今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズ より、
“SSー68 バンブルビー” です。
実写映画版に登場する
オートボットの “斥候 バンブルビー” が、
第2作、“トランスフォーマー / リベンジ” バージョンでスタジオシリーズに登場。
なんと、サムのフィギュア付きでの発売となりました。
実写版第1作において、地球に来たバンブルビーは当初オンボロの第2世代型カマロをスキャンして変形能力を獲得。
中盤以降は、新たに映画撮影時(公開時もかな?)まだトップシークレットだった当時最新鋭の第5世代型カマロ(のコンセプトカー?)を再スキャンし、以降はその姿で最後まで活躍しました。
続編のリベンジでも引き続き第5世代型カマロに変形するはずなのですが、微妙に仕様が変わってるんですかね。
なお、1作めで第5世代型カマロをスキャンし直して以降のバンブルビーは俗にニューバンブルビーと呼ばれて区別されており、トイもその名称で発売されていることが多いです。
スタジオシリーズでも先に、“SSー40 ニューバンブルビー” として2020年の1月に発売されており、今回のものはそのリデコになっています。
なにげにスタジオシリーズでバンブルビー版じゃないバンブルビー(ややこしい・・)を買うのって初めてなんですよね。
なのでSSー40との現物比較ができないのはご容赦を。
なんとなく勢いで予約してから、そういえばビー買うの初めてかも・・と思い出した次第。
今さらですが、実写版オートボットの初期メンバーも揃えたくなってきましたねぇ。
アイアンハイドとラチェットを買いそびれてるんですよ。
ラチェットはプレミアムフィニッシュ版が出ますが、アイアンハイドも出たりするかなぁ? もし出るなら、2つとも買おうかな? という気になったり・・
レビューしていきます。
ロボットモード
これまで一体何種類のバンブルビーが造られてきたのか、もう把握しきれませんが、それらの蓄積の結果がこの完成度ということなのでしょう。
小柄ながらにマッシブなプロポーションが再現されており、劇中の雰囲気にかなり近い出来になっていると思います。
もちろん、気になる部分がまったくないわけではなく、肩のすぐ後ろに回されたタイヤがちょっと目立つとか、脛の内側の肉抜きや踵のスライドパーツが剥き出しとか、もう少し上手く処理できなかったかな、というところもありますが、タイヤに関してはデザインとして案外格好よくまとまっているので、トイとしてはアリかな、という感じ。
先にも言ったようにSSー40 ニューバンブルビーのリデコです。
リカラーではなく、リデコ。
パッと実はほぼ一緒ですが、胸部左右のパーツと背中のガワの一部(ボンネット部分)、それとタイヤのホイールの形状が変わっているようです。
すべてビークルモードでも見える部分で、ビークル(カマロ)の微妙な仕様変更に起因するところなのだと思います。
メインカラーのイエローの色味も変わっており、第1作版よりもオレンジ味が強くなっているようです。
背中のガワは3段階に折りたたむことでわりとすっきり。
フロントガラス部分がリアスカートのような雰囲気になって、ここもやはりトイデザイン的にはいい塩梅になっているのではないかと。
特徴的な4枚羽根はビークルモードのドア部分を分割することで一応再現。
まぁ、下のほうの羽根はかなり小さいので言われなければ気付かないかもしれませんが。
ガワのヒンジパーツにスタンド対応穴があります。
今回のお顔はバトルマスクタイプ。
額のオートボットマークは小さいながらもくっきりプリントされています。
さすがにこのサイズで内蔵ギミックを仕込むのは無理でしょうからそこまでは望みませんが、差し換えで通常時の顔にも交換できるようにしてほしかったかなぁ、というのが正直なところ。
サムを付けるよりもむしろ・・(いやいや)
ちなみに、SSー40 ニューバンブルビー、2代目カマロに変形する初期の姿を再現したSSー01 バンブルビー、その錆び付きバージョンであるSSー23 ラスティバンブルビーの第1作版3種では頭部のボールジョイント径が同じなので、頭部を丸ごと交換することでそれぞれ通常時と戦闘時のお顔をチェンジできるようです。
SSー40のリデコである今回のSSー68でも同じことができるはずですが、SSー01も23も持っていないので・・
まぁ、仮に持っていたとしても、イエローの色味が違うようなので違和感があったかもしれませんね。
ブラスター
右腕が変形したブラスターは、今回手持ちタイプのオプションとして付属。
これまでのトイでは前腕ごと差し換えるなど、微妙に面倒な仕様だったことも多いので、楽になったのはよいこと。
