、肩も基部から上下に動かすことができます。

 腰も回ります。

 足首は先にも言ったようにけっこう緩いのと、基本的に前後スイングしかできないのでポーズによっては自立が難しい場面もありますが、そもそも立てないRD版と較べると雲泥の差なので問題なし。

 バランスさえとれれば片脚立ちもできます。

 上海潜伏生活の間に中国拳法を習得したらしい。

 立て膝もばっちり。

 胡座だってかけちゃう。


 両サイドのガワはこのくらいなら前に向けることもできます。

 だからなんだ? という感じもしますが。

 頭部もそこそこ上に向けることができますね。


 スタンドを使って。

 上段から飛び降りざまのナックルハンマーを喰らえ!

  拳がでかいからダメージもでかそう。

 スタンド対応穴は腰裏にあります。


 ちょっと知的キャラっぽい佇まい。

 この感じならサウンドウェーブ役もこなせたんじゃない?


ウェ「ちっ・・! 見つかっちまったか。さすがに数が多い、逃げるぞ!

 そもそもサイドウェイズは斥候ということで、直接の戦闘力はあまり高くなかったのでしょうね。

 しかも複数から終われるとなると、そりゃあ劇中では逃げの一手を選んだ理由もわかります。

ア「さすがに速いわ。

 アーシー3姉妹とツインズはなんとか振り切れそう・・と思ったら、

ス「俺に任せろ!

 あとから来たサイドスワイプが猛然と追い上げてくる。

ウェ「追い着かれる!? こうなったらイチかバチか!

 トランス!

フォー!

ムッ!

ウェ「こいつを喰らえっ!

 振り返りざまにガトリング砲を掃射。

ス「うわぁぁぁっ!!

 まぁ、このあと反撃で倒されたとしても、これくらいの活躍を見せてくれていたらアウディもライセンス契約を許してくれたかもしれないなぁ・・


 あらためて、VSサイドスワイプ。

 劇中ではあっさり勝敗が決してしまった二人ですが、こうして向き合わせるとやはりなかなかいい勝負をしてくれそうな雰囲気ですよ。

 よし! そのまま首をもぎ取るんだ!

ウェ「おまえのせいでアウディがライセンスくれねぇんだよっ!

 かなり恨みがこもっていそうです。


 リーダーからの指示を受ける斥候。

 劇中ではメガトロンの復活前にサイドウェイズは死亡してしまったので、せめてという感じで引き合わせてみました。

 しかし久々に出したけど、メガ様もスタスクもでけぇな!


 以上、“SS サイドウェイズ” でした。


 ディーノやジョルトもそうですが、突然思い出したように投入されるベイバース待機組。

 比較的早い段階で発売されたレギュラー陣よりも後発ということもあり、劇中での露出と反比例するかのような出来のよさが面白いですね。

 今回のサイドウェイズも、洗練された造形とプロポーションに可動性の高さで、スタジオシリーズのデラックスクラスディセプティコンとしては指折りのアイテムになったと思います。

 正直、これほどよく動いてくれるとは思いませんでした。

 欲を言えば、手首にもロール可動が欲しかったですけどね。いや、人間の欲は際限がないな・・(笑)

 同日発売のランナップが数、内容ともにかなり濃いので、サイドウェイズについては実際それほど期待もしていなかったのですが、思わぬ収穫という感じです。

 予約しておいてよかった。

 ちなみに、やはり同日発売のダークサイドムーン版のバンブルビーはスルーしています。

 さすがにもうバンブルビーは飽きたよ・・ごめんね。

 それよりも、そろそろアイアンハイドの仕様違いを・・(もちろんベイバース版のほうね)


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

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