ヘキサギア ブースターパック005 レビュー

 今回のレビューは、1/24スケール ヘキサギア より、

“ヘキサギア ブースターパック005” です。


 破壊も創造もすべておまえが決めろ・・

 コトブキヤのキットブロックシリーズ、ヘキサギアの世界観をより拡げるブースターパックシリーズに、バルクアーム型に対応した飛行用オプション(エアマニューバスラスター)が登場。

 003のバギーと同様、“デザートイエロー” と “フォレストグリーン” の2色同時発売となりました。

 今回は、やはり同時発売された “アーリーガバナー Vol.6” も併せてレビューしていきたいと思います。


 とうとうブースターパックまで大型のパッケージに・・

 当然のように価格も初期のヘキサギア単体よりも上がってますからね。

 まぁ、バルクアームに匹敵するボリュームなんだから仕方ない。

 それだけ空を飛ぶということは大変なんですよね。スティールレインの巨体を見たときにも思いました。

 バルクアームを飛ばすためには、本体とそう変わらない規模のオプションが必要になる・・説明書の解説にも書いてありましたが、それだけのコストをかけてまでバルクアームを飛ばす意味はない、というミもフタもない結論が実にリアルですねぇ(笑)。

 そんなこともあって、それから第3世代機が戦場の主流となるまで、航空戦力はほぼ発達しなかったということなんですね。


 さて、今回のブースターパック(BP)005。

 バルクアームαおよびβに装着可能な飛行用オプション、エアマニューバスラスター一式にガバナー用の飛行装置、エアグライダーをセットした内容になっています。

 最初に言ったようにデザートイエローとフォレストグリーンの2色同時発売で、2つの違いは外装部分の成型色のみとなります。

 では、レビューしていきます。

 キットは、BP005は素組みしたのみ。アーリーガバナー Vol.6は素組みに一部塗装をしています。


ブースターパック005

 まずはキットの全容を、展開図ふうで。

 以降、しばらく画像はフォレストグリーンVer.です。

 中央にあるのがガバナー用の飛行装置、エアグライダー。

 周囲に並べたものがユニット単位に分解したエアマニューバスラスターです。

 エアグライダーにエアマニューバスラスターを組み込むことで1人乗りの航空機型マシン、ジェットポッドにすることもできます。

 というか、キットとしての基本形は実はそのジェットポッド。

 なお、画像一番上のパーツはジェットポッド形態では使用せず、バルクアームへの装着時のみ使用します。


エアグライダー

 ガバナー1人乗り用のグライダーです。

 思いのほかでかいですが、ジェットエンジンやスラスターらしきものは見当たらず、その名の通り風に乗って滑空できるだけの装備という感じ。

 印象としては完全にメーヴェですね。

 主翼は、これまでには意外となかったシンプルなデザインで、ヘキサギアはもちろん、フレームアームズのカスタマイズにも有用なパーツだと思います。


 上部の可動式フレームには、ガバナー固定用のジョイントと2箇所で可動するグリップアームが備わっています。

 ガバナー背面のヘキサグラムにジョイントの3㎜軸を挿し込んで固定。

 ジョイントも可動するので、細かい角度調整も可能です。

 そのままフレームを倒して、腹這いになった状態が基本の搭乗姿勢になります。

 もちろん、この状態から立ち上がることもできます。


 底面には前に1つ(回転可能)、後ろに2つタイヤを備えており、転がし走行も可能。

 中央には5㎜穴があり、フライングベース・ネオなどのスタンドに対応しています。


 それでは、ジェットパックにしてみましょう。

 まずはエアグライダーの翼を折りたたみます。

 この段階でガバナーは乗せておいたほうがいいですね。


 次いで、下図の番号順に各ユニットを組み付けていきます(画像では片側のユニットのみ並べています)。

 ④と⑤は逆でもいいですね。

 もう一方も組み付けて完成・・なのですが、天面装甲および左右の主翼ユニットはグライダーのフレームに生えている六角軸1つのみでの固定となり、個体差もあるのか、わりと簡単に外れるので少し注意が必要です。


