今回のレビューは、1/35スケール ZOIDS ゾイドワイルド より、
“ZW37 クワガノス” です。
“ZOIDS ゾイドワイルド” より、
クワーガの亜種、
“S型 クワガタムシ種 クワガノス” が発売されました。
もう小型・・もとい、S型のゾイドは発売されないのかと持ってました。
まぁ、今回はラプトリアと同じく既存キットにパーツを追加した上位互換ですが、5月には完全新規らしきカマキリ種のゾイドも出るようですし、このままサードシーズンに突入してくれることを願います。
で、クワガノスですが、もう半ば諦めていたS型の新作ではあるんですが、ラプトールからのラプトリアと同じく、外装は共通のオプション追加でしかないわけで、まーた簡単に済ませていいたな・・というのが、当初抱いた正直な感想でした。
一ヶ月に新発売されるアイテムが一つきりという状況もファーストシーズンの末期が連想され、どうしてもネガティブな印象を拭えなかった。
ましてや、S型が一つきりというのは昨年5月のディロフォスのときと同じですが、あちらはボーンパーツはラプトールの流用とはいえ外装は新規にしてモチーフも変えてきただけまぁいいか、という気持ちもあったんですが・・
とまぁそんな感じで、このクワガノス購入もそれこそ惰性だったことは否定できません。
しかし、某大手通販サイトの通常配送で注文した結果、案の定なかなか手許に届かない間にTwitter上ではけっこう盛り上がっていたので(あ、申し遅れました、今さらながらにこの2月からTwitterを始めました・・って、PCなら横、スマホなら下に出るし)、いつの間にか届くのが楽しみになっていたり、そして届いたところですぐに組んだわけですが。
いやぁ、なんだかんだでゼンマイ駆動の小型ゾイドはいいよね! ということですわ。結局(笑)。
では、レビューしていきます。
ボーン復元
一応復元の書の通りに組んだので、新規追加のアンバージョーとアンバーウイング、そしてそれらの基部パーツは取り付けた状態にしてありますが、それらを除く本体部分の形状はクワーガとまったく同じ(カブターとも8割方共通)です。
一方で成型色は外装だけでなくボーンパーツも変更されており、シルバーグレーになってけっこう印象が変わりました。
この状態だとクワガタムシ最大の特徴である大顎がないので、これをベースにカミキリムシなどほかの甲虫型ゾイドに改造するのも面白いだろう・・というか、実際にやってる人も多いでしょうね。
アンバージョーにアンバーウイング、そして基部パーツと今回追加されたパーツはすべてクリアオレンジ成型になっていますが、これは地層に埋まっている状態で本体に樹液を取り込んで結晶化した未知の金属という設定。
アンバーとは琥珀・・つまりは樹液が結晶化してできた宝石のことですが、どういう作用で金属になるのかは不明。そこはゾイドだから、ということで。
復元完了
外装を取り付けて復元完了。
今回は共和国所属機ということでとりあえず火器類の武装は施されず、もちろんZ-Oバイザーも装備していません。
外装自体はクワーガと共通で、成型色がオレンジに変更されています。
なおこのオレンジ、画像ではほぼわからないと思いますが、メタリック調になっていてなかなかにいい風合いです。要は若干アンバー風味。
それにしても、メインカラーがオレンジのゾイドってけっこう珍しい気がする。
アイパーツはクワーガではレッドでしたがブルーに変更。今回は共和国側だからね。
エヴォブラスト(進化解放)形態
アンバーウイングとアンバージョーを展開したエヴォブラスト形態。
いわゆる後翅が追加されたことで、より実際のクワガタムシっぽい雰囲気になりました。
というか、カブター含め前翅だけの状態でどうやって飛んでいるのか・・
追加パーツについては、クワーガでデュアルシザースのアームを取り付けていた軸に基部パーツを挟み、さらにアンバーウイング、アンバージョー(アームはデュアルシザースのものを流用)を取り付けます。
基部パーツは固定というわけではないんですが、実際には頭部外装の突起が干渉するのでほぼ動きません。
ただ、単純にアームの可動起点がより外側に移動したこと、アンバージョーがディアルシザースのおよそ1.5倍の長さを誇ることなどもあって可動範囲が広がっています。
この状態で放つ進化開放技が、“ストーム・シザース” 。“真・四連蟹鋏” とかじゃなくてよかった(笑)。
ボーナスパーツ・・というわけではないでしょうが、クワガノスでは使用しないクワーガのデュアルシザース(の刃の部分)がそのまま付属します。
普通にランナーから切り出して組んでいくキットならともかく、ランナーレスキットで余剰がそのまま入っているのは珍しい気がします。
まぁ、切りとったパーツやランナーは再利用できず、そのまま捨てるだけなのだとしたら、それを一緒に入れておいたところでメーカーとしてなんの損にもなりませんからね。
