HGCE ダガーL レビュー

 今回のレビューは、1/144スケール ハイグレードコズミック・イラ より、

“HGCE 237 ダガーL” です。


 “機動戦士ガンダムSEED  DESTNIY” より、

地球連合軍の主力量産型モビルスーツ、

“GAT-02L2 ダガーL” が、

HGCEで発売されました。


 実のところ、発売されたのは今年の4月で、予約購入していた(その頃はまだ、できた・・)のですが、発売直前だったかな? プレバンで拡張セット発売のアナウンスがあったので、どうせならそれも手に入れてから併せてレビューしようと思いまして、ナンバリングとレビューの順番が前後することになりました。

 しかも2次受注での確保で、その後もなんやかんやあって結局今頃になってしまった次第です。

 まぁ、拡張セットだけなら1次受注でも買えたんですけどね。

 同時に受注が始まったネオ専用のウィンダムが、あっという間に売り切れてしまったもので・・

 それでもたしか翌日に2次受注が始まって、無事一緒2次受注分を確保することができました。

 いや、専用機とはいえアナザー系の量産機のカラバリが数時間で売り切れるなんて思いませんでよ。

 もっとも、最近のプレバンの1次受注はあえて数を絞ってるような気がしないでもない。

 というか、1次で転売屋を捌くので、一般の方は2次以降でゆっくり見定めてからどうぞ、というようなことでもあるのかなぁ・・と、勝手に思っております。

 とまぁそんなところで、今回はタイトルのダガーLに加えて

 “HGCE ウィンダム & ダガーL用 拡張セット”、

ついでに

 “HGCE ウィンダム(ネオ・ロアノーク専用機)” についても、

さらっと紹介してきたいと思います。

 キットはパチ組みに最低限の墨入れ、一部塗装と付属シールによる仕上げです。


ダガーL

 地球連合軍がストライクガンダムをベースに開発した量産型MS、ダガーシリーズのCE73時における主流機。

 前作中盤に登場したストライクダガーは、本来量産予定だったダガーの簡易版なので、今回のダガーLとの直接の繋がりはないはず。

 デザイン的にはストライクダガーよりも洗練された感じはありますが、性能面ではさほど向上しておらず、結果ウィンダムに主力の座を奪われることになります。

 しかし、ストライカーパックを装着可能な汎用性もあって多数のバリエーションが運用されることになりました。

 HGキットとしてはウィンダムより後発となりますが、設定通りストライクガンダム(大本はHGBF ビルドストライクガンダム)からパーツを流用しています。

 HGCE エールストライクガンダムが7年以上前のキットなので、今回のダガーLも感触的に一昔前のキットになってしまうかと思いきや、実は流用パーツは腕部や膝関節などかなり限定的で、7割近いパーツが新規造形になっており、構造も最新のフォーマットにアップデートされているため、一部FineBuild構造が取り入れられているウィンダムよりもむしろ作り応えがあります。

 価格的にもウィンダムがジェットストライカー付きで税抜き1400円、ダガーLが本体のみで1200円なので、本体だけならばダガーLのほうがわずかですがコストがかかっているように思います。

 ガンプラあるあるではありますね。

 ストライカーパックの装備が前提ということもあり、本体は余計なもののない、非常にシンプルなデザイン。プロポーションはベース機であるストライク、そして後継機となるウィンダムとすでにHG化されている関連基と並んでも当然違和感のないものになっています。

 色分けは成型色でほぼ完璧に再現されており、ホイルシールは付属しません。


 頭部バイザーおよびカメラはクリアパーツで、内部ディティールも再現されています。

 この内部ディティールの構成がけっこう面白いものになっていて、頭部左右に装備するバルカン砲(正式名称は)M2M5 トーデスシュレッケン12.5㎜自動近接防御火器)のパーツと一緒に成型(A㉕とA㉖)されており、左右から合わせたあと、その上からクリアパーツ(D①)を被せる方式。