ジェットポッド

 エアグライダーをコアにエアマニューバスラスターを組み付けた1人乗りの飛行戦闘機。

 わりとずんぐりしたボディの左右に大型のジェットエンジン、スラスター、実在の航空機にも通じるデザインの主翼を備えた、リアルとデフォルメが絶妙なバランスのデザイン。

 機首の左右に小口径の機関砲、主翼翼端にミサイルを1基ずつ装備、というのが基本武装。

 格好いいのはもちろんのこと、どことなく可愛らしくもあります。

 そもそも今回のBP005、

“航空機のような本格的な翼がM.S.Gを含めてもまだ存在しない。いずれもブレードとして使えるようなウェポンの範疇を出ていないようなものしかない”

というユーザーの声に応えるかたちで企画されたそうで、今後今回のもの以上の翼パーツを出すことは “ほぼ” ない、とすら言われています。

 まぁコトブキヤのことですから、それもたぶんフリでしょう(笑)が、その主翼パーツは現状では間違いなく最高にこだわったものになっています。

 前縁のスラット、後縁のフラップが実際の航空機さながらにそれぞれ独立して可動。とくにフラップは一旦後方にスライドしてからさらにスイングできます。

 副翼も角度が変更可能。

 翼端のミサイルも取り外す頃ができますが、これは取り付けが専用のダボになっているので汎用性は低いですね。

 さらに、主翼全体を根元近くから折りたたむこともできます。


 キャノピーは一度前方にスライドしたのち、大きく開きます。

 ちなみにガバナーはグライダーでの基本姿勢である腹這い状態での操縦を強いられることになります。

 これはかなりキツイだろうな・・

 なお、キャノピー(その下のパーツも)は画像のスモーククリア成型のほか、装甲と同じ成型色のパーツも付属するので好みで選択できます。


 後ろに回って。

 主推進器となるベクタードノズルは下向きに角度変更が可能。

 中央ハッチも開閉します。

 このハッチを開くことで、天面装甲(および主翼ユニット)も上方に展開することができ、キャノピーの開閉と含めてガバナーの乗降シーンが再現できます。

 とはいえ、その状態でガバナーを乗り降りさせるのはなかなか面倒。


 オプションとして、大型の巡行ミサイルが付属します。

 ジェットポッド形態では、主翼下面の3箇所のパイロンから位置を選んで取り付け。

 専用のアタッチメントを使用します。


 続いて、バルクアームに装着。

 ここからはデザートイエローVer.を使用します。


 装着の手順は以下の通り。

 まず脇腹の装甲パーツを外し、胸部装甲正面の六角穴にキャノピーユニットを取り付けます。

 この際、キャノピーユニットの下部装甲を少し内側に入れ込んで干渉を避けます。


 背面は、まず腰部の六角軸にジェットポッド形態では余剰だった専用アタッチメントを取り付け。

 以下、番号順に各ユニットを組み付けていきます。

 天面装甲の取り付け位置が、ジェットポッドのときよりも後ろにズレているので注意です。

 反対側のユニットも取り付けて完成。


 それでは全体像を。

 説明書の装着例にあった、バルクアームβ標準仕様をベースにスティールレインの武装を追加した形態を再現しました。

 とくに名称は設定されていないようです。

 飛行だけでなく、ジェットエンジンとホバークラフトを併用した地上での高速移動も可能な仕様。武装的には強襲用という感じですね。

 むしろエアマニューバスラスターの運用としてはこういうかたちが現実的な気がする。

 さすがに重心が後方に傾きがちで、その重みに股関節が負けて仰け反ってしまう場面も・・


 キャノピーを開くとバルクアームの頭部が見えます。

 でも、この形態ではとくに意味はないかも・・(笑)

