今回のレビューは、1/72スケール ハイエンドマスターモデル より、
“HMM051 レブラプター” です。
ジェノザウラーの随伴機としての運用も想定されたガイロス帝国軍の次世代小型量産ゾイド、
“EZー27 レブラプター” が、
小型ゾイドとしては “プテラスボマー ジェミー仕様” 以来およそ10年振りとなる完全新規造形でハイエンドマスターモデル(HMM)で発売されました。
本家ゾイド第2期の完全新作キットとして、ジェノザウラーと共に発売されたのが2000年の3月ですから、それももう21年も前のことになるんですね。
アニメでは、確か一番最初に登場した新型ゾイドで、その初登場シーンでは生身のバン(主人公)に襲いかかってきました。
その迫力に、てっきり中型ゾイド・・少なくともハイパワーユニット搭載型、ひょっとしたらシールドライガークラスの小さめのモーター内蔵型だと思っていたのですが、通常ゼンマイ式の小型ゾイドでした。
それでも、旧シリーズではほぼ見られなかった前傾姿勢の獣脚類モチーフということで、これが新時代のゾイドか、と衝撃を受けたのを覚えています。
間違いなく、第2期を代表するゾイドの一つといってよいと思います。
そんなラブラプターが、待望のHMM化。
同じヴェロキラプトル型のライバル機、ガンスナイパーはかなり初期の段階で発売されたにもかかわらず、レブラプターがここまでお預けを食らったのは、やはりアニメで特定のキャラが乗ることがなかったからかなぁ・・
それでは、レビューしていきます。
キットはパチ組したのみです。
※末尾にHMM052 レイヴェンラプター、HMM ゾイドカスタマイズパーツ パイルバンカーユニットについて追記しました。
レブラプター
西方大陸戦争において、ガイロス帝国が開発した次世代型のゾイド。
一般兵士用に出力の抑えられたオーガのイドシステムを採用。それでも以前の主力機であったイグアンの3倍以上の戦闘力を発揮し、コマンドウルフなどの中型機をも凌駕する性能を示したとされます。
基本的に遠距離射撃武器を一切持たず、その機動性で一気に接近してからの近接格闘戦に特化した機体になっています。
まぁ、アニメでは初登場のインパクトこそあったものの、その後はとくに目立った活躍もない、普通の量産機扱いだった印象ですが・・
つるんと丸みを帯びた頭部、そしてそれぞれに鋭い爪を持った発達した四肢、さらに背中に装備する三日月型のブレードが特徴的。
本家ゾイドは第1期でもおおまかに前期、中期、後期という感じでデザインの系統に変遷があったのですが、第2期から登場した新型については、基本的に中期のラインをベースに、よりモチーフを感じさせるプロポーションやディティール再現が行われていたような気がします。
そんな第2期の新型ゾイドのなかでも、レブラプターは曲線が多用された、とくに生物感が強いデザインで、小型の獣脚類型としてかなり完成したシルエットになっていたと思います。
同時発売となったジェノザウラーが、デスザウラーを意識した、比較的メカメカしいデザインだったのとはまた対照的でした。
そんなレブラプターを、独自解釈のアレンジも加えてよりシャープに、スタイリッシュに仕上げたのが今回のHMM版。
例によって本家よりも一回りほど大型化した、フルアクションキットとして新生しました。
胴体部分の、きゅっと詰まったようなところは、本家キットの雰囲気を再現している感じですね。
このままだと腕と脚が干渉して上手く動かせないように思えますが、実際には上半身と下半身は引き出し可能なフレームで繋がっているので問題はありません。
また、本家では実際の可動部や組み付け固定に必要なもの以外はディティール処理で済まされていたキャップパーツが、今回すべて別パーツ化されています。
その使用数なんと24個。余剰も6個あります。
しかも、第2期から登場の帝国製新型ゾイドではこのレブラプターが初のHMM化となるため、もちろんキャップパーツも新規造形になっています。
・・と思っていたのですが、すでにこのデザインのキャップ、ライトニングサイクスで使用されてましたね。
ただ、パーツとしては新規造形ランナーになっています。アンダーゲートでゲート跡も目立たない親切設計。
カラーリングは、メインの小豆色が本家よりもかなり明るめになっていますが、これはアニメ版の色味に合わせてるのかな。