 内部パーツもちょうどディティールに沿った位置ではめ合わせるようになっており、合わせめが出ないようになっています。

 今回その内部ディティー部分をメタリックブルーで塗装しました。


 腹部にはストライクにはなかった前後左右へのスイング可動が追加されています。

 内部のパーツのはめ込みが少々厄介ですが、とくに左右はけっこうスイングできます。前後は気持ち程度。


 背面は非常にシンプル。

 ストライカーパック装着用のコネクタは単純な3㎜穴になっています。

 今回のキットはMS本体のみでオプションのストライカーパックは付属しませんが、HGCE エールストライクガンダム付属にエールストライカーや、

同ウィンダムに付属のジェットストライカーを取り付けることもできます。

 旧HGのストライカーパックとも互換性があるようです。


武装類

M703k ビームカービン

 旧HGのストライカーパックとも互換性があるようです。


武装類

 小型のビームガン。

 とくにギミックはなく、本体へのマウントもできません。

 汎用持ち手で保持します。ただ、トリガーガードの造形は中途半端ですが、グリップ端が出っ張った造形になっているので、どのみち手甲パーツを外さないと持たせられません。

 スコープ内部は一応メタリックブルーで塗っているんですが、わかりませんね。


ES04B ビームサーベル

 左右の腰部サイドアーマーに1本ずつマウント。

 ウィンダムも同じものを装備します。

 ビーム刃がはいつも汎用パーツ。

 相変わらずちょっと長いですね。


シールド

 とくに型番などないのかな? 純粋なシールドです。

 表面の赤い部分もちゃんとパーツで色分けされています。

 L字ジョイントで前腕に取り付けます。


 さて、ここからはプレバン限定の拡張セットの内容となります。

AQM/E-M11 ドッペルホルン連装無反動砲

 ストライカーパック規格のバックパックとして背部に装備する対艦用の実体弾タイプの連装砲。

 MS本体の全高を優に超える長砲身の迫力がすごいです。

 砲自体はボールジョイントで上下、さらに左右にもある程度開くことができます。

 基本もモナカ割りなのでサイズの割り重さはそれほどなく、装備時の自立もとくに問題ありません。

 側面のセンサー部分はシールで再現されます。


マルチランチャーパック

 大型のミサイルランチャーを2基備えたストライカーパック。型式は不明です。

 劇中では核ミサイルを装填し、主にウィンダムが装備していた印象なので、ウィンダムに装着してみました。もちろんダガーLにも取り付け可能。

 基部、そして左右のランチャーがそれぞれ可動。

 ランチャーは基部から少し引き出すことで若干左右に開くことも可能になります。

 側面の廃熱カバー(?)は開閉可能。

 装填しているミサイルはランチャーのレバー部分をスライドさせることで取り出すことができます。


Mk5 核弾頭ミサイル

 マルチランチャーに装填される大型の核ミサイル。

 ほかにも用途の違う数種の弾頭を装填することができるそうですが、今回付属するのはこれだけ。

 カバーは取り外し可能。

 核を示すシールも付属しますが、今回は貼っていません。

 ミサイルの後端には3㎜穴があり、汎用のスタンド等を使って発射状態をイメージしたディスプレイも可能になっています。


Mk315 スティレット投擲噴進対装甲貫弾

 ダガーL、ウィンダムがサイドアーマー内に収納形態している投擲武器。

 2つ付属しています。

 汎用持ち手で保持するのですが・・ちょっとでかくないかな、これ?

  なお、サイドアーマーへの収納はもちろん再現されていません。


ウィンダム(ネオ・ロアノーク専用機)

 ダガーLに代わる連合の新型主力MS、ウィンダム。その先行生産機を、第81独立機動群ファントムペインの隊長、ネオ・ロアノーク用にカスタムした機体。

 とはいえ、MS本体は外装がネオのパーソナルカラーである紫メインに塗り変えられているのみで、性能的にはのちの正式採用された量産機と変わりないようです。

 ただ、装備するジェットストライカーはエンジンのリミッターが外されており、量産機のそれより高い機動性を発揮できるそうな。

 パックの見ためとカラーリングは同じです。

 そんなわけで、一般販売された量産機のカラバリとしてプレバンで限定発売されたネオ機。

 特徴的なカラーリングが主に成型色で再現されています。

  一部配色パターンが違うため、量産機とはランナーのパーツ配置が異なっている部分がありますが、造形的な変更はなし。

 武装類もまったく同じで、追加や変更はありません。

 しかし、シールドのみ量産機のパーツのままでは配色が真逆になるため、2色成型のランナーを新規に追加することでカラーを再現しています。

 そのため、シールドは色違いで2つ組めます。

 腕部に装備するためのジョイントは1つしか付きませんが。

 価格は据え置きなのでちょっとお得(?)。


 詳しくは以下より、以前書いた量産機のレビューをご覧ください。

比較画像

 ストライク、ダガーL、ウィンダム、すべてHGUC版の本体のみで。

 ウィンダムがほかの2機より頭半個分ほど背が高いです。

 ダガーLはストライクをシンプルにした感じですね。

 胸部から腹部、そして脛のデザインなどに面影が残っています。

 ストライカーパックについては背部のコネクタのみ継承されていますが、方のウエポンラッチはオミットされているので、ソードストライカーやランチャーストライカーなど、肩にも装着するタイプのパックには完全対応していませんね。

 それは後継のウィンダムも一緒。

 で、ダガーLとウィンダム。

 シンプルからまた妙に趣味的なデザインに奔ったな、という印象。

 一方でやはり腹部や脛のラインには共通点があり、ビームサーベル、スティレットといった流用武装をマウント、収納しているサイドアーマーの形状はほぼ同じです。


 ウィンダム。ネオ機と量産機で。

 本体は色が違うだけ。ジェットストライカーは色も一緒だけど、中身はちょっと弄ってある、という程度の差。

 しかし、紫メインの機体ってあまり記憶にないですね。

 パッと思いつくのはサイコMk-Ⅱとか、ベルガ・ダラスとか?


