今回のレビューは、トランスフォーマー マスターピース より、
“MPー54 リブースト” です。
トランスフォーマートイの最高峰、マスターピースシリーズの最新作として、新機金型を使った2アイテムが同時発売となりました。
今回はそのうちの一つ、オリジナルキャラクターとして新登場した、
“サイバトロン 城都守備員 リブースト” を
紹介したいと思います。
マスターピース(MP)ももう50種類以上発売されてるんですね。
僕が初めて買ったMPはサウンドウェーブで、その関連でカセットロンと、あとは参謀繋がりでレーザーウェーブ、車に変形するものなど、なぜかG2版のバンブルとエグゾーストを持ってますが、まぁそれだけですね。
我ながら偏ってるなぁ・・(笑)
レビューを書くのも今回のリブーストが初めて・・かと思ったらこちら、レビューしてましたね。
2017年の大晦日だった・・
MP買うの4年振りってことか。
トランスフォーマーは同一フォーマットにほぼ同等のサイズ感でたくさん並べてこそだと思う(オリジナルトイはサイズ感なんて無茶苦茶でしたが)ので、MPは本当に好きなキャラか、とくにいいな、と思ったものしか買ってこなかったのですが、なんでまた今回リブーストの購入に至ったのかというと、やはり1番の決め手はモトコンポですかねぇ。
バイクにはまったく興味ないんですけど、あれだけはなんか可愛いから好きです。
1/12のプラモも買って、FAGスティレットの愛車になってます。
・・と、話が逸れました。
MPはここ数年高額化の傾向にあり、構造面でも複雑になってく一方で、不具合や品質面の問題が取り沙汰されることもしばしばあったように思います。
そんななかで、比較的シンプルな構造に回帰したようで、価格的にも抑えめで登場した “MPー53 スキッズ” と “MPー54 リブースト” 。
まさかの2種同時発売。
メインはもちろんスキッズで、リブーストはカラバリ枠なわけですが、ただのリカラーではなく一部造形が変更されており、付属品にも違いがあるなど、妙に力が入っていまし。
というのも、彼らが変形するホンダ・シティが生誕40周年なんですってね。
その記念コラボアイテムでもあるわけです。
なるほど、なんで今スキッズ? と思ったんですが、そういうことなんですね。
で、コラボアイテムという意味ではやはり今回のために新たに設定が起こされたリブーストのほうがより重要だと思うのですよ。
まぁ、元ネタとしてはトランスフォーマーの前身であるダイアクロンで “カーロボット No.6 ホンダ・シティR(レッド版)” というものがあったようで、それにあらためてトランスフォーマーとしてのキャラ付けをしてのが今回のリブーストということになります。
スキッズのカラバリとしては、すでにシルバーカラーのクロスカットというキャラもいる用ですが、そちらは後日モール限定での発売となっています。
ともかくもリブーストは新キャラで、しかもオリジナルのダイアクロン版に付属していたモトコンポやそれに乗せられるホロマター・アバターフィギュアなど付属品がスキッズよりも断然豪華で、なのに価格は一緒となれば、そりゃあどちらか一方を選ぶのならリブーストのほうを選ぶでしょうよ。
とまぁそん感じで、久々にMP買ってみようかな、という気になったわけです。
しかし、11月はすごかったですね。9月、10月と大人しめだったのでその反動が・・
結果として一般販売品5種、モール限定品1種の計6種。SSノーは2つ買ったので、数は全部で7つと久々の大量購入となりました。
それでは、レビューしていきます。
まずパッケージ。
MPの共通フォーマットですね。黒地で厚みのある箱は高級感があります。
上部中央にCITY、さらに右下にLONG LIFE DESIGNのロゴ。
本田技研工業株式会社の正規ライセンスを取得している証ですね。
箱のサイズは、たぶんこれまでの平均的なカーロボ系(バンブル含む)と共通で、スタジオシリーズのデラックスクラスの箱とほぼ同じ大きさです。
裏には今回のMP化の経緯やトイの特徴、ホンダ・シティRの解説などが記載されています。
キャラクターカードも付属。
数値はなかなか優秀ですね。
あと座右の銘・・
ロボットモード
ビークルモードのボンネットが胸部なり、ドアが背中でウイングのように配置されるデザインはフェアレディ型にも通じるわりとオーソドックスなもの。
もちろん、車種の違いでフェアレディ型よりも幾分角張った見ためではあります。
最近のG1由来のMPだと、アニメデザインベースで妙にのっぺりした姿のものが続いていた印象ですが、今回はほどほどにディティールも入っており、アニメとオリジナルトイ両方のデザインがちょうどいいバランスでまとまっているように思います。
