今回のレビューはトランスフォーマー キングダム より、
“KD EXー03 コアクラス オプティマスプライム” 、
“KD EX-06 コアクラス メガトロン” 、
“KD EX-07 コアクラス スタースクリーム” です。
オートボットの “司令官 オプティマスプライム” と、
ディセプティコンの “破壊大帝 メガトロン” 、
同 “航空参謀 スタースクリーム” が、
キングダムから採用の小サイズクラス、コアクラスで登場。
日本ではすべてタカラトミーモール限定での発売となりました。
オプティマスは5月に発売されていたのですが、単体でのレビューはさすがにかなり短いものになりそうだったので、7月発売のメガトロン、スタースクリームと一緒に書くか、ということで今回まで待ってもらうことにしました。
コアクラスのG1戦士ではサウンドウェーブもまだ控えていますが、彼の日本発売は来年1月なので、さすがにそこまで引っ張るのもなんだし・・
コアクラス サウンドウェーブについては、その発売後このレビューに追加するかたちでお届けしようと思います。
さて、キングダムで新設されたコアクラス。
バトルマスターおよびマイクロマスターがお休み(?)となったので、キングダムにおける最小クラスのアイテム群となりますが、おおよそは過去のレジェンズクラスやスカウトクラスに相当するアイテムです。
キングダムからの新メンバーとしてはビースト戦士のラットトラップ(ラットル)やフォッシライザーのヴァータブレイクなどがコアクラスになっていますが、通常サイズからの縮小版という感じで今回のオプティマスたちもランナップされることに。
本来的な意味でのコアクラスサイズのキャラクターが、現状では先のラットトラップやヴァータブレイク型しかいないところを見ると、この縮小版G1戦士の投入こそがコアクラスの目的だったのか? とかも思ってしまいます。
それでは、3体まとめてレビューしていきます。
オプティマスプライム
ロボットモード
言わずと知れた、我らの司令官。またの名をコンボイ。
今回もアースモードでの立体化です。いやはやしっかり司令官です。
小サイズだからと侮るなかれ、造形はしっかりしており、塗装も細かく施されています。
プロポーションも申し分なく、むしろ脚の長さに較べてどうしても腕が短く見えてしまうER オプティマスよりも全体にバランスがとれているようにも見えます。
まぁ、このへんは個人の好みにもよりますが。
顔付きは幾分幼くも見えるかな?
背面は、腰にガワが垂れ下がっているのがちょっと気になりますね。
一応、そのガワパーツとビークルモード時に頭部収納後に蓋になるパネル状のパーツをジョイントして固定するようになっているのですが、あまりかっちり感はありません。
あと、さすがに脛はガッツリ肉抜きされています。
付属武器
イオンブラスター
いわゆるコンボイガンが付属。
長らく小サイズアイテムには武器が付属しませんでしたが、キングダムのコアクラスにはしっかり付属してくれます。
サイズ的に迫力も十分。
保持は3㎜軸になりますが、根元は5㎜になっており、通常サイズのキャラにも持たせることも可能です。
さらに銃口部分も3㎜軸なので、エフェクトパーツの取り付けも可能。
ビークルモード
トレーラーキャブにトランスフォーム。
ちょおーっと縦に長いですが、やっぱりしっかりコンボイ。
ウインドウやグリルなどもちゃんと塗装されています。
変形も当然簡略化されてはいますがER オプを彷彿押させるものになっています。
ただ、腕部の収まりがあまりかっちりしないのと、太腿と前腕がピンで固定されるようになっているのですが、それもかなり緩いこともあって車体が若干前のめりになっています。
イオンブラスターは銃身下のダボをはめ込むことで車体側面にマウントできます。
メガトロン
ロボットモード
言わずと知れた、我らの破壊大帝。
やはりER版のアースモードがベースになっていますが、キャタピラの前面装甲が肩に被るような格好になっているため、ちょっとトップヘビーな印象はあります。
宣材画像などでは腕や太腿がシルバーだったのですが、実際にはガンメタ成型で黒みが強いです。
プロポーションそのものは良好。若干脚が細いかな?