では、各部をピックアップ
頭部
余計な装飾のない、非常にシンプルなデザインですが、シャープさが増してなかなかのイケメンになりました。
目にあたる部分はクリパーツ。頭頂部のセンサー部分とも一体成型になっています。
口はもちろん開閉。
牙(キラーファング)は組み付ける際、触ると普通に痛いです(笑)。
コクピットハッチも開閉。
内部にはパイロットフィギュアが搭乗可能です。
しかしこのコクピット内部、えらく手抜きだなぁ・・
わりと定番だと思っていた可動式の操縦レバーのようなものもなく、フィギュアはシートの上にただ置くだけ。とくに固定もされません。
なお、今回パロットフィギュアは組み立て式ではなく、一体成型のものが付属しています。
腕部
上腕でロール可動。肘は120度ほど曲げられます。
手首はボールジョイントでグリグリ可動。
3本の爪(ハイパークロー)はそれぞれ独立して可動します。
この爪もまた鋭くて触ると痛い。
ただ、腕部自体は胴体からまっすぐ伸びる軸にボールジョインで接続されているだけなので、肩周りの柔軟性は低いです。
ガンスナイパーでは若干ですが引き出し可能な肩関節があったんですけどね。
また、上腕パーツには肘部分が3㎜穴になっているものも付属します。
基本的に外側のパーツをこちらのパーツに差し換えるのですが、この2つを合わせることで片腕だけ、外と内両方に3㎜穴が空いた状態にもできます。
まぁ、どのみち一旦組んだパーツを外す必要があるので少々面倒。
一応、合わせ目は段落ちモールドになっているので、そこらへんはちゃんと気を遣っている感じですが、ならもっと簡単なアタッチメントパーツとかにしてくれればいいのに・・
脚部
膝は画像までが限界でまっすぐ伸ばすことはできません。
ここもガンスナイパーのようにやや逆間接気味になるくらい伸ばせれば、足の爪(ストライクハーケンクロー)での攻撃ポーズが上手く決まるんですが・・
足首は二軸可動で接地性はそれなり。
ストライクハーケンクローは内側の大きいもの(親指かな)と外側の小さいもの(2本で一体成型)で、それぞれ可動。
バランスをとるのが少々難しいですが、爪先立ちもかのうです。そのほうが本来の獣脚類っぽいかな。
あと、ふくらはぎのスラスターカバーが開閉します。
なお、胴体との接続基部は腕部と違って上下スイングが可能になっています。
脚部側の接続はやはりボールジョイントです。
まぁ、腕部よりは多少柔軟性があるかな、という程度。
胴体
先に言った引き出し式のフレーム。
ただ引き出せるだけでなく、捻り、回転もできるようになっています。
上半身を180度回転させるなど、ここはかなり大胆に動かすことも可能。
ただ、ご覧のように思いっきりフレームが露出するので、見せ方には工夫が必要になってききます
腹部のダクト(?)パーツはスタンドディスプレイ用の3㎜穴付きのものに差し換えることが可能。
実は、胸部の2つのダクトも腹部のパーツと同じものなので、同様に3㎜穴付きのパーツに差し換えることもできます(穴付きパーツは一つしかありません)。
スタンド使用以外にも、カスタマイズ用の3㎜穴として使うのもよいかと思います。
尻尾
左右に可動します。
ただここも、付け根部分でもう少し大きく動かせたらなぁ・・という感じです。
あと、なぜか尻尾のみ本家キットと較べてかなりコンパクトなアレンジになっており、相対的に短く感じられるものになっています。
カウンターサイズ
背部に装備する三日月型のブレードで、レブラプターのメイン武装となります。
本家キットはゼンマイ駆動でこれを前後に振りながら前進しましたが、HMMでは歩行ギミックがないぶん、多数の可動軸が設けられ、かなり自由に角度や向きを変えることができます。
さらに、独自要素としてブレードがスライド伸長し、さらに前後にスイングさせることが可能になっています。
基部はゾイドコアの内蔵ユニットも兼ねており、本体から取り外すことが可能。
ゾイドコア自体ももちろん取り外せます。
イオンチャージャー
本家ではゼンマイを回すためのパーツも兼ねていた装備。
一見射撃武器のようにも見えますが、ゾイドコアから発生するエネルギーの調整や増幅を可能とする装置のようです。
3㎜軸接続なので、デフォルトの位置以外にも取り付けられます。といっても基本的に3㎜穴少ないですけどね。
比較画像
本家トミー版(現タカラトミー)レブラプターと。