若干腕が細く感じますが、それ以外は均整の取れたプロポーション。
ただその腕の接続位置が低く、
それにしても、メインカラーが赤で、頭部が青くてマスクタイプとか、どこかの誰かによく似ている。
シルエットは全然違うんですけどね。
その頭部のアップ。
まぁ、デザインは基になっているダイアクロン版を踏襲しているということなので、あらためてあのヒトを意識したわけではないのでしょうが。
マスクの塗装、左側に小さいダマができちゃってるのが残念。
首許にはサイバトロンマークがありますが、
なんでこんな狭いところに? 目立たないよ・・
背面。
よく見るタイプの後ろ姿。
しかし、中央のガワは3段階に折りたたまれて上半身・・輿の上でしっかりとまとまってスマートです。
脛裏側のディティールはビークルモードの後部そのものですが、実際のビークルモードでは内側にたたまれるダミーパーツで、ウインドウ部分はクリアパーツではなく塗装で再現されています。
メインカラーの赤は、ビークルモードで表面に来る部分は艶のある塗装が施されています。
一方腕部などは成型色ですが、色味の違和感はあまりないと思います。
太腿のシルバーも塗装。
拳は親指が固定。人差し指は単独で、中指以下の3本は一体でそれぞれ可動します。
また、変形都合で手首もスナップが利くようになっています。
付属武器
3種類の射撃武器が付属。すべてシルバーメッキが施されています。
基本的な取り付け方法も共通で、前腕の前面、あるいは側面にあるダボ穴を使用します。
レーザーガン
このレーザーガンのみグリップがあるので、前腕へのダボ穴への取り付けと拳によるグリップ保持の2段階でしっかりと固定できます。
なお、グリップは収納することができるので、その場合前腕ダボへの取り付けだけでも固定可能。
ロケットポッド
ロケット弾は取り外すことができます。
レーザーガントレット
2連装のレーザー砲ですね。
なお、3種の武器をすべて同時に装備することはできません。
また、前腕以外に武器をマウント、あるいは収納できるような場所もロボットモードではありません。
ビークルモード
本田技研工業株式会社、通称HONDA(ホンダ)のコンパクトカー、ホンダ・シティRにトランスフォーム。
当然、ホンダの監修がばっちり入っており、デザイン、フォルム、ディティールとどれも素晴らしい再現度・・だと思います。
手のひらサイズのコンパクトカー。可愛らしくもしっかり機能的という感じ。
なかなかに薄いパーツ、細かいヒンジ等もあるのでそれなりに注意は必要ですが、思ったより頑丈で、強度はしっかり確保されているように思います。
慣れるまでは腕部の収納(ボンネットの裏側)に少し手間取るかもしれませんが、全体にストレスなく、かっちり綺麗に変形してくれます。
先にも言った通り外装部分は全塗装。非常に小さなエンブレムやロゴも再現されており、塗装の精度は問題ありません。
角などに一部塗装剥げがありましたが、まぁ許容範囲でしょう。
ウインドウは暗めのスモークの入ったクリアパーツになっています。
フロントウインドウにわずかに塗料が跳ねていましたが、溶剤で拭けば綺麗に取れました。
ちなみにスキッズが変形するのはシティ・ターボで、ボンネットやフロントグリルの形状に違いがあります。
ダイアクロン版では色が違うのみだったようですが、今回のMP版ではそれぞれの形状がちゃんと再現されています。
顔を真正面から。
ちょっとボンネットが浮いてますね・・
ヘッドライトはシルバー塗装の上からクリパーツを被せてあります。
中央にはホンダのエンブレム、ナンバープレートにはCITYのロゴが。
お尻。
こちらもロゴやエンブレムが再現されています。
テールライトは直接塗装ですね。
ボンネットのハッチは開閉可能。
内部にはエンジン類が再現されています。
ここも細かく塗装が施されていますね。
なお、ハッチは前方のジョイントを外したのち、一旦前方にスライドしてから上に開く仕様です。
ハッチはけっこう薄いパーツで、ジョイントもかなり細いピンなのですが、先にも言ったように案外頑丈。
左右のドアももちろん開閉。
これも側面ジョイント(2箇所の軸)を外してからドア全体を後方にスライドさせてから開くようになっています。
内部には後述のホロマター・アバターを乗せることも可能。
ただシートやハンドルといったインテリアは再現されておらず、あくまで空いている空間にフィギュアを入れ込むだけです。
もちろん、助手席側にも乗せられます。
リアハッチも開閉。
ここもまずハッチを押し上げるようにして天面含めて一旦ジョイントを外し、ハッチを後方に引き出してから天面を戻すという一手間を挟んでから開きます。