普通に拳で5㎜軸を保持するかたちになりますが、拳をすっぽり覆うような造形になっている(あくまで上から見た場合ですが)ので、ちゃんと変形したような雰囲気も損なわれていません。
保持用の5㎜軸の先端に3㎜軸もあるので、背中のスタンド穴に取り付けてマウントすることも可能です。
ビークルモード
ゼネラルモーターズ(GM)のシボレー・カマロ(第5世代型)にトランスフォーム。
GMの正規ライセンスが取得されているので、実車再現度は高いのだと思います。
ロボットモードの項でも言いましたが、SSー40からはボンネット、バンパーの左右部分、タイヤのホイールの造形が変更されています。
側面はけっこう分割線が目立つ感じ。
ただ、画像ではあちこち浮いてしまっていますが、もう少し綺麗に合わせられます。
ちなみに、初回変形時にこの側面の合わせがどうしても上手くいかず、なんだよまたどこか歪んでるのか? と思ったのですが、問題はここ。
脚部の変形の際、足首を内側にスライドさせるのですが、ここをしっかり最後まで引き出しておかないと最終的にガワが合いません。
まぁ、何事もなんとなくで適当にはやるな、ということですね。
ブラスターはリア部分に取り付けることができます。
実写第3作までの人間側の主人公、サム・ウィトウィッキーのフィギュアが付属。
走っている状態の固定フィギュアですが、目鼻は描かれていないのっぺらぼうなので、似ている似ていないの話でもないかな、と。
イメージはおそらくクライマックスの砂漠のシーン、ディセプティコンの追撃をかわしながらオプティマスの下にマトリクスを届けるために走っているところなんでしょうが、服装も違いますね。
あと、ちょっとでかくないかなぁ?
ロボットモードのビーとなら、
よくわからんなぁ・・
まぁスポーツカーって車高低いイメージだし、こんなもんなんだろうか。
中台紙の簡易ディスプレイベースの背景には、そのクライマックスの砂漠のシーンが描かれています。
これって初めてかな? ほかに使われるのありましたっけ?
比較画像
リベンジ公開時に発売された “RAー03 バンブルビー” と。ロボットモードで。
RA版は第1作公開時に発売された “MAー10 ニューバンブルビー” のリデコになっており、ビークルモードのバンパー部分やタイヤのホイールなどが変更になっています。今回のSSー68とSSー40との関係とまったく同じですね。
RA版は顔は通常時のものですが、右腕はブラスター形態で固定になっています。
なお、クラスとしては同じデラックスですが、サイズの違いは一目瞭然。いろいろな意味で時の流れを感じます。
一方でプロポーション含めた再現度はSS版に確かな進化が見てとれますね。
ビークルモードでも。
RA版でもGMのライセンスが取得されているので、こちらも再現度はなかなかのものだと思います。
RA版はSS版よりも2周りほど大きく、持つとずしりと重い・・
変形パターンはまったく違うものになっています。
SSー05 オプティマスプライムと。ロボットモードで。
スタジオシリーズの第1弾ランナップで発売されたリベンジ版のオプティマスですね。
なぜか妙にカラーリングが暗いので、やけに明るい今回のビーと並ぶとちょっと違和感がありますが・・まぁサイズ感はよい感じかな。
ビークルモードでも。
こちらのサイズ感はあまり合ってませんね。
いつものことですが。
“SSー33 ディセプティコン ランページ” と。 ロボットモードで。
件の砂漠のシーンでタイマンを張った相手ですね。
劇中のランページはもっと細長いのですが、背の高さという意味ではおおよそ合っているのかも。
ビークルモードでも。
意外やこちらでもいいサイズ感のような気がします。
それにしても、あらためてブルドーザーを1本ダタラにした実写版TFデザインのあたおか具合には言葉もありません(褒め言葉ですよ)。
“SSー18 スタースクーム” と。ロボットモードで。
リベンジ版の刺青スタスクですが・・でかいね。
別のシリーズみたい。
ビークルモードでも。
こちらのスケール感はまったく違います。
※リベンジ版はレビューしていませんが、1作め版でよろしければ以下をご参考に。
サムと “SSー45 ショックウェーブ” に付属のNEST隊員とで比較。
実際にサムを演じたシャイア・ラブーフは決して大柄な人ではなかったので、やはりこのサムはイメージより少し大きいですよね。
以下、画像
可動はなかなか優秀。
肩周りは背部ウイングとの干渉で少し動かしづらいですが、肩間接自体は上下スイングが可能ですし、ウイングも基部で上下方向に角度を変えられるほか、もちろん羽ばたくような動きも可能。