 もちろん、ハッチ展開ギミックも生きています。

 あちこちにパーツを追加したせいか、可動がギチギチになってますが・・


 肩アーマーを分解し、装甲パーツを専用のアタッチメントと交換することで巡航ミサイルを肩にマウントすることもできます。

 要は可動する3㎜軸基部を追加する仕様なので、ミサイルを取り付ける以外にもいろいろと活用法があると思います。

 ジェットポッド形態で使用していたアタッチメントは、前腕に移設してガトリング砲のマウント用に使われます。


 また、スタンドディスプレイには腰部の専用アタッチメント裏面の5㎜穴が使えます。


 説明書にも載っていた、上半身だけ分離させた(?)形態。

 リアルツインビー・・

 いや、ツインビーには脚もあったか。


 なお、説明書の解説にはバルクアーム・SD(スカイダイバー)なるバリエーションが紹介されていますが、脚部にホイールを装備し(グランツやラウドゲイルと同じ感じか?)、外装も追加した機体という文字情報だけでビジュアルは公開されていません。

 いずれ発売されるのかもしれませんね。

 しかしそうなると、今回のBP005だけで税抜き5200円。そこにパーツを追加されたバルクアーム同梱となると・・万超えは確実ですね。


アーリーガバナー Vol.6

 Vol.3以来の女性型アリーガバナー。

 コンセプトはVol.1の女性版。

 基本的にはVol.3の流用で、本体では胸部と頭部、そしてブーツが新規造形。

 とくに、胸部は男性型アーリーガバナーが身に着けている戦闘服(ジャケット)の小型軽量版を身に着けているということで、それに準じたデザインになっています。

 前面2箇所のダボ穴には、これまでのシリーズに付属したナイフシースやトランシーバーなどの小物を取り付けることができます。

 また、ブーツはデザイン自体はVol.3と共通ながら、足首に男性型と共通の横軸回転が追加され、可動性と接地性が向上。画像のようなクロス立ちも可能になっています。

 ただ基本的なシルエットはやはりVol.3からほとんど変わらず、少し胴長に見えてしまうかも。

 あと下半身のボリュームも・・腰周りはもう少しスリムには・・まぁサイズ的にこれが限界かな。

 例によって一体成型のために色の足りない部分がちょこちょこあります。頭部については後述しますが、ほかでは襟とベルト、左胸のインカム(?)、そして肘と膝のパッド部分を塗装しました。

 なお、ハンドパーツがグレー成型になったため、同じランナーに含まれる背面用ヘキサグラムもグレーになり、そのままでも目立たなくなりました(Vol.3では肌色成型だった)。


 頭部は5種類付属し、好きなものを選ぶいつものパターン。

 左から3つまでのヘルメットについては一応成型色で色分けされていますが、それ以外はフェイス部分はもちろん、帽子も肌色成型なので塗装は必須。

 今回もVol.3同様、筆塗りにて対応しました。アップには余り耐えない・・

 目や口についてはブラウンでの墨入れのみに留めています。

 僕の技術(と視力)ではこれが限界です。


 ハンドパーツはVol.3からの流用に加え、あらたに3種のハンドサインタイプが左右分付属。

 右上のピースサイン以外が新規です。


 付属品は、左からメディカルガン、折りたたみ可能なノートPC型端末、そして小型のリュック。

 今回は銃火器やナイフなどの武器類は一切付属しません。

 実際、武器類はこれまででけっこうな数が余ってきてもいるので、こういう支援用の機材、アイテムの付属は嬉しいですね。

 なお、メディカルガンは全体をシルバー、シリンジ部分をメタリックブルーで、PCはモニタ部分をブラックで塗装しました。


比較画像

 まずジェットポッドとそのコアとなるエアグライダーで。

 実のところ、全幅はそれほど変わりません。

 ジェットポッド形態がそこそこの大きさになるだろうことは、バルクアームへの装着状態から想像がついたのですが、エアグライダーがここまで幅をとるものだとは思いませんでした。