明らかに巨大化してます。そしてカラーリングがおおむね明るく。
しかし、ゴドスやイグアンといった旧世代機のHMM版と較べると、アレンジはかなり控えめになっている印象。
もちろん全体のディティールアップやシャープ化はされており、俄然スタイリッシュにはなっているのですが。
まぁ、格闘特化のレブラプターは銃火器を一切装備していませんし、デザイン的にも、生物感が強いので、メカメカしいアレンジの余地はあまりなかったのかも。
尻尾だけが例外といった感じですね。
HMM ガンスナイパーと。
姿勢のせいでレブラプターのほうが大きいように見えますが、トータルのボリューム感はだいたい同じ。
偶然にも、同時期に同じヴェロキラプトル型の野生体(完全に同じものではないかも知れない)をベースとし、やはり同様に限定的なオーガノイドシステムを採用しながら、ガンスナイパーは遠距離射撃よりの万能型として開発されています。
デザイン面でも帝国と共和国の方向性の違いが如実に顕れていて面白いですね。
ちなみに、画像の通常版HMM ガンスナイパーが発売されたのが、2009年の12月なので、実に12年経ってようやく相見えたことになります。
前年の2008年から翌年10年辺りはHMMの全盛期(と勝手に思っている)で、ガンスナイパー以外にもモルガやカノントータスといった小型ゾイドや、セイバータイガー、アイアンコング、レッドホーンという帝国の中核を担う大型ゾイドなどが比較的短いスパンで続々と発売されていました。
なのでレブラプターも、すぐ仲間入りするものと思っていたのですが・・
さて、世に出るまでに12年もの隔たりのあった両雄ですが、実のところ、レブラプターのほうが劇的に進化している・・というほどの違いはないです。
ガンスナイパーも、けっこう動くんですよね。造形面で見劣りすることもないですし。
ただ、やはりレブラプターは圧倒的に組み易くなっていますよね。
パーツ総数もけっこう減ってるんじゃないかな。組んだあとの安定感はぐっと増している印象です。
まぁ、ガンスナイパーのほうの経年劣化もあるとは思いますが。
HMM イグアンと。
新旧の主力機。
まさに、ゾイドというキットシリーズの世代交代を象徴するような並びになっています。
いわゆる怪獣スタイルから、本来の恐竜の姿勢、プロポーションへの移行。
直立2足歩行をするヒトが、素手で同じサイズの獣に適うはずがないのと同じで、どう考えても運動性能に歴然とした差があるように見えます。
もちろん、どちらが好みかというのとはまた別の問題ですよ。
というか、イグアン、けっこう細かく部分塗装してたんだな・・
HMM ジェノザウラーと。
最大威力の武装、集束荷電粒子砲や背中のロングレンジパルスレーザーライフルによる遠距離攻撃ののち一気に接近して格闘戦を展開する、というジェノザウラーの必勝スタイルにおいて、その討ち漏らしを片付けていく随伴機としての運用も考慮されているレブラプター。
実は、それほど極端に大きさが違うわけでもないんですね。
また、同じ帝国製でデザインの方向性はけっこう違います。ジェノザウラーはメカ感強め。
ちなみにゾイドコアですが、限定的とはいえオーガノイドシステムが採用されているレブラプターのコアは大型ゾイドのそれと同じサイズになっています。
画像左がジェノザウラーのコア。そして右が一般艇な小型ゾイドであるイグアンのコアです。
これからも、レブラプターがそれまでの小型ゾイドと比較にならない性能であることがわかります。
もちろん、ガンスナイパーのコアも大型サイズ。
以下、画像
まぁ、先にも言ったようにいくつか不満点はあるのですが、総合的にはよく動いてくれます。
というわけで、いくつかポージングを。
パッケージにも描かれた疾走イメージで。
首と胴体、尻尾の可動で全体をほぼ水平にすることが可能。
長い後脚を前後に互い違いに動かすだけでもけっこうなスピード感が出せます。
自立も安定します。
間接保持力にも不安はありませんし、パーツのポロリもほぼなし。少なくとも今のところは。
ただ、可動部は総じてキツめなので、動かす際は可動部付近を持って慎重に、を心がけたほうがよいと思います。
とくに手足の爪や背中のカウンターサイズは非常に鋭く薄いので、破損には注意。もちろん怪我にも。
飛びかかって足のストライクハーケンクローで攻撃!
