ヘキサギア スティールレイン レビュー

 今回のレビューは、1/24スケール ヘキサギア より、

“ヘキサギア スティールレイン” です。


 いわゆる過去編において、貴重な航空戦力にしてシステムコンバート機能も実装した2・5世代型ヘキサギア、

“スティールレイン” が発売されました。

 今回は同月に発売されたガバナー用アクセサリセット、“アーミーコンテナセット” も併せてレビューしていきたいと思います。


 ジープ、バイクときていよいよ戦闘ヘリの登場ですね。

 これまで地上戦用の機体しかランナップされてこなかった過去編ですが、先日のガバナー用飛行ユニット ウッドペッカーに続き、今度はさらに飛行に特化した機体の投入で戦いはさらに激化の様相を呈してきました・・

 って、その後に生物型の第3世代が登場し、世界はより一層混沌としていくわけですが。

 しかしこのスティールレイン、でかいですね・・(笑)

 最初に単体の画像が出たときは、まぁバルクアームと同じくらいのボリュームだろうと思っていたのですが、それからしばらくして2機(スティールレインのほうはヒューマノイドモードになっていましたが)が並んでいる画像を見て・・うわ、でかいわ(笑)、となりました。

 価格としてもウインドフォールを超え、現状アグニレイジに次いで2番めの高額アイテムに・・

 空を飛ぶ機械はやっぱりでかいし、高いんだなぁ。


 では、レビューしていきます。

 キットは素組みオンリーです。


 とその前に・・

 スティールレインには前期型と後期型の2種類があり、今回はそのどちらかを選んで組むコンパチキットになっています。

 もっとも、キット上の変更点はコクピットハッチ(装甲風防)のみで、組んだあとでも簡単に組み換えることが可能です。

 ウッドペッカーの組み換えより楽です。


前期型

 コクピットハッチが透明なキャノピータイプになっており、いわゆる有視界戦闘を前提とした設計がなされています。

 見ためにはよくある戦闘ヘリコプターっぽいですね。

 外見上は六角穴があまり目立たないデザインになっていて、正直遠目にはほとんどヘキサギアには見えません。

 全長は軽く30㎝を超えており、持つとずっしりと重いです。


コクピット

 ハッチは2分割されており、前半部分が前方向にスライド、後半部分が上向きに開き、さらに左右のドアが開いてガバナーの乗降が可能です。

 内部は、左右に可動式のアームレスト兼コントローラー(?)、中央に実際の飛行機やヘリのそれっぽい操縦桿もあります。

 暗くて見えませんが、奥のフッドペダルも可動します。


ローターユニット

 巨大なメインローターはもちろん回転可能。

 ブレードはたたむこともできます。


ウイング

 機体側面のウイング(スタブウイングというのかな?)は90度に折りたたまれたようなデザインで内側に腕部および武装をマウント。

 ウイング先端にはランディングギア(車輪)があり、これとテールユニットのものとの計4つで機体全体を支える構造のはずですが、ウイングの基部が全体の重量に負けてどうしても開いてしまうため、ガトリング砲のバーが接地してしまいます。

 車輪も基本回転しないので、コロ走行もできません。

 ウイング自体は同形状のパーツをジョイントを介して繋いだもので、基本的に位置は固定(根元で上下には可動)です。

 ウイングパーツには3箇所の六角穴が空いていますが、デフォルトでは裏面に3㎜穴(後述のロケットランチャー、空対地ミサイルはその穴に取り付け)の開いたカバーで蓋をする仕様になっています。


20㎜ガトリング砲

 バルクアームから流用された腕部(前期型の時点で腕部としていいものかどうかわかりませんが・・)に直付けされている大型の機関砲(画像は取り外しています)

 腕部への取り付けは六角軸。マガジンは取り外し可能で、内部には弾丸も造形されています。

 M.S.G.ベルトリンクに対応しており、補助弾倉として取り付けが可能。

 ただし、片方につき弾帯は1コぶんでは窮屈なので、画像では2個分を連結させています。


ロケットランチャー

 14連装の小型ロケットランチャーポッド。

 前後共通のパーツと中央のパーツ(赤いパーツ)とジョイントパーツの組み合わせる構造で、中央のパーツとジョイントパーツさえあれば、ひたすら長い筒にすることもできます。

