今回のレビューは、1/10スケール 創彩少女庭園より、
“結城まどか【水着】” です。
通っている桃桜高校の制服(冬服、夏服)姿に続いて、水着姿のまどかが登場。
今回も、一般販売の通常版が9月、公式ショップ限定のドリーミングスタイルが一月開けて10月と、二ヶ月連続での発売となりました。
先日ようやく冬服の予約が解禁となったリツカに2周以上の差を付けて、予定されていたスケジュールをすべてこなしてしまったまどか。
まだアフタースクールの “欲張りサマーバケーションセット” が残っていますが、それが発売されれば当分新しい展開はない、と先の配信でも明言されてましたね。
まぁ、そこは3人娘の筆頭として、シリーズのフラッグシップゆえの宿命というとことかもしれません。
先行することを義務付けられ、もちろんすべてにおいてトップを走る栄誉を与えられてはいるものの、ある意味試金石的な存在でもあるから、どうしても後続のほうがいろいろと改良、追加されて結果として優遇されていく感は否めません。
リツカ冬服なんてまさに、というところですね。
まさか創彩少女が大判パッケージになるとは思いませんでした。凄まじいボリュームになるようですね。
もちろん、そのぶんお値段もびっくり! になっていましたが。
いや、リツカの話はいいよ(笑)。
もっとも、価格に関しては原材料の高騰などもあり、単純な比較はできないんですけどね。
まどかの場合、税抜き定価は発売順に冬服5400 円、夏服6000円、そして今回の水着が6300円と、順調に上昇していますしね。
脱ぐほどに価値の上がる女、まどかです(笑)。
まぁ、創彩少女の場合はほかのコトブキヤガルプラシリーズよりもタンポ印刷や塗装済みパーツの数が多いので、それがまたコストや生産スケジュールに大きく影響しているようです。
リツカ夏服以降、通常版と限定版が同時に発売されなくなったのもそれが理由みたいですね。
どうしてもタンポ印刷に時間がかかるので、同時発売だと数を揃えられないのだとか。
でも、そうして発売月をずらして相当数を生産してくれることで、市場への安定供給が達成されているわけです。
ここ最近は創彩少女に限らず、FAガールやメガミデバイスの新製品もわりと普通に店舗で見られるようになりました。
売り場が華やかになってよいと思う反面、特定のコが山と積まれて要る状況には少し不憫さも感じたりする昨今。
彼女たち全員を養える甲斐性があれば・・
また話が逸れてる。
レビューしていきます。
キットは基本パチ組みですが、肌色部分のみ合わせめを消しています。
あと、ツインテールのゴム紐部分や髪飾りなど、一部は塗装しました。
パッケージ
まずは恒例のイラスト鑑賞会。
うん。この箱をレジに持っていく勇気は僕にはないなぁ(笑)。
いやまぁ、まどかなら全然嫌らしい感じはないですけどね(こら)。
ちなみに冬服、夏服、そして今回の水着と、まどかのみパッケージイラストで髪形が変わっています。
冬服のときが、デフォルトのロングヘア。夏服ではポニーテール。水着ではツインテールですね。
シリーズのフラッグシップとして、創彩少女庭園ではこういうことができますよということをわかりやすく伝えるために、あえてまどかについてはそういうオーダーをしている、ということだそうです。
実際、暦の場合は冬服と夏服でイラストは同じ髪形でした。リツカ冬服のイラストも、きっとポニテのままでしょう。
でも、そうなるとなんで今回のドリーミングのイラストはツインテールじゃなかったのか?