て、膝がもっと伸びればなぁ・・
クロー自体も、親指のものはもっと大胆に大きくしてもよかった気がしますね。
全身を縮めるとここまでコンパクトに。
なんか犬っぽい。
可愛いです。
胴体を起こせばほぼ直立2足状態にも。
これもまたなんか犬っぽい。
上からお菓子でもちらつかされてるのかな(笑)。
そしてこの状態でも自立できます。
僕だってたまには銃火器をぶっ放したいんだ!
ということで、基本的にガンスナイパー用のウィーゼルユニットを背負うことも可能です。
ついでに上腕のパーツも3㎜穴付きのものに換えて、ハンドキャノンも装備。
ちゃんとウィーゼルユニットのキャップを付け換えることも忘れませんよ。
VSゴドス。
レブラプター1機で複数機のゴドスを仕留められるそうです。
まぁ見るからに運動性能に差がありますらね。接近されたらもう打つ手なしですわ。
ゴドスキックの体勢に入る暇もないでしょう。やったところで跳ね返されそうですが。
VSガンスナイパー
性能的にはほぼ互角。
しかしその性能を満遍なく振り分けたせいで、ガンスナイパーはなんとなく器用貧乏なイメージがあります。
結局、遠距離狙撃用としてはのちのスナイプマスターにその座を明け渡すわけですからね。
レブラプターとのタイマンとなると、接近される前に仕留めないと、ゴドスと同じ運命でしょうね。
帝国軍小型ゾイド部隊、攻撃準備よし!
なかなかよい布陣になってきた。
あとはここに航空戦力が加われば・・そのときは遠くないかな? あ、でもあれは中型機か。
ジェノザウラーの集束荷電粒子砲発射後、レブラプター部隊突撃・・って、待て、まだ早い!
勢い余ってフライングする1機。
以上、“HMM レブラプター” でした。
小型ゾイドしては最初にも言ったプテラス以来10年振り、全体としても、ワイルドシリーズを除くとストームソーダー以来4年振りとなる完全新規のHMMキット。
ワイルドライガーでも感じたことですが、本当に組み易くなりましたね。
接着推奨のパーツなんかありませんから(笑)。
造形、プロポーションはHMMらしくよりシャープに、よりスタイリッシュになっているものの、初期のシリ-ズに見られた一部過剰なアレンジはなく、わりと純粋なアップデートという印象です。
とくに、基本状態での胴体の寸詰まり感は本家キットの雰囲気が再現されているようで嬉しくなりました。
それでいて、内部に引き出し式のフレームを仕込むことで可動性もばっちり確保という、見事な設計になっています。
四肢や尻尾の付け根の可動域がイマイチ広くないとか、コクピット内部をもうちょっと作り込んでほしかったとか、いくつか不満もありますが、長く待たされたのを、まぁいいか、と軽く許せる(何様かww)くらいには満足のいく内容だったと思います。
ただちょっとお値段が・・本体のみの小型機としては少々お高い。
ガンスナイパーの税抜き3500円に対し、今回のレブラプターは同4800円。
まぁ、12年前のものと単純な数字の比較はできません(実際、19年に発売されたガンスナイパーのカラバリ、ボーンカラーVer.は、恐竜博の限定アイテムとはいえ、4200円になっています)けれども、そのガンスナイパーにウィーゼルユニットを付けたものがわりと最近同じ値段で発売されてところですからね。
どうしても本体のみのレブラプターは割高に感じる・・
あ、でも旧共和国仕様のゴドスも4800円だ。ただあっちはオプションいろいろ付いてくるし。
なお、11月発売のパイルバンカー付きのカラバリキット、レイヴェンラプターは6300円。
もうセイバータイガーを超えてますし、レッドホーンともそう変わらない価格になっています。
なんというか・・
しかしこうなってくると、ブースターキャノン付きのレドラーはいったいいくらになるんだろう?