 さらに、ジョイントパーツを変更することで並列に連結させることも可能。

 筒が6本あれば円形に繋げることもできますが、そのためにはスティールレインが3つ必要で、さすがにそれはキツいよ・・と思ったら、今月に先のガトリング砲、次のミサイル(ランチャーとセット)とともにM.S.G.としてバラ売りされますね。

 さすがコトブキヤ、抜かりがない(笑)。まぁ、成型色は変わってしまうようですが・・


空対地ミサイル

 その名の通り、上空から地上目標に向けて発射されるそこそこ大型のミサイル。

 4連装のパイロンにマウントされ、左右で計8発を装備。

 ミサイルは1発ずつ取り外すことができますが、パイロンの輪っかとミサイルの径がかなりギチギチなので、通す前に輪っかの内側をさっとペーパーがけしたほうがいいかも。やり過ぎるとスカスカになってポロってしまいますが。

 パイロンも可動し、ミサイルを真横に並べるようなマウントも可能です。


対人機関銃

 機首の下部に装備された小口径の対人機銃。

 基部で旋回、銃身も上下に可動します。

 機首前面装甲もですが、センサーやライト部分にはクリアオレンジのパーツが使われています。


可動式アーム+コンテナ

 メインローターユニットの裏面、テールユニット(脚部)に挟まれるような位置に可動式のアームとそのアームが掴むコンテナが搭載されています(画像はわかりやすいように左側のウイングとテールユニットを取り外しています)。

 アーム先端はクローが可動し、コンテナを放すことが可能。さらに別の位置の取っ手を掴むこともできます。

 コンテナは自体は蓋が開閉。

 中はそれほどスペースがあるわけでもないので、収納できるものは限られますが。


後期型

 すでに航空戦力というだけでほかの第2世代型に対して大きなアドバンテージを誇っていたスティールレインにシステムコンバート機能を搭載し、さらなる戦闘能力の向上を計った仕様。

 ヒューマノイドモ-ドへの変形で地上における制圧戦闘もこなせる汎用性を獲得したものの、前期型ですでに問題だったコスト面はさらに悪化したようです。


ビークルモード

 前期型との外見上の違いは、コクピットハッチが全面を装甲に覆われた、まさしく装甲風防になったことくらい。

 なので、バックショットは割愛します。


コクピット

 ハッチの開閉パターンは前期型から変更なし。


 前部ハッチにはヒューマノイドモ-ドの頭部が内蔵されており、ビークルモードでも展開は可能。

 首が前後に、頭部も左右に動き、メインカメラ(モノアイ)も少々動かしづらいですが左右に振ることができます。

 しかし、あまり首を伸ばし過ぎるとローターの回転に巻き込まれてしまします・・


ヒューマノイドモード

 後期型で搭載されたシステムコンバート機能により、いわゆる人型に変形した状態。

 単体で撮った画像なのでわかりにくいですが、でかいです・・

 単眼に丸みを帯びたボディ、そして細長い脚部など、あちこちに既視感のあるデザインですが、それがいい!(笑)

 説明書では一旦各部をバラして個別に変形後、再び組み立てるような指示になっていますが、そのまま完全変形も可能。

 腕部(ウイング)基部のみ、軸に付いているダボでのロック機構があるので、軽く引き抜かなければいけませんが。

 あと、可動式アームとコンテナも基本外す必要があります。

 背面。

 メインローターはブレードを扇状にたたんだ状態で90度倒します。

 上半身に対して脚部はかなり華奢ですが、接地面積は広く、足首のスイングも可能なので自立は可能。

 ただ股関節が緩めなので、バランスをとるのが難しいかもしれません。

 実際のところ、これは陸の上を歩くことはできるんですかね

 やっぱりローターを回転させて、低空をホバリングみたいな感じで移動するイメージかなぁ。あまり機敏な動きはできないように思います。


 なお、膝アーマーの内側にも収納スペース(?)があり、蓋が開閉します。

 しかしこれはどう活かせばよいのか・・


アイアンフィスト

 腕部はビークルモード同様、ガトリング砲を前に向けているのがデフォルトになりますが、回転させてることでアイアンフィストを前に向ける・・つまり通常の腕部(マニピュレーター)としても機能します。

 ただ、そのままだと肘からガトリング砲の砲身が生えている状態なので、あまり自由には動かせません。

 余剰扱いですが、バルクアーム同様サブマニピュレーターを取り付けることでM.S.G.ほか、各種手持ち武装を持たせることもできます。


 なお、前期型と後期型の見ための違いはコクピットハッチの形状のみ。

 しかし、内部構造はシステムコンバートを搭載した後期型と、言ってしまえばただのヘリである前期型とではまったく違うのだと思いますが、キット上は同じものなので、詰まるところ前期型でもヒューマノイドモードにできます。