可愛らしいフリル付きのピンクのビキニが、まどからしい。
もう高校生になったから、ちょっと背伸びしてビキニ選んでみました、というところなんでしょうが、デザインや柄にまだ幼さが残っている感じが絶妙ですね。
しかし、なかなかいいスタイルじゃないですか。もうちょい幼児体型かとも思ってたけど・・お見それしました。
ブラやショーツ部分のスポット柄はすべて塗装済みになっていますが、もちろんデカールも付属しています。
ブラやサンダルの紐部分含め、塗装済みパーツは実に10個。
タンポ印刷のフェイスパーツも合わせると、14個ものパーツが塗装あるいは印刷がされているという豪華な仕様となっています。
そりゃあ高くなるわ。
一方で水着姿ということで、キット自体のボリュームは冬および夏の制服姿よりも控えめ。まぁほとんど裸みたいなもんなんだからそうなるわね。
当然肌色成型のパーツが全体の7割近くを占めております。
合わせめを消したパーツの数も、これまでで最多となりました。
本体の構造自体は制服姿のときから大きく変わることはありませんが、胴体の可動部が増えています。
制服姿ではデザイン上、胸部と腹部は一体でしたが、今回はちょうどブラの部分で回転、捻りが可能になっています。
ただ、腹部が少し反った形状になっているので、前屈すると少し違和感が・・
腰部可動は、フリル部分が腹部と一体で固定になっていますが、ショーツ部で捻ることが可能。
まぁ、見ためにはほとんどわかりませんが。
股関節も、脚付け根側の接続部が引き出せるようになっている(制服姿も同様ですが)のでわりと柔軟に動きます。
また、太腿部分にロール可動が追加されました。
それに伴い、膝部分での回転はできなくなっています。
腕部も、上腕部分でロール可動できるようになって肘部分での回転はできなくなっています。
また、肘が曲がる通常の可動式のもののほか、
肘をまっすぐ伸ばした固定式の腕部パーツも付属します。
ポーズによってはこちらの固定式のものを使ったほうが、当然見栄えはいいですね。
でもパーティングラインがけっこう目立つので、ちゃんと処理したほうがいいです。画像は処理してません・・
なお、固定式の腕はパッと見左右がわかりにくいのですが、左腕のほうは上腕側の接続穴に段差がある造形になっているので見分けつきます。
こういう配慮が嬉しいですね。
ハンドパーツは3人娘で共通の夏服からの流用ですが、新たにピース手が追加されています。
まどかといえば、やはりピース。
夏服では付かなかったので残念でしたが、今後はこれを流用できます。
ただ・・やはり素材の違い由来する色味の違いが気になりますね。
今回肌色多いからとくにね。
サンダルは先に言ったように紐部分が塗装済み。
曲げた状態と3種類が付属するので、いろいろなシチュエーションが再現できます。
並べて見ると、通常と曲げてる状態は違いがわかりにくいですが。
座りポーズ用ボディパーツ
冬および夏の制服姿でも座りポーズ再現のためには専用の下半身パーツに交換する仕様でしたが、今回も同様に、腹部から腰部、太腿まで固定の専用パーツと交換するかたちで自然な体育座りが再現できるようになっています。
通常の立ちポーズ用のものと違って、太腿まで固定皿他パーツになっています。
しかし、胸部から上と脚部の膝上から下は通常ボディと共用なので、とくに脚部の可動性は制服での座りポーズよりも増していますね。
なお、腕部および脚部の接続径は当然冬服、夏服と共通なので、それぞれ交換することも可能。
たとえば、夏服ボディに水着の腕と脚を付ければ、ノースリーブに素脚サンダルのセーラー服姿にできますし、
なんだこのいかがわしい服装は! けしからん!
ということになります(笑)。
髪形はいつもの3種類。
今回のメイン、ツインテールは左右のテールが根元でボール可動。
付け根部分のゴムは塗装しました。
ポニーテールもテールが軸可動。
今回のシュシュはラメ入りノクリアパープル成型です。
ロングヘアはもみ上げが可動します。
そろそろ新規の髪形欲しいとか言ってたら、ついにリツカ冬服で追加されるようですね。
しかしまどかはもう当分・・
前髪は3種で共通ですが、制服姿からの流用ではなく新規造形。
トレードマークのヘアピンの代わりに夏らしいひまわりの形の髪飾りを付けています。
髪飾りは別パーツで、やはり同じものが三つ付属。
中心部と葉っぱ部分は塗装しました。
もちろん、従来の前髪パーツも取り付け可能。
今回の水着前髪には眼鏡用がありませんのでね。
フェイスパーツは4種類。
ウインク顔
相変わらずころころと変わる豊かな表情。
ここまで合わせて13種類ですよ。
せっかくなので、全部並べてみました。
上から順に冬服、アフタースクールカフェテーブル、夏服、水着。
いまだかつて一人のキャラでこれだけの表情パターンが立体化されたことがあっただろうか?
アニメ用の表情集とかでも、ここまで描き分けられることってなんじゃない?
あ・・でも、冬服の笑顔(最上段左端)と、今回の笑顔(口開け)(再現下段右端 )、一緒だなこれ。
実際一緒だそうです。
ということは12種類か。なんにせよ多い
付属品
スタンド
シリーズ共通のスタンド。
今回はクリアブルー成型で、先端に追加する延長パーツが新規で付属しています。
水着のフリルとの干渉を避けるためのものですね。
ただこの延長パーツ、クリア成型ということもあって折れやすいようなので、軸をヤスって緩めに調整しておいたほうがよいかもしれません。
で・・なんと、付属品はこれだけです。
制服姿共通で付属していたスマホやスクールバックに代わるものは付属しません。
浮き輪とかビーチボールくらい欲しかったなぁ。
そういった声を反映したのか、それとも当初から予定されていたのかわかりませんが、アフタースクール まどかの欲張りビーチセットが今後発売予定となっています。
でもいつになることやら・・
せめて暦の水着発売前には発売してほしいけど。
ドリーミングスタイル サニースカイ
まどかのドリーミングといえばピンク髪・・だったのですが、今回は金髪。
まどかが海水浴で出逢った、自分とそっくりの外国人の少女・・というようなイメージだったかな?