内部にはわりと広めの空間があり、各種付属品の収納が可能です。
武器は3種まとめて収納することができますが、順番があります。
まずレーザーガンのグリップと銃身をたたんで収納状態にし、
これはジョイントでしっかり固定できます。
続いてレーザーガントレット。
これは本体ではなくレーザーガンにジョイントで取り付けるかたちですが、先にレーザーガンを本体に収納した状態で取り付けようとするとレーザーガンの固定が外れてしまうことが多いので、あらかじめ下画像ように2つを合わせてから、
まとめて収納(本体にジョイント)するほうが効率がよいです。
これはとくに固定できず、ただ空いているスペーズに置くだけです。
ハッチやドアを全部開けた状態。
こういったことができるのはやはりMPですねぇ。
その他付属品
モトコンポ
初代シティと同時発売された、シティに積め込める小型携帯バイク。
ダイアクロン版にも付属していたオプションらしく、今回も付属の運びとなりました。
なお、同時発売のMPスキッズには付属しません。
小さいながらもモトコンポの特徴的なフォルムが忠実に再現されています。
外装のカラーは本体に合わせた鮮やかな赤。側面のMOTOCOMPOのロゴももちろん再現されています。
残念ながらタイヤは一体成型なので転がし遊びはできませんが、ハンドルが可動。
さらに差し換えなしでハンドル、シートの収納が可能。
そして本物同様、シティ(本体)に積み込むことができます。
ただ、これもとくに固定はされません。
ホロマター・アバター
モトコンポや本体に乗せることができるアバターフィギュアが付属。
MP バンブル Ver.2.0に付属したスパイクのクリア整形版だそうです。
白背景だとなにがなんだかわからないので、パッケージを後ろに置きました。
全高5㎝ほどのミニフィギュアですが、前身8箇所が可動シアル程度のアクションも可能です。
SSウィーリーやダニエルは見習って欲しい(笑)。
モトコンポに乗せるとこんな感じ。
やはりとくに固定はされない(何回めだ・・)ので、本当にただ乗せるだけです。ハンドルを握らせることもできません。
まぁ、雰囲気ですね。
リブースト本体とのサイズ感。
ロボットモードで。
う~ん・・微妙にスケール合ってない気がする。
こんなもんなのかな?
比較画像
オリジナルのダイアクロン版やスキッズは持っていないので、とりあえず数少ない手持ちのMPと並べてみます。
まずG2版バンブルと。ロボットモードで。
MPシリーズのスケール感は統一されているそうですね。
デストロン勢は・・たぶん統一されていないけど。
ビークルモードでも。
こっちはどうなの? スケール合ってるの?
エグゾーストと。ロボットモードで。
全高、ボリュームともにだいたい同じくらい。
実際、このエグゾーストくらいしかまともな比較対象がないのですが、やはりかなりシンプルになってますね。
もちろんいい意味で。
ビークルモードでも。
こっちはだいたいスケール合ってるような気がする。
エグゾーストも塗装やプリントがかなりの量施されているんですが、全塗装のリブーストのほうがリッチ感はありますね。
似ていると話題のあのヒト・・コンボイ司令官(ER オプティマスプライム)と。ロボットモードで。
まぁ、ぶっちゃけ顔が似ている、というだけでシルエットは全然違うんですけどね。
サイズはおおよそ同じくらいですから、やはりWFCラインとはスケール感が違うということですね。
バストアップで。
あらためて見較べると、言うほど似てないかも(笑)。
ただ、なにか別の世界戦のシリーズで〇〇コンボイとかいう名前のキャラで出てきそうな雰囲気はあります。
ビークルモードでも。
さすがにコンテナには入れませんね。
MP版のコンテナには入れるのかな。
以下、画像
足首のスイングにより接地性も良好で自立は問題なし。
股関節にはクリックが仕込まれており、動かすたびにカチカチと鳴るのが小気味よいです。
立て膝も綺麗に決まりますし、ことか半身についてはかなりよい印象。
ただ上半身・・先に言った腕部の接続位置の低さがネックですね。
下画像のように、角度によってはかなり不自然に見えてしまいます。
基部ごと跳ね上げられたりしたら多少ごまかしも利くのに、それもできませんし、なんとも気の抜けたポージングになりがち。
指が開いたり、手首もスナップを利かせられたり(レーザーガンを前面向きで保持する場合は動かせませんが)と、腕部自体の可動性はよいだけに、その付け根問題が余計悪目立ちしてまうのは残念ですね。
まぁ、よく動くことは間違いない。
腰裏にスタンド対応穴があるので、それを使って。
さすがMP(?)緩くない!