 まぁ、それだけ空を飛ぶということは大変なんだなぁ・・と。


 スティールレイン前期型(ビークルモード)と、エアグライダーで。

 さすがに全体のボリュームはスティールレインが圧倒していますが、幅だけならむしろエアグライダーのほうがあるかも。

 複数のエアグライダーに囲まれたら、スティールレインもあっさり墜とされそうですね。

 もっとも、高速回転するローターの風圧でエアグライダーはそう簡単には近寄れないかもしれません。


 同じく、ジェットポッド形態で。

 尻尾があるぶんまだスティルーレインのほうが大きいですが、やはりジェトッポどもでかい・・

 しかし、同じ飛行兵器でもそのコンセプト、運用法はまったく異なっているのがわかります。 

 ジェットポッドは直接戦闘というよりも、あくまで移動手段としての運用が第一という気がしますね。

 デザイン的にはもちろんのこと、機能的にも棲み分けできている感じです。


 スティールレイン後期型のヒューマノイドモードと、エアマニューバスラスター装着状態のバルクームで。

 トータルのボリュームは同じくらいになっていますが、スティールレインの異形感。一方のバルクアームの安定感よ・・

 まぁ、そもそも人型として完成している機体だから当然なんですが、飛行時のバランスも一応は考えられてるわけですからね。

 逆にスティールレインは基本的にこの形態での飛行は考えていないはず。

 エアグライダーとエアマニューバスラスター装着状態のバルクアームで。

 バルクアームへの装着時には、当然エアライダーは余剰になりますから、こういうチーム編成も当然考えられます。


 続いてアーリーガバナーVol.6を男性型のVol.1と女性型のVol.3で挟んで。

 先にも言ったように、Vol.3とは腕部と腹部、ブーツ以外の下半身が共通となっています。

 ジャケットは男性型と共通のデザインですが、まったく相似形というわけではありません。

 しかし女性ガバナーのスタイルのよさ・・てかVol.3は本当に戦う気があるのか? という着こなしですが(笑)。

以下、画像

 まずエアグライダー形態で。

 ガバナー固定用のフレームですが、なんで挟み込みにしちゃったのかなぁ?

  簡単に取り外せるようにしておけば、せっかく左右にバーもあるんだから、もっとメーヴェっぽいポーズもとりやすかったのに・・


 年代的にありえない光景かもしれませんが、スニークサイトとの共闘イメージで。

 グライダー上で立ち上がってバランスをとれるガバナー、さすがの身体能力です。

 まぁ、命綱ならぬ命フレームが繋がってるんですが。


 ジェットポッド形態で。

 スタンド対応穴はエアグライダーと共通です。

 なるほど、これが基本形態なんだから、3㎜じゃダメですね。


 バルクアームへの装着状態で。

 基本的な可動はバルクーム本体に準拠してあり、案外、干渉するものもないので可動性自体は良好。

 ただし、上半身の重さに股関節が負けがちなのは先にも言った通りで、自立が厳しい場面もちらほら。

 それもあってスタンドディスプレイ・・というのも、そもそもの重量が重量なのであまり安心はできないかも。

 フライングベースのほうがギリギリです。


 ガバナーたちで。

 不甲斐ない男性ガバナーのフォローも大変ですね(笑)。

 これまでとは方向性の違う付属品のおかげで、純粋な戦闘シーン以外のシチュエーション再現が捗ります。

 今後は、アーミーコンテナセットの流れで、担架などの医療機器や野営道具、前線基地再現用のテーブルセットなど、もっといろいろな小物の展開も機体したいですね。


 それでは、恒例の組み換えチャレンジ。


バーストグライダー

 移動手段でしかなかったエアグライダーに攻撃手段を追加したもの。

 さらにガバナー保護のために装甲も追加したが、重量超過で飛行能力が著しく低下してしまったため、結果ほぼ役にたたなくなった失敗兵器である。

 まぁ、エンジンも積むべきでしたね(笑)。

 バイナリーハウルは同じブレイズボアの脚部フレームを介して天面装甲に取り付けています。

 あとは後部に副翼を追加しました。


ガラパゴス・フライヤー

 ディメ登呂丼【匠鎚】(@DimetroDOOON)さん考案のスケアクロウ単体組み換えヘキサギア、“ガラパゴス” に飛行能力を付与した機体。

 ※ガラパゴスの紹介については、ディメ登呂丼さんご本人の承諾は得ておりますのでご安心を。

 エアグライダーのパーツを中心に、ブレイズボアで余剰となるウッドペッカーの肩パーツやスティールレインのロケットポッドも使用しています。

 主武装はスケアクロウの機関砲を手持ち式に換装したもの。左腰にのみロケットポッドを付けているのはカウンターウエイトも兼ねているという態です。

 本体はほぼガラパゴスのまま。一部可動点を増やした程度です。

 背面・・(笑)