お腹のディティールもしっかり塗り分けられています。脇腹がちゃんと赤いのが嬉しいですね。
顔付きは・・ER版よりは幾分若々しい感じもしますが、やっぱり老けてる(笑)。まぁ、それがメガさまだから。
背面はキャタピラが折りたためずそのままなので、ちょっと箱感強め。
一方で本体部分に目立つ肉抜きはありません。
背中には2箇所3㎜穴が空いており、後述の手持ち武器をマウントできるのですが、右側に取り付けるとほんのりオリジナルの雰囲気が味わえます。
付属武器
融合カノン砲
右腕に装備するメイン武器。
取り外しはできませんが、基部で回転は可能。小さいながらも砲口部分は5㎜穴になっているので、大型のエフェクトパーツを取り付けることができます。
なお、融合カノン砲の取り外しができないことと変形都合が重なり、右の手首のみ回転できるようになっています。
ブラスター
オリジナルが変形するワルサーPー38をイメージした手持ちのブラスターも付属します。
センチュリオンドローンに付属したものと較べるとデフォルメ感が強いですが、トリガーまで造形されているこだわりよう。
やはり保持は3㎜ですが根元が5㎜軸になっており、銃口部分も3㎜軸と抜かりはありません。
ビークルモード
※ 砲塔の前後を間違っていたため、以下ビークルモードの画像を差し換えました。申し訳ありません。
戦車にトランスフォーム。
デザインはやはりER版準拠で変形パターンもその簡略版という印象。
砲塔は融合カノン砲の先に手持ちブラスターを取り付け。
砲塔は回転し、砲身も仰俯角の変更が可能です。
スタースクリーム
ロボットモード
言わずと知れた、我らのニューリーダー(笑)。
彼もアースモードでの立体化となります。
ER版をそのまま縮小したような見ためで、まさしくスタースクリーム。
足首は固定ですが、少し脚を開いた状態で真っ直ぐ立てるような角度で造形されています。
各部のディティールはなかなか細かいですが、塗装についてはオプやメガと較べると少し控えめですかね。
あと、うちのニューリーダーはお顔の塗装に少し乱れが・・まぁ、これくらいは仕方ないかな。
そのお顔ですが、オプやメガ様と違って彼だけER版よりちょっと老けた感があります。
背面もすっきり。
機首パーツの肉抜きは許容範囲かな。
ウイングは後方にたたむこともできます。
付属武装
ナルビーム砲
両肩に装備するビーム砲。
デフォルトの肩から外して手に持たせることももちろん可能。
グリップ(接続軸)は3㎜。ただしオプやメガさまと違って根元部分は5㎜軸にはなっていません。
銃口部分は3㎜軸なので、エフェクトパーツの取り付けは可能です。
ビークルモード
F-15っぽいジェット戦闘機にトランスフォーム。
若干機首は短めですが、これはこれで可愛いバランスでよいです。
変形パターンはけっこう意外性のあるもので驚きました。
裏面を見てもらえば、その意外性の正体がわかってもらえるのではないか、と。
ロボットモード時の胸部キャノピーはダミーなので、ビークルモードの底面にもキャノピーが見えるのもまた面白い。
あと、なにげに肩にナルビームを付けたまま変形できるのもまたポイントが高いです。
比較画像
それぞれの通常サイズ(ER版)と。
まずオプティマス。ロボットモードで。
ERオプにはセンチュリオンドローン付属のでかいイオンブラスターを持たせています。
手脚の長さの比率は実はあまり変わっていないんですが、なんでだろうな? ERオプは腕が短く見えるんだよなぁ・・
実際プロポーションは、コアクラスの前腕が太くなっている位でほとんど遜色ないかんじです。
あ、コアクラスのほうがより小顔になってるかな?
