今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、
“SSー80 ラチェット” です。
実写映画第6作、“バンブルビー” 冒頭のサイバトロン星の戦闘シーンに登場したオートボットの
“看護員 ラチェット” が、
スタジオシリーズで発売されました。
サイバトロン星での戦闘で劣勢となったオートボットはついに母星からの脱出を選択。司令官オプティマスが殿を務めるなか、戦士たちは各々一人乗りのポッドに乗り込み、次々と脱出していきます。
そのなかの一人で、いち早く地球に降り立ったバンブルビーの単独での活躍が映画では描かれたわけですが、ラストには無事サイバトロン星を脱出して地球にやってきていたオプティマスと合流を果たすことができました。
しかし、ほかの面子の消息は知れません。クリフは殺害されましたが。
続編のビースト覚醒では、そのへんちゃんと説明あるのかな?
今のところ、サイバトロン星のあのシーンに出てきて、ビースト覚醒でも登場がアナウンスされてるのはアーシーだけですけど・・
それはさておき、ラチェットはベイバース版のほうですでに2度、スタジオ化されているのですが、僕はそのどちらも持っていないので、今回がスタジオシリーズにおける初ラチェットになります。
同時発売された4アイテムのうち、唯一のオートボット勢。
開封もなんとなく最後になったのですが、まさかの不良に当たってしまいました。
なんということか、右膝が動かかないという。
左右貼り合わせ構造になっている脛の合わせめ(下画像の赤ライン・・手書きなのでへろへろの線ですみません)が、どういうわけか接着されており、その接着剤が膝の可動部にまで回って固まってしまっていた(同赤丸分)んですね。
そもそも脛はビス留めされているので接着する必要がなく、実際左脚は接着されていませんでした。
いったいどういう間違いなのか?
なんとかバラせないかと頑張ってはみたのですが、がちがちに固まっていてどうにもこうにも・・
無理にやっても破損するだけだと思ったので、素直に問い合わせました。
すぐに交換してもらえました(なお、先の画像は交換品です)わ。
タカトミは、在庫さえあればわりとあっさり(言い方ww)交換してくれるのでありがたいですね。
電話から二日で到着。不良品と引き替えで交換品をゲット。
ちゃんと右膝の曲がるラチェットが来てくれました。
ちなみに、過去に不良品を交換してもらったのは2回。
レジェンズ版ラットルのビーストモードの手が整形不良だったときと、ジェネセレ版シーコンズ クラーケンのロボットモードの拳パーツが両方右手のものだったとき。
これは多いのか少ないのか・・
それでは、レビューしていきます。
ロボットモード
初代アニメ版のデザインをベースに、サイバトロンモードという点も加味しつつディティールアップしての実写(CG)化という感じだった劇中の姿を忠実に再現。
オリジナルの箱ロボ感は薄れ、各部にメリハリの利いたマッチョなプロポーションになっているのは先にレビューしたサウンドウェーブと同様。
ただデラックスクラスなので少しイメージより小さいかなぁ。
胸部は前面クリアパーツでフレーム部分の白が塗装されています。中央にはオートボットのエンブレムもありますね、
実は変形が意外にもけっこう複雑で、そのせい(?)で上半身がパネル状のパーツを箱組みするようなかたちで構成されています。
また、太腿の肉抜きのほか、前腕内側や脛の裏側などにもけっこう目立つ空間があるので、パッと見のガタイのよさとは裏腹な張りぼて感は少し気になる・・
あと、可動部が全体が緩いのは個体差かと思ったのですが、けっこう同じような声を聞くので、おしなべて緩いようですね。
同型のアイアンハイドでは改善されているといいなぁ・・
頭部はオリジナルをベースにしつつも実写版らしい細かいディティールが追加されています。
なんかおちょぼ口になっててちょっと面白い(笑)。
目はクリアパーツになっており、集光ギミックも盛り込まれています。
それにしても、顔だけ見るとプロールっぽくもあるんだよなぁ。
そういえば、実写版にプロールって出てこないね。
付属武器
ライフル
サウンドウェーブに付属したものと同様にとくにモチーフはないと思われる大型のライフル。
ラチェットだけではなく同型のアイアンハイド、さらにホイルジャックやブローンに付属するのも同じ型のライフル・・と思いきや、ホイルジャックとブローンのは微妙に形状が違いますね。
基本は同じ量産品の仕様違いという感じかな。