 主翼を拡げて飛行形態へ以降。


 さらに、長距離の安定飛行が可能なビークルモードにも変形可能。

 変形といっても、本体はほぼ膝を曲げただけで、あとは追加したパーツ群の位置や角度を調整しただけです。

 それでこのまとまりのよさ。ガラパゴスの汎用性の高さゆえです。

 なお、ヒューマノイドモード、ビークルモードともにガバナーはかなり無理な姿勢での搭乗を強いられるため、腰を痛める者が続出したという。

 しかし、機体そのものの運用性は高く評価されたため、その点のみ改善した仕様変更機の開発を待つ声も多い・・とか。


 第2世代人型ヘキサギアとして非常に汎用性の高いガラパゴス。

 ディメ登呂丼さんが以下のツイートで非常に丁寧な組み換え手順を公開してくださっているので、気になった方は是非。

 というか、もう知ってるよ!(^_^)v という人のほうが多いでしょうが。


バルクアーム・セパレーター

 先のリアルツインビーを見て、じゃあ下半身も単独で運用できるようにしてやろう! と思い立ってやった組み換えです。

 下半身はラウドゲイルのものを使用。

 脚部と後輪の接続方法を変更して、間にスケアクロウのシート(ガラパゴスへの組み換えで余った)を挟み込みました。


 背面に既視感が・・(笑)

 合体時にシートおよびガバナーが干渉するので、上半身のエアマニューバスラスターの接続方法も変更。

 腰部のアタッチメントは使わず、側面のフレームのみで取り付けました。向きなども変えています。


 で、分離。

上半身のほうは公式の組み換えと見ためはほぼ変わらず。

 下半身は一応ラウドゲイルの変形を生かし、腰部及びシートがぐるんと一回転することでモンスターバギーに変形します。

 設定としては、

 下半身が大破したバルクアームβと、上半身およびコクピットシェルを破損したラウドゲイルの、それぞれ無事な部分を繋ぎ合わせて修復したところ、それぞれのガバナーがどちらが乗るかで揉めたため、急遽エアマニューバラスターも追加して分離機構を盛り込んだという変則的な機体。

 ただ、合体時には下半身側(元ラウドゲイル)のガバナーの搭乗姿勢が非常に過酷なうえ、操縦は上半身側(元β)のガバナーに委ねられるためなにもできないということでまた不満が爆発。

 結果、もっぱら分離形態で運用されたとか・・


 下半身側は無線誘導でもいいかな? とも思ったのですが、第2世代機には合わないと思い直し、このかたちに落ち着きました。

 ちなみに、上半身のコクピットからはバルクアームの頭部と基部フレームを取り除いています。

 なので、上半身担当は目視で操縦します。

 そのほうが飛行機っぽいだろう、ということで。


バルクアーム・SD(サンドダイバー)

 バルクアームの腰部に取り付ける専用アタッチメントの形状を見て、これはハンマーヘッドシャークをモチーフにした機体を作れということか! と気付いて(?)完成させた組み換えです。

 ビークルモードに変形させた状態のラウドゲイルのボディをベースに、BP005のほかにホイールグラインダーやバルクアームβ標準仕様のホバークラフトのパーツなどを使って、なかなかいい感じにできたと思います。