また数年待たされる可能性あるけど、だとしたらさらに高く・・
※2021/12/26追記
さてここからは、
“HMM052 レイヴェンラプター” と、
“HMM ゾイドカスタマイズパーツ パイルバンカーユニット” に
ついて追記していきます。
レイヴェンラプターの出典は、第2期シリーズのときにウェブコミックで展開していたバトルストーリーの外伝的作品である “ZOIDS 妄想戦記” 。
作品中に登場する改造ゾイドたちは本家トミー版のキットでカラバリやカスタマイズパーツをセットし限定版として、ハピネット限定流通で発売されました。
結局何種類出たんだったか・・
僕が持っているのはアイアンコングイエティとグリーンホーン、サラマンダーヴォンバーンにデススティンガーZS、あとセントゲイルと、シャドーアームリザード。ヘビーアームズケーニッヒウルフもそうだったかな。
けっこう持ってるな・・
残念ながらレイヴェンラプターは持ってなかったです。
HMM化もけっこうされていて、今回のレイヴェンラプター以外にもデススティンガーZS、シュトゥルムテュラン、ファイヤーフォックスにブレードライガーミラージュ、バスタートータスなどが発売されています。
さて、レイヴェンラプター、通常版(レブラプター)のカラバリに新規造形のパイルバンカーユニットをセットにしたもので、通常版発売の翌々月となる11月に発売されました。
同時にパイルバンカーユニットも単品で発売されています。
では、サクッとレビューしていきましょう。
キットはすべてパチ組みしたのみです。
まず本体のみで。
小豆色と黒のツートンカラーのイメージだった通常版からガラリと雰囲気が変わって、ほぼ黒一色に。
まぁ、実際には濃い紺色なんですが、まさにレイヴェン(大型のカラス)と呼ぶに相応しい姿になっています。
フレームパーツの色は、首や手脚などは通常版と同じライトグレー。胴体の一部やイオンチャージャーはゴールドになっています。
造形的な変更点はなし。
可動その他の仕様についても当然通常版から変わりないので、そのへんのことはまとめて割愛します。
では、パイルバンカーユニットを装備して、レイヴェンラプター完成。
ガイロス帝国の黒騎士こと、ハインケル・サーベラー中佐が駆る漆黒のレブラプター。
パイルバンカーを装備することで中型ゾイドとも渡り合える格闘能力を獲得しています。
レイヴェンラプターとは、基本的にそのサーベラーの専用機のことを指しますが、パイルバンカーユニットの装備を前提に調整された後期生産型でサーベラーにあやかって黒く塗り変えられたレブラプターのこともレイヴェンラプターと呼ぶようになった・・というのはHMMでの追加設定でしょうか?
パイルバンカー
専用のジョイントアームを介して本体に装備される、炸薬を用いて前方に杭を撃ち出す格闘用の武装。
小型ゾイドが装備するにはかなり大型の武装ですね。
HMM化にあたっては造形のシャープ化および全体にディティールアップが施され、レブラプターはもちろん、ほかのHMMゾイドに装着しても違和感のないデザインになっています。
ジョイントアームはイオンチャージャーの左右にある3㎜穴に取り付けます。
デフォルトでは左側に装備しますが、接続パーツを左右入れ換えることで右側にも取り付け可能。
パイルバンカーはもちろん杭が前後にスライド。
炸薬弾の入ったマガジンも着脱可能です。
さらに、パイルバンカー同士を連結させることも可能。
数さえあれば無限連結が可能です。
ちなみに、画像向かって左側がレイヴェンラプターに付属のパイルバンカーで、右側が単品版のパイルバンカー。
グレーの色味が違うことがわかると思います。
なお、ジョイントアームもレイヴェンラプターのものは外装と同じダークブルーですが、単品版はパイルバンカーと同じライトグレーです。
また、オリジナル同様イグアン、そしてその原型機であるゴドスの腕部にも装備可能。
オリジナルでは腕部を接続しているキャップを外し、そこに取り付けていましたが、HMM版では新解釈で一部パーツ差し換えにより前腕に装着します。
2つのジョイントで前腕にしっかり固定したうえでハンドパーツでグリップを握る仕様。
これによってイグアン、ゴドスの汎用性の高さも含めパイルバンカーの武装としての説得力がより増しました。
レーダーユニット
HMM版オリジナルデザインのレーダーユニット。
パイルバンカーにレーダーとは? という気もしますが、連動することでより正確な位置に杭を撃ち込める、ということのようです。
このレーダーも組み換えることで左右どちら側にも取り付け可能です。
比較画像
まず本体のみで、通常版と。
成型色の変更のみですが、かなりイメージが変わりました。
胴体フレームやイオンチャージャーのゴールドでなんか強キャラ感がすごい。
パイルバンカーユニット装備で。