レーザガンとレーザーガントレットの銃口には、無理矢理ですがWFC系のエフェクトパーツを取り付けることもできます。
まぁ、あまり強引に突っ込むとエフェクトの穴が広がったり割れたりすると思いますので、あくまで自己責任でお願いします。
3種の武器を全部まとめて装備する荒技。
レーザーガンにレーザーガントレットをジョイントしました。
ビークルモードで収納するときとは逆向きにはめ込みました。3連装レーザーガンになりました。
パトロールに出動だ。
今はまだ非正規雇用だが、頑張って正規雇用にしてもらうんだ!
コ「君が最近入った新人か、よろしく頼むぞ。
リ「コ、コンボイ司令官!! はい! 頑張ります!
リ「あの・・ファンなんです! 握手してください!
コ「あぁ(ファン・・か、なんとなくわかる気がする)
以上、“MP リブースト” でした。
同型2アイテムの同時発売というのは、マスターピースでは初めてですかね。
一応、本命はスキッズだとは思うのですが、むしろ付属品の豪華さで完全にリブーストのほうが優位という印象です。
なんでこんなに差を付けられてしまったのか? 正直スキッズが気の毒でならない(笑)。
彼にもモトコンポ付いてたら、僕も2つ一緒に買ってたかもしれない・・
しかしスッキズも不思議なキャラクターですよね。
そもそもアニメでの登場は2話程度で、日本でのトイ発売も随分後半になってから、しかもサンストリーカーとバズソーというなんの脈絡もない2体とのセット販売。
それに関しては、サンストリーカーもわりとアニメの序盤から登場してるのになんで抱き合わせ? とそっちも可哀想になってきますが・・
ちなみにその謎の3体セット、持ってました。もう全部手許にはないんですが。
ともあれ、その後のスキッズはアンコールでの復刻だったり、まったく姿は変わってしまいましたが実写版に登場したり、通常ラインでも何度かリメイクされてますし、そういう意味では、わりと名前は聞くキャラなんですよね。
まぁ、本格的にオリジナルデザイン準拠でリメイクされたのは今回のMP版が初めてだと思いますが、にもかかわらず美味しいところをポッと出のリブーストに持っていかれた感が・・いや、僕の勝手な印象ですけどね。
というかスキッズの話はいいよ(笑)。
マスターピースというと、とくに最近のものはかなり複雑な変形で造りが繊細、それに伴い価格もどんどん高額になっていく・・というようなイメージでした。
コンボイのVer.3なんて50000円でしたか?
さすがに手が出ない・・というか、そもそもあまり欲しいとも思わなかったんですけどね。
そんななかで、原点回帰とでもいうのか、比較的シンプルで価格も抑えた感じのシティ型。
変形難度もWFCなどの通常ライントイと大差なく、そういう意味では少し拍子抜けした部分もあるのですが、ストレスなくかっちり決まる変形は35年前のオリジナルトイに近い感覚でした。
今となってはまぁ見ない、メッキ処理された武器なんかも嬉しい
もちろん、プロポーションは現代ふうにアレンジされていて、しかしスタイリッシュになり過ぎない絶妙な塩梅で、当然フル可動。
ただまぁ、腕の位置だけはどうにかならなかったのか、とは思いますが。
ライセンス所得によるビークルモードの再現度、細かい造形、丁寧な塗装でホンダ・シティのカーモデルとしてもかなり高いレベルになっていると思いますし、さすがマスターピースの名は伊達じゃないですね。
マスターピースもなんだかんだ長い歴史のなかで紆余曲折あって、同じキャラクターでもいろいろなアプローチをしてきたわけですが、変形トイとしての安定感、ロボット、ビークル両モードのバランス、豊富なオプション(スキッズはそうでもないようですが・・)といったところで、今回のシティ型はまたひとつの指標になったのではないでしょうか。
正直不安はあったんですよね。ハウンドとか、大変だったような話は聞いてますし。
でも思い切って買ってみてよかった。
今後このクオリティが維持されるなら、トレインボットも安心かな。
今回のシティ型がダメだったら、MPGショウキ、そしてライデンになんかどうしても機体できませんからね。
ひとまず前提条件はクリしたかな。
もちろん構造の複雑さは段違いでしょうけど。
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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