 ベースは別にグランツでもよかったのですが、色味を合わせたかったのでデザートイエローのパーツでまとめました。

 結果、水中ではなく砂中を泳ぐというイメージで完成しましたが、公式バリエーションのSD(スカイダイバー)に被せるようなネーミングが付けられたので満足。

 設定としては、

 戦場で大破、中破したバルクアームタイプやそのオプション類を寄せ集めて建造された異形の機体。

 コクピットシェルにはラウドゲイルのものを使用しているが、システムコンバートは再生されず、形態も人型からはかけ離れたものになってしまっている。

 一見第3世代機と見紛われることもあるが、その実態はもはやヘキサギアと呼ぶことも躊躇われる急造兵器である。

 歩行脚やタイヤなど自力で地表を移動する手段もなく、砂中や浅水域を航行することしかできないため、運用はかなり限定される。

 しかし、とある砂漠の奇襲戦に置いて大きな戦果を挙げたという記録もある・・らしい。


バルクアーム・エール

 一番最初に思いついていた、安易な組み換えですが、結局実際にやるのは最後になりました。

 そうです。ストライカーパックです(笑)。

 要はグランツの変形機構そのままに飛行型にしょうというだけのものなのですが、後輪がそのままだと野暮ったい気がしたので外して、前輪も太腿に移設しました。

 一応、変形時に接地する肘に小さなホイールを追加しています。

 2丁めのライフルはラウドゲイルから拝借。センサー塗ってなかった・・


 で、ビークルモード。

 脚部の位置は当初後ろに回すつもりでいたのですが、どうにも上下の厚みを解消する手段が思いつかなかったので、そのままで。

 ウイングユニットは可動するフレームに接続し、本体と密着するような感じでなるべく薄くなるようにしました。

 設定としては、

 グランツの可変以降を活かした飛行実験機。

 安定した高速飛行は実現したものの、航続距離に問題があり、実用化にまでは至らなかった。

 しかし、ヘキサギアを高速で目標位置に送り込む手段としては注目され、いわば弾道ミサイルのような運用も提案されたが、現場のガバナーたちからの猛反発もあり、実現には至っていない。


 とまぁ、今回はこんなところですかね。


 以上、“ヘキサギア ブースターパック005” でした。


 基本的にはバルクアームαおよびβ用の飛行オプションですが、単体でもジェットポッド、そして中身はエアグライダーとブースターパックらしい、(たぶん)ヘキサギアではないけれど、関連兵器として世界観の拡がりに寄与してくれるアイテム。

 もちろん、パーツ、ユニット単位で分解すれば、豊富なジョイントでバルクアーム以外のヘキサギアやフレームアームズにも対応可能な大型の飛行オプションとして重宝できます。

 とくに、ユーザーの声に応えた! というだけあって、主翼の可動ギミックはかなりこだわりのあるもので、さすがにガチのスケールモデルではないと思いますが、久々に細かいパーツを組み付けてく感覚もまた楽しめました。

 もっともブースター・・拡張パックとしては、やはりボリュームががあり過ぎますかね。

 価格も本体とそう変わりませんし、箱のサイズも大判になって・・

 しかし、重量級の人型ロボに同じくらいでかいジェットエンジンと翼を付けて無理矢理飛ばすとか、浪漫以外のなにものでもない。

 結果、それだけのコストをかけてまでやる意味はない! というオチも含めて。

 しかもそれが現実のコスト(価格)ともリンクしているという(笑)。

 ただ003以降、単体で1個の車輌、装置、兵器が完成する流れが続いているブースターパック。

 もちろんそれもよいのですが、001や002のように多様なパーツの詰め合わせで、オマケでこんな可愛い小型ヘキサギアも組めますよ (^_^)/~ 的なセットもまた出してほしいかなぁ。

 その前に001と002の再販も待ってるんですが・・なんやかんやミキシングの材料にしてしまってますからね。

 ヤマアラシとかハコフグとかも置いておきたいんですよ。


 一方のアーリーガバナーVol.6では、足首可動追加のアップデートに武器以外の付属品と、ガバナーにはまだ進化、拡張の余地があることを再認識しました。

 現状は、文字通り世代としては古いはずの第2世代期のガバナーのほうが、第3世代期のガバナーより可動モデルとしてはるかに優秀ですね。

 まぁ、第3世代期ガバナーはまた全然違う方向性に進んでいく気配もあり、それはそれで楽しみでもあるんですが。


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を。 

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