銃口は一見5㎜穴になっているように見えますが、実際にはわずかに小さく、とくに拡張性はありません。
左側面にあるダボで背面にマウントすることができます。
ビークルモード
SFビークルにトランスフォーム。
劇中では変形しませんでしたが、シージ版のビークルとはまた違った少し丸みのある、そしてどことなくオリジナルの日産チェリーバネットを彷彿とさせるフォルムのビークルに変形。
色味でやはり救急車っぽく見えますが、サイバトロン星でも同じイメージなのかは不明。
あと・・小さい。思っていた以上に小さいです。
まぁ、その小ささも相まってなかなか可愛らしいデザインではあるんですが。
そして、先にも言った通り変形がなかなかに複雑。
ほぼ箱組の上半身を展開して、下半身をガバッと包み込むようなかたちになるのですが、腰部や脚部もそれぞれ180度回転させたりと細かいステップが多いです。
説明書が世界共通仕様になったこともあって、正直非常にわかりにくいですね。
しかも全体に可動部が緩いため、途中経過における各パーツの収まりが悪いというか、ステップごとにしっかり固定ができない・・
1箇所ジョイントしたくらいではすぐに外れて形状が崩壊してしまうので、だいたいの位置を合わせておいて、最後に車体側面のパネルを閉じたうえで全体を力業で整える感じになりがち。
結果、変形後はかっちりしてくれるのですが、久しぶりに変形させててイラッとしました(笑)。
アイアンハイドでは・・以下略。
ライフルは天面に取り付けられます。
中台紙の下院にディスプレイベースの背景は劇中で激しい戦闘が行われたサイバトロン星。
たぶん、一連のバンブルビー(BB)版アイテムの背景は全部同じなんでしょうね。
比較画像
まずベイバース版ンラチェットと。ロボットモードで。
とはいえスタジオ版は持っていないのでダークサイドムーン公開時に発売されたDA版との比較です。
ただ、スタジオ版はこれがベースになっているっぽいので、サイズ感含め比較するのにさほど齟齬はないように思います。
しかしまぁ、まったくの別人ですよね。
ビークルモードでも。
ベイバース版はレスキュー車仕様のハマー・H2に変形。
車種こそ違いますが、緊急車両という共通点があるのでアイアンハイドやバンブルビーよりもオリジナルの要素を残しているとは思います。
でも、やはり今回のBB版ビークルとはやはりまったくの別物です。
BB版は地球の車じゃないしね。
シージ版と。ロボットモードで。
登場するTFキャラの多くがいわゆるサイバトロンモードとしてリデザインされ、モデリングがフルCGというところで映画 バンブルビーとアニメ ウォーフォーサイバトロンには共通するところがありますし、デザイン自体にもやはり近しいものがあります。
シージ版のほうが角張っていて、よりオリジナルの雰囲気には近いかな。
アースモードへのリデコが前提だった事情もあるでしょうが。
ビークルモードでも。
どちらもサイバトロン星のビークルとして納得できるデザインかな、と。
並んで走っていても違和感は感じません。
ちなみに変形時のステップ数にはけっこうな差があります。
そして、ロボット、ビークルともにサイズ感にはけっこうな違いが。
プライム版と。ロボットモードで。
レガシーにプライムも組み込まれるということもあるので、先のショックウェーブやサウンドウェーブと一緒に掘り出してきました、プライム・・というかアームズマイクロン(AM)版。
ロボットモードの雰囲気はわりと似てると思うんですよね。
それにしても白いなぁ、プライムラチェット。
このAMシリーズ、本体の塗装を減らしてシールにする代わりに価格を下げるという方向性だったようで、デラックスクラスの価格は当時2000円+税でした。
本体の小型化も顕著(今回のものと較べてもなお小さい)でしたが、組み立て式のアームズマイクロンが必ず付属しており、今にしてみるとなかなか破格と思えるシリーズでしたね。
ちなみにボイジャークラス以上も同様の仕様でしたが、デラックスほど色のたりなさは気にならなかった印象。
のちのパワーオブザプライムと真逆(PPではデラックス以下はそれなりに塗装されていて、ボイジャー以上でシールが多用されていた)でした。
ビークルモードでも。
プライムは実写映画公開以降の作品ですから、ビークルモードのモチーフにも少なからず影響が見られますね。
そして、やっぱりほぼ真っ白。
ペインティングモデルですか? ってくらい。
さらに遡って、アニメイテッド版と。ロボットモードで。