以下、画像

 高い可動性とシンプルデザインゆえの扱いやすさであらゆるポーズが安定します。

 間接の渋みも十分でポロリもなく、弄っていてもノンストレス。


 スタンドを使って。

 意外に格好いいんだよな、こいつ。


 量産機といえば集団戦。

 そして半ば棒立ちで銃を構えるのがそれっぽいイメージ。

 リーオーからのクセでアナザー系の量産機はとりあえず2個買いするのが個人的なルールになっています(笑)。

 ウィンダムだけ忘れて1腰か買ってませんが・・


 拡張セットと組み合わせて。まずはドッペルホルン。

 思ってた以上に砲身が長いです。

 しかしこのハッタリ具合が種らしい、という気もするなぁ。

 併せてバズーカ(Mk39 低反動砲)も欲しかったですね。


 スティレットで。

 でかいクナイですね。

 ご覧の通り、立て膝も比較的綺麗に決まります。スティレット関係ない・・


 マルチランチャーパックをウィンダムに載せて。

 青き清浄なる世界のためにーっ!

 白バックで白い核ミサイルが見辛くてごめんなさい・・

 噴煙エフェクトみたいなものと合わせるとよりイメージが膨らみますね。

 宇宙で噴煙出るかどうか知りませんが。


 ネオのウィンダムで。

 ガンダムのパチもん感強めのウィンダムですが、ネオ機はさらにこのカラーリングで胡散臭さ倍増ですね(笑)。

 もう視聴者に正体隠す気ない仮面のヒトって、ある意味ガンダムシリーズのお約束ですが、当時見てた僕は、ワンチャン変声機使ってる別人というオチに賭けてました。

 なんかいろいろ吹っ切れて飛んじゃったサイなんじゃないか、とか考えてましたよ。

 種キャラだとサイ推しなんで、僕。

 なお、ほぼ同志はいないもよう・・(悲)

 結局、普通にムウさんでしたね。

 で、普通に記憶戻って、普通に味方になるし。

 スティング、アウダ、ステラの末路の悲しいこと・・


 よーし行こう。慎ましく、な・・

 この台詞いつ言ったんだっけ? まだエグザスに乗ってたときだったかも・・

 また機会があれば種も種死も見返したいですね。

 でも、1クール12話くらいに慣れてしまった今、50話通して見るのはけっこうキツイ。というか、単純に時間がない・・

 それはともかく、カオス、ガイア、アビスもHGCEで欲しいです。


 以上、“HGCE ダガーL” でした。


 アナザー系の量産機のHG化。

 まずWからリーオー、マグアナック。Gからデスアーミー。SEED DESTINY(種死)からウィンダムと来て、Xからのドートレスのプレバン送りを鋏み、もう一度種死からダガーL。

 種はスルーされましたね・・

 HGCEはほかのアナザー系よりも優遇されている感じはあります。

 まぁ、最近HGACの追い上げが激しく、G-UNITも含めるとたぶんもうキット総数では負けていると思いますが、なんにしても種からのキット化は案外少なく、メインは種死という印象です。

 種系の量産機なら、やっぱりまずはジンだろう、と思うのですが・・

 まぁ、連合系のほうがストライカーパックシステムのおかげでバリエーション展開がしやすいというところなんでしょうね。

 今回一緒に紹介した拡張セットはまさにそういうことで、劇中に登場したのオプションが充実する点ではポイントが高いです。

 ダガーLのドッペルホルンと、ウィンダムの核ミサイルはやはり印象が強かった。

 ドッペルホルンとマルチランチャーパックではランナーを分割できるようになっているので、たぶんそのうちドッペルホルン付きのダークダガーLもプレバンで来ますよ。

 そのときには、バズーカも付けてくれるかな?

 ほかにも、劇中未登場含めていろいろなストライカーパックがあるので、そのへんのキット化もあるかもしれませんね。


 ダガーL本体についてが後回しになってしまいました。

 ストライクの流用キット・・ではあるのですが、その実流用パーツはほんのわずかで、体幹部分の構造含めほぼ新造されています。

 可動性はストライクはもちろん、設定上後継機であるはずのウィンダム以上。

 色分けもシールを使わず成型色のみでほぼ完璧。メインカメラおよびバイザーにクリアパーツを使用と、やはりウィンダムよりもキットとしての完成度は高い感じはあります。

 後発ですから、仕方ないところはありますけどね。

 ウィンダムと較べるとかなりシンプルなデザインではありますが、これくらいのほうが量産機らしいと思います。

 というか、ウィンダムは妙にヒロイックなんだよな。


 さて、種関連、これまでにHG化されているのはガンダムと連合系ばかり。

 そろそろザフト系の機体も欲しいですね。

 先にも言ったジンが候補としては筆頭だと思いますが、ウィザードシステムの展開も視野に入れるならザク系もあるでしょうね。

 でも、ほかにもまだまだいるガンダムたちのほうが優先順位高いか・・

 Wが一段落したら、デュエル、バスター、ブリッツ、イージスと来る可能性もありますね。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。

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