通常版には単体版を左右逆に付けてみました。
ジョイントアームはともかく、パイルバンカーやレーダーユニットの成型色は一緒でもよかった気がします。
なお、本家トミー版のパイルバンカーユニットももちろん持っていたのですが、残念ながら行方不明です。
処分はしていないはずなので、どこかに紛れているとは思うのですが・・
たぶん、雑な改造に使っちゃったんだろうな。
アタックユニットはモルガと組み合わせて変なトンボみたいなゾイドにしたのは覚えてるんですけどね。
パイルバンカーはなにに使ったのか覚えてないなぁ・・
なんにせよ、なんで複数個買っておかなかったんだ20数年前の僕。
当時価格300円ですよ。
ちなみに、オリジナルのパイルバンカーユニットは小豆色の単色成型でした。
対戦相手のシュトゥルムテュランと。
・・う~ん、さすがに相手にならないと思うんだが・・
以下、画像
パッケージイラストイメージで。
顔がイラストほど横に向けられません。
脛ももっとまっすぐ伸ばせたほうが疾走感が出せるのになぁ・・
ケーブルパーツがストッパーになってこれ以上伸びないんですよね。
オリジナル版のパッケージイラストイメージで。
高い跳躍力でもって頭上から襲いかかる感じですね。
主武装であるスラッシュハーケンでは横に対する攻撃しかできませんでしたが、パイルバンカー装備により前方への強力な一撃が可能に。
ただ、明らかに重心バランスが悪くなるので、パイロットには高い操縦技術が求められたことでしょう。
通常版にダブルバンカーで。
むしろこちらのほうが安定して操縦はしやすいだろうな。
ただし、持ち味の俊敏性は損なわれそうですが。
小隊イメージで。
いいねぇ。
イグアンとゴドスにそれぞれバンカー装備でガチンコ、といきたかったんですが・・
正直キット的な相性が悪過ぎます。
というのもこの型、肩周りがメチャクチャ窮屈なんですよね。
腕部の付け根はボールジョイント接続なんですが横向けにはほぼ開けませんし、肘の保持力も(これは経年劣化もありますが)弱いのでパイルバンカーの重さでへたりますからね・・
VS シュトゥルムテュラン。
ガイロス帝国のサーベラーと、シュトゥルムテュランに乗るネオ・ゼネバス帝国のカール・ウェンザー少佐とはかつて師弟の間柄。
祖国を捨てた弟子との運命の激闘は、しかし共和国の罠だった・・というようなストーリーですね。
本家トミー版の第2期シリーズで、小型ゾイド用カスタマイズパーツは最初に6種類が一気に発売されました。
今回のパイルバンカーユニットで、ついにそのうちの5種類がHMM化されたことになります。
そして先日、ついに最後の1種であるブースターキャノンが、そのメイン装備ゾイドであるレドラーとともにHMM化決定と告知されました。
いやはや、めでたい。
以上、“HMM レイヴェンラプター” & “HMM パイルバンカーユニット” でした。
通常版の発売からほとんど間を開けずに発売されたバリエーションキット。
ラプター本体の出来のよさは言わずもがな。パイルバンカーも射出ギミックはもちろんのこと、イグアン、ゴドスへの装着に関する新解釈、新規デザインのレーダーなど、HMMらしい抜かりのない構成になっていました。
ただまぁやはり価格的に、いろいろと状況が違うので仕方ないとは思うのですが、レイヴェンラプターがレッドホーンやグレートサーベルの初回版とほぼ変わらないというのは・・
サイズ的にもどうしても割高に感じてしまいますね。
ともあれ、オプションの単体発売も含め、HMMもいよいよ全盛期の勢いを取り戻してきた感があります。
さすが株価急上昇のメーカーですな。
それにしても、先のエア・スタンドリバー会戦での怒濤の新作発表はすごかった。
本家があんな調子なので、余計に嬉しかったですね。
これまでは、バリエーションキットの発売は通常版発売からけっこう経ってから、というパターンが多かったように思うのですが、このレブラプターとレイヴェンラプターのいい流れは継続されるようで、レドラーも1期版(ゼネバスカラー)と2期版(ガイロスカラー)が同時発表。
ケーニッヒウルフも公式限定にはなりましたがヘビーアームズも出すということを最初から言ってくれてますし。
まぁ、それぞれの発売時期は今回のように少しずれる可能性はありますが。
妄想戦記絡みではグリーンホーン持ついに、という感じです。
イエティは見送りましたが、そっちは欲しい。
しかし、オプションの単体発売も含めて一挙に9アイテム発表なんて・・
HMMでまたそんな勢いを感じることができるとはなぁ。
でも、来年中に全部発売されるんだろうか?
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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