ビークルモードでも。
うん、やはりコアクラスは顔(車体)が縦に長いですね。
しかしディティールなども極端に見劣りするものではないと思います。このサイズでは十分ですね。
肩周りの印象がやはり大きく異なりますが、本体部分はかなり近いデザインになっています。
お腹の塗り分けとか、ER版よりむしろコアクラスのほうが細かいくらい。
ビークルモードでも。
変形パターンもおおよそ踏襲していることもあり、雰囲気はかなり近いです。
ただ黒いですね、コアクラス。
今回の3人のなかでは一番クラス間の差異がない感じでしょうか。
腰の回転ができないところまで見習わなくてよかったけど・・
でも脇腹に空洞ないし。
ビークルモードでも。
やはりコアクラスは機首が短く、ずんぐりスタイルですね。これはこれで可愛いですが。
配色に関しては尾翼に赤いラインがないくらいでとくに見劣りはしないかと。
頭部のサイズも相まってスタスクが一番大きく見えますね。
オプの小顔が際立つ・・(笑)
ビークルモードでも。
こうなるとオプティマスが一番小さく見えるんだなぁ。
ビークルのイメージとしては相応なのかも知れないけど。
以下、画像
まずオプティマス。
足首スイングはできませんが、背負いものもないため自立は安定。ある程度のポーズでもバランスをとるのは容易です。
肘、膝はそれぞれ90度曲がり、肩は変形都合もあって後ろ向きに動かすことも可能。
前腕側面にも3㎜穴があるので、そこに武器を取り付けることもできます。
なお、腰部での回転はできませんが、背中のジョイントを外すことで胸部半ばから回転させることはできます。
スタンド対応穴は腰裏にあります。
ビークルモードにER版のトレーラーを載せてみたり。
案外違和感ないですが、サイズの合うトレーラーも欲しいところですね。
もちろん内部への搭載も可能。
本日のびっくりどっきりメカみたいな。
続いてメガトロン。
やはり足首のスイングはできませんが、踵が長めにとってあることもあって自立は問題なし。
肩に被さるアーマーのせいで腕部可動は若干窮屈です。
自らのガンモードを構えるメガさま。
立て膝も一応可能。
腕部(アーマー含む)基部のジョイントを外すことで若干胸を張ったようなポーズも可能。
スタンド対応穴は腰裏にあるのですが、使用の際には背中のガワ(キャタピラ)を浮かさなければなりません。
まぁ、背中の2箇所の穴も使えないことはないですが。
最後にスタースクリーム。
やはり足首スイング不可、腰も回転もできず、腕部付け根を開くようなこともできないので、可動性という意味では3体のなかでもっとも劣っているといわざるをえませんが、そもそもER版も・・
まぁ、十分動いてくれるとは思いますが。
ただ自立がけっこう不安定なんですよね。踵がもう少し出てるだけで違った気もするんですが、ビークルモードでの見ためを優先した感じですかね。
スタンド対応穴は背中にたたんだ機首部分にあります。
色替えるだけですぐ出せるだろうから、スカイワープとサンダークラッカーも出してほしいですね。
なんちゃってガウォークモード。
なお、ビークルモードでスタンドディスプレイしたい場合は、ロボットモード時と共通のスタンド対応穴を使います。
つまり機首の裏。
まぁ、このサイズからとくに問題はないけど・・
それぞれ通常サイズと絡めて親子の風景を再現したり。
双子が生まれました。
実はオプティマスだけ2個買いしてたり。
それにしても、父親の遺伝子強いな(笑)。
メガトロンは・・父親というよりお祖父ちゃんぽいですな。老け顔なので。
まぁ、子供のほうも十分老け顔ですけどね。
虐められてないか心配・・
ほら、ここは車も通るんだから、ちゃんと手ぇ繋げ!
口は悪いけど、なんやかんやいいお父さんしてそうなスタスク。
しかし、TFってどうやって子孫残すのかな?
オートボットには何組か公式カップルいるけど、ディセプティコンにもいるのかな? あんまり印象がない・・
レジェンズ版のショックウェーブと。
ほぼ同じくらいの大きさ。早くサウンドウェーブも並べたい。
例によってデ軍ばかり充実していくなぁ。
さぁ、戦いだ!
オートボットもほかに誰かコアクラスで出そうよ・・といっても正直候補が思い浮かばないなぁ。
以上、“KD コアクラス オプティマスプライム、メガトロン、スタースクリーム” でした。
同じシリーズ内(厳密には3部作内の2作めと3作めですが)同一キャラが違うクラスで発売されることって、G1リメイク系では久しぶりな気がします。
それぞれ小サイズゆえに若干デフォルメされつつもバランスのとれたプロポーションは格好よさと可愛らしさが絶妙に同居しており、変形も通常サイズのものを幾分踏襲したうえで簡略化するところはしつつ、一方で大胆に変更されたところもあったりと、小さいからといって決して侮れない内容になっていました。
可動も必要十分ですし、ちゃんと代表的な武器も付属。なによりお求めやすいお値段ですし、小さいお子さんやトランスフォーマー初心者のための入門用にもってこいの、非常によくできたアイテムかと思います。
惜しむらくは、これらが日本ではすでに半ば以上沼に身を沈めたレベルのファンしか利用しないであろうモール限定発売となってしまっていること。
こういうものこそ実店舗の棚に並べておくべきだと思うんだけどなぁ・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
2コメント
2021.08.07 08:00
2021.08.07 06:22