実際そんな感じです。世のなかには自分にそっくりな人間が2人(自分を含めて3人)いるという話ですしね。
水着も爽やかなライトブルー一色に変更され、通常版の可愛らしさからスポーティな雰囲気へとガラリと印象が変わりました。
ちなみに、通常版ではスポット柄が塗装で再現されていたブラやショーツ部分については成型色そのままとなっており、あれ? これって通常版より安く作れてしまってるんじゃないの? と思ってしまうわけですが・・
その代わりということなんですかね? あの限定特典は。
それについては後述。
なお、デカールは通常版と同じものが付属するので、任意でスポット柄を再現することもできます。
通常版と同じ、赤いスポットですが。
肌の色も当然通常版と同じですが、ここは思い切ってほんのり褐色とかにしてくれても面白かったかもしれません。
まぁ汎用性は落ちますが、日焼けしたという設定でもいけそうだし。
あと、シタラの頭をそのまま付けても違和感のない創彩ボディとかも欲しいのですよ。
髪の色は通常版のリツカのそれと同じということで、彼女の前髪パーツを違和感なく組み合わせることが可能。
ツインテールのゴムは困ったときのピンクで塗りました。
付属品
スタンド
今回は透明クリア成型になっています。
注意点は通常版と同じ。
特性描き下ろし ビーチ背景シート
こんなものが付属するの、随分経ってから知りました。
予約完了後に価格を知る・・ということはままあることですが、商品内容も案外ちゃんと確認していないものですね(こら)。
それだけコトブキヤを信頼しているということですよ。
ちなみにこちらは、公式限定のドリーミングスタイルに付属している特典で、通常版を公式ショップで買っても付いてはきません。
ガルプラに限らず、ヘキサギアなどでも、新製品を公式ショップで購入する場合なにかしら特典が付属するというのはよくあることで、これはほかの量販店などと違って値引きのない定価購入となる公式ショップにおけるサービスの一環ですね。
ガルプラならタンポ印刷なしのフェイスパーツや特別カラーの髪パーツとか、メカ系なら追加の武装パーツなど、その特典でしか手に入らないものもあったりして、それを目当てで公式ショップから購入するという人も少なくないと思います。
あと最近だと、確実性という意味でまず公式で確保するというパターンもあるかな。
ただ創彩少女に関しては、これまで公式での購入特典というものがありませんでした。
ロッピーおよびHMV通販での購入特典等はありましたが。
なので僕は、公式限定のドリーミングについては当然公式でしか買えないので選択肢はないのですが、通常版についてはできるだけ安く買えるところを探して買う、というスタイルでいます。
しかし、創彩でも公式特典が付くということになれば、内容によっては今後そのスタイルを変える必要が・・なさそうですね(笑)。
先に言った通り、今回の特典であるこの背景シート、付属するのは公式限定のドリーミングのみで、通常版には付いてきません。
先日予約が解禁されたリツカ冬服にも、同様の背景シートが特典として付属するのですが、そちらもドリーミングのみに付属するものです。
いや、ドリーミングは公式でしか買えないんだから、特典の有無にかかわらず買いたい人は買うわけで。
むしろ背景シートは通常版のみにつく特典としたほうが、通常版も公式で買う人が増えると思うのに・・商売下手なんですか?
まぁ、今回に限っては水着の塗装で限定版よりも通常版のほうがコストがかかっているはずなので、その差額分で特典を付けたという感じなのかもしれませんが、リツカ冬服はどうなの?
個人的にはこれまで通りの購入スタイルを変えなくてもよさそうなのでありがたいんですけどね。
もっと狡くなってもいんだよ?
ともあれ、撮影に重宝する背景シート。
今回は水着に合わせてビーチが描かれたものになっていて、そのサイズはなんとB2。
でかいよ。
複数のキャラでわちゃわちゃさせても十分に余裕があります。
80サイズの撮影ブース持っててよかった・・
ちょっとピンと緒を合わせるのが難しいですけどね。
まぁ、僕が使ってるカメラ、接写用のレンズないからな・・
この背景シート、二つ折りの状態でキットと同梱されて届いたわけですが、その状態でも当然B3サイズなので、キット本体からは想像できないでかい箱で届きましたね。
そんなでかい箱で送ってくるなら、同日発売のフォークリフトとエンジニアセット同梱できるようにしてよ・・
ガルプラの新製品を公式で予約購入した場合、たいていほかの商品と同梱できない仕様になってますけど、なんでなんですかね?