 このように。

 前線のガバナーからの要望で、後期型だけど有視界戦闘が可能な前期型のキャノピータイプに戻された・・みたいなこともあったでしょう。

 あ、側面のウイングのランディングギア、左側は外れてるし、右側はあっち向いてる・・そのうちまた撮り直します。


アーミーコンテナセット

 ヘキサギアにおける情景演出のための小物のセット第1弾(おそらく)。

 商品名の通りの大型コンテナを中心にガバナーやヘキサギア、そしてブロックベースと絡めて楽しいアイテムや武装がセットになっています。

 今回は2セット購入しました。


大型コンテナ

 一応のメインアイテム(画像は2セットぶん)。

 蓋が開閉。

 側面にはスライド式のものと併せて3つの把手があり、それぞれ可動します。

 蓋はこのサイズでしっかりロックできるというこだわり。

 中には女性型ガバナーがすっぽり収まります。

 事件性が・・あ、ピースしてるし、大丈夫そう。


 また、スライド式の把手を伸ばし、立てることでFAGやメガミに持たせるのにちょうどいいサイズのトランクにもなります。

 底面にはコロもついており、ちゃんと転がります。


ライフルケース 

 付属のアンチマテリアルライフルが収納可能な大型のライフルケース(画像は2セットぶん)。

 基本仕様はコンテナと一緒で、こちらもしっかりロックできます。

 上面と側面、2箇所に把手は可動します。


タンク類

 ガソリンタンクっぽいタンクが、2種の形状で1セットにつき3個と収納ケースが付属(画像は2セットぶん)。

 さすがに蓋は開けられません。

 収納ケースには裏面に3㎜軸が生えています。


武装類

 上からアンチマテリアルライフル(バイポッドは展開状態と収納状態を選択して取り付けます)。

 中段左からサブマシンガン、グレネードランチャー。

 下段がパンツァーファウスト。

 1セットに各1つずつ付属します。


比較画像

 緑色の乗り物シリーズ。

 スティールレイン前期型とフォレストバギー、クロスレイダー(フォレストカラー)とで並べて見ました。

 戦闘ヘリのでかさが実感できます。

 まぁ、バギーもそこそこでかいんですけどね。

 後期型にして、バルクアームα(密林線仕様)と。

 最初のイメージだと、この2体でまぁ同程度のボリュームかな? と思ったんですが、とんでもなかった・・


 ヒューマノイドモードにして。

 ビークルモードの段階でも大きく感じましたが、こうなるとさらに巨大に思えます。

 実際はそれほど膨張したわけではないんですけどね。やはり高さが変わると印象も変わります。

 スケール間違えてない? とすら思える(笑)。

 ついでに、近くにあったでかいヘリコプターと。

トランスフォーマー スタジオシリーズ ブラックアウトのビークルモードですが・・

 まさか匹敵するサイズになるとは。


以下、画像

 まず前期型で。

 やはり飛行シーンを演出したい・・という場合は、底面・・腰部フレームに開いている5㎜穴が使えます。

 しかしこのサイズ、重量のものを支えるのに同じコトブキヤのフライングベースはけっこう怖いなぁ・・

 コトブキヤのスタンドには、バンダイのアクションベースみたいに名補助アームの付いたものはないんですかね?