とりあえずクワガノスに付け足してみたり・・
クワガタ勢に較べてどうしても貧相に見えてしまうカブターに付けたらわかりやすく強そうになりました。
改造計画書
相変わらず改造武器セットを追加しただけでは再現できない・・
でも、下段のプランはこれまでにないアプローチで面白いです。
お手軽に、改造武器セットを追加して強化改造。
名付けて “クワガノスブースター” 。
A-Z超電子ブレードを主翼に、A-Z3連チャージミサイルをミサイルではなくブースターということにして本体後部に取り付け。エクステンシブ・レドームで一体化させました。
アンバージョーはフレキシブルアームに取り付けて攻撃範囲をさらに拡大。
一応、エヴォブラストもできる態で。
飛行能力がさらに上がり、アンバージョーは3次元的な攻撃が可能になっています。
ゼンマイアクション
大顎を開閉させながら、6本の肢のうち前肢と後肢を交互に振って前進します。中肢は固定。
甲虫型ゾイドの始祖、サイカーチスから変わらないアクションではありますが、彼らに較べて肢が短くなったのでより可愛らしい感じ。
ゼンマイのパワーがあまり強くないので、限界まで巻いたところでやはり十数秒しか歩いてくれませんね。持ち上げるとまだしばらくジタバタしてくれますが。
なんか、本物の虫みたい(笑)。
あと、なんでか反時計回りに曲がっていきます。可動部か、あるいは歩かせてるこの棚の天面が歪んでるのかな。
エヴォブラスト形態でも。
なにもアクションは追加されませんが、せっかくなので。
比較画像
まずはクワーガと、各形態で。
総じて横幅が増してのボリュームアップしています。
ラプトールからラプトリアのパワーアップはけっこう無理矢理な感があったのですが、今回のものはわりと現実の自然界にもありそうというか、少なくとも後翅の追加でより実際のクワガタムシの雰囲気に近付けたところは非常に印象がよいです。
ついでにカブターとも、各形態で。
ブラスト形態など、もう可哀想なくらいのボリューム差になっています。これはカブターも派手なオプションを追加して強化してやらねば!
以下、画像
アンバーウイング、アンバージョーと手動で動かせるパーツが増えたことでダイナミックなポージングが可能になりました。
ただ、追加パーツはすべてクリアパーツなので、ほかのパーツよりも破損などには注意が必要かと思います。
お尻の裏に3㎜穴もあるので、汎用スタンドを使った飛行シーンの再現ができるの嬉しいところ。
小型の同種を捕食する肉食昆虫。
所詮この世は弱肉強食なので・・
アニメ初登場の第18話では、まさかのドライパンサー撃退をやってのけたクワガノス。
しかし、あれはさすがにやり過ぎでしょう。
いくら新製品の販促とはいえ、これじゃドライパンサーとそのライダーが不憫過ぎる。しかもライダーは素人だし。
キャノンブルやバズートルなどの量産型を翻弄するぐらいでよかったんじゃないだろうか?
まぁ、あのキャラはきっと今後も絡んでくるだろうし、因縁付けの意味もあったんだろうけれど、今のところドライパンサーがただの噛ませイヌならぬ噛ませネコになっちゃってるのがなぁ・・
以上、“ZW クワガノス” でした。
ラプトリアと同じ上位互換キットです(3回め・・)が、ラプトリアよりも新規追加パーツのデザイン、機能設定が機体にマッチしており、クワガタムシモチーフのゾイドとしてクワーガよりもさらに1段魅力のあるキットになったんじゃないでしょうか、このクワガノスは。
いや、あんまり期待してなかったくせに、我ながら掌返しがひどいですが・・(笑)。
実際に現物を見て、触ってみないとわかんないもんです。
クリアパーツ製の後翅追加にはダブルソーダへのリスペクトが滲み出ている。キットクワーガの段階でやりたくてできなかったんだろうな・・と勝手に思っています。
ただ、アンバージョー、アンバーウイングともに明らかにクワガタ(あるいは甲虫)の身体部位なので、ラプトリアのクローに較べると改造用のオプションとしては汎用性は若干落ちるかもしれません。
あと、クリアパーツは綺麗だけど、強度には不安がありますね。
実は先日、ボーンパーツがクリア製のガトロングフォックスを誤って棚から落としてしまい、尻尾の接続部がポッキリ折れてしまいました。
ほかのゾイドもけっこう落としたりしてるけど、全然平気だったのに・・やっぱりクリアパーツは割れるよね。まぁ、当たりどころ悪かったんでしょうが。
さて、3月には真ラスボス? らしきオメガレックスに改造武器セットの新作が発売されます。どれも流用だけどね。そのぶん4月と5月に期待が高まります。
でも、中ボス新規でラスボス流用っていうのはどうなんだろう? それとも、さらなる隠し球があるんでしょうか? 噂のアレとか・・
といったところで、今回は終了。
またのご訪問を。
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