最近だとなぜかルミティア(初版)だけはオッケーでしたけど。
比較画像
まず通常版で、冬服および夏服と。
順調に肌の露出が増えていったまどか。
なんというか、わかりやすく高校デビューした感がありますね。
悪い虫が付かなければいいけど・・
ちなみに水着が一段背が高く見えるのは、サンダルが厚底だからです。
ドリーミングスタイルで同様に。せっかくなので座りポーズで。
あぁ、あの幼かったまどかが・・
とりあえず脚を閉じなさい!
ついでに脚比較をしていきましょう。
見ため、そして可動性に確実な進化が見られますね。
立ててみるとよりわかりやすいかな。
冬服は膝部分の可動部が丸見えですが、夏服ではかなり目立たなくなりました。
今回の水着では、さらに膝の皿部分が自然に見えるように調整され、さらに太腿ロールの追加で可動性もアップしています。
別人にも見えるし、間違ったイメチェンをしてしまった結果といわれても納得できる(笑)。
ノリで脱色して、あとで親に怒られるパターンか。
以下、画像
まず通常版。
パッケージイラストのイメージで。
健康的な可愛らしさが溢れています。
学校で会ってるときはなんとも思わなかったのに、夏休み、偶然海水浴で出逢って見違える・・みたいな感じか。
ところでまどかの通ってす学校は共学なんでかね? 女子校なのかな?
海に入る前にはしっかり準備体操を。
例によって若干硬いですね。
絶対運動できないよ、このコ。
パリピごっこ。
いや、マジで気付いたらこうなってそうな危うさもあるよね、このコは。
バカだろうし(ひどい・・)
ドリーミングで。
元は同じのはずなのに、色が違うだけでなんかスポーツできそうに見えるから不思議。
指の反り、曲げを再現した素脚パーツもいい仕事をしますね。
前屈は苦手だけど伏臥上体反らしは得意。
下半身に人魚の着ぐるみとか穿かせたいかも。
イケナイまどか。
通常版でこんなことされても頭をはたかれて終わりそうな気がしますが、ドリーミングだと妖艶な雰囲気で迂闊にもドギマギしてしまうかも(笑)。
いつでも会いに行けるアイドル、結城まどか撮影会。
完全に調子に乗ってますねぇ。
いつリツカがキレるか(笑)。
あ、左のハンドパーツが付いてない・・
頭部接続用のボールジョイントはメガミデバイス用のものも付いているので、交換することで水着デバイスも量産可能。
カオプリグリムコンビの頭を付けると、安定のウザさ・・
FAガールとは頭部接続径が同じなので、ジョイントはそのままで挿げ替え可能です。
ここからは背景シートを使って。
その夏、少女は自分とそっくり内国の少女と出逢った・・
言葉は肝心には通じなかったけれど、二人はすぐに意気投合した。
遊んで、
でも、きっとまた逢える。
以上、“結城まどか【水着】” でした。
もう十一月になろうというのに、まどかは元気だな・・(笑)
これから冬に向かっていくわけですが、せめて水着姿のまどかを愛でて夏気分を味わってください、というコトブキヤの優しさでしょう、きっと。
冬の制服、夏の制服に続いて水着・・
もはや学校は関係なく、放課後どころでもなく、完全に休みを満喫してる感じですが。
水着姿の女子高生か・・
当然プラモデルとして作るのは初めてですが、完成品フィギュアとかでもこんな丸っきり水着の女の子なんて持ってないよ。
でも実際、全然いやらしい気持ちとかないんですよね(本当だよ)。
とくに組んでるときなんかは普通に出来のいいプラモを組んでる、という意識だし。組んだあとも、その完成度の高さに感心するばかりで。
こんなに肌色の多いデザインを、違和感なく、ここまで動かせるのはすごいですよ。
肘や膝など、どうしても関節部分が露出する部分も、考え抜かれた設計で極力目立たないようになってますし。
冬服から夏服、そして今回の水着と、同じキャラクターを使って確実に進化しているのがわかります。
面白いシリーズですよ、創彩は。
ただ、今回は本体への注力でいっぱいいっぱいだったのか、実質付属品もなく、同時発売のアフタースクールもなしというところで、若干プレイバリューには欠ける印象があります。
しかしそんな物足りなさを解消してくれたのが、ドリーミングに付属の背景シート。
B2というビッグサイズでビーチを再現したシートの効果は絶大でした。
事実上のアフタースクールですよ。しかも実質タダ。
サービスが過ぎるんじゃないですかね?
リツカ冬服のアフタースクールにも、室内を描いた背景シートが付属しますし、以降も、たまにでいいのでいろいろなシチュエーションのシートを付けてくれたらなぁ、と思います。
いっそ何パターンかセットで発売してくれてもいいのよ?
さて次回は年末、FAガールコラボの源内あおですか。
久々のアフタースクールも同時発売。
3人娘以外の、4人めの創彩少女ということも含めて期待せずにはいられませんね。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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