 ギアでロックされるとはいえ、アーム 1本で支えるのはそろそろ厳しいです。

 20㎜ガトリング砲、対人機銃を下方に向けて地上への制圧射撃イメージで。

 急に辺りが暗くなったと思って視線を上げると、上空に見たこともない巨大な影が・・恐怖ですね。


 後期型にして。

 まぁ、ビークルモードでは基本前期型と一緒ですけどね(笑)。

 ただ頭部ユニットを展開することで、なんとなく表情付けができます。


 ロケットランチャー、空対地ミサイルをオミットして、空いたスペースにウッドペッカーをマウント。

 後ろから見るとこんな感じ。

 可動式アームを移設、ウッドペッカーの背部(?)を掴んでマウントしているという態ですが、実際はスティールレインの腕部と外側のウイングとで挟んでいるだけです。

 上手い具合にすっぽり収まるんですよね。とくに固定を考えなくても安定してくれます。


 同様にバルクアームの運搬イメージで。

 まずはバルクが自力で掴まるパターン。

 アイアンフィスト(拳)でガトリング砲のバーを掴むスタイルですね。

 実際にこうして運ぶことは可能だと思いますが、キットでは不可能(本体の重に指が負けるため)なので、脚はしたについちゃってます。


 もう1つ、今度はより運搬されてるっぽいパターンで。

 スティールレイン腕部のガトリング砲を外し、その空いたスペースにバルクアームの肩アーマーを挟んでマウントする方式です。

 固定には余っていた六角軸を使いました。

 軸が爆裂ボルトとになっていて、戦場上空に到着次第、直接投下する・・というイメージです。このバルクは丸腰ですけどね(笑)。


 ヒューマノイドモードで。

 腰部こそ固定で回転できませんが、頭部、腕部、脚部とそれぞれに十分可動します。

 ただし干渉する要素は多いので注意は必要。腕部はそのままだとガトリング砲の砲身が邪魔で真っ直ぐ肘を伸ばせませんし、脚部も逆間接という部分ですでにクセが強いほか、膝アーマーの扱いに困ります。

 まぁ、この見ためでしゃきしゃき普通に歩くのもなんか違う感じがしますし、スタイリッシュなポージングをさせたいとも思いません。

 微妙に欠陥があるような感じがいいんですよ、こういうのは(笑)。


 ローターユニットを起こし、腕部も正位置(?)に。そしてアックスとシールドを持たせて。

 70~80年代ロボットアニメのヤラレメカで出てきそうです(笑)。


 簡単に組み換え。

 まずローターユニットを外し、ウイングを水平に繋げて基部は前後回転。

 脚部をバルクアームのものと交換し、鳥の脚のように前に展開。

 ロケットランチャーはオミット。空対地ミサイルは脚に移設しました。

 最後にローターユニットが付いていた部分にテールローターを1つ付けて完成です。

 最大の特徴であるでかいメインローターをなくして小型化してみました。

 本体部分はほとんどそのままですが、なかなか可愛くなりましたよ。


 もちろんヒューマノイドモードにも変形可能。

 バルクアームからの流用品を増やしてコストを落とした・・というようなイメージで。

 ガトリング砲の砲身も短くすればよかったかな。


 アーミーコンテナとそこらへんにいたがバナーを絡めて。

 なんとなく、女性ガバナー以外はポンコツ臭いな・・(笑)

 物資搬入のワンシーンです。


 以上、“ヘキサギア スティールレイン & アーミーコンテナセット” でした。


 アグニレイジに次ぐボリュームで過去編最大のアイテムとなったスティールレイン。

 透明のキャノピーが純粋な戦闘ヘリコプターを思わせる前期型と、どこか既視感のあるヒューマノイドモードへの変形ギミックを備えた後期型とのコンパチーブルモデルですが、設定を無視すれば前期型でも人型にできますし、そこは突っ込むのではなく、ヘキサギアらしい自由な発想で楽しんでいいんだ・・と思うべきところかな、と思います(笑)。

 生物モチーフではないから、という部分もあるのでしょうが、全体的に大振りなパーツが多く、定価9800円のキットとは思えないほどあっさり完成させられたことには少々物足りさを感じましたが、もちろん手抜きということはなく、細かい部分はしっかり細かく、各種ギミックもしっかり作り込まれていました。

 大まかなユニットごとの分解が容易にできるの構造になっており、そういう意味では組み換え初心者にもお勧めできるのではないかと思います。

 でかい、高い=複雑、難しいというイメージとは真逆のキットという感じですね。それこそ、アグニレイジやウインドフォールとは大違い。もちろんいい意味で、ですよ(笑)。

 一方のアーミーコンテナセットも、武装以外のアクセサリをいろいろと取り揃えてくれたことで、遊びの幅がまた広がりました。

 商品名には “Vol.1” とはありませんが、今後きっと類似のアイテムをリリースしてくれることでしょう。

 飯盒とかハンモックとか、ランタンとか欲しいですね。アーミーキャンプセット・・いいんじゃないでしょうか(笑)。


 さて、今月末には多脚車両タイプのハイトレーガー、年末にはバルクアームの最新型(?)ラウドゲイルが発売。年が明けるとまた第3世代にもスポットが当たってきます。

 まったく、休む暇がない・・


 といったところで、今回は終了。

 またのご訪問を


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