腰も回転できます(というか変形のために必要な部分です)が、ちょっとキツめなので、とくに初めて動かすときは注意したほうがよいと思います。
何度か動かしているとこなれてきます。
足首も内側へのスイングが可能で、接地性、自立ともに問題なし。
立て膝も比較的綺麗に決まります。
スタンドを使って。
ブラスターは基本的に右手用ですが、普通の軸保持タイプなので左手に持たせることも可能。
ただし、多少浅くにしか持てません。
サムと。
固定ポーズのサムフィギュアを付けるくらいなら、交換可能な通常ヘッドを付けてくれたほうがいい・・という気持ちは嘘ではないのですが、サムもいたらいたでそれなりに楽しくはあります。
ただ、走ってる姿固定なので、再現できるシチュエーションは限られてきますけどね。
以前のヒューマンアライアンスのように可動する人間キャラのフィギュアを付けるとなると、やはりお値段がぐんと上がってしまうんでしょうね。
でも、そこそこ需要はある気がするなぁ。
というわけで、追いかけっこをするくらいしか・・
ビーが通常ヘッドだったらわりとコミカルなシーンのような気がするけど、バトルマスクなので若干緊迫感が・・
やっぱりこのカラーリングに対応した通常ヘッドが欲しいです。
リベンジ見返す暇がなかったので、構図はうろ覚えですが・・
確かサムのピンチに駆けつけて後ろから飛びかかってたような気がする。
そしてサムはオプティマスの下へ。
主役級が一度倒されて、クライマックスで復活してからの無双という王道展開。
コンストラクティコンを始め、前作から登場TFが一気に増えたことなどもあり、個人的に実写版ではリベンジが1番好きです。
劇中でガチンコはなかった気がするけど、スタースクリームとも対戦イメージで。
どちらもよく動いてくれるので、格闘戦の雰囲気が出しやすいです。
以上、“SS バンブルビー(リベンジ版)” でした。
バンブルビーのトイはリベンジ公開時のRA版、ダークサイドムーンのときのDA版、さらにロストエイジのときのAD版、そしてムービー ザ ベストのウォーハンマーバンブルビーやヒューマンアライアンス版までけっこう持っています・・というか、それでもほんの一部だと思うのですが、そんなこともあってこれまでスタジオシリーズ版はあまり買う気が起きなかったんですよね。
そもそも、スタジオシリーズがこんなに長期のシリーズになり、実写版の登場キャラをほぼほぼコンプリートする勢いになるなんて思いもしなかったので、初期アイテムはけっこうスルーしてましたしね。
とくにデ軍贔屓ということもあって、オートボットの初期メンバーはあまり気に留めていなかった。
だからこれまで気付かずにいたのですが・・バンブルビー、まだ進化していたんですね。
リベンジ公開時に発売されたもの・・は前作のときに発売されたもののリデコなわけですが、まぁそれと較べると確かにかなり小さくはなりましたが、造形、プロポーション面での劇中再現度は雲泥の差。
変形パターンもまったく違うものになっており、可動性能ももちろん向上しています。
小さいゆえビークルモードでは分割線が目立ったり、ガワの合わせにシビアな部分があったりしますが、そのぶんギュッと詰まった密度感は素晴らしいと思いました。
リデコ基のSSー40 ニューバンブルビーからは、成型色や塗装のほかごく一部の造形が変更されているのみで新たにサムのフィギュア付きでお値段据え置きというサービス。
そのサムについてはあくまでオマケという感じではありますが、あればそれなりには楽しめます。
仮に、今後ほかの人間キャラのフュギアも増えてくるとなると、また違った感想になってくるかもしれません。
さて、リベンジ登場のオートボット勢では先日ジョルトの予約が解禁となりました。
残るはツインズか。
リベンジではけっこう見せ場のあった2人ですが、ここまでお預けされているというのは、きっとロボットモードでのサイズ再現が難しいんでしょうね。
単体デラックスクラスにすると大き過ぎるのかな。WFCトリロジーシリーズのミニボット連中みたいな方法もあるとは思いますが・・
ここは是非2体セットで、シモンズとレオのフィギュアも付けてボイジャークラスで発売、とかやってほしいです。
もちろん、のちのちパーシャルでアイスクリームトラック版も出せる設計で・・というのは、さすがに無理難題かな?
あと、リベンジ版のサイドスワイプって出るような噂あった気がするんですが・・勘違いかな?
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
2コメント
2021.09.15 03:07
2021.09.15 02:57