アニメ作品としてはプライムの前作となるアニメイテッド。
直接的な繋がりはなかったと思いますが、基本的なデザインには共通する部分もありますね。
アニメイテッドの場合はよりカートゥーン調というか、海外の子供向けアニメらしい丸みを帯びたデザインが特徴的。トイもその雰囲気を上手く再現したものでした。
歴代TFトイのなかでもなかなか異色なシリーズだとは思いますが、出来はおおむねよく、個人的にはけっこう好きなシリーズです。
まずでかいですよね。同じデラックスクラスとは思えない。
まぁ、なんだかんだでもう10年経っているので単純な比較はできませんが、このあとにさっきのプライムシリーズとなったわけで、 そのサイズ感の変わりように当時は驚いたものでした。
ビークルモードでも。
こちらもちょっと実写っぽいデザインなんですよね。
そもそもオリジナルは完全に日本の救急車ですからね。なんせ日産・・
同じスタジオシリーズから、BB版のオプティマスおよびクリフと。ロボットモードで。
まさかこんなことになるとは思ってないからBー127は買ってないのよ・・
いずれビースト覚醒版が出るとは思うけど、サイバトロンモードではもう出ないかな・・
サイズ感は、ラチェット単体だと小さく感じるんですが、クリフがさらに小さいので並ぶといい感じでしょうか。
ちなみに、クリフは当初買うつもりはなかったのですが、ちょっと安く手に入れる機会があったのでつい・・(笑)
ビークルモードでも。
オプのみ地球に降りたあとの姿ですが・・
サイバトロン星にいたときはどんなビークルになったのかな?
そして、こうなるとクリフのビークルがでかく感じる。
以下、画像
可動は下半身が優秀で、足首は左右だけでなく変形都合で前後にもスイングできるので自立は安定。
腰部は回転可能。
さらに変形のためのに左右にスイングもできるので、準備体操だったり、
立て膝で拳を地面につくようポーズでもわりと自然な上体の捻りが表現できます。
このポーズ格好いいな。
ただ、繰り返しになりますが全体的に可動部が緩く、とくに腕部のプラプラ感はポージング時に気になります。
ライフルを持たせたてもへたりがちなのは残念ですね。
スタンド対応穴は腰裏になります。
その穴もやっぱり緩い。
アイアンハイドでは・・(3回め)
仲間たちはまだかな?
私一人で2参謀の相手をするのは荷が重いぞ・・(汗)
VTOLモードに変形だ!
可愛い。
ライフルは挟んでいるだけです。
ラ「司令官! しっかりしてください。今直してあげますからね。
オ「すまない、ラチェット。私としたことが・・
ラ「なにをおっしゃいますか。いつものことじゃないですか
オ「あ・・あぁ・・
ラ「どうしたんだみんな? なんで離れていくんだ?
大丈夫だ。この司令官は爆発しないっぽい!
オ「この・・?
しかし、徐々に劣勢に立たされるオートボット。
ラ「司令官、ここももうだめです!
ク「こうなったら、特攻だ! ディセプティコンの2、3人道連れで血祭りに上げてやりますよ!
オ「やめるんだクリフ! おまえたちは脱出しろ。ここは私が引き受ける!
ラ「了解しました。では司令官、どうかご無事で!
ク「死なないでくださいよ!
オ「あ、こらおまえたち! そんなあっさり・・
なお、のちにクリフは死亡する・・(悲)
以上、“SS ラチェット(バンブルビー版)” でした。
初代アニメデザインを彷彿とさせつつもいい具合にマッチョになったその姿は実写版デザインとして納得感のあるもので、これが見たかったんだ、というラチェットを立体としてしっかり再現してるのはさすが。
ただ、イメージより少し小さいことと、ロボットモードではけっこう空洞が目立つこと、あと全体に可動部が緩いことは気にならないと言えば嘘になります。
変形も予想外に大胆で面白いのですが、如何せん可動部の緩さがネック。
変形時にストレスを感じるという意味ではスタジオシリーズらしい(最近はそういう感じも減ってきたんですが)という気もします。
ともあれ、映画ではほんの一瞬しか出てこなかったトランスフォーマーたちが、こうしてスタジオシリーズとして発売されることで、手許で思う存分活躍させることができるのは嬉しいかぎり。
今後続々と仲間が増えていくのも楽しみですね。
願わくば、アイアンハイドの可動部はしっかり渋みのあるものになっていてほしいけど・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
2コメント
2022.06.19 13:30
2